在特会/主権回復を目指す会のデモに子どもを参加させることについての中曽千鶴子(なかそちづ子)・川西市議選予定候補の見解
10月5日付〜7日付の「東村山市民新聞」更新報告がたまっていますが、大した内容ではないので後から拾っておきます。請願潰し裁判の控訴審判決も翌日には送達されたのではないかと思いますが、案の定、コメントはありません*1。
一方、在日特権を許さない会(在特会)からはまた書類送検者(13名)が出ました。この京都総連本部襲撃事件(2010年3月9日)については9月頭から「チーム関西が抱えていたもうひとつの火種」(Togetterまとめ)として行方が注目されていましたが、京都府警はやはり動いていたわけです。以下のブログで、動画の内容紹介等も含めて詳細なコメントが行なわれていますので、私の方で付け加えることは特にありません。
- りゅうオピニオン〈なかそちづ子・川西市議選立候補予定者も突入した京都朝鮮総連本部襲撃事件で13人が書類送検〉
- 安禅不必須山水〈なかそちづ子(おつる)さんと3月9日不退去罪事件〉
桜井誠・在特会会長や瀬戸弘幸サンはいまのところこの件について何のコメントもしていませんが(10月9日午前10時現在)、京都の事件(7名書類送検〔起訴猶予〕)や徳島の事件(12名書類送検)でも書類送検については一切触れてきませんでしたから、今回も黙殺するのでしょう。また、〈★日朝友好のために、朝鮮総連を訪問してきました。 が・・・・〉(3月10日付)という記事(いちおう魚拓)で自ら報告しているように本件に深く関わっていた「関西の人気ブロガーのおつるさん」こと中曽千鶴子(なかそちづ子)・川西市議選予定候補も、いまのところブログ等では見解を明らかにしていません(13名の書類送検者に同予定候補が含まれているかどうかは不明)。
ちなみに、なかそちづ子氏はこのときに「朝鮮総連のおっちゃん」をビンタしたらしく(次の動画の3分45秒あたりから)、
「ビンタしたおっちゃん、ここ(自分の頬を指差す)血ぃ出とった!」
と大笑しておられました(4分15秒あたり)。
文字おこしをしてくれた方がいますので、転載しておきます。
2010.3.9 京都総連本部突撃後の会話
http://www.youtube.com/watch?v=z9whe1gHJXc#t=3m45s
川東「そういえば、おつるさんのビンタよかったねぇ」
なかそちづ子(おつる)「ビンタしたwあはははは!」
少佐「うそ、見たかったわぁ!」
川東「目の前で見てオッサン『お前〜!』って言うから俺止めに入って」
荒巻「おつるさんが?!」
なかそちづ子「おまわりさんにビンタしたwだって失礼なこと言うんだもん」
川東「え?あれ警察やの?」
なかそちづ子「あ、ちゃうわ!朝鮮総連のおっちゃんや!」
(中略)
なかそちづ子「わたしがビンタしたおっちゃん、ここ(頬を指差す)血ィ出とったわ! ギャハハハハ!その人血ィだして血ィ!病気感染るで病気ィ!エイズ感染るでぇ〜w」
さて、彼女が教育政策を重視する公職予定候補者としてふさわしい人物かどうか判断するにはこれだけでも十分かと思いますが、川西市議選の告示前日にあたり、もうひとつだけ川西市の有権者の皆さんに判断材料を提供しておくことにしましょう。なかそちづ子予定候補は、昨年12月23日付エントリー〈在特会・主権回復 関西デモの子供参加への批判について 国を護る子供たち〉で、在特会や主権回復を目指す会のデモに子どもを参加させることを全面的に擁護していました。
先日の鶴橋での殺人予告抗議デモや京都ウトロデモ行進に対してニコニコ動画やネット上に、ずいぶん「子供を参加させるな」というコメントがありました。毎回でてくるコメントです。2ちゃんねるは見ていませんが、同じような意見があるようです。
まあ 目立つ運動には 批判はつきものです。他につっこみどころがないから「子供が・・・」「ヘイトスピーチが」というのでしょう
デモの内容については、正論であり、突っ込みどころがないため何か、あらさがしをしているように思えてなりません。
「鶴橋での殺人予告抗議デモ」というのは、2009年12月13日に主権回復を目指す会と在特会が行なったデモです。
「主権回復を目指す会関西の中谷〔辰一郎。当時、主権回復を目指す会関西支部長〕を1年以内に拉致して殺害する」
などと書かれた「犯行予告」が12月7日に送付されたことに対し、なぜか
「主権回復を目指す会により数々の不法行為を糾されてきた在日朝鮮人の焦りを象徴した脅迫」
と決めつけて即座に反応したものですが、不思議なことに被害届の提出や刑事告訴は行なわれていないようです。12月21日の段階で翌22日に被害届を提出すると語っていた動画は確認していますが、2010年8月20日付の〈経緯報告〉でも何ら触れられていない点からして、何の根拠もなく在日朝鮮人に罪をなすりつけて騒いだだけで終わったのでしょう。
また「京都ウトロデモ行進」とは、ウトロ地区住環境整備への公金投入に反対する目的で2009年12月20日に行なわれたものです。動画のダイジェスト版が You Tube に残っている(他は利用規約違反で削除)ほか、ニコニコで一連の動画が公開されていますが、幼い子どもが来ていることはしょっぱなから確認できます。
引き続き、なかそちづ子予定候補の見解を見てみましょう。
鶴橋のデモも、今回も、街宣車の中で可愛いお嬢ちゃまが二人、マイクで声をあげました。その事についても、心ない批判が出ているようです。
彼女たちは、誰に強制されたり、押しつけられたり洗脳されているのではなく、自らすすんで、マイクを手にしているのです。 そして逆にまわりの大人に「失敗したら恥やで、がんばりや」と励ますのです。
中学生だからとか 小学生だからとか 幼稚園児だからとか関係ないのです。
三歳にもなれば 頭のいい子は 自分の意志もはっきりしますし責任感だって持てます。
今回、マイクを持っていた 5歳の子供も参加している小中高校生、10代の子たちはそのへんの20代、30代の日教組やだらしない親に育てられたような若者よりもよっぽど 自立し、大人であるということです
人間の価値、崇高さは年齢だけではないということです。
「子供は参加させるな 子供はかわいそう」
また 差別主義・排外主義などと自分は大人でありながら、何も行動せず、批判だけする人間は それこそ戦後の日教組の洗脳をたっぷり受け 「子供の人権」だとか 「差別はいけないよ」だとか上っ面の綺麗事を信じ込まされた人間なのではないでしょうか。
子供の権利には 義務がともなうのです。
参加した子供たちは 自らの意志で、誰に強制されることなく自分にできる事、自分の義務を果たせる素晴らしい子供たちであるということです。
これらのデモでは幸いなことに逮捕者・書類送検者は出ていませんが、時事のつぶやき〈主権回復を目指す会解散とチーム関西おつるさん出馬〉でも指摘されているように、このような政治的デモに未成年者を参加させることは本来、厳しく抑制するべきでしょう。文部省(当時)も、昭和44(1969)年10月31日付で〈高等学校における政治的教養と政治的活動について〉という通達を発し、
「教育的立場からは、生徒が特定の政治的影響を受けることのないよう保護する必要がある」
などとして、高校生が政治的活動に走ることのないよう十分な指導をするように求めています。
まして、在特会/主権回復を目指す会/チーム関西はのべ12名の逮捕者(うち1名は処分保留)とのべ32名の書類送検者(うち7名は起訴猶予)を出している集団です(2010年10月8日現在)。さらに、逮捕者のうち1名は事件当時19歳の未成年でした(徳島県教組襲撃事件)。逮捕や書類送検が不当だと考えて抗議するのは自由ですが、少なくともこのような団体の活動に未成年者を関わらせるべきではないでしょう。
9月29日付〈徳島地検、徳島県教組襲撃事件で関係者6名を起訴/「抗議」に参加していたなかそちづ子・川西市議選予定候補は釈放されたカメラマンへのカンパを呼びかけ〉の末尾でも指摘したように、在特会はこのところ「青少年の集い」を開催するなどして未成年者への働きかけを強めています。チーム関西と仲のいい日護会も、ポスティングに中高生を参加させたり、街宣で高校生にマイクを握らせたりしてきました。「中高生参加型クーデター政権を考える会の集会」に中高生を呼び集めようとしたり、「少年親衛隊」とやらを募集したりする輩も、この連中の周辺には存在します。
一方で、京都朝鮮学校襲撃事件で子どもたちを脅かしたのはもとより、自分達が高校生から催涙スプレーを噴射されるなどの被害を受けたときには加害少年を徹底的に追い込むべく学校にまで押しかけ、埼玉県蕨市では14歳の少女を標的として報復デモを行なうような連中でもあります。
なかそちづ子予定候補が現在も上記のような見解を維持しているのかどうかは不明ですが、少なくとも、見解を修正した旨のコメントは発表されていません。果たしてこのような人物に「真の教育」の実現を委ねることができるのかどうか、川西市の有権者には熟慮の上で判断を下していただければと思います。
*1:10月7日(2010/10/07 16:25:28)に「最終更新日」が8日付に修正されたが、8日には動きがなかった。