議会改革のための取り組みはそっちのけで、矢野穂積・朝木直子両「市議」らが「談合疑惑」の刑事告発で記者会見【追記あり】
2月10日の中国人実習生射殺事件判決(宇都宮地裁)をめぐって瀬戸弘幸&有門大輔師弟がいつものようにブーメランを飛ばしていますが、そろそろ東村山関連の話題を拾っておきたいので、とりあえずTogetter〈【瀬戸っち失笑シリーズ(9)】お仲間の完全敗北はほぼスルーしつつ、他人の勝訴に飛びついて本物のジャーナリストに「猛反省」を求める自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サン〉で関連ツイートをまとめるだけにしておきます。
さて、かつて都市建設部長(当時)から“ムラ(村)の下のアザ(字)議員”とも評されたことのある矢野穂積・朝木直子両「市議」はまったく関心がない(あるいはむしろ余計なことをするなと思っている?)ようですが、明日13日(日)は東村山市議会主催講演会「市民に開かれた議会へ 議会改革で自治体は変わる!?」がいよいよ開催されます。産経新聞が告知記事を掲載したほか、読売新聞は最近の議会改革の取り組みもあわせて報じていました。
一方の「[http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/:title=東村山市民新聞]」は、前回の更新([http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110208/p1:title=2月8日付])から4日ぶりに「最終更新日」を修正したのみ(2月12日付〔2011/02/11 20:17:46〕。ただし[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110208/p1:title=題字のトラブル]は依然として修正されていない)*1。何を忙しくしているのだろうと思っていましたが、鈴木忠文市議のツイートによると、市議会議長から公務派遣命令が出されていた東京都市議会議員研修もさぼって、何やら公立昭和病院に関する記者会見を開いたようです(10日)*2。
約1年前(2010年3月5日)、「市民」とは名ばかりの東村山市民オンブズマンが清瀬市民オンブズマン(代表・布施哲也清瀬市議)とともに公正取引委員会に報告を行なっていた件のようです。東村山市議会でも「談合」疑惑を取り上げて不発に終わっていたようですが、今回の告発が新たに確たる証拠を得て行なわれたものであるのか、それとも市議選前に話題作りを狙っているだけなのか、今後の展開に注目しましょう。
それにしても、どうして「東村山市民新聞」では一切の報告を行なわないのでしょう。やはり清瀬市民オンブズマンと共同で取り組んだ「越境通勤市議」問題(本件についてはエアフォースの新連載〈「越境通勤市議」事件〉も参照)をめぐっては、〈ついに佐藤さんの当選無効の手続きを開始(当選の効力に関する異議を申出!〉などと得意げに報告していたというのに(その後、2008年12月8日の最高裁決定により矢野・朝木両「市議」らの主張に根拠がないことが確定すると、こっそり削除して別の内容に差し替え)。
ちなみに、「官製談合」などと攻撃していた企業からブログ記事削除の仮処分申立てを受けていた*3天目石要一郎武蔵村山市議も、記者会見には同席していたそうです。けっきょく関連のブログ記事はいったん削除し、あらためて書き直したレポートを近日中に公表するとのこと。
いまのところ、10日の記者会見について報じている媒体はネット上では見当たりません。ただ、都内在住の知り合いが知らせてくれたところによると、東京新聞(多摩版)が2月12日付で報じたようです。
「公立昭和病院で談合」 東村山市議ら 医療機器会社など告発
多摩地区北部の八市でつくる組合運営の公立昭和病院(小平市)の医療機器入札で談合などの疑いがあるとして、矢野穂積・東村山市議らは十日、東京地検立川支部に告発状を提出したと発表した。告発されたのは文京区の医療機器販売会社と同病院組合助役ら。
告発状では、病院発注の2008年の入札で談合などがあったと指摘。病院関係者が「業者間で価格調整していると推認できる」と証言していることなどから「別の病院関係者が業者に予定価格など情報提供したことは明らか」としている。
同社の担当者は「談合の事実はない」とコメントし、同病院は「適切に入札執行しており、談合の事実はないと考えている。告発の詳細が分からないのでコメントできない」としている。
昨年の公正取引委員会への報告の件については毎日新聞も次のように報じていましたが(2010年3月6日付)、さて今回はどうするのでしょうか。
まあ上記のような人達がやってることですから、報道するにしてもよほど慎重を期した方がよいのではないかと申し上げておきましょう。さらに、矢野「市議」らの主張通り「談合」が認定された場合はもちろんのこと、そうではない場合にも、きっちり結果を報じていただければと思います。
なお、矢野「市議」らが記者会見を開いた前日(9日)には、薄井市議が矢野・朝木両「市議」らを訴えた「セクハラ市議」名誉毀損裁判控訴審の第3回口頭弁論(弁論再開)が行なわれました。りゅうオピニオン〈【「セクハラ市議」名誉毀損裁判】1審で矢野穂積市議に200万円の賠償金と謝罪放送が命じられた裁判の控訴審は3月16日判決へ〉に傍聴記が掲載されていますので、そちらをご覧ください。楽観し過ぎるのは禁物ですが、職安法・薬事法「違反」の言いがかりについては厳しく断罪しつつ、「超セクハラ市議」等の誹謗中傷については「論評としての域を逸脱したものと認めることはできない」などとして違法性を認めなかった第1審判決が修正され、矢野・朝木両「市議」にとってより厳しい内容の判決が言い渡されることも期待できそうです。P2Cさんが次のようにつぶやいていましたが、私もこれに賛成です。
【追記】(2月13日)
矢野・朝木両「市議」がちょうど4年前、すなわち2007年市議選直前に細渕市長を刑事告発していたことを思い出しましたので、追記しておきます。紙版「東村山市民新聞」155号(2007年2月28日付)第1面のkwoutです。
ついに検察に! 矢野・朝木両議員が検察官に告発状を提出、本紙が昨年6月から追求の疑惑
細渕市長を「競売入札妨害容疑」で刑事告発!
部長以下は問題にするが、なぜ、佐藤市議は、仕掛けの張本人の市長を追及しないのだろうか?
2月22日、草の根・矢野、朝木両議員は、競売入札妨害容疑で、検察官と直接面会して告発状を提出。細渕市長を検察庁に刑事告発した。
〔中略〕
細渕市長は、突然、昨年12月26日、次期市長選挙には出馬しないことを記者発表していた。
2月27日、3月市議会本会議で、草の根・矢野議員が西口再開発に関する責任を追及したが、細渕市長は「告発されるようなことはしていない」と否認を繰り返した。
その後、「東村山市民新聞」で鬼の首を獲ったように騒いだ気配がありませんので、不起訴になったものと思われます。関連の会議録抜粋(平成19年2月27日・同3月2日)も参照。
なお、「草の根」の“「疑惑」打ち上げっぱなし体質”については特に以下の記事を参照。
- 2008年5月19日付〈20年前から変わらない〈草の根〉体質〉(東村山四中リベート疑惑事件)
- 同4月4日付〈そういえば スーパーハッカー どうなった〉
- 2009年10月11日付〈週刊新潮「創価学会に占領された『東村山市役所』の歪み」をいまでもまったく疑わない瀬戸弘幸サン〉(1995年市議選直前に掲載された『週刊新潮』記事について)
- 2010年11月17日付〈「25億円リサイクルセンター疑惑」(東村山市民新聞)という表現で直ちに思い浮かぶ2年前の「官製談合疑惑」騒動〉
ついでに、まとめWiki〈最高裁内「スパイ」疑惑捏造問題〉も参照。
*1:【追記】(2月13日)講演会開催中の2011/02/13 15:42:01に「最終更新日」が修正されました(2月14日付)。題字は相変わらずです。
*2:【追記】公立昭和病院と矢野・朝木両「市議」の浅からぬ因縁について、2009年5月27日付〈東村山市議会6月定例会のお知らせ〉なども参照。
*3:2010年11月28日付〈ニューリーダー(by瀬戸弘幸)・クロダイくん、瀬戸サンから「逃げマスター」の称号を奪取か〉のほか、同12月21日付エントリーの冒頭および2011年1月13日付エントリーの末尾なども参照。