何にも知らないくせに“創価・公明が無所属議員を前面に出して「草の根」批判を続けてきた”などと主客転倒のデタラメを吐く自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サン


対創価学会街宣名誉毀損裁判・控訴審で再び(黒田ダイスケ=クロダイ=とともに)敗訴したまきやすともが〈控訴審も「創価学会マンセー」で、終了〉という負け惜しみエントリーをアップして上告を宣言したことについては昨日付のエントリーで触れておきましたが、今度は勝手な思い込みに過ぎない損害論を振り回して
創価学会の訴えを全面的に認めるのが裁判所の務めとなっているのが、現在の司法である
などとぶつくさ言っています。この男は、矢野絢也・元公明党委員長を逆転勝訴させ、矢野穂積・朝木直子両「市議」(現在)瀬戸弘幸サンも便乗して騒いでいた東京高裁判決(2009年3月)を知らないのでしょうか。こんな言い訳はとっくに封じられているのです。もちろん、日蓮正宗側の宣伝を丸飲みしてカルト弁護団も勝訴率16%だから業界ではバカにされてるよ*1などと騒ぐ黒田は、今更こんな言い訳はしないでしょうけれども。


まきは『週刊現代』事件も持ち出して講談社と現代の編集長にそれどれ〔ママ〕200万円の支払を命じる判決が下された」と書いているのですが、これも正確ではありません。確かに第1審で損害賠償の支払いを命じられたのは講談社側だけでしたが*2控訴審では講談社側とともに朝木親娘(大統・直子)にも200万円の損害賠償と謝罪広告が命じられています。ひょっとしたら、まきに資料を提供した誰かさんが、朝木直子サンに不利な控訴審判決は渡さなかったのかもしれませんね。


さて、まきと黒田を再び敗訴させた上記判決が出る直前(判決当日の朝)、瀬戸弘幸サンは〈統一地方選挙に関して:反創価候補、草の根、日護会の健闘に期待する〉というエントリーをアップし、
「現在創価学会から告訴され闘っている全国でも唯一の候補者ではないかと思います」
などと黒田ダイスケ候補(新宿区議選)を応援していました。


かつてニューリーダーなどと持ち上げた割に、最近は黒田に触れる機会が少なくなっていた瀬戸サン*3ですが、やはりスルーするわけにはいかなかったのでしょうか。それにしても、創価学会とは関係のない第1次・第2次落書き名誉毀損裁判で情けない(実質)敗訴を喫し、文字通り創価学会から訴えられた街宣名誉毀損裁判では第1審・第2審とも敗訴し、それ以外にも何度も仮処分を食らって街宣・ビラ撒き可能地域をどんどん制限され、さらに日護会・ニコ生肖像権侵害裁判(「ちくわん隊」裁判)などという情けない裁判を抱えていることに一切触れずに上記のような書き方をするのは、言っても無駄だとは重々承知していますが、いささか公正さに欠けると思われます。


瀬戸サンは、矢野穂積朝木直子両候補を応援するようなことも書いていますが、これがまたなかなか見過ごせない内容です。


 現在行なわれている統一地方選挙において、東村山市では現職の矢野穂積さん、朝木直子さんの両名が、また新宿区議選では『日本を護る市民の会』代表の黒田大輔さんが立候補して闘っています。
 読者の皆さんは既にご存知であると思いますが、私はこれまで反創価学会という立場において、東村山市の矢野・朝木両市議とは共に故朝木明代さんがビルから何者かによって突き落とされた、その事件の解明などの真相究明の闘いで提携してきました。


朝木明代市議「殺害」説がとっくに瓦解していることは何度も指摘してきましたし*4、これが「反創価学会」とやらとは無縁であることについても2月21日付〈裁判でもとっくに「短絡的にすぎる」と一蹴されている創価学会関与説〉等で確認しましたので、ここでは繰り返しません。聞き捨てならないのは、この後に書いてある内容です。

 創価学会などにして見れば、この『草の根』会派の両市議は目の上のタンコブと言ったところでしょうか。創価・公明党は直接この草の根会派に攻撃することは、両市議に反創価の票が逆に集まることを恐れ、公明党所属ではない無所属の議員などを前面に出して、この4年間批判を続けて来ました。
 その攻撃をネット上で請け負ってきたのが創価の犬と私が命名した「3羽の雀の日記」などでした。自らはネットの一つの特徴でもある匿名性の影に隠れ、その正体を最後まで現しませんでしたが、いずれその正体は白日の下に晒される日が来ると思います。
 草の根の矢野さん、朝木さんは地元にしっかりと根を下ろして活動しており、今回も当選を果たしてくれると確信していますが、この4年間の間で様々な誹謗中傷が創価学会関係者から行なわれており、その事が影響しないかと心配しております。


笑わせてくれますねえ。
「創価・公明党は直接この草の根会派に攻撃することは、両市議に反創価の票が逆に集まることを恐れ、公明党所属ではない無所属の議員などを前面に出して、この4年間批判を続けて来ました」
とは、「草の根」の人達に吹き込まれたのか自分で勝手にそう思い込んでいるのかは知りませんが、いったい何という言い草でしょうか。


私のブログにリンクしている瀬戸サンも、この4年間の総まとめ記事〈「草の根」矢野穂積・朝木直子両「市議」(東村山)は前回の市議選から何をやってきたか――東村山市民に問われていること〉は当然見ているはずです。これを読めば、「目の上のタンコブ」である「無所属の議員」に言いがかりをつけて攻撃に狂奔してきたのが矢野穂積・朝木直子両候補であることは一目瞭然でありましょう。


まして、りんごっこ保育園問題を一貫して追求してきた佐藤まさたか市議はともかく、薄井政美市議などは単に降りかかった火の粉を払ってきたに過ぎない(前掲総まとめ記事2.職業差別事件(薄井政美市議への攻撃)参照)。両市議が矢野・朝木両「市議」に対する辞職勧告請願の紹介議員になったのも、両「市議」による口汚い中傷を憂慮する市民の、やむにやまれぬ気持ちをお2人だけが受けとめてくれたからです(佐藤市議薄井市議の陳述書も参照)。


しかし瀬戸サンは、問題の経緯もろくに知らないくせに一時期しきりに佐藤・薄井両市議の名前を出し、特に薄井市議に対しては攻撃対象にする意思さえ明らかにしていましたね。一番最初に両市議の名前が出てきたのは次のエントリーだったでしょうか。

 この〔洋品店襲撃事件が起きた2008年9月1日の〕駅前の演説には、お二人の東村山市議が顔を見せ、このライターさんとお話をしていたそうです。私は残念ながらお顔を見ることは出来なかったのですが、3羽の雀の日記にもリンクが張られているこのお二人の先生方ではないかと思います。
 佐藤まさたか市会議員
 薄井政美市会議員 
 このお二人はどうも皆さん方とお仲間のようです。実はこのお二人は創価学会とは何の関係もないーと語っておられるようです。
 いずれと言うか、近いうちに取材でお邪魔をしたいと考えています。
 創価学会と全く関係がない。
 そうですかね。直接なくとも、間接的くらいにはあるんじゃないんですか。勿論、その確証を得ているからこそ出向いて見ようと思っています。
(瀬戸弘幸ブログ〈店主でないなら、どんな人?〉2008年9月5日付)


これについては、2008年9月8日付〈“汚染”どころか“融解”の危機に至る東村山市の民主主義〉で危険性を指摘しておきました。その後、西村修平・婚外子差別発言裁判の原告が職業差別問題に関する抗議文に名前を連ねていることを知ると、瀬戸サンはますます妄想を加速させます。

 実は東村山市議の朝木直子さん、矢野穂積さんと対立しているのが、この薄井市会議員であり、この薄井市議とベッタリなのが創価学会の御用ライターの宇留嶋瑞郎、そして二人三脚なのが千葉英司というわけです。
〔中略〕
 今後、東村山市における戦いは新たな段階に進まねばならなくなりました。
 この薄井市議を応援している人の中には、私のブログにアンチ派として書き込みを続ける人もいます。
 またブログへの荒らしを覚悟しなくてはなりません。
 この薄井市議に関する件についても、今後ブログで言及し、ブログだけでは効果が薄い場合は東村山市内へのチラシ配布なども行なうことになると思います。
(瀬戸弘幸ブログ〈西村代表への民事訴訟の背景〉2009年4月13日付)

 薄井議員が「草の根」と対立関係にあったことまでは知っていましたが、こんなトンデモナイ女性活動家〔上記裁判の原告〕からまで支援されていた事実は知りませんでした。別に知らなかったことでイチャモンに近い批判を受けるのは本当に心外以外の何ものでもありません。
 さて、何故か、この問題以降「薄井市議応援団」の私への批判がより露骨になってきたようにも感じます。コメントの内容も乱暴きわまるものです。
〔中略〕
 悪口の言い放題ですが、薄井政美東村山市会議員はこのような人達に支持されているのですね。「薄井市議応援団」ブログも似たりよったりですが、余りの醜さにコメント欄に目を通さないという人もいるようですが、これからは彼らのその醜態ぶりにも注目してください。
 創価学会の支援者と認定されることをひどく嫌ってもいたようです。しかし、薄井市議と創価御用ライターは仲良しですし、千葉英司元副署長とは宇留嶋は二人三脚である以上、創価学会を利する側に立つ人であると私は思います。
 また、今後他の創価学会と親密なジャーナリストとの関係や、今回の裁判でも明らかとなった土橋博子などとの関係が明るみになれば、それを打ち消すためにも躍起となって乱暴な口調によるコメントや貶めるコメントを連発することになるでしょう。
各位
創価学会と薄井議員との関係について。
創価学会に関しては宇留嶋氏より関係の深いジャーナリストN氏と薄井議員は、取材に応じたという以上の関係があるという証言を得ているので、今度薄井氏に対して取材を申し入れ、その辺りを明らかにしてお知らせするつもりでおります。
Posted by せと弘幸 at 2009年04月14日 19:40

 これが相当嫌なのですかね?別に会いたくなければ良いですよ。文書で申し入れることにしますので、ただ来週になると思います。
(瀬戸弘幸ブログ〈最近のブログ読者の傾向〉2009年4月15日付)


そして、職業差別問題で矢野・朝木両「市議」(現在)を批判してきたブロガー(私を含む)を一時「薄井市議応援団ブログ」などと呼ぶようになるのですが、この妄想ぶりに対するつっこみは下記エントリーを参照。


もっとも、どうやら分が悪いと思ったのか、ほどなくして「創価(学会)の犬」認定に逆戻りし(2009年6月23日付エントリー)、薄井市議は余計なトラブルに巻き込まれずに済んだようです。今回も「創価の犬と私が命名した・・・」と書いていますが、まあいつもの負け惜しみのレッテル貼りに過ぎませんので、2008年11月22日付〈瀬戸サンによる「創価」認定の経緯を検証する〉でも見ておいてください(なお、かつて橋本玉泉さんの〈断片的な日々〉を断片的なブログとか断片的なの日々などと誤記していたのと同様、私のブログのことを最初3羽の日記と書かれていたようですが、速やかに修正されたようですので見なかったことにします)。


その他、このあたりの話については下記エントリーも参照。


ともあれ、「草の根の矢野さん、朝木さんは地元にしっかりと根を下ろして活動しており」などとへそが茶を沸かすようなことをおっしゃるなら、前掲総まとめ記事〈「草の根」矢野穂積・朝木直子両「市議」(東村山)は前回の市議選から何をやってきたか――東村山市民に問われていること〉を熟読し、一連の行為について、関連の裁判結果もきっちり踏まえながら弁護のひとつも試みてからにしていただきたいものです。


最後に瀬戸サンがご自分の裁判について書いていることにもつっこんでおこうと思いましたが、面倒くさくなってきたので、ツイッターでひとしきりつっこんでおいた内容を再掲するだけにしておきます(Togetter〈【瀬戸っち失笑シリーズ(14)】自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サン、ほぼ本当なはずのFBI情報を裁判所に堂々提出〉も参照)。

*1:りゅうさんは、この数字について、かつて大勢の創価学会員が「正本堂供養返還請求」「遺骨返還請求」を起こし、ほぼ請求を棄却されたことによるものであると説明している。

*2:なお、まきは誤解している節があるが、判決で「各自・・・支払え」というのは「連帯して・・・支払え」と同じ意味である。

*3:2月7日付〈日護会vs在特会の全面戦争勃発で注目される「行動保守の重鎮中の重鎮」瀬戸弘幸サンの対応〉も参照。なお、今回のエントリーでは「『行動する保守運動』の当初の段階においては、若き活動家として将来を期待された方でもあります」と書いているので、すでに共闘する対象とは見なしていないのかもしれない。

*4:たとえば、2010年6月18日付〈「朝木明代議員殺害事件に関する請願」不採択に何の反応もせず、瀬戸・西村らのハシゴを外してしまった矢野穂積・朝木直子両「市議」〉、同9月3日付〈遺族(朝木直子)と元同僚(矢野穂積)にさえスルーされる中、新宿で星に願いをかけたクロダイくん(行政書士・黒田大輔)〉、2011年1月8日・9日付〈「重要容疑者」裁判・矢野側尋問につっこみを入れてみる〉その1その2など参照。