自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サンの本に出版社が食いつかないのも仕方がない気がする今日この頃


8月18日(木)には秋水園リサイクルセンター建設問題に関する東村山市議会の全員協議会が開催されたようですが*1東村山市民新聞では、特別委員会が開催されるたびに即日更新が行なわれていた昨年とは打って変わって、「最終更新日」の修正が黙々と続けられているだけです*2


一方、21日(土)にお台場で行なわれたフジテレビ抗議デモはかなりの盛り上がりを見せたようです。
国民が本気で怒って起ち上がった!」「日本はまだ終わっていなかった
などと高揚する瀬戸弘幸サンに、弟子の有門大輔が
大多数の若者が列をなした事実を以って『日本はまだ終わっていない』とする向きもあるが、依然、終わった状態であるから大勢が集いながらも列をなしたままなのである
冷や水をぶっかけるなど、「襲撃する運動」界隈でもいろいろな捉え方があるようで興味深いところですが、とりあえず、今回の動きが今後どのように転がっていくのかについて推移を見守ることにしたいと思います。


瀬戸サンといえば、前回のエントリーをアップしてからほどなくして〈創価工作員が謎の撤退(2):りゅうオピニオンに続き他の創価工作員も撤退〉という記事をアップし、私に対しても
「常にスルーし続けているとか、無視している−などと書いて来ましたが、今度は自分の番ですよ」
と書いていました。毎回のように「ヒット(しないで)&(リング外へ)アウェイ」戦法をとる瀬戸サンに「今度は〜」などと言われても困るわけで、こんなことはまず「内部告発」騒動についてきっちりと説明責任(東村山の洋品店への公式な謝罪も含む)を果たしてから言っていただきたいものです。宇留嶋さんがまきやすとも・機関紙名誉毀損裁判をめぐる連載であらためて取り上げていますが、同裁判でも、まきがクロダイとともに創価学会に訴えられた対創価学会街宣名誉毀損裁判の控訴審判決でも、瀬戸サンの「内部告発」ネタは一蹴されてしまっているのですから。


そもそもりゅうさんの「謎の撤退」については前回のエントリーの末尾で触れていましたし、ただちにブログで反応する必要もないと判断しましたので、瀬戸サンの前掲エントリーについてはとりあえずTogetter【瀬戸っち失笑シリーズ(17)】自称ジャーナリスト・瀬戸弘幸サン、朝木明代市議転落死事件からの逃亡は棚に上げてお花畑に花を咲かせるの巻をまとめるだけで済ませておきました。前回のエントリーの末尾で書いたことも、念のために再掲しておきますか。

なお、瀬戸弘幸サンも〈創価工作員が謎の撤退〉として早速取り上げているように、りゅうさんがブログを閉鎖し、ツイッターのアカウントも削除したようです。日護会が8月16日に〈「柏の妖精カッシー」と面会!! ついでにカルトブロガーらの住所も判明〉と題した生放送を行なって訴訟連発を宣言していることから(概要はTogetter〈8/16 日護 黒田 生 ヲチャに乱射の訴訟 宣言〉参照)、確かに何事かが起きているのでしょう。まあ、クロダイブログも非公開になったままなわけですが(8月11日の生放送では「ブログに関しては公式サイトを完成させ次第そっちに移行します」と説明していた)。



かつて千葉英司・元東村山警察署副署長のことを「濫訴男」などと執拗に非難していたクロダイですが(2009年5月25日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090525/p1:title=「濫訴」レッテルを連発するクロダイくんと『月刊タイムス』事件判決と「パラノイア」裁判]〉参照)、さて何かしらの有効弾は放たれるのでしょうか。


もうひとつ瀬戸サンといえば、ちょっと前のエントリーで次のようなことを書いていたのが思い出されます。


 私が前々から報告しているようにカルト宗教組織によって翻弄されてしまった女性がいます。その女性の逮捕から有罪判決に至る過程を取材して、どのようにしてその組織に取り込まれてしまうのかを一冊の本にして出版しようと考えております。


そのさらに前(7月15日)にもこんなこと↓を書いていましたね。


★創価関連単行本の出版について。
 前にもお知らせしていますが、創価学会の人脈が絡むノンフィクションの単行本を一冊書き上げています。ですが、出版社が決まらずに出版出来ない状態にあります。その最大の理由が創価学会関係者が必ず訴えてくる可能性があり、出版社がそれを懸念して踏み切れないということです。
 せっかく書き上げたものを出版出来ないということは、非常に悔しい限りですが、このまま出版社が見つからなかった場合、最終的に書店には出せないが本を作ってネットで販売することも考えています。
 創価学会は多数の弁護士を抱え、どんな些細な問題でも告訴してきます。私はそのことについては平気なのですが、出版社に迷惑をかける訳にはいきません。このままズルズル引き伸ばすことも出来ないので、何らかの結論を出したいと思います。


このように書いていることからして、『先端企業「遠隔医療アドバイザー」女性ベンチャーの夢をくだいてほうむった宗教団体人脈 ホームナース事業を追い込んだ真実と闇 「怒りを込めて告発・■■■■」の聞き書き』というタイトルの墨塗り部分には「創価学会」という文字が入るのでしょう。どうして肝心なところを墨塗りにし、本文でも「カルト宗教組織」と書いているのかは知りませんけれども。


本件事件については詳細がわからないので何とも判断のしようがありませんが、アンチ創価本を好んで出す出版社はそれなりにありますので、訴訟に耐えられるような内容であれば出版してくれるところもあるのではないでしょうか。やはり、
「当時現場近くで怪しい3人が目撃されており、捜査が進むものと思ったが、上の方(検察)がやる気を見せないのでそのままになってしまった。後でその検事が特定宗教団体信者(陳述書内では実名=WAW注)だと分かったので、上の方に圧力かかったのかも知れないと当時聞いた」(WAW〈【詳報】「内部告発」者の素性明らかに〉より)
という噂話をもとに、裏取りひとつせず
3名の犯人(と思われる人物)が特定されていた
などとぶち上げるような体質が、出版社に二の足を踏ませているのではないかと思われます。


この事件について、瀬戸サンはこれまで次のように書いてきました。

 今回、このように過去の犯罪歴をネット上に拡散され、しかも事実よりも大げさに書かれて悩んでいる方からの訴えがありました。
 今回病院を退院して、先ず最初にお会いした方がこの犯罪報道の被害を訴えておられる女性の方でした。弟子の有門NPO理事長と一緒に話を伺いました。
(瀬戸弘幸ブログ〈仮称『犯罪報道被害者の会』設立を考える。〉2009年9月27日付)

「犯歴報道被害者の会」よりのお知らせ
 さて、昨日お伝えした「犯罪歴報道被害者の会」ですが、この活動を始めようとするきっかけともなった女性の被害者より、新しい人生を歩み始めているのに、過去の犯歴などを書き込んだメールが関係筋に執拗に送られているという訴えがありました。
 その送信主の氏名を公表します。「********」
 この人物は私のブログを見ている可能性があります。その理由はこの被害者女性が犯罪者として逮捕された背景には、私が追及している創価学会信者の影が見え隠れしています。よってこのブログを見ている可能性が極めて強いと考えられるからです。
 「********」がその関係者であるとの確かな証拠は現在はありません。しかし、被害者女性が創価学会の信者によって社会的に葬られたことは間違いないと思います。
 もし、今後もこのような嫌がらせ行為が続くようであれば、我々「犯歴報道被害者の会」はこの送信主に対しての徹底調査を開始する考えであることをここに表明しておきます。
(瀬戸弘幸ブログ〈国家興亡の岐路に起つ。〉2009年9月28日付。氏名は引用者の判断により伏字とした)


この「犯歴報道被害者の会」はその後「カルト(問題)相談室」に鞍替えされた模様ですが、その経緯について報告した肝心のエントリー〈創価関連問題のお知らせ:シンポジウムの開催・カルト相談室の開設〉がなぜか削除されています(魚拓)。そこには、瀬戸サンが今回本にまとめたという事件について次のように報告されていたのですが。

 前にブログで紹介した「犯歴報道被害者の会」(仮称)に関しては、このような団体を設立しないで、このカルト相談室において対応することになりました。
 この被害者は創価学会員によって犯罪者にし立て挙げられて、会社を倒産に追い込まれたことは確実で、そこには警視庁の強引な捜査や創価学会幹部の関与が明らかとなりました。
 現在著名な弁護士事務所に依頼して、何回かの相談を経ていよいよ事件の解明と名誉回復に向けた動きに乗り出すこととなります。


エントリーが削除されたのは、瀬戸サンが取り上げている事件ではなく「カルト(問題)相談室」の運営等をめぐる問題がからんでいるのかもしれませんが、いずれにせよ、こんな調子では出版社が見つからないのもしょうがないのではないかと思われます。そういえば、〈創価関連のお知らせ〉というエントリーでは
「当方も宇留嶋氏と原稿を掲載している出版社を名誉毀損で訴えるべく、先ずは内容証明で記事に対する謝罪を表明することを求めることにしました。もし、出版社が謝罪に応じない時には宇留嶋氏と出版社に対して民事訴訟を提起します」
とも書いていましたが、そろそろ内容証明は送ったんでしょうか。


最後に、このエントリーを書いている間に次のようなニュースが飛び込んできました。


 水平社博物館(御所市柏原)の前で差別内容を含む街頭宣伝を行われて精神的な損害を受けたとして、同博物館は22日、街頭宣伝を行った「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の関西支部長に対し、1千万円の慰謝料を求める訴訟を奈良地裁に起こした。
 訴状によると、今年1月22日、関西支部長は同博物館前の路上でハンドマイクを使い、同博物館の名誉を毀損する蔑称を連呼し、その行為を撮影してインターネット上の動画サイトに掲載するなどして、原告に社会的、精神的被害を与えたとしている。


解放新聞〈「エッタ出てこい。どエッタ」と 水平社博物館前で差別発言連呼〉(3月7日付)で取り上げられていた事件に関する裁判です。取り急ぎ、まとめWiki〈川東大了(在特会副会長)・水平社博物館前差別街宣裁判〉に関連記事をまとめておきましたので、そちらをご参照ください。

*1:福田かづこ市議(事前告知第1回第2回)や奥谷浩一市議の報告を参照。

*2:8月19日付(2011/08/18 16:31:26)、8月20日付(2011/08/19 12:19:11)、8月21日付(2011/08/20 15:02:17)、8月22日付(2011/08/21 15:29:50)、8月23日付(2011/08/22 09:36:42)。