残念な結果に終わった東村山市議選と、これからまた始まる東村山の未来のための闘い ※追記あり


昨日(24日)投開票が行なわれた東村山市議会議員選挙投票率49.72%、定数25)は、朝木直子「市議」がトップ(3092票)、矢野穂積「市議」が16位(1981票)で再選される一方、両「市議」の卑劣な誹謗中傷にさらされてきた薄井政美さんが次点(1384票)で落選するという、残念な結果になってしまいました(NHK開票速報)。「悪化は良貨を駆逐する」というのはもともと古代ギリシアの劇作家アリストパネスが陶片追放(オストラシズム)を批判して述べた言葉だそうですが、本当によく言ったものです。


前回は朝木直子「市議」が3403票(2位)、矢野穂積「市議」が1639票(26位=最下位)でしたので、「草の根」が有している約5000票の基礎票はほぼ揺るがなかった(5042票→5073票)*1一方、候補者が乱立して票が割れたこと、投票率が依然として低かったことなどが、他の無所属系候補者には不利になったというところでしょうか。矢野・朝木両「市議」はかねてから市議会を「ムラ議会」などと罵倒し、当時の職員から(村の下の)アザ議員」と反撃されたりしていましたが*2、東村山のムラ的性格とマチ的性格の狭間にうまくはまり込んできたという印象があります。


もちろん、紙版「東村山市民新聞」多摩レイクサイドFMの電波をフル活用して行なってきた誹謗中傷・虚偽宣伝・情報操作も相当程度に功を奏したと言えるでしょう。ネット上でいくら撃破したところで効果は薄く、最後は地上戦で決まるというのは松沢呉一さんなどもかねてから指摘していたことで、そこが弱かったのは否めません(2008年6月23日付〈空中戦と地上戦〉も参照)。出直し市議選で前市長支持派の過半数当選を阻止した阿久根市投票率73.79%)のように、メディアの関心を集めることもできませんでした。現職のアピール力が足りなかったことも直視しなければなりませんが、なりふり構わぬ人間のしぶとさを見た思いです*3


自民党による公認・推薦をめぐっていろいろな経緯があったとはいえ、「草の根」と正面から闘える数少ない議員のひとりだった鈴木忠文さん(957票)が落選してしまったことも残念でした。市長選では現職の渡部たかし市長が3万1333票を集めて圧勝し、「渡部市長の再選を阻止する」という矢野「市議」の宣言は果たせなかったものの、もちろんこの宣言も票集めの手段に過ぎず、むしろ反対することでしか存在意義らしきものを示せない「草の根」にとっては好都合な結果になったと思われます。


ともあれ、「変えよう!議会・東村山」の大塚恵美子市議は3位で当選し(2459票)、佐藤まさたか市議も結構ぎりぎり(24位、1517票)でしたが再選を果たしました。荒井さんの気持ちもよくわかりますが、矢野・朝木両「市議」の再選を憂慮する市民の存在も実感しています。訴えられることを承知で正面から矢野・朝木両「市議」に批判の声をあげた市民(請願潰し裁判)の勇気も、無駄にしてしまうわけにはいきません。橋本玉泉さん「当初の予定通り、矢野氏・朝木氏に関する取材活動は今後も継続していく所存である」と表明していますし、私も引き続き監視と記録を続けていきたいと考えているところです。


というわけで、とりあえず矢野・朝木両「市議」の選挙公報を掲載しておくことにしましょう(前回の選挙公報は2009年4月18日付〈デンパな「市議」は東村山の夢を見るか?〉参照)。典型的なポピュリストの文面なので、実行度をチェックできるような公約はほとんどないのですが。


市川房枝・朝木明代議員を受け継ぎ庶民の立場で脱原発
矢野ほづみの決意
 東村山市民全体の59%が年間所得は200万円以下ですが、2007年度からの小泉・竹中氏によって始められた「税源移譲」で、狙い撃ちにされ、年間合計で11億円も増税され、市民税、国保税に追いまくられています。しかも、東村山市民全体の年間平均所得は347万円なのに、市民が払う税金で、市職員は年間平均667万円も給料をもらっています。こんな馬鹿なことは許されません。
 公務員をとことん減らして、低所得者の市民税を減らすべきです。自民・民主の消費増税など冗談じゃありません。断固反対です。
行政監視市民派・矢野ほづみのプロフィール
愛媛県松山市1947年生まれ/松山東高・東京外大卒/外大全共斗・ノンセクト無党派)として大学変革を斗う。以後、庶民・弱者の立場を貫く/私塾代表/市社会教育委員/団地自治会長/自由人権協会員/市川房枝記念会会員(維持員)/アムネスティ会員
▼税金1円も使わず建設した「りんごっこ保育園」づくりに努力/地元FMラジオ局キャスター/朝木明代議員殺害事件究明に15年/原発いらないネットワーク東村山代表/現市議会議員
【応援します】弁護士 中田康一/弁護士 福間智人/ジャーナリスト 乙骨正生/ジャーナリスト 段勲
草の根2名当選のため、多摩湖町・野口町・廻田町・美住町・富士見町・栄町・萩山町・本町・恩多町の方は矢野ほづみに投票を。(その他の地域の方は朝木直子へ。事件究明の「東村山の闇」I・IIもお読み下さい)
自民・民主の消費増税断固反対、利権政治根絶、「政教一体集団」に徹底批判を!


市川房枝・朝木明代議員を受け継ぎ庶民の立場で脱原発
朝木直子の決意
 東村山市民全体の59%が年間所得は200万円以下ですが、2007年度からの小泉・竹中氏によって始められた「税源移譲」で、狙い撃ちにされ、年間合計で11億円も増税され、市民税、国保税に追いまくられています。しかも、東村山市民全体の年間平均所得は347万円なのに、市民が払う税金で、市職員は年間平均667万円も給料をもらっています。こんな馬鹿なことは許されません。
 公務員をとことん減らして、低所得者の市民税を減らすべきです。自民・民主の消費増税など冗談じゃありません。断固反対です。
行政監視市民派朝木直子のプロフィール
▼母・明代議員の殺害事件後、遺志を継ぎ、謀殺事件究明、庶民・弱者の生活を守り、税の使途、行政腐敗を監視するために斗うことを決意。憲法9条2項の会東村山代表/市民新聞編集長/現職市議、現在3期目
▼1967年東村山市諏訪町生まれ/化成小・2中・都立武蔵高・慶応大卒/会社勤務/高齢者団体役員/市川房枝記念会会員(維持員)/自由人権協会員/アムネスティ会員/一円の税金も使わず建設した「りんごっこ保育園」開園に努力/地元FM局で番組づくり。
【応援します】弁護士 中田康一/弁護士 福間智人/ジャーナリスト 乙骨正生/ジャーナリスト 段勲
草の根2名当選のため、諏訪町、久米川町、秋津町、青葉町の方は朝木直子に投票を。(その他の地域の方は矢野ほづみへ。事件究明の「東村山の闇」I・IIもお読み下さい)
自民・民主の消費増税断固反対、利権政治根絶、「政教一体集団」に徹底批判を!


なお、矢野「市議」の情報操作のパートナー的役割を果たしていた天目石要一郎・武蔵村山市議は次点(738票)で落選しました(同じ会派の善家裕子市議も落選)。新宿区議選に出馬して話題と笑いを振りまいた黒田ダイスケ候補も44位(1093票)で落選です。いちいちコメントしませんが、お約束でこれ↓は貼っておきましょう(追記:りゅうオピニオン〈黒田ダイスケは新宿区議会議員選挙で落選・撃沈、あうっヾ(@°▽°@)ノ〉も参照)。




また、この記事を書いている最中に、計算のできない瀬戸弘幸サンが次のような便乗勝利宣言をアップして東村山ウォッチャーのやる気をかき立ててくれていました。



何やら「二人に誹謗中傷を浴びせてきた連中」「4年間に及ぶ汚い攻撃」などと書いていますが、4月23日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110423/p1:title=何にも知らないくせに“創価・公明が無所属議員を前面に出して「草の根」批判を続けてきた”などと主客転倒のデタラメを吐く自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サン]〉でも指摘した通り、4月16日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110416/p1:title=「草の根」矢野穂積・朝木直子両「市議」(東村山)は前回の市議選から何をやってきたか――東村山市民に問われていること]〉を熟読し、一連の行為について、関連の裁判結果もきっちり踏まえながら弁護のひとつも試みてからにしていただきたいものです。


我々が「今度はどんな卑劣な手に出るのか」とも書いていますが、そんな手段など使った覚えがありませんし、そもそも、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20080904/p1:title=東村山の洋品店襲撃]、そして[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110422/p1:title=先ごろ有罪判決が出たばかりの京都朝鮮学校・徳島県教組襲撃]を擁護する瀬戸サンにだけは言われたくないですね。また、黒田の落選はともかく、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/131.html:title=対創価学会街宣名誉毀損裁判の控訴審]判決(4月21日)についてのコメントはお聞かせ願えないのでしょうか。


【追記】
「[http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/:title=東村山市民新聞]」に選挙結果の「要約」が掲載されました(4月26日付、2011/04/25 18:24:50)。


2011年4月24日執行東村山市議選結果(要約)
 薄井落選、佐藤ブービー!(東村山市民の良識で)


やっぱり東村山のことなどどうでもいいみたいですねえ。私怨・私益むき出しの、まったく人間としての品位を欠く「市議」達がこんなふうに調子に乗ってしまい、良識ある市民の皆さんには御愁傷さまとしか言いようがありませんが、それも東村山市民の選択です。まったくげんなりしますが、引き続き注視していきましょう。


【追記2】(4月27日)
その後、4月28日付更新(2011/04/27 17:46:20)で以下のリストが付け加えられ、見出しの「(要約)」が削除されました。



【追記3】(6月13日)
市議選からおよそ2カ月後の6月14日付更新(2011/06/13 17:58:10)で、見出し部分に〈草の根は前回より31票増、公明は前回より126票減。〉というみみっちい加筆が行なわれ、あわせて公明党の前回得票数が追加されました。


*1:【追記】(6月13日)前回の得票数と今回の得票数を逆に書いていたので、修正しました。

*2:「この〔東村山市民〕新聞なるものに、常々引用される『ムラ議会』なる表現をもってすれば、この新聞に追従する議員は、大変お言葉が強く、申しわけありませんが……ムラの下の、まさに字、アザ議員とでも呼ぶ存在ではないか、ふと考えてみたとこであります」平成7年3月17日・本会議における都市建設部長〔当時〕の発言)。

*3:【追記】(5月2日)日刊サイゾー〈パフォーマンスの勝利か 東村山「セクハラ捏造・職業差別」を仕掛けた市議が再選〉(文=橋本玉泉)も参照。