【埋め草】維新政党・新風が参院選での候補者擁立を取りやめ


維新政党・新風が、参院選での候補者擁立を取りやめることにしたそうです。どうでもいいと言えばどうでもいい話なので、ちょっと時系列が狂いますが5月16日付の記事としてアップしておきます。

維新政党・新風 立候補取りやめ
北海道新聞 5月17日配信
 政治団体維新政党・新風」は16日、夏の参院選で擁立を公表していた10人全員の立候補を取りやめると発表した。
 道選挙区への出馬を表明していた同党道本部代表の綿谷正氏(81)は同日、北海道新聞の取材に「『選挙資金を調達できなかった』と党本部から電話があった。残念だが、出馬を取りやめる」と述べた。


つげまさじ先生の推測通り、資金不足だったようですね。福岡から立候補予定だった馬場よしひさ氏が全ては過去、過去は幻、永遠の今に生きると心情を吐露しているほか、鈴木信行幹事長もブログで参院選出馬見送りを報告し、「次期衆議院選挙東京ブロックへの出馬、次回参議院選挙へと目標を再設定します」と述べています。


維新政党・新風のこのような体たらくについて、平成21(2009)年4月13日付の声明「民族差別を許さない」が大きな転機だったのではないかと指摘する声もあるようです。


 個人であれ,組織であれ,乾坤一擲の勝負の時というものがあるはずです。新風にとってはそれはいつだったか。私はやはり昨年4月のこの「民族差別を許さない」とする意味不明の声明を出したときであったと思います。これは一体,内部のどういう人が望んだのか相変わらず分かりませんが,もう少し党の首脳部に時流を見る眼があったら,こんなものは出さなかったと思います。結局,新風は従来の党体質を払拭できずに社会に対して何もアピールすることなく昨日を迎えてしまったわけです。
 確かに前回の参院選の後で党員がかなり増しました。しかし,党の首脳部に言ったことがあるかどうか記憶がありませんが,これは彼らの誤解です。増したのは新風への支持ではなく,行動する保守運動への支持です。というのは昨年前半当たりまでは外部の人間にとっては,新風と行動する保守とは一体のものと誤解されていたからです。しかし,先ほどの声明あたりから一体どころかむしろ反目しているという内実が明らかになって急速に新風は支持を失っていきました。
(日本の自存自衛を取り戻す会〈維新政党新風の参院選出馬見送りに対する所感〉)


さて、どうでしょうか。個人的には、紛う方なきレイシストである「街宣王子」(笑)こと金友隆幸をいまだに東京都本部世田谷支部長に据えている事実に象徴されている通り、各地でひんしゅくを買いまくっている(それどころか仮処分も食らいまくっている襲撃する運動ときっちり一線を画せなかったことが、まともな政党として認知されてこなかった最大の原因ではないかとも感じています。


また、北海道本部元代表(詐欺容疑)静岡本部幹事長(器物損壊容疑)など関係者から続々と逮捕者を輩出しておきながら、党としてまともな説明をしてこなかったことも大きな要因ではないのでしょうか。元副代表なども、北海道本部元代表の逮捕について、
その後どのような処分になったのか? 自分で調べて論評すべきでしょう
と開き直って済ませていましたしね。前掲のブログ主は、「不逞朝鮮人の巣窟」である京都で新風が何もしてこなかったことに触れて「自分の足元さえ浄化できないのに,日本全体を浄化できるはずがありません」と批判していますが、それ以前に、身内の「浄化」に取り組むべきではなかったかと思われます。


瀬戸弘幸・元副代表や有門大輔・元東京都本部広報委員長などは、維新政党・新風の参院選撤退についてどのようにコメントするのでしょうか。あんまり興味はありませんけれども、成り行きが注目されます。


〔この記事は、維新政党・新風のグダグダぶりに合わせて適当に執筆の上、5月17日の午後にアップしたものです。〕


【追記】(5月19日)
有門大輔・元東京都本部広報委員長は、予想通り、声明「民族差別を許さない」の立案・発表が諸悪の根源であったかのように受け取れるコメントを発表しました。瀬戸弘幸・元副代表も、何だかムニャムニャしたエントリーをアップして同声明に触れていますが、何の脈絡もなく
「新風は『民族差別を許さない』党声明などにおいても、それは『選挙に出る者がゴキブリ朝鮮人という言葉はまずいでしょう』と言うことでした」
と書いているだけで、何が言いたいのかさっぱりわかりません。