「告発したものの、その告発は受理されなかったということが先ずは結論としてある」――徳島県教組襲撃事件はどうなんですか、瀬戸弘幸サン


東村山市民新聞は昨日(7日)、しばらくぶりにトップページが更新されました(2月8日付、2011/02/07 15:27:15)。



〈冗談じゃないぞ!消費税増税。ぎりぎり減らせ!公務員。〉(その後、7日午後5時過ぎに「ぎりぎり」「とことん」に変更された)
という囲みを新たに設けたほか、「越境通勤市議」名誉毀損裁判判決に関する見出しのフォントを変更しただけです。


まあ、まずは自分から減らしてくださいとしか反応しようがありませんね。


ちなみに大事な題字が大事(おおごと)になっています。




さて、昨日行なわれた京都朝鮮学校襲撃事件徳島県教組襲撃事件の第2回公判については、公判終了後にとりいそぎTogetterで速報をまとめておきましたが、傍聴したaramasanさんが詳細な傍聴記(その1その2その3)をアップしてくれましたので、そちらをご参照ください。被告人側が全面的に争っていることもあり、判決までには数カ月ほどかかりそうな感じです。


また、本日行なわれた対創価学会街宣名誉毀損裁判控訴審・第2回口頭弁論についても、口頭弁論終了後に傍聴の皆さんが速報してくれた内容をTogetterでまとめておきましたクロダイくん(行政書士黒田大輔)が行なっていた証人申請はいずれも却下され、東村山市議選(4月24日)直前の4月21日に判決が言い渡される予定です(追記:りゅうオピニオンに詳しい報告がアップされました)。そういえば、まきやすともが瀬戸サンの内部告発ネタに一縷の希望を託しているという話がありましたが、創価学会側の弁護士からは
その真偽すら疑わしいものである
と一蹴されちゃったそうですね。


さらに、明日(9日)にはまきやすとも・写真著作権侵害裁判の判決が言い渡されます。これは朝木明代市議転落死事件とは何の関係もない話ですから、注目されるのは損害賠償がいくらになるかという点ぐらいですが*1、来週16日(水)に判決言い渡し予定のまきやすとも・機関紙名誉毀損裁判は、瀬戸弘幸サンが訴えられている裁判とも大いに関係するだけに、要注目です。


その瀬戸弘幸サンですが、昨日付の記事にも注記しておいた通り、凪論〈維新政党・新風元副代表瀬戸弘幸氏の林檎販売に対し告発がなされる〉を見て逆ギレし、〈告発者への対応と説明:虚偽告訴罪で逆告訴も検討〉と無理筋の宣言を行なっていました。しかし凪さんが指摘しているように、瀬戸サンはこの凪論の記事の翌日からブログに「さりげなく住所、氏名、電話番号を掲載」するようになっており、問題があったことを自認したのは明らかだと思われます。指摘してもらってよかったですね。



(2月6日付〈クイズ形式(3) 小沢強制起訴問題〉)


(2月7日付〈大相撲だけが悪いのか?〉)


ちなみに虚偽告訴罪では故意が構成要件とされており、申告する事実が虚偽であることの認識が必要ですので、専門家に相談するまでもなく、今回の告発が「虚偽告訴事件になる可能性」はありません。前々からちらほら指摘されていたことなのですから、今後注意して法令に従えばいいことです。


ところで、瀬戸サンはこんなことを書いています。


「告発したものの、その告発は受理されなかったということが先ずは結論としてあると思います」
「どうして、刑事罰が科せられる可能性があるのか?」


おかしいな。徳島県教組襲撃事件の容疑者ら(うち3名については有罪が確定)は、ありもしない募金詐欺への抗議を口実に同教組の事務所に押しかけ、拡声器も使いながら見るに堪えない大騒ぎをしていました。西村斉被告人は、昨日の公判でも相変わらず募金詐欺などと言っていたようです。



西村斉・川東大了被告人らは襲撃後の昨年4月27日になってようやく告発状の提出に赴いたそうですが、桜井誠在特会会長が昨年10月1日に語ったところによれば、県警・地検とも告発を受理しなかったそうです(2010年10月2日付〈京都朝鮮学校襲撃メンバーが組織犯罪処罰法違反容疑で起訴されていたことなど、大事なことは明らかにせずに警察への抗議を煽る桜井誠・在特会会長〉参照)。


実際に告発状の提出が行なわれたのかどうかさえ不明ですが、それが事実だとして、「告発したものの、その告発は受理されなかったということが先ずは結論としてある」わけです。しかし、そんな彼らの行為を瀬戸サンは全面的に支持していましたね(2010年4月24日付〈瀬戸弘幸サンが徳島県教組襲撃に無責任な支持を表明/ところで日の丸・君が代強制に反対する矢野・朝木両「市議」はこれでも「襲撃する運動」と絶縁しないのか〉も参照)。



[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110206/p1:title=2月6日付エントリー]でも触れた通り、瀬戸サンには今後徳島県教組襲撃事件についても「[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52564835.html:title=不当逮捕・弾圧事件との立場で論評]」していただくことが期待されているわけですが、今回の経験も踏まえていったいどのような見解を表明していただけるのか、楽しみに待ちたいと思います。

*1:【追記】(2月9日)りゅうさんがツイッターで速報してくれたところによると、50万円はいくのではないかというりゅうさんの予想を上回り、78万5千円の損害賠償(仮執行宣言付)が命じられたそうです。柳原滋雄コラム日記〈自称右翼が写真家に完全敗訴  賠償金79万+ビラ配布禁止&廃棄命令〉も参照。/りゅうオピニオンに爆笑傍聴記〈【写真著作権裁判】槇泰智に78万5000円の賠償金命令(仮執行付き)。裁判所内で西村修平らが大暴れ〉もアップされました。