「品格」「人権問題」「職業の自由」を口にしながら矢野・朝木両「市議」に加担し続ける中村克


中村克〈朝青龍の引退問題に関してみのもんたさんに聞きたい〉に対するつっこみを6日のうちに済ませようと思っていたのですが、疲れがとれず、もう7日の夜になってしまいました。いまさら追記するのも何なので、新しい記事としてアップすることにします。


なお、東村山市民新聞では2月6日付更新(2010/02/06 19:15:28)・2月7日付更新(2010/02/07 17:21:36)が行なわれましたが、どうでもいい内容なので2月4日付の記事に追記しておきました。また、主権回復を目指す会の活動報告で例の少年の実名が繰り返し掲載されていたので、必要な修正を施した上、1月29日付〈子どもを徹底的に追い込もうとする、情けなさ丸出しの「主権回復を目指す会」〉に資料2として掲載してあります。


中村克のエントリーにつっこむ前に、もうひとつ業務連絡を(誰に?)。2009年5月23日付〈ユニセフへの寄附をめぐって新たな疑惑が持ち上がった『最後のパレード』〉でも取り上げたTBS・チャリティーTシャツ寄附金宙ぶらりん問題ですが、日刊サイゾー巨額の売上金にBPOも注目 TBS「チャリティーTシャツ」1,200万円の行方は?〉で続報がありました。『こんな募金箱に寄付してはいけない』(青春出版社)等の著者・筑波君枝氏のコメントを、中村克とサンクチュアリ出版にもぜひかみしめていただきたいものです。

「寄付目的で集めたお金の用途は、きちんと公表すべきでしょうね。単にいくら集まりましただけではなく、何にどう使いましたと説明するのは当然の責任。そこに何か問題が発覚すると、寄付した人は『だまされた?』と、とても裏切られた気持ちになるんだと思うんです。問題にならなくても『ちゃんと使われてないらしいよ』という噂だけで、『だから寄付なんてしないほうがいいんだ!』と寄付行為そのものの信頼を失いかねません。そういう意味でも、きちんと公表するのが集めた側が果たすべき責任です」


中村にはどうせ届かないでしょうが、支払う意思があると表明したきりダンマリを続けていれば忘れてもらえるだろうなどとは思わない方がいいですよ。寄付すべき金額も、中村自身の計算によれば約945万円で、TBSのそれ(1200万円)に近い額ですしね。


さて、それでは朝青龍引退問題に関する中村のエントリーにつっこんでおきましょう。中村はこんなことを書いていました。

私は、相撲界の今回の引退勧告は憲法違反だと考えます。みのさんは、朝青龍から「人権問題」「職業の自由」などで訴えられたら勝てるとお思いでしょうか。
それにしても、私へのバッシングと小沢一郎幹事長へのバッシング、そして朝青龍へのバッシングはよく似ています。考えていること、利他の気持ちで働いているのに、世間は全く評価しません。過去の失敗や関係者の失敗を取り上げ、マスコミや世論に「ひれ伏せ」と迫る、私は全く「品格」のない今のマスコミや朝青龍小沢幹事長をバッシングしている人は、品格問題に関し何も言う資格はないと思います。
それにしても、人のアラ探しが大好きな国民性に本当に呆れてしまいます。
(太字は引用者=3羽の雀)


まず朝青龍の引退問題についてですが、私は大相撲を始めとするスポーツ全般に関心がないこともあり、横綱としての品位や品格をとやかく言うつもりはありません。しかし、格闘技のプロが一般人に暴力を振るったのであれば、その世界から永久追放されるのは当然だと思います。中村克は、引退の直接のきっかけとなった暴行問題には一切触れていないのですが、酔っ払って暴れることを繰り返してきた人間としては、やはりシンパシーを感じてしまうのでしょうか。


とはいえ朝青龍は、いろいろ不満はあるのかもしれませんが、「これが自分の運命」と言って引退を受け入れることにより、いちおうのけじめはつけました。酒席でのトラブルをもっぱら他人のせいにし『最後のパレード』著作権侵害問題についてもきちんとした処理をせずにグダグダ言い続けている中村克とは、対応に相当の差があります。


そもそも、読売新聞の「誤報」「捏造」とやらについて具体的な指摘をほとんどせず、やるやると言っている提訴も一向に行なう気配を見せないまま延々と呪詛の言葉を並べ続ける中村克に、「品格」を論ずる資格などあるでしょうか(いやない)。「人のアラ探しが大好きな国民性に本当に呆れてしまいます」と書いていますが、テレビ漬けになって日々アラ探しに没頭し、適当なネタを見つけては益体もない駄文をブログにアップする中村こそが、その「国民性」をもっとも醜悪な形で体現していると言えるでしょう。さすがに、「手打ちうどん」と「手打ち風うどん」の違いをめぐって市役所に「どなり込みました」と自慢する人間だけのことはあります。


そんなことを言うのなら、中村は真っ先に矢野穂積朝木直子両「市議」を批判しなければならない。東村山の問題についてはろくに触れず、もっぱら薄井市議佐藤市議のアラ探しに熱中し、両市議を、そして自分達を批判した市民を、「品格」のかけらも感じられない言葉遣いで攻撃し続けてきたのはいったい誰なのか。矢野「市議」などは、柳原さんから「重要容疑者の一人」と書かれたら「何の根拠もなく、公選による公職者たる原告矢野が、朝木明代議員の転落死に関し犯罪の重要容疑者であると決めつけ」られたといきなり提訴するくせに(「重要容疑者」裁判)、薄井市議のことは平気で何の根拠もなく犯罪(容疑)者呼ばわりしているのですよ。


中村は、そんな矢野・朝木両「市議」を批判するどころか、一貫して両「市議」に加担してきました。両「市議」の攻撃と歩調を合わせるかのように、佐藤市議のブログを荒らしまくり薄井市議に対しては朝木直子「市議」を紹介議員として辞職勧告要求請願を提出するばかりか、デタラメこの上ない請願潰し裁判においても両「市議」を全面的に擁護しています(論談TV〈「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害(6)【中村】〉も参照)。どうして1月21日付の全面擁護記事をすぐに削除したのかは知りませんが、さっさと矢野・朝木両「市議」側の証人として提出したという陳述書でも公開してもらいたいものです。


さらに、『最後のパレード』著作権侵害問題では、著作権に関しては極めて詳しい矢野穂積「市議」に援軍を求め、彼が口汚い言葉で批判者を、さらには著作権侵害の被害者まで罵るのを、積極的に容認してきました。そんな中村克が、いったいどの口で他人について「品格問題に関し何も言う資格はないと思います」などと言えるのか。


このあたりの話については、『実業界』2009年10月号〈【社会の深層】盗用疑惑本著者と「市民派東村山市議のただならぬ関係〉と、その概要を紹介した当ブログ〈穴の中で転げ回って泥を四方八方に飛ばす『最後のパレード』著者・中村克サンと、東村山「市議」矢野穂積・朝木直子氏との「ただならぬ関係」(実業界)〉(2009年12月1日付)も参照。なお、凪論〈実業界3月号に「請願潰し裁判」の記事が掲載 〜広まる東村山市議会会派「草の根市民クラブ」の暴挙〜〉によれば、『実業界』最新号では請願潰し裁判についても取り上げられているようです。


何と言っても呆れるのは、薄井市議に対する辞職勧告請願を出しておきながら、
「相撲界の今回の引退勧告は憲法違反だと考えます」
などとしれっと書いていることです。だったら自分のやったことはいったい何だと言うのか。中村が出した請願の全文をあらためて掲載しておきましょう(見出し等の太字は引用者=3羽の雀)。

薄井政美市議への辞職勧告についての請願


請願内容
 東村山市議会議員に当選した薄井政美氏に対し、東村山市議会が自発的議員辞職を求めるための辞職勧告を行うよう請願する。
請願の背景
「地方選で争われる政策は生活に直結するものが多く身近で切実だ」「有権者みんなが多かれ少なかれ政策の利害関係者だ」(朝日新聞4月16日社説より引用)
 東村山市の将来を決定する政策の形成と政策の決定に携わる市議会議員は、まさに私たち市民の運命を担っていると言ってよい。今般、夕張市財政破綻政務調査費の不正使用問題で表顕した地方議員の議員活動や議員としての資質の問題は、住民からの信頼を大きく失墜させる結果となっている。
請願理由
(1)経歴詐称の疑念

 薄井政美氏の選挙公報のプロフィールには「毎日新聞社記者などを経て前職は出版社社員」とだけ職歴が記されているが、大手新聞社勤務はわずか1年8ヶ月であり、さらに前職は性風俗レポーターである。選挙公報において「徹底した情報公開」を二大公約の一つに掲げながら、「市議候補」「市議」としての自分に対する疑問や批判に対して、意図的に説明責任を果たそうとしてこなかった薄井政美氏の行動はまさに、「経歴詐称」にも値する大問題であると断じざるを得ない。
 また、青少年の健全な育成を責とする薄井市議の「出版社社員」としての前職が、ソープランドなど性風俗業界の女性求人誌を発行している出版会社の社員であることを知った市民は、薄井議員に主権者としての権利を信託するであろうか。答えはノーであり、多くの市民が「信託できない」と声をあげていることは紛れもない事実である。
 結論として、薄井政美氏は「人物」「経歴」を「詐称(偽り)」と言えるほど美化して当選したものであり、民間であればまさに「クーリングオフ」の対象であることは明白なる事実である。
(2)薄井政美氏の「異論の封殺行為姿勢」は市議としての的確性に欠ける
 薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会のブログにおいて、薄井政美氏は一貫して氏の意見と異なる言論を封殺してきた。その行動姿勢は公人となった現在も同じであり、「少数意見の尊重」「表現、言論の自由」をうたった日本国憲法の精神に反する卑劣な行為であり断じて看過することができない。
 薄井政美市議のこのような行為こそが、長崎市長が殺害された事件や加藤紘一自民党幹事長の実家放火事件など、自由闊達な言論活動を封殺する蛮行へつながっていくのであり、氏の倫理観、道徳観の欠如はまさに市議としての適格性に欠けていると断じざるを得ないのである。
(3)知的財産権侵害を奨励する姿勢はコンプライアンス精神を無視する愚行であり市議として甚だ不適任である
 薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会の公式ブログにおいて、薄井氏は当方からの再三の忠告にも関わらず、違法投稿された「You Tube(ユーチューブ、11月7日に放映された報道番組の海賊版)」を見るよう勧める記事投稿を何回も行ってきた。米国が中国の著作権侵害WTOに提訴した記事や日本でも著作権をめぐる法改正への検討が始まったという記事を目にするとき、元新聞記者の経歴を有する薄井政美氏のこの確信犯的行為はまさに断罪されるべきものであると言わざるを得ない。
 このような理由により、東村山市議会が薄井政美氏の市議会議員辞職勧告を行うよう請願するものである。
平成19年6月19日
請願人 中村 克
紹介議員 朝木直子


この請願内容に対するつっこみは、2009年4月26日付〈薄井市議に関する請願について「1分も審議されませんでした」などとウソを書く中村克氏〉およびそこに掲載した関連リンクを参照。とくに(3)のあたりは、「人のアラ探しが大好きな〔東村山パラレルワールドの〕国民性」を本当によく象徴していますよね。


また、東村山4丁目〈薄井政美市議への辞職勧告に関して〉ではゴチャゴチャと言い訳していますが、(1)に書かれていることが職業差別的発想に基づいていることは、一読して明らかです。これでよく、「人権問題」「職業の自由」などと口にできるものです。


もちろん、このような請願を提出することが憲法違反ではないのと同様に、相撲協会朝青龍に引退勧告をすることは憲法違反」ではありません。仮に朝青龍が自ら身を引かず、解雇という結果に至ったとしても、おそらく裁判所は解雇が合法であったと判断したでしょう。しかし、中村が「相撲界の今回の引退勧告は憲法違反だと考え」るのなら、自分もかつて同じことをやっていたわけですから、いまからでも上記請願を撤回するべきです。そんな潔いことができる人間でないことは、とっくに承知していますが。


そういえば矢野「市議」は、ここ最近の扇情的な検察批判の中で、
「8・30総選挙で適法に政権に就いた民主等連立政権を検察の『クーデター』で転覆させてはならない」
「選挙で適法に選出された政権を守り抜くために最大限斗うべきである」
「辞表の用意はしてあるか、選挙で適法に選出された政権を潰そうと企図した『愚か者集団』よ!」
「選挙で適法に選出された政権を潰そうと企図した『クーデター』完敗」

などと連発しています。そんな矢野「市議」が、選挙で適法に選出された薄井市議や佐藤市議を追い落とそうと必死になってきたのですから、滑稽さもここに極まれりと言うべきでしょう。どうしてこういう人達は、自分達が放つブーメランに一向に気付かないのでしょうか。


〔この記事は2月7日の夜にアップしたものです。〕