徳島県教組襲撃に一切の正当性がなかったことを自ら進んで明らかにしてしまった在特会 ※追記あり


東村山市民新聞は「最終更新日」の修正のみでした(3月1日付、2011/02/28 19:15:51)。


なお、昨年12月までの東村山市議会会議録の抜粋作業は終了済みです。秋水園リサイクルセンター計画に関する調査特別委員会については、矢野穂積朝木直子両「市議」が市長や佐藤まさたか市議を攻撃するネタとしてこの間盛んに触れてきたこともあり、カテゴリーを新設しておきました。会議録を材料として触れておきたい問題もいくつかありますが、少々忙しいので、とりあえず後回しにしておきます。


さて、またもや在特会の話題ですが、徳島県教組襲撃事件に関わって、在特会が2月28日の深夜に驚くべき要請を行ないました。


日教組募金詐欺問題について情報提供のお願い
これまで在特会では日教組による募金詐欺問題について「人の善意を踏みにじる許しがたい詐欺行為」として抗議の声をあげてきました。最高裁判例(参考資料、以下判例事件と呼ぶ) をもとに在特会は平成22年4月28日に日教組を募金詐欺で告発しましたが、検察側はこの告発を不受理としました。その理由として、日教組が募金活動を行った「日時、場所、方法」の具体的犯罪行為の特定が不十分というものでした。
しかし、在特会では日本全国の日教組によるあしなが育英会を騙った募金活動の「具体的犯罪行為」を数県で確認しており、証拠書類も揃えたうえで再度判例事件の裁判記録を調べたところ、募金詐欺を立証する証拠書類以外にも「募金をした数人の被害者が特定されていた」ことが判明しました。
すでに在特会の調査で数人の被害者を特定出来ていますが、日教組が募金詐欺活動を行ったと立証する証拠を揃えている県と被害者が募金を行い募金詐欺に遭った県とが一致していません(なお、この日教組の募金活動に関しては「子供救済」とは程遠い団体への目的外流用も確認しています)。改めて司法関係者に尋ねたところ「たった一人でも日教組があしなが育英会を騙った募金活動に募金した被害者が現れ、その人が日時、場所、方法、被害額等を記憶しておれば告発の条件は揃い、これを告発出来る」という回答でした。
そこで在特会では「日教組による『あしなが育英会』を騙った募金活動に募金をした」という方の情報を広く募集します。「募金をした日時、場所、方法、被害額等を記憶」していらっしゃる方は、下記連絡先までぜひご一報ください。条件が整い次第、改めて本件を詐欺事件として告発する手続きに入りたいと思います。社会正義を貫くため是非ご協力お願い申し上げます。


その後、桜井誠・在特会会長も同じ内容をブログに掲載しました。また、徳島県教組襲撃に参加して起訴され、公判で
(徳島県教組についての情報源は)「産経新聞の記事のみである」
(徳島県教組が街頭募金をしていなかったことは)「知らなかった」
などと答えて*1有罪判決(懲役2年・執行猶予5年、確定)を受けた中谷良子元被告人も、関連の動画とともにこれを転載しています。


徳島県教組ないし日教組から内容証明なり訴状なりが届いたのか、起訴された意趣返しに必死になっているのかどうかは知りませんが、今更何をやっているのでしょう。創価学会から訴えられて慌てて「『創価学会は犯罪者集団である』という、証拠を集めています」ブログで呼びかけた槇泰智(まきやすとも)を思い出します。まさに泥縄(泥棒を捕らえてから縄をなう)という言葉がぴったりの連中です。


ともあれ、襲撃(2010年4月14日)から間もなく1年が経とうとする今になってこのような要請を行なうのですから、襲撃の時点で「募金詐欺」と考えたことには真実性はおろか相当性さえなかったことを、組織として公に認めたわけです。もちろん、仮に在特会の主張するような「募金詐欺」の実態が今後明らかになったとしても、下記動画に表れている襲撃の犯罪性・不法行為性が揺らぐわけではないのですが、自分達がいい加減な情報・認識に基づいて野蛮な行動に乗り出す危険極まりない集団であることを、わざわざこんな時期に認めなくてもいいのではないかと感じます。



もうひとつ、桜井誠・在特会会長が告発の不受理をめぐって嘘をついていたことも明らかになりました。上記要請にはこう書かれています。


「在特会は平成22年4月28日に日教組を募金詐欺で告発しましたが、検察側はこの告発を不受理としました。その理由として、日教組が募金活動を行った『日時、場所、方法』の具体的犯罪行為の特定が不十分というものでした」


そもそも桜井会長は(4月28日ではなく)4月27日の記者会見後にその足で告発状提出のため徳島県警に向かったと報告していましたが、まあそれはよしとしましょう。重大なのは、昨年10月1日に行なったニコニコ生放送で、桜井会長が次のように述べていたことです(要旨)。


「徳島についても告発を行なったが、地検・県警ともに受理しなかった。徳島県警の言い分は、日教組は大きな組織なので手に負えないと説明した。とんでもない。巨悪を眠らせないどころか煽り立てている」
「徳島県警・地検は募金詐欺を認識していながら告発状を受け取ろうとしない。それどころか業務を妨害として在特会の会員を逮捕した。こんな不正義がまかり通る世の中であってはならない」


何のことはない、単に犯罪が行なわれたことを疑わせるに足るだけの材料を自分達が用意できなかったに過ぎないのに、口から出まかせで徳島県警・地検に罪をなすりつけていたというわけです。2009年6月13日のデモで行なわれた妨害行為について、当初は“火薬物を投げ込まれて危うく怪我人が出るところだった”と書いていたのに、国連・人種差別撤廃委員会に対しては
「爆発物を投げ込まれて怪我人を出しております」
と堂々と虚偽を述べていたことについては、2010年4月3日付〈無知とウソで塗り固めた「在特会」反論書面(1):「子供に向けられたものでない」などという見苦しい言い訳〉の後半で指摘しておきました。いやはや、息をするように嘘を吐くというのはこういうことでしょうか。


なお、2010年4月24日付〈瀬戸弘幸サンが徳島県教組襲撃に無責任な支持を表明/ところで日の丸・君が代強制に反対する矢野・朝木両「市議」はこれでも「襲撃する運動」と絶縁しないのか〉で指摘しておいた通り、日教組は「子ども救援カンパ」の使途について次のように説明しており、最終報告書(PDF)もホームページにアップしています。


カンパの使途
子ども救援カンパの使途:「あしなが育英会奨学金」に寄付します。また、連合を通じて「保護者の厳しい就労状況等により学校へ修学できない子ども、外国籍・病気・障害のある子どもの支援」、「学生・青年に対する職業訓練、求職支援、障害者の作業所への支援」などを行っているNPO団体等へ寄付します。


ついでに日教組書記長談話(2010年4月21日付)も再掲しておきましょう。

徳島県教組書記局への乱入・暴力行為事件に対する書記長談話
2010年4月21日
日本教職員組合 書記長 岡本泰良
4月14日、「在日特権を許さない市民の会」を名乗る団体が、徳島県教組書記局へ乱入し、暴力行為に及んだ。この団体は、在日韓国・朝鮮人を含む特別永住者がかつて日本国籍の保有者であったというその歴史的経緯などから、いくつかの特例措置を与えられていることなどを「特権」とし、その「解消」を訴えている。また、在日韓国・朝鮮人と本国の韓国、朝鮮民主主義人民共和国が「歴史の捏造」を行っているとして強く非難している団体である。
乱入・暴力行為の内容は、徳島県教組の書記局付近で街宣活動を行った後、約20人が乱入したものである。「書記局内の書類・新聞などを投げ散らかす」「書記局内を無断でビデオ撮影する」などを行い、その行為を阻止しようとした書記局員に軽症を負わせた。これらの行為は、組織的威力業務妨害罪、傷害罪等に問えるいわば犯罪行為であり、到底許すことができないものである。
現在、日本の子どもの7人に1人が貧困状態であり、貧困を理由に就学が苦しくなっている子どもたちが増加している現状について、日教組は大変危惧をしてきた。そこで、09年度に、連合が提起した「雇用と就労・自立支援のためのカンパ」の趣旨に賛同し、困窮・困難な環境にある子どもとその家庭支援のための「子ども救援カンパ」にとりくんできた。このカンパ金は、多くの人々の善意から集められ、日教組を通じて、あしなが育英会や連合に送り、多くの団体を支援してきたものである。
また、日教組は、70年代に高校準義務化を提唱し、本年度から実施された高校実質無償化の実現にむけてとりくんできた。これらの活動も、すべての子どもたちが平等に教育を受けられるように提唱してきたものである。あわせて、支援が不十分なマイノリティーの子どもたちに対しても、ゆたかな学びが保障されるようとりくんできた。
私たちは、教職員組合として、一人ひとりの子どもたちが平和な未来にむかって歩み、夢や希望あふれる社会の実現に努めている。その活動を阻害する今回の事件に対し、民主主義を脅かす重大な犯罪行為として強く抗議するとともに、徳島県教組のとりくみ、告訴を全面的に支持する。また、「あしなが募金を朝鮮に流している」などと誹謗中傷し、これまでの日教組の「子ども救援カンパ」活動が不正な会計処理を行っているとの一部マスコミの報道は、全くの事実誤認である。私たちは、これからも子どもたちに寄り添い、支援の輪を広げる活動をすすめていく。


在特会はどうもこの「子ども救援カンパ」以外の募金活動を問題視している節もあり、それはそれで、在特会の主張するような実態が仮に立証されれば、批判の対象にもなり得るでしょう。しかし、今回の情報提供要請によって、在特会は徳島県教組襲撃が弁解の余地のない蛮行だったことを進んで明らかにしてしまいました。3月22日に論告求刑・結審になる可能性もある刑事裁判で断罪されるのはもとより、新たに民事裁判が提訴されるという展開も期待できるかもしれません。


【追記】(3月2日)
その後、やはり徳島県教組襲撃に参加していた“おつる”こと中曽千鶴子(なかそちづ子)サンも、より詳細で、より必死さがうかがえる情報提供要請をアップしました。



下の方では
「私たちの抗議は、それぞれ『日本のため、あしなが募金の高校生のため、大切な大切な未来を担う可愛い日本の子供たちのため』でした」
とも書いています。



こんな連中の醜い自己正当化のために利用される高校生が可哀そうです。


【追記2】(3月4日)
“おつる”こと中曽千鶴子(なかそちづ子)サンが[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110302/p1:title=瀬戸弘幸サンみたいなこと]を言っているので、これも記録しておきましょう。


〔前略〕
私に対しても書類送検がどうのとか、ネットでブサヨが騒いでますが 私は 本来、書類送検なんて知らないんですよ。連絡も書類通知も何にもいただいていませんもの。
書類送検だとか 不起訴がどうだとか 県教組は、検察審査会にかけるとか、民事訴訟をするとか言ってるそうですが、これについても何の連絡もないですねぇ ふーん そうなの?って感じです。別段 どうでもいいですが笑
相手が民事訴訟なんてしても 無駄無駄ですよ 笑 逆に、アピールできる場ができるんなら楽しみなんですけどね
とりあえず、一人でも 情報提供して下さる方がいればチーム関西の 勝利ですわ★ っていうか、今回の件は全国的ににアピールできたし これは、チーム関西からの復活記念 日教組への プレゼントで〜〜〜す。うふふ
(改行は適宜修正)