ますます加速する「陸のシーシェパード」(在特会/主権回復を目指す会)の暴力的自警団体質 ※救急車問題等について追記


下の記事を書くついでにゼリ―ワールド方面の動きを軽く拾っておこうと思ったんですが、思いのほか長くなったので、独立の記事として上げておきます。タイトルの「暴力的自警団体質」については、2009年9月28日付〈矢野・朝木両「市議」が東村山市に呼び込んだ連中の暴力的自警団体質〉参照。


まず、桜井誠在特会会長が、西宮で起きたという暴行事件についてはまったく触れることなく、次のように書いていました。


またかと思われる方も多いと思いますが、またです。平成22年1月24日(日)に行われる『外国人参政権断固反対!新宿デモ』に犯罪左翼が実力行使をもって妨害することを予告してきました。この連中は昨年の外国人参政権断固反対!京都デモや年末に行われた日本を護る市民の会(黒田大輔代表)のデモに対して火薬を投げ込んだ凶悪犯罪組織であり、「外国人の人権を守れ」と叫びながら何百人もの日本国民を無差別殺傷してきたテロリスト集団です。当局から極左暴力集団と呼ばれている勢力ですが、日本の治安を守るためにもこの犯罪者たちを放置することはできません。在特会は相応の覚悟で反日犯罪左翼集団に立ち向かうことを表明します。


いやー、「またか」と思っているのはこっちなんですけどね(追記:妨害というのは、「あれがヘイトクライムだ! レイシストを通すな! 1.24緊急行動」のことですかね)。なお、「年末に行われた日本を護る市民の会(黒田大輔代表)のデモに対して火薬を投げ込んだ」という点については、その様子を間近で見ていたmiracleさんが次のように書いています。

そうこうしているうちに、新宿三丁目から七丁目へとデモ隊は進み、いよいよ本日のメインイベント職安通りへ。角を曲がった瞬間に参加者ヒートアップ。赤い布を見た牛のようです。しかも、ここで道の反対側に「生きることは犯罪じゃない」とかなんとか横断幕を掲げたデモ隊登場。ああ、蕨で在特会に襲いかかった能無し集団ですね。うん、あの時見た顔が何人かいたわ。・・・
んで、それをみた黒田の方のデモ隊は中央分離帯を乗り越えて襲いかかろうとして黒田が一生懸命静止してた。「隊列に戻りなさい!」とか。道の両側から罵声が飛び交い一帯はものすごいカオス空間に。うはおもしれー。しばらくして左翼側は警察に止められてウダウダやりあってた。黒田達の方はこの隙に大久保公園に逃げ込んでチンドン屋活動終了でおつかれちゃーん。左翼の方がなんだかんだもめてたからそっち見に行けばよかったかな。
デモ終了後黒田さんが「まだ、連中のまん真ん中なので気をつけて帰ってください」とか言ってたけど、ならこんな場所で解散するな。線路の向こう側まで、新宿中央公園まで頑張ればいいだろと。無責任だなあ。それから「火薬の匂いがしましたが、爆竹でしょうかね、投げ込まれたみたいですが」とも言ってたけど、そんな事実は絶対になかったから。飛ばすのもいいかげんにしろよと。・・・
(miracleさん+BerryGarden〈歳末馬鹿パレード〉、太字は引用者=3羽の雀)


もうひとつ、確か法治国家が云々としょっちゅう言っているような気がする在特会と主権回復を目指す会は、MBS(毎日放送)に対して無許可で街宣をやっていたようです。


 平成22年1月13日、主権・関西と在日特権を許さない市民の会はMBS本社に集結、全面謝罪と編集局長の処分を求めて抗議を展開した。
 この抗議は国民の生命・財産・安全を朝鮮人から守るため、政治家の代わりに一国民が素手で立ち上がったのである。何と、これに対して大阪府警・曾根崎警察署は「無許可」を盾に、執拗に「集会」の解散を警告した。我々はこうした恫喝には屈しない。マスコミの国民を愚弄し、朝鮮人に媚びをうる売国を絶対に許さない。
(主権回復を目指す会〈朝鮮総連に加担するMBS(毎日放送)の捏造を許すな 総連の公園不法占拠を人種差別にすり替える捏造の王様がMBSだ 『行動する運動』は不正義を前に警察の“脅し”には屈しない〉)


学習塾襲撃事件の時も無許可でやってたんですよね。凪論の以下の連載を参照。


おっと、あらためて主権回復を目指す会のホームページを確認したら、西宮の件について、暴行事件疑惑についてはやはり一切触れることなく、こんな報告をしていましたよ。


快挙!慰安婦強制連行の「水曜デモ」を市民が粉砕
<水曜デモの運営は朝鮮総連が仕切っている事実が判明>
公道を不法占拠する「水曜デモ」を抗議から守る兵庫県警

平成22年1月13日
 関西地区で慰安婦強制連行の捏造・演出をパフォーマンスする「水曜デモ」に、これまで沈黙してきた市民が主権回復を目指す会、在日特権を許さない市民の会と連帯して抗議に立ち上がった。
 1月13日夕刻、阪急アクタ西宮北口で連中は九百回目記念と称したデモを行っていたが『行動する運動』はこれに急襲・抗議、事実を挙げた我々の怒りに中止・解散した。
 当然である。彼らはこれまで公道を無許可で、しかも慰安婦強制連行という日本の国家利益を害する違法行為を行ってきたからである。
〔中略〕
 今回の我々の抗議に対し、兵庫県警はバス二台の機動隊を配備したが、一体この警備は誰が要請して誰が何の目的で実施したのか?県警は国民に対して明確に応える義務が生じている。
 阪急アクタ西宮北口の二階通路・広場は公道である。朝鮮人と反日極左は公道を不法占拠してやりたい放題を行っている。この無法を取り締まるのが兵庫県警の仕事であって、故にバス二台の機動隊員を配備したのではないのか。
〔中略〕
 何のことはない。水曜デモは朝鮮総連と兵庫県警の“合作”と断定されても否定のしようがない。道路使用許可もなく、しかも国家利益を著しく害する慰安婦強制連行という捏造を公道を反日の拠点にしている。オウム真理教は公民館などの屋内施設で、朝鮮人と反日極左は公道という屋外で、いずれも日本人と国家の名誉を喪失させようとする点では同じ穴のムジナであり、連中は言論で虚飾した精神のテロリストとして断定すべきである。
(太字は引用者=3羽の雀)


この徹底した“オレ様スタンダード”、さすがに陸のシーシェパードだけのことはあります。本家シーシェパードに対しても抗議はしているようですけれども。


大島淡紅子・宝塚市議に対する抗議の様子も、醜悪ですね。公権力(当時の軍部独裁)が、戦場で性犯罪防止等の名目をつけ、対価の支払いはあったものの、直接間接に強制して軍が管理し軍とともに移動させた『慰安婦』問題の人権侵害という歴史認識を有し、外国人参政権を推進する矢野穂積・朝木直子両「市議」は、自分達はこういう襲撃の対象にはならないと安心しているんでしょうけれども、いつまでこんな連中と手を組み続けるんでしょうか。


【追記】
大島市議の事務所では、昨年11月に看板を破壊していたそうです。人民新聞〈〔社会〕過激化する「新」右翼 在特会といかに対峙するか〉(柳田孝太)より。

9月27日に行われた「外国人参政権反対秋葉原デモ」を転換点として、在特会の運動―組織方針には、質的変化が見られる。750人の動員を実現した9・27秋葉原デモは、従来の彼等の路線のピークであったと言えよう。従来の路線とは、戦後民主主義の後退、保守的潮流の台頭を条件とした排外主義運動の「市民権」獲得運動ともいうべき性格を帯びたものであった。
合法性を前面に押し出し、インターネットを組織化のツールとしてきた。しかし、このデモの最中、沿道で抗議のプラカードを掲げて立っていた一名の抗議者に対し、在特会デモ隊が襲いかかるという集団リンチ事件が発生する。この集団リンチ事件を単なる暴発と捉えるのは誤りだろう。在特会の4・11カルデロンさん一家排斥デモ以降、彼等の動きに対抗する社会的勢力が形成されてきた。こことの対抗関係の中で彼等の運動内に急進的部分が形成されてきただろうことは想像するに難くない。「9・27集団リンチ」は蓋然性を内包した暴発として見るべきだろう。
京都・朝鮮学校児童への暴力
9・27以降、とりわけ関西圏において彼等の暴力行為が続発している。11月11日、日本軍性奴隷問題に取り組む大島宝塚市議事務所襲撃、「排除でなく 共に生きよう 宝塚で」と書かれた看板破壊。12月4日、京都朝鮮初級学校が京都市と協議の上グラウンドとして利用していた公園の諸施設破壊、学校への押しかけ等々だ。
政治スローガンを掲げた街頭デモ、あるいは抗議行動レベルの展開から直接攻撃へ、ネットを通じた不特定多数への呼びかけから、在特会、主権回復を目指す会支部の立ち上げ、基本組織を軸とした直接行動へといった変化が見て取れる。
(参考リンクは引用者=3羽の雀)


【追記2】
京都のデモでは、西村修平が「じゃかましいんじゃ救急車!」と絶叫していたようですね(4分5秒あたり)。ひどい話です。



ちなみに、消防車と救急車を「妨害」扱いして執拗に撮影している動画はこちら↓(2009年5月15日付〈裁判官の心証はボロボロらしいクロダイくん〉も参照)。



なお、那田尚史サン私は潔癖なので、朝木事件と矢野の問題は手を引いていますとのことです。「矢野の問題」というのは矢野絢也・元公明党委員長の件だと思いますが、「私は潔癖なので」というのは意味がわかりません。手を引くのは勝手ですが、訴追請求状の件ぐらい報告してからにできないんですかね(TINさんのコメントを削除したりはしてないみたいですが)。あと、かつての店子の実名を出して「うちの301号室に住んでいた××と××は来月辺り刑務所に入っているでしょう。あらおかし」などと書くのは、いくら妄想マスターとはいえ、いかがなものでしょうね。