発達障害の早期発見・早期支援策に唯一反対した朝木直子「市議」(草の根)とその理由


東村山市民新聞では「最終更新日」の修正だけが黙々と続けられています。最近は比較的早い時間にファイルを修正することが多いようです*1
次回のリサイクルセンター特別委員会(11月15日)までこの調子なのかなあ
とつぶやいておいたのですが、本当にそうなるかもしれません(追記東村山市民新聞」の更新状況まとめ〔7〜9月分〕を11月8日付エントリーとしてアップしました)。


他方、矢野穂積「市議」と高野博子・りんごっこ保育園園長の敗訴が確定した久米川駅東住宅管理費等不払い事件については、エアフォース〈久米川駅東住宅管理費等不払い事件最高裁判決〉でさらに詳しい報告が行なわれました。けっきょく紆余曲折の末に全額支払ったらしいのですが、これについても報告するつもりはないのでしょう。
「こうして久米川駅東口住宅管理費等不払い事件は丸7年をかけてようやく終結をみた。しかし管理組合役員たちが今後、通常あり得ない心配から解放されるのかといえば、その保障はまだない」
という宇留嶋さんの結びがけっして杞憂でないのが恐ろしいところです。久米川駅東住宅をめぐる通常あり得ない問題については以下も参照。


本件訴訟においても交通費を含めすべて自己負担という犠牲を強いられているばかりか、裁判所に出廷するために仕事も休まなければならない不利益を受けており、一日も早く裁判被害から救済されることを強く希望する


別の裁判で管理組合の代表理事が述べたこの言葉は、そっくりそのまま、3年以上にわたって請願潰し裁判に振り回されている一市民の気持ちでもあるでしょう*2。まして、矢野穂積「市議」によって暴行犯の濡れ衣を着せられ、警察が「事件とは無関係」と判断したにも関わらず民事裁判に引きずり出された少年(当時17歳)の気持ちは、想像に難くありません(少年冤罪事件*3


東村山ではこんな人達が認可保育園運営法人の役員を務め厚生委員会にも委員(朝木直子「市議」)を送り込んでいるわけです。


その厚生委員会で、11月8日、「発達障害の早期発見につながる5歳児健診とその後の発達相談体制の整備について求める請願」の審査が行なわれ、朝木直子「市議」を除く全員の賛成で採択されました。この手の話について東村山市民新聞」で報告が行なわれることは考えにくいので、朝木「市議」が反対した理由等に関する薄井市議のツイートを引用しておきます。


島崎市議からも次のような報告がありました。

 午前中は厚生委員会を傍聴しました。「発達障害の早期発見につながる5歳児健診とその後の発達相談体制の整備について求める請願」の討論が行われました。今までの審査を聞いてきた感触では全会派一致で賛成かと思われました。が朝木委員が反対討論を行いました。
 発達障害は原因不明であり、科学的根拠も明らかにされていないのに判定することは、児童を事実上、差別・選別することになる。対処療法ではなくインクルーシブの観点からすべての子どもに社会的環境を整えるべきである、といった趣旨のように受け止めました。
 本人が言っていましたが、「この間、勉強をして」の見解でしたので、本日初めて上った観点でしたから、委員会では議論されていません。

 伊藤、山口、熊木委員の賛成討論は、早期発見・早期支援が必要であり、1歳半健診や3歳健診では顕在化しない傾向もあり、就学前5歳児に行うことは有効な手段の一つであるといったことが主なものでした。
(島崎市議ブログ〈厚生委員会から〜請願 5歳児健診〉。太字は引用者=3羽の雀)


その他、関連のツイートはTogetterまとめ〈【東村山市議会】発達障害児の早期発見と支援策に反対した「草の根」への、ちょっとした疑問〉としてまとめてあります。また、これまでの審査の状況については7月23日8月16日の厚生委員会会議録を参照。


私もいくつか感想をつぶやいておきましたが、朝木「市議」の言うような考え方も確かにありますので、この件についてはあまりとやかくは言いません。私が感じたのは、簡単に言えば次のようなことです。


また、当事者の(または当事者に近い)立場からは次のような疑問も出ています。


朝木「市議」は、7月23日の厚生委員会で次のような質問もしていました。

・・・請願の趣旨からずれるかどうかはわからないんですが、例えば、学校の教師とか、さっき言った保育士とか、いわゆる子供と接している方たちについて、発達障害についての認識というか、意識というか、どの程度研修を受けているとか、そういう実態があるんでしょうか。というのも、逆のケースなんですけれども、前、この委員会で言ったことがあるかどうかあれですが、親御さんに安易に、「おたくのお子さんは発達障害かもしれないよ」みたいな言葉を発したがために、非常に大きい問題になっていったケースもあるわけですよ。それなので、特に教師とか、そういう人たちについては、どういうふうな研修を行っているのか、意識はどのくらいあるのか、そのあたりはいかがですか。


このように述べる朝木「市議」が発達障害についてどの程度「意識」を持っているのか、疑問なしとしません。ゆえに
どうも反対の理由を見つけるための『勉強』だったのではないかという印象が拭えない
ともつぶやいておいたのですが、今後、「インクルーシブの観点から発達障害児を含む)すべての子どもに社会的環境を整える」ための、任意の5歳児健診や発達相談体制の整備以外の方策が朝木「市議」から提案されることは果たしてあるでしょうか。薄井市議を攻撃するためだけに知的障害者の性の問題を持ち出し*4、同じく薄井市議を攻撃するためだけに「女性蔑視追及」などと口にする彼女をずっと見てきただけに、私はまったく期待していません。そういえば、やはり「草の根」だけが反対した「いのちとこころの人権の森宣言」についてもあれこれおっしゃっていましたが、とんと音沙汰がありませんね*5


なお、発達障害者の問題をめぐっては、梶川ゆきこ広島県議(民主党)が「セクハラ」問題を発端として迷走を重ねており、批判を集めています。私もいろいろ思うところがないでもないのですが、これ以上手を広げる気にもなりませんので、さとうしゅういち氏(広島瀬戸内新聞ニュース)の一連の記事を参照。


〔この記事は11月10日の夕方アップしたものです。〕

*1:11月6日付(2010/11/05 21:40:02)・11月8日付(2010/11/07 14:10:34)・11月9日付(2010/11/08 15:26:42)・11月10日付(2010/11/09 17:34:02)。

*2:佐藤市議ブログ〈請願つぶし裁判に高裁判決下る。〉、薄井市議ブログ〈ため息…ひたすらため息〉等も参照。

*3:さらに詳しくはエアフォース〈少年冤罪事件〉参照。

*4:9月15日付〈朝木直子「市議」らが裁判で全面支援してきた西村修平、裁判所前で変態的・暴力的セクハラ街宣〉の末尾参照。

*5:2009年9月26日付〈【総括】いのちとこころの人権の森宣言:何の取り組みもせず、当事者の気持ちを無視し、因縁だけをつける矢野・朝木両「市議」〉など参照。