第2次街宣名誉毀損裁判で2回分の裁判のおかわり(損害賠償30万円)をいただいた西村修平・主権回復を目指す会代表


東村山市民新聞では今年になって初めて「最終更新日」の修正以外の更新が行なわれましたが、大した内容ではないので文末で触れます。


そろそろブログを更新しなければならないと思っていたところ、徳島県教組襲撃事件で懲役2年(執行猶予5年)の刑を言い渡されていた中谷良子・現代撫子倶楽部代表が詐欺容疑で逮捕されたというニュースが飛び込んできて、ひと騒動になりました(1月24日)。これについては以下のTogetterを参照。


とくに読売新聞の記事に対する抗議の際には実に醜悪な光景が繰り広げられ、在特会の「終わりの始まり」が本格化したと感じざるを得ませんでしたが、これについてはまた機会があれば触れます*1。とりあえず読売新聞社は、根拠もなく、自分達が公式サイト等で公にしてきた内容を確認しようともせず、恫喝まがいのやり方で、金銭的要求もちらつかせながら記事の修正を強要しようとした在特会に対し、公的な謝罪の要求などしかるべき対応をとった方がいい(言論機関としてはむしろとるべきである)と感じているところです。


また、1月25日には京都朝鮮学校襲撃事件・民事裁判の第10回口頭弁論が行なわれ、カメラマンである自称ブレノらの証人尋問が行なわれました(とりあえずTogetter〈在特会・京都朝鮮学校襲撃事件民事裁判 第10回口頭弁論(1・25) ブレノ出廷〉参照。/追記aramasanさんによる傍聴記も前半がアップされました)。昨年、「現代日本の排外主義とヘイトクライム」と題するシンポジウムの嫌がらせに赴いた際、
在特会を糾弾するというのでそのトップがわざわざ出向いてあげたのに、左翼側の誰一人一言も面と向かって糾弾できなかった時点で、彼らに何の正当性もないことを証明したと思います」
と語っていた自称桜井会長は、なぜかどうしても裁判所に足を向けたくないようですが、これについてもまた暇があれば触れるかもしれません。


さて、今日の本題です。千葉英司・元東村山署副署長が西村修平主権回復を目指す会代表を訴えていた第2次街宣名誉毀損裁判の第1審判決が昨日(26日)東京地裁立川支部で言い渡され、西村代表が順当に敗訴しました(追記エアフォースの速報および柳原滋雄コラム日記〈“矢野穂積の代弁者”西村某がまた敗訴 東京地裁立川支部〉も参照)。


西村代表はこれまでに名誉毀損を理由として10万円(第1次街宣名誉毀損裁判)、肖像権侵害を理由として20万円(第3次「御用ライター」裁判)の損害賠償を命じられてきましたので、まったく同じ分量のおかわりをいただいたことになります。西村代表は他に『ザ・コーヴ』上映粉砕街宣裁判で計110万円の賠償を命じられていますから、これで合計額は170万円となり、現段階でまきやすともが有している記録(約200万円、このうち110万円は連帯債務)に迫ってきました(「東村山市民新聞」の迷宮〈矢野穂積・朝木直子両「市議」の(元)支援者等が訴えられている民事裁判〉の各裁判の詳細参照)。西村代表は京都朝鮮学校襲撃事件裁判の被告にも名を連ねていますので、その判決が出れば、まきの記録を抜くことになる可能性がかなり高いと思われます。


以下の記述の削除も命じられたとのことですので、朝木明代市議「殺害」説は(当然のことながら)再び粉砕されたことになります。



主権回復を目指す会掲示板に掲載された事前告知では
「訴訟乱発を繰り返す不当な裁判には徹底して闘うだけある」(ママ)
と宣言されていましたので、また控訴してくるかもしれませんが、逆転勝訴の可能性はほぼゼロですので、印紙代をはじめとする裁判費用が無駄になるだけで終わるでしょう。



判決の詳細は、いずれエアフォースの連載西村・細川事件等で明らかにされると思います。そもそものきっかけを作っておきながら計20万円の和解金損害賠償で逃げおおせた瀬戸弘幸サンに感想を聞いてみたいものですが、もういちいちコメントを求めるのも馬鹿らしくなってきました。


なお、まきやすともが千葉さんから訴えられていた機関誌名誉毀損裁判でまきの敗訴が確定していたことは既報の通りですが、本人からも、今回の裁判の事前告知記事で遅ればせながら報告がありました。



なお、正確には「上告棄却」ではなく上告不受理のようです。創価学会の自称プロの写真家・箱崎慎一が著作権侵害で私を訴えた裁判でも上告を行なったようですが、これも不受理で終わるでしょう。


ともあれ、〈千葉英司さんらのおかげでとりあえずの平和が戻った9月1日の東村山〉(2011年9月3日付)や〈クロマキーvs創価学会裁判のお粗末な結末(上告却下)と京都朝鮮学校襲撃事件裁判をめぐるお粗末なプロパガンダ〉(同9月29日付)で振り返っておいた通り、一連の裁判は「殺害」説派の玉砕という結果で基本的に収束しました。あらためて、千葉さんにお疲れ様の言葉を贈りたいと思います。


後は、西村修平代表の裁判に便乗して騒いでおきながら都合の悪い結果が出るとダンマリを決め込むばかりの矢野穂積朝木直子両「市議」がその結果を突きつけられている裁判(朝木明代市議転落死事件・「鍵束」裁判)で、どのような議論が行なわれるかです。これについてはエアフォースの連載朝木明代転落死・鍵隠蔽事件で当時の状況が詳細に検証されつつありますので、そちらも参照。


最後に、東村山市民新聞」の更新について簡単に報告しておきましょう。引き続き「最終更新日」のみの修正が黙々と続けられた*2後、トップページで次のような更新が行なわれました(1月26日付、2012/01/25 13:03:27)。




「担当看護師」「担当」に修正しただけです。2011年12月25日付エントリーの冒頭でも触れておいた通り、矢野「市議」らのネタ元と思われる『週刊文春』は「病状についての記述」そのものを取り消して謝罪したのですが、これで済ませるとは流石というべきでしょうか。(追記〔2月4日〕:その後、2月5日付更新〔2012/02/04 15:24:19〕で「担当」がさらに「関係者」に修正されました。)


【追記】
エアフォースの速報および柳原滋雄コラム日記〈“矢野穂積の代弁者”西村某がまた敗訴 東京地裁立川支部〉のほか、義理堅く西村修平と行動をともにし続けているまきやすともも報告をアップしました。


1月26日(木曜日)午前10時30分より東京地裁立川支部において西村修平氏が被告となった民事裁判の判決言渡し。
http://makiyasutomo.jugem.jp/?eid=746
法廷に入る前に結果は予想がついた。ふざけた裁判だ。それは回を重ねる口頭弁論の最中における裁判長・市川正巳の態度で窺う事ができた。また、当日は 原告である元東村山警察署副署長・千葉英司が法廷に来ていないからだ。判決内容は予め千葉に対してはリークされていたのだろう。
「あなたの主張を認めた判決内容なので、判決言渡しには来なくてもいいですよ」
被告(西村氏)に30万円の支払を命じる。主権回復を目指す会のホームページから千葉の写真を削除せよ。
など、不当判決も甚だしい。削除などはとうの昔に実行されているではないか。
(改行は引用者が適宜修正)


裁判が始まった段階からこの正当な判決は予想がついていたわけで、いちいちつっこむ気にもなりません。また、今回命じられたのは〈これ(万引きを苦にした自殺という事件処理)が限りなくでっち上げに近いことが判明されている。〉の記述の削除であって、とうの昔に削除された写真の削除など命じられていないはずです。


しかも、記事の下の方では〈演説中の西村修平氏に詰め寄る創価学会信者〉というキャプション付で新たな肖像権侵害を行なっています。判決を理解する能力がない人間が「不当判決」などと騒いでも、どうしようもありません。例によって
「悔しくないのか。悔しいか。悔しかったらこの場で舌噛んで死んでみろ」
「イタリアあたろ
〔ママ〕だったら、こんな裁判官はマフィアによって抹殺されているところだ」
などの捨て台詞も書かれていますが、まあ言わせておけばいいでしょう。

*1:24日朝には、自称桜井誠・在特会会長らが生駒市長や戸田ひさよし門真市議を告訴・告発した旨の記者会見も行なわれたが、これについてもとりあえずTogetter〈【在特会】生駒市長らに対する逆ギレ告訴・告発をめぐるgdgd記者会見(1・24)〉を参照。

*2:1月18日付(2012/01/17 13:05:58)・1月19日付(2012/01/18 16:21:54)・1月20日付(2012/01/19 13:24:18)・1月21日付(2012/01/20 17:10:08)・1月23日付(2012/01/21 16:04:24)・1月24日付(2012/01/23 16:21:36)・1月25日付(2012/01/24 11:37:50)。なお1月23日付のみ明後日型の修正(2日先の日付)だった。