裁判の中身や結果にはまったく触れず、例によって街宣時の「暴力」事件にこれ幸いと飛びつく瀬戸弘幸サン


9日には東村山市民新聞の更新はありませんでした。題字があるべきところで巨大なNewアイコンがドクドクと脈動している状態もそのままです(10日午前9時現在)。私は記事をアップした後も自分のブログをしばしば参照し、誤字等があれば修正しますが、東村山市民新聞」は、運営者本人にとっても頻繁に見返す価値などない書き捨てサイトなのでしょう。


さて、昨日付の記事にも注記しておいた通り、まきやすとも・写真著作権侵害裁判は被告・まきやすともの完全敗訴に終わりました。りゅうさんが、えっちゃんの爆笑傍聴記とともに、判決の要旨を報告してくれています。冬の朝の澄み渡った空気のようにさわやかな完敗です。

1 被告〔まきやすとも〕は別紙写真目録記載1の写真を用いたビラを自己又は第三者をして配布することを禁ずる。被告は上記ビラを廃棄せよ。
2 被告は別紙写真目録記載2の写真を用いたビラを自己又は第三者をして配布することを禁ずる。被告は上記ビラを廃棄せよ。
3 被告は別紙写真目録記載3の写真を用いたビラを自己又は第三者をして配布することを禁ずる。被告は上記ビラを廃棄せよ。
4 被告は別紙写真目録記載の写真をインターネット上で送信可能化してはならない。削除せよ。
5 被告は原告
〔写真家〕に対して78万5000円及びこれに対する平成21年8月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
6 原告のその余の請求と反訴原告
〔まきやすとも〕の請求を棄却する。
7 訴訟費用は本訴反訴をあわせて10分し、その7を被告の負担とし、その余を原告の負担とする。
8 第1項ないし第5項については仮に執行することができる。
(引用者注/「ないし(乃至)」はここでは「〜から〜まで」という意味)


損害賠償の算定基準については、まきやすともが自分のブログで報告していました。主文朗読の直後に不当判決です。控訴します」「キッパリ一言」述べた(えっちゃんの報告によれば憤然として不当判決だー!! 控訴する!」と叫んだ)そうですが、いくら
「この裁判官は完璧なキチガイに属すると言われても当然の思考状態にある」
などと水面に向かって吠えてみても、逆転勝訴は99.9%ないでしょう。まあ賠償額が減額される可能性はなきにしもあらずですから、金利(年利5%)も考慮に入れながら、勝手に最高裁まで争えばよいかと思います。


なお、これに非常によく似た事件として、「創価学会ウエブ画像著作権侵害」事件と「創価学会vs日蓮正宗 宣伝ビラ事件」があります(前者についてはりゅうオピニオン〈日蓮正宗・黒川和雄(れいな)さんの敗訴判決から槇泰智さんの写真著作権裁判の賠償金を大胆予測! ズバリ50万と見た〉も参照)。なんか似たような人達が似たような事件を起こしているんですね。


今回まきやすともを完全敗訴させた岡本岳裁判長は後者の事件の控訴審に裁判官として参加していますが、判決では控訴審における創価学会の請求をいずれも棄却して原審判決(創価学会の請求を一部認容)を維持しており、「日本の司法が創価学会に支配されている証拠」(まきやすとも)は特に見当たりません。まあこんなことはいちいち検討するまでもないことで、法廷で
創価学会員の判決じゃねーか!!」
叫んだ西村修平を傍聴席の柳原滋雄さんが冷笑したのも当然です。


さて、まきやすともが写真の著作権侵害で刑事告訴されたと聞いた途端に自分のブログの写真を差し替えた瀬戸弘幸サンですが、いまのところ判決に対するコメントはありません。第8回口頭弁論で当事者尋問が行なわれた時(まとめWikiの2010年9月15日の項参照)は、りゅうさんのツイッターまでチェックして
「私は槇さんがこの創価学会信者を冷静に攻めて、この写真家が自らの意思と言うよりは、創価学会という組織の為にこの民事訴訟を提起したことを十分に裁判官に印象づけることに成功したと思いました」
などと希望的観測を明らかにしていましたので、今回の結果もすでに承知していると思われるのですが。



まあ[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110206/p1:title=京都朝鮮学校襲撃事件/徳島県教組襲撃事件の刑事裁判]についても[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/searchdiary?word=%A5%D2%A5%C3%A5%C8%A1%CA%A4%B7%A4%CA%A4%A4%A4%C7%A1%CB:title=いつものように][http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091023/p1:title=「ヒット(しないで)&(リング外へ)アウェイ」戦法]で終わりそうな気配ですし、今回の結果についてもこのままダンマリを決め込むのかもしれません。


一方、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/131.html:title=対創価学会街宣名誉毀損裁判・控訴審]第2回口頭弁論(2月8日)後に行なわれた街宣で起きた事件については、[http://blog.livedoor.jp/ryuopinion/archives/51749845.html:title=口頭弁論の中身]についても[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/126.html:title=第1審判決]についてもまったく触れないまま、すぐに飛びついていました。



まきやすともが〈[http://makiyasutomo.jugem.jp/?eid=611:title=創価学会が殴りかかってきた、裁判所正門前で。]〉という(タイトルの日本語が変な)記事で取り上げていたやつですね。形勢が不利な時にこういう事件が起こると、自分達のことは棚に上げて飛びついて騒ぐという、いつものパターンの繰り返しです。


それにしても、自称「集団ストーカー」被害者のレックスでさえ「創価学会員と思われる人物」と慎重な表現を用いているというのに、自称ジャーナリストの瀬戸サンが「創価信者」と決めつけちゃうというのはどういうことなのでしょう。



瀬戸サンが最近めっきり触れなくなった[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091006/p2:title=雨具傷害疑惑事件]が起きた時は、
「これまでの経緯を見ても、チラシ配布を妨害してきたのは創価学会員であり、その創価学会員の一人がやったとしか考えられません。/・・・そのように考えるのが自然であり、逆にそれ以外の犯人を推測するほうが困難であると考えます」
と[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52303622.html:title=一応慎重な書き方をしていました]が、もうそんな気を遣うほどの余裕もなくなってきたのでしょうか。


もちろん、殴りかかる意図があったのかどうかはともかく、鞄を振りかざして食ってかかるというのはほめられた行為ではありません。かといって、まきやすともが主張するように「[http://makiyasutomo.jugem.jp/?eid=611:title=取調べから処罰に至るまで、自分達でやりましょう]」というのはますますあり得ませんので、警察の方で必要な対応をとることも当然かと思います。


そうはいっても、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/111.html:title=たった1人ないし2人程度に集団で襲いかかる蛮行]を一貫して擁護ないし容認してきた瀬戸サンに、
「創価学会員は池田大作に洗脳された異常な集団であり、ついにその暴力的な本性を表わしたという事です」
などとふんぞり返る資格はありませんね。


[http://www.youtube.com/watch?v=tTyANPKCczc:movie:small]
(2009年9月28日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090928/p1:title=矢野・朝木両「市議」が東村山市に呼び込んだ連中の暴力的自警団体質]〉も参照)


[http://www.youtube.com/watch?v=d1i86n9rMcw:movie:small]
(とくに[http://www.youtube.com/watch?v=d1i86n9rMcw#t=56s:title=56秒あたり]から。2010年10月10日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20101010/p1:title=中国人観光客を「集団ストーカー」し、女性観光客2名に集団で襲いかかる、金友隆幸(維新政党・新風世田谷支部長)率いる「排害社」の暴徒っぷり]〉も参照)


現に、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/128.html:title=関西・「水曜デモ」粉砕行動]では[http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6592;id=01#6592:title=1名が器物損壊罪で略式起訴されており](罰金10万円)、[http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6541;id=01#6541:title=暴行罪で告訴も行なわれています]。[http://www.jimmin.com/doc/1571.htm:title=主権回復を目指す会の元幹部による傷害容疑事件の取り調べも継続中]のようです。


昨年12月4日に起きた[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/111.html:title=「黒い彗星」集団暴行事件]でも、[http://d.hatena.ne.jp/free_antifa/20101225/1293299779#id_f105895e:title=デモ参加者らが日の丸の竿で黒い彗星氏の目の下を突く]という、瀬戸サンが一時騒いでいた[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20091006/p2:title=雨具傷害疑惑事件]を彷彿とさせる行為まで行なわれていたにも関わらず、瀬戸サンは[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52614817.html:title=被害者の方を批判するばかり]でした。主権回復を目指す会に対しては、最近も、昨年10月17日の[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/129.html:title=プラカード撮影者襲撃事件]をめぐる[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110124/p1:title=傷害容疑で家宅捜索が行なわれています]。


「[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52642628.html:title=創価学会員は池田大作に洗脳された異常な集団であり、ついにその暴力的な本性を表わした]」というのであれば、瀬戸サンが行動を共にしてきたこのような連中は、それに輪をかけて異常な集団というべきでしょう。いつぞやも
「軽挙妄動を戒めてこそ、大人としての先輩としての取るべき道ではないのか?」
と[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100126/p1:title=偉そうな口]をお叩きになっていらっしゃいましたが、そんな集団を一貫して支持する瀬戸サンには一体倫理観というものが備わっているのでしょうか。


まあ、弟子が
「[http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51399724.html:title=『侮辱されたらすぐさまぶん殴る』というのは西欧の騎士道、我が国の武士道にもある由緒ある作法!]」
などと吠えているのを[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20100126/p1:title=たしなめもせず]、あまつさえ[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52180892.html:title=中国人マッサージ嬢を殴り倒して意識不明の重体に陥らせた日本人男性を擁護し、速やかな釈放を要求]するような人間ですから、こんな問いかけをするだけ無駄ですかね。


【追記】
主権回復を目指す会も報告をアップしていました。
「槇泰智氏が一貫して主張してきている『創価学会は暴力・犯罪集団』だたとの訴えは、図らずも裁判所の前で証明されたことになった」
とか書いてますが、いちいちつっこみません。



〔この記事は2月10日の正午過ぎにアップしたものです。〕