千葉英司さんから訴えられて「真相究明」の好機のはずなのになぜか当惑しているらしい瀬戸弘幸サン


またまたずいぶん間が空いてしまいましたが、たまにはこういう時期もあるということでご勘弁ください。なお、紙版東村山市民新聞」164号(2010年4月30日付)がおよそ半年ぶりで配布されているようで、私も近いうちに取り上げようと思いますが*1、ウェブ版東村山市民新聞では「最終更新日」のみの修正が続いています*2


さて、出遅れるにもほどがありますが、今更ながら、瀬戸弘幸サンがブログ管理人の有門大輔とともに千葉英司さんから訴えられた(せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判)という話題を取り上げておきましょう。

WAW〈【速報】元副署長が元政党副代表らを提訴
 警視庁の元副署長が、インターネット上のブログに掲載された記述や写真の内容が名誉毀損に当たるとして、同ブログの発行人である元政党副代表と管理人の男性を相手取り、140万円の損害賠償の支払いなどを求める訴訟を東京地裁立川支部に起こしたことが分かりました。元副署長は、昨年11月中旬の記事に、元副署長が特定宗教団体の「四悪人」の一人であるとしたプラカードの写真を掲載されたことなどが名誉感情を害したと主張しています。


「昨年11月中旬の記事」とは、瀬戸弘幸ブログ〈<活動報告>西村修平VS千葉英司(2):現場になかった靴の謎と警察犬〉のことと思われます。確かに、瀬戸サンが「四悪人」プラカードを指差して演説している写真が、プラカードの文言がはっきりと見える形で掲載されています



もっとも、いかに西村修平・街宣名誉毀損裁判第1審判決で西村側の(ひいては矢野・朝木両「市議」の)言い分が粉砕されたとはいえ、これだけではいささか弱いような気がしないでもありません。「昨年11月中旬の記事に、・・・プラカードの写真を掲載されたことなど」と書いてあることからして、これは争点の(ごく)一部であり、他にもいろいろと興味深い論点があるのではないかと期待したいところです。


ガセネタ確定内部告発西村修平は「聞いたことがある」などと述べるのみだった)について当の瀬戸サンがどういう説明をするのかはもとより、個人的には、笑劇・ベランダウンコ事件についてもあらためて取り上げていただくことを勝手に希望します(西村修平は「警察はあまり熱心ではなかったので、確認していない」と述べていた)。ともあれ、このあたりの話については訴状の詳細が明らかになるのを待つことにしましょう。


一方、西村修平クロダイくん(行政書士黒田大輔)が訴えられてからしばらくは
千葉英司氏(以降敬称略)の提訴によって、こちら側としては願ってもない展開となりそうです。これを千葉英司一人に対する名誉毀損事件で終わらせるつもりなど毛頭ありません
当時の千葉英司副署長が、このように西村修平氏や黒田大輔氏を次々に民事提訴してくれたことは、この事件の真相究明を訴える機会を与えて頂けたわけです
などと意気盛んだった瀬戸サンは、いよいよ自分が訴えてもらえたというのに、なぜか当惑しているようです。

千葉英司東村山元警察副署長からの訴えについて。
〔中略〕
 これまでブログなどの記事に関しては、支援者の皆さまに余計な心配をかけない為にも十分注意して記事を掲載してきたつもりでした。即ち千葉氏に関する記事も全て千葉氏個人に対してのものと言うよりは、当時警察署の副署長としての立場で事件に関わったその捜査手法に関して言及してきました。
 その意味では社会性、公益性を目的とした言論の自由表現の自由の範囲であり、個人攻撃や誹謗中傷の名誉毀損に当たるものではないとの判断でした。
瀬戸弘幸ブログ〈大江康弘議員の幸福実現党入りに驚く〉)


「個人攻撃や誹謗中傷の名誉毀損に当たるものではない」という主張は、西村修平・街宣名誉毀損裁判の第1審判決ではあっさり否定されてしまいました。瀬戸サンも、
「疑惑の捜査を指揮した渦中の人! 千葉英司元副署長」
などと書いた裁判支援の呼びかけを何度も掲載したり、
これで千葉英司は創価学会と関係ないとは言えなくなりました。問題は創価学会の信者であるのか、ないのか―ではありません
皆さん、この方は皆さん達の偉大な大先輩ですよ! 元東村山警察署の副署長で、現在は創価学会を批判する人達をことごとく訴えている人です!
といった個人攻撃を繰り返したりしてきています。これらの記述が今回の裁判の争点になっているかどうかはわかりませんが、
「千葉氏に関する記事も全て千葉氏個人に対してのものと言うよりは、当時警察署の副署長としての立場で事件に関わったその捜査手法に関して言及してきました」
などという言い訳は、おそらく通らないでしょう。


なお今回は、瀬戸弘幸ブログの管理人であり、訴訟に備えてか裁判関連のエントリーをちょこちょこ削除してきた有門大輔も同時に訴えられていますが、いまのところ提訴に関する反応はありません。この点につき、瀬戸サンは次のようにコメントしています。

 今回管理人も訴えられたとなっている点に関しては気がかりな部分があります。それはコメント欄に対する管理責任を問うことに主眼をおいての訴えであることも十分考えられるからです。
〔中略〕
 私は自由闊達な議論が行われることに意義があると思い。〔ママ〕度重なる悪意ある連続投稿以外は削除しないできました。しかし、今後ブログ記事だけでなく、このコメントについても訴訟を提起するということになれば、真剣に対処して行かなくてはならないかも知れません。
 尚、今後の対応については暫し時間を頂きたいと思います。コメント欄に関してまで踏み込んだ訴えの場合、私だけの問題ではなくインターネットの自由な言論活動への挑戦ということにもなりますので、皆さまと今後連携して対処してまいりたいと思います。
瀬戸弘幸ブログ〈大江康弘議員の幸福実現党入りに驚く〉)


つい最近、〈農業体験ボランティアのお知らせ〉に寄せられた都合の悪いコメントを片っ端から削除し(TINさんのところのコメント欄一連の魚拓を参照)、挙句の果てにはコメント不能にしておきながら、「度重なる悪意ある連続投稿以外は削除しないできました」と口からでまかせが言えるのですから、流石は瀬戸サンです*3


有門がどのような理由で訴えられたかについては現段階では不明ですが、コメント欄の管理責任を問うことが「インターネットの自由な言論活動への挑戦」であるのならば、矢野穂積・朝木直子両「市議」がとっくにそのような挑戦を行なっていますので(佐藤まさたか市議ブログ名誉毀損裁判)、まずはそちらを批判なさればよろしいのではないでしょうか。それとも、西村修平の場合と同様に両「市議」から全面的支援を受けなければならないので、眼をつぶらざるを得ないというところですかね。内部告発がガセネタでなければ、わざわざ両「市議」から支援を受ける必要もなかったでしょうけれども。


ともあれ、これで瀬戸サンも朝木明代市議転落死事件からの完全逃亡を続けることはできなくなりましたので、裁判の展開を楽しみに見守っていくとしましょう。なお、千葉さんが提訴したとなればそろそろ宇留嶋さんも・・・と期待したいところですが、いろいろお考えになっていることもあるのでしょうから、これも今後の推移を見守りたいと思います。“宇留嶋瑞郎の原稿は、創価学会広報部より、レイアウト済みの完全版下で月刊タイムス社に入稿される”旨の大誤報をそろそろ訂正してはどうかと思うんですが、まだのようですね。


◆今後の裁判日程については、まとめWiki矢野・朝木両「市議」支援者関連裁判〉参照。

*1:とりあえず、りゅうオピニオン〈【東村山市民新聞164号〔2010年4月〕を読む】「請願潰し裁判」「セクハラ裁判」の敗訴をスルーし、「久米川東駅住宅」裁判の敗訴を正義の戦いにすり替える矢野穂積市議〉参照。

*2:5月12日付、2010/05/11 20:55:15/5月13日付、2010/05/12 22:11:45/5月15日付、2010/05/14 18:50:17/5月16日付、2010/05/15 18:52:40。

*3:農業体験ボランティア募集問題については、凪論〈維新政党・新風元副代表瀬戸弘幸氏の銭ゲバではない愛国果樹園物語〉〈維新政党・新風元副代表瀬戸弘幸氏の「農業ボランティア募集」の真実〉なども参照。