「不当逮捕」への抗議が妙にトーンダウンしてしまった「襲撃する運動」中野駅南口街宣


東村山市民新聞では24日以来3日ぶりの更新がありましたが、〈★政権交代を転覆させる「クーデター」特集〉に、例によって(そして中村克サンと同じく)誰に何を伝えようとしているのかわからない1行が書き加えられただけでした(3月28日付、2010/03/27 20:10:50)。


・・・生方ら反党分子らは、党内でぐずぐずせずに、自民内不満分子(マス添・ヨサノ・鳩山弟ら)と「全国不満党」でも早くつくれ!(10年3月19日)
◎ 成功した生方鎮圧作戦 さあ反転攻勢だ!


けっきょく、東村山市議会3月定例会について触れたのは初日に佐藤市議の悪口を言っただけ(2月28日付更新)ということになりそうです。請願潰し裁判で全面敗訴した事実にはあくまで言及したくないようですが、矢野・朝木両「市議」にとってはもはや東村山市のことなんかどうでもいいみたいですから、早く潔く自発的に辞職して全国因縁・怨念党でも結成し、参院選に向けた準備を始めればよろしいのに。


一方、矢野・朝木両「市議」が暗黙のうちに容認し続けていると見なさざるを得ない京都朝鮮学校襲撃事件について、国会(参院外交防衛委員会)でも取り上げられたようです。

 井上〔哲士〕氏は、〔人種差別撤廃委員会の〕報告書が、朝鮮学校に通う子どもたちへの差別をもたらす「明白かつ重大な発言や行動」に懸念を示していると指摘。昨年末に京都市内の朝鮮学校門前で、あるグループが授業中に大音量で「スパイの子どもだ」などと罵声(ばせい)を浴びせた例を示し、政府の対応をただしました。
 岡田克也外相は「差別的な言葉や嫌がらせ行為は看過しえない」「きちんと対応していく」と表明しました。
しんぶん赤旗高校無償化 差別なくせ/井上議員 朝鮮学校除外を批判/参院委〉2010年3月27日付、リンクは引用者=3羽の雀)


事件が起きたのは12月4日ですから「昨年末」ではありませんし、子供達の交流会は開かれていたものの「授業中」ではなかったのですが、ともあれ外務大臣が政府を代表して「差別的な言葉や嫌がらせ行為は看過しえない」「きちんと対応していく」姿勢を表明したことは重要です。


在特会および主権回復を目指す会は、京都地裁の仮処分を意に介さず、なおかつ何らの公式発表も行なわないまま3・28デモを強行するようですが、こういう法治破壊を率先する輩には、関係行政機関・司法機関が毅然とした姿勢で臨んでいただきたいものです。そういえば、瀬戸サンも関西の無法者連中を四天王などと言って持ち上げていましたっけか。


ちなみに、在特会のサタデーナイトスペシャル(27日)とやらをちらっと見たのですが、仮処分について「ありがとうございました」と言って参加者みんなで何やら拍手をしていました。どうも裁判の場で白黒つけられるのは歓迎だという趣旨だったような気がするのですが、みんな最初はそう言うんですよね。

 さて、来週にはいよいよ裁判〔西村修平・街宣名誉毀損裁判〕が始まります。千葉英司氏(以降敬称略)の提訴によって、こちら側としては願ってもない展開となりそうです。
 これを千葉英司一人に対する名誉毀損事件で終わらせるつもりなど毛頭ありません。
 朝木明代さんは本当に「万引き」を苦にして自殺したのか? そのような筋書きを演出したのは他でもない創価学会であることを信じるに足る証拠を山ほど提出することになります。
瀬戸弘幸ブログ〈【番外編】朝木事件ウオッチャー・ブログの正体(7):急に沈黙した創価御用ライターとジャーナリスト〉)

・・・当時の千葉英司副署長が、このように西村修平氏や黒田大輔氏を次々に民事提訴してくれたことは、この事件の真相究明を訴える機会を与えて頂けたわけですから、今後もこのような裁判の度に多くの国民に訴えて行きたいと思っています。
瀬戸弘幸ブログ〈黒田大輔『日本を護る市民の会』代表の裁判支援行動(2):千葉英司の控訴審敗訴を受け、前進あるのみ。〉)


こんなことを言っていた瀬戸サンがいまや朝木明代市議転落死事件からは(ほぼ)完全逃亡していることは、皆さんご承知の通り。


まきやすともの不当逮捕に抗議するという触れ込みで行なわれる予定だった中野駅南口街宣(27日)でも、当日の朝になって
槇やすともさんへの不当逮捕に抗議するチラシよりも、こちらのほうがカルト信者にはいくらかは有効かなと考えております
と言い出し、単なる公明党の悪口ビラを配布することにしたみたいですしね。
民主党は・・・『やるやる詐欺集団』だし、・・・創価学会もヘタレと言われても仕方がないでしょう
などとブーメランを飛ばしている場合ではありません。


実際の街宣も、主に西村修平まきやすともの逮捕の件に随所で触れてはいましたが、ガソリン代不正請求問題、宗教法人非課税特権問題、「集団ストーカー」問題などを主な内容とする創価学会批判がメインで、どう見ても夏の参院選に焦点を当てた活動にしか見えませんでした。私もTwitterで実況を試みましたが、りゅうさんの報告が詳細なので、後はそちらを参照。


主権回復を目指す会の掲示板まきやすともブログのコメント欄でさえ不当逮捕という主張に疑問を呈する声が相次いでおり、こっちの「抗議活動」もどうやら尻すぼみに終わりそうですね。「体験者」を名乗る人物のコメントに説得力がありそうなので、kwoutしておきましょう。


〔略〕
はっきり書いておきますが、これだけ拘留が続いている事で解るようにこれは微罪ではありません。同じような事を繰り返している事もあり、実刑であっても誰も驚かないでしょう。
また、お仲間の警察での抗議集会を見て、警察・検察・裁判所も要注意人物として処遇するでしょうから拘留は長期に及ぶと思われます。保釈については絶望な感じですね。未決勾留で半年くらいは覚悟しておくべきかな、と思います。


ついでに書いておきます。槇さんの供述次第では当日一緒に参加していた人たちもこれから逮捕の可能性があります。現行犯を免れたことで安心してはいけません。
逮捕に備えて身辺整理を行ない、準備をしておくと良いでしょう。一番良いのは弁護士さんにコンタクトしておくことです。槇さんの通信記録は調べられているでしょうから、警察がその気になれば逮捕は簡単なのです。判決まで気を抜いてはいけません。


ちなみに、創価学会と中野区役所と野方署がつながっているという妄想についてですが、瀬戸サンがその根拠のひとつとして引用している次の文章は『週刊新潮』2008年4月17日号(PDFファイル)が「捜査関係者の話」として報じたものですから、もとよりあてにはなりません。


「昨年11月、今回の事件に関する告訴状が出された後、元公明党都議・藤井富雄氏が野方署に来訪。"この告訴について宜しく頼む”との依頼があった。(中略)都議会に予算を握られる警視庁が、その依頼を『圧力』と受け取ったのはいうまでもない。」


そういえば、矢野・朝木両「市議」もこれと同様の印象操作をやっていましたね。とりあえず以下の記事を参照。


今回まきやすともが逮捕されたことについてはどう思っているのか、矢野・朝木両「市議」の見解をお聞かせいただきたいものです。遺族・同僚であった自分達に代わって朝木明代市議「殺害」事件の真相究明を訴え、東村山市議会議長宅まで襲撃した人物が逮捕されたのですから。今回の中野駅南口街宣でも、クロダイくんが朝木明代さん殺害事件を捜査しろー!」「真犯人を検挙しろー!などと叫んでいたみたいですよ。もちろん、黙っているならまきやすともの一連の行動を全面的に支持していると見なされるだけですから、それはそれで結構ですが。


〔この記事は3月28日の朝にアップしたものです。〕