You ain't heard nothin' yet?――主権回復を目指す会に家宅捜索/在特会副会長のおかしな抗議文


矢野穂積朝木直子両「市議」から2年以上も「越境(通勤)市議」呼ばわりされ、家族まで巻き込む攻撃を受け続けた佐藤まさたか市議が両「市議」および多摩レイクサイドFM理事長を名誉毀損で訴えていた裁判(訴状)は、残念ながら佐藤市議の請求棄却という結果になりました(1月24日、東京地裁立川支部)。判決の詳細はまだ不明ですが、矢野「市議」らの事実摘示の真実性は否定しつつ、佐藤氏の生活の本拠が東村山市内になかったと矢野「市議」らが誤って信じたことについては「相当の理由があったというべき」として誤信相当性を認めたもののようです(柳原滋雄コラム日記〈名誉棄損常習者「矢野穂積」に真実性を認めない判決 東京地裁立川支部〉)。佐藤市議も取り急ぎ次のように報告しています。

全く別の話なのですが、さいたま工場を見学中に1本の電話が入りました。
前回の選挙前後に、矢野・朝木両議員から「公選法違反」「出稼ぎ市議」等と集中的に誹謗中傷攻撃を受け、当選取り消し訴訟などの嫌がらせを受け続けたために、私が彼らとFM東村山を訴えた名誉毀損裁判の一審判決が今日の午後にあったのですが、私の請求が棄却された、とのこと。公務で動けない私にかわって立川へ赴いてくださった方からでした。
彼らの主張に真実性は無いが、そう信じてしまったことには相当の理由がある、という大意だそうです。
家族がノイローゼになるくらい追い詰められても、仕掛けた方にお咎めなしというのは納得いきません。が、結果は結果として受け止めるしかありません。
応援してくださっている皆様には改めて御礼申し上げるとともに、判決文を明日手に入れ、詳細に検討し、またご報告したいと思っています。
(佐藤市議ブログ〈30万人分を3人でさばく〉)


自分達の主張が最高裁で最終的に否定された後も、そのことをきちんと報告せずに東村山市民新聞」の記述をこそこそと修正するに留め、その後もあれこれと理屈をこねまわして攻撃を続けた両「市議」の姿勢*1は非常に悪質だと思いますが、やはり裁判というのはなかなか難しいものです。判決の詳細が明らかになったらまたコメントしたいと思います。


なお東村山市民新聞は、午後1時10分の判決言い渡しを待たず、正午過ぎに「最終更新日」を修正しただけでした(1月25日付、2011/01/24 12:04:19)。矢野「市議」が、あるいは市議会・リサイクルセンター調査特別委員会の視察に唯一参加しなかったという朝木「市議」*2が裁判所に行っていたかどうかは不明ですが、今回の判決を受けてどのような騒ぎっぷりを披露してくれるでしょうか。


さて、襲撃する運動界隈でも動きがありましたので拾っておきましょう。昨年10月17日に秋葉原で起きた集団暴行事件をめぐり、主権回復を目指す会および関係者の自宅に家宅捜索が入りました。


10月17日の秋葉原「排害」デモについては、workshop PCエンジンおしゃれ計画〈秋葉原で開催された、排外主義者たちのデモ「尖閣諸島と秋葉原をシナから守れ!デモ行進」と周辺行動を撮影してきた。〉に写真や関連リンク付でよくまとまっています。集団暴行事件はデモの出発前の公園で起きたものですが、これについては被害者である御神楽(Mikagura)氏の報告Mukkeさん(Danas je lep dan.)のレポを参照。


家宅捜索を受けた主権回復を目指す会およびその関係者はさっそく抗議の声をあげました。


「根も葉もないでっち上げ」(主権)とか「当該の同会関係者にはまったく身に覚えがない」(有門)とか言ってますが、「揉み合い」があったことは有門・金友も認めていますし、たった一人の人間に(いつものように)集団で襲いかかったことは動画を見れば明らかです。



その結果として擦過傷、打撲その他の被害が生じたのですから、「でっち上げ」もくそもないでしょう。有門など、デモ翌日の報告
「何が原因であったのかは分からぬが抗議行動への参加者同士で2度ほど喧嘩沙汰になるような場面も見られた」
と書いてますし、その後の電器店襲撃についても
「あまりの暴走気味に一抹の不安と限界を覚えざるを得なかったのも事実だ」
と吐露しているのですから、いまさら何を言っているのかと。


まあこの件についてはすでにいくつかコメントが出ていますので、このぐらいにしておきます。なお、被害者である御神楽氏はとりあえず事態の推移を見守るそうです。


なお、当日の集会で
弱い羊となって千年生きるよりも、強い狼となって一日生きよ!
とアジったという瀬戸弘幸サンは、1月25日午前9時現在、この件については触れていません。


ついでに、在特会八木康洋副会長/茨城支部長が1月22日付で日教組に提出したという抗議文の内容を紹介していましたので、これも拾っておきます*3



抗議文
日本教職員組合 殿
中山成彬先生の言葉を借りるまでもなく、貴殿等は「日本のガン」である。国旗・国歌を否定し、日本を際限なく貶める教育を行う貴殿等を、我々良識ある茨城県民は歓迎しない。今すぐ教育研究全国集会なるものを解散し、茨城県から出て行け。日本から出て行け。心の故郷、北朝鮮に帰れ。
貴殿等の悪行を挙げていけばきりがないが、特に公憤を抱くものは一昨年に起こした募金詐欺である。あしなが育英会を抱き込んで「子ども救援カンパ」なる募金活動を行い、その使われ方を説明せずに善良な市民を騙して募金の一部を朝鮮学校に寄付した事件は、誰がどう考えても詐欺である。また、その寄付金が北朝鮮に流れてミサイル製造に使われ、昨年11月23日の北朝鮮による砲撃で韓国の民間人が殺害されるに至った。我々在日特権を許さない市民の会の仲間はその詐欺行為・殺人幇助行為に対して抗議するために、徳島県職員組合に出向いたが、不幸にも逮捕され、うち三人が有罪判決を受ける結果となった。就労支援という名目で活動を行った結果、抗議に来た者が告訴され職を失う事となり、貴殿等もその真の目的を達成したのだろうが、満足か。
我々は貴殿等の悪行を許すつもりは無い。日本の教育において害悪でしかない日本教職員組合は解体すべきである。日本の事が嫌いな日教組の組員は、北朝鮮脱北者を見習って脱日せよ。
平成23年1月22日
在日特権を許さない市民の会 茨城支部 支部長 八木康洋
以上


こんな知的水準の低さ丸出しの抗議文しか書けない人が副会長(しかも法務担当)をやっているのですから、在特会もお先真っ暗です*4徳島県教祖襲撃事件については、昨年12月4日の宮城デモの時も
「殺人ほう助に対して威力業務妨害をするのは当たり前。人が殺されそうになったら妨害するでしょ。それで有罪判決はおかしい」
などと文句を垂れていましたが、裁判で出廷するにあたり、『責任ある立場で主張したい』と自ら申し出て在特会京都支部長に復帰したという西村斉被告人も、2月1日に控えた刑事公判(京都朝鮮学校襲撃事件との併合審理)で堂々とこのような主張を開陳してくれるのでしょうか。


おまけに、徳島県教組襲撃に参加していたおつる(なかそちづ子)さんでさえ私が抗議し、告訴をされて不起訴となった 徳島県教組が 日教組の『あしなが募金』名目で集めた『子供カンパ』を朝鮮総連傘下の朝鮮学校に渡した事件などと回りくどい表現を使って募金詐欺という言葉は注意深く避けているのに、ここでは堂々と募金詐欺と書いています。排外主義勢力との闘いに連帯する意味でも、日教組はそろそろ追撃の一手を考えてもいいのではないでしょうか。


〔この記事は1月25日の朝アップしたものです。〕

*1:2009年1月15日付〈最高裁に言いがかりをつける矢野・朝木両「市議」の恥知らずな態度〉およびまとめWiki「越境通勤市議」問題:「東村山市民新聞」関連ページ〉参照。

*2:リサイクルセンター計画問題については、2010年11月17日付〈「25億円リサイクルセンター疑惑」(東村山市民新聞)という表現で直ちに思い浮かぶ2年前の「官製談合疑惑」騒動〉および同12月10日付〈相変わらずろくな説明も提案もなしに悪口を言い続けるばかりの矢野穂積・朝木直子両「市議」〉参照。

*3:【追記】(1月26日)その後、桜井誠・在特会会長のブログにも日教組抗議行動の報告が転載されたが、日教組に提出した抗議文の内容は報告の最後に記します」という一文はそのままなのに、なぜか抗議文は省略されている。

*4:八木副会長の知的水準については、2010年4月11日付〈法的措置の可能性を忠告してもらったらマジで「殺害予告」と思っちゃったらしい在特会副会長【追記・マジで警察にまで行っちゃった】〉および同4月21日付〈在特会副会長が井上哲士参院議員に宛てた「公開質問状」の恥ずかし過ぎる中身〉も参照。