西村修平・主権回復を目指す会代表の「余りにも可哀相な結末」にダンマリを続ける瀬戸弘幸サン


東村山市議会3月定例会の開会中ですが、東村山市民新聞では断固として「最終更新日」のみの修正が続けられています*1。まあいつものことです。


他方、在特会/チーム関西はますます酷いことになっています。


こんな蛮行が法的措置もとられないまま放置されるようでは、日本の法治に対する信頼が国内外でますます揺らぐのは明らかで、関係各位(とくに公的機関)にはいい加減で断固たる措置をとっていただきたいものです。朝鮮学校高校無償化除外問題をめぐり、NGOが国連・人種差別撤廃委員会に対して緊急の対応を求めたことが報じられていますが、朝鮮学校に対する高校無償化適用除外を支えるのが
「たとえ女子供であろうが、日本に害をなすものは叩き殺す!」
「次こそあの反日サヨクにガソリンぶっかけて火をつけてやりましょう」
などと公然と呼ばわる連中であることが国際的に知られたら、それこそ国辱ものではないのでしょうか*2昨年京都朝鮮学校襲撃事件を取り上げた米国務省・国別人権報告書も、あと1カ月ほどで2011年版が発表されるはずです。


とはいえ、そっち方面の話ばかりしていてもなんなので、今日は矢野穂積朝木直子両「市議」とも密接に関わる裁判の話をしておきましょう。第2次街宣名誉毀損裁判西村修平主権回復を目指す会代表が千葉英司さんに順当に敗訴した件については、1月27日付〈第2次街宣名誉毀損裁判で2回分の裁判のおかわり(損害賠償30万円)をいただいた西村修平・主権回復を目指す会代表〉で取り上げておきましたが、この判決をめぐるエアフォースの連載〈西村・細川事件〉がいったん終了しました。

  • 第12回:書記官の興味/提訴された裁判所前街宣/揺らいでいた足元
  • 第13回:変わり始めた人間関係/最初に消えた団体/変遷遂げた賛同団体
  • 第14回:駐車場にも警備員を配置/右翼Mのこだわり/「情けない右翼」
  • 第15回:ウェブサイトの責任を否認/尋問の申し立てを撤回/元側近との対決を回避/一足先に右翼Mの敗訴が確定
  • 第16回:真実性の立証をしなかった西村
  • 第17回:消えた「指導者」の名前/西村が控訴


どのような理由で名誉毀損が認定されたかについては第16回で報告されていますが、「・・・といわれている」「限りなく・・・に近い」などと表現をぼかしてみても、実質的にそれが事実であると受け取られるような状況があれば、違法性阻却事由が認められない限り名誉毀損が成立すると認定されました。姑息な逃げ方はおやめなさい、というところでしょうか。


さらに興味深いのは、西村代表が街宣時に行なった「訴訟を乱発して一国民に対して100万円を請求する元千葉英司副署長」という発言についても、以下のような理由で名誉毀損とされたことです。

 原告の提起した訴訟の数及び結果からすると、原告が訴訟を乱発していると認めることはできない。
 かえって、上記事実によれば、原告が提訴した訴訟の数は確かに多いが、その一部勝訴の数、全面敗訴した事件における敗訴の理由を考慮すれば、原告は訴訟を乱発する人ではないことが認められる。
 仮に、被告がそのように信じたことについて相当性を主張しているのだとしても、上記事実のみからは、訴訟の乱発と信ずるについて相当な理由があるとは認めることもできず、他にこの点を認めるに足りる証拠はない。


千葉さんがこれまでに起こしてきた裁判については東村山市民新聞」に次の一覧表が掲載されており、瀬戸弘幸サンなども、これを根拠に(そもそも矢野・朝木両「市議」が100件近い裁判を起こしてきたことは完全にスルーしつつ)しばしば千葉さんの裁判の「多さ」を問題にしてきました*3(この一覧表で取り上げられている裁判については、2009年2月28日付〈〈朝木議員謀殺関係訴訟結果報告〉リストの検証(4):千葉さん関連裁判〉参照)。



敗訴的和解で終わった第1次せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判でも、陳述書にこの一覧表を掲載していました。また、黒田大輔クロダイ)・日護会カルト根絶センター代表も千葉さんを「濫訴男」などと中傷していたことは、2009年5月25日付〈「濫訴」レッテルを連発するクロダイくんと『月刊タイムス』事件判決と「パラノイア」裁判〉などで指摘しておいた通りです。


このような認識が、今回の判決では、
「原告が訴訟を乱発していると認めることはできない。かえって、・・・原告は訴訟を乱発する人ではないことが認められる」
と、明確に否定されたわけです。その理由として「その一部勝訴の数、全面敗訴した事件における敗訴の理由を考慮」したことにも触れられていますが、形式的な勝訴・敗訴にしか興味のない人達には、その意味など理解できないかもしれません。


まあ両者とも千葉さんとの和解により「相互に誹謗中傷しないこと」を確約・誓約していますので(第1次せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判第2次落書き名誉毀損裁判)、このような判決にも留意しつつ、引き続き言動に注意なさるとよろしいのではないでしょうか。


一方、西村修平代表は言動に注意するつもりなどさらさらないようで、こんな報告をアップしていました。


誰も信じない!朝木明代 (東村山女性市議) さん自殺事件
今から16年前にさかのぼるが、オウムサリン事件、阪神淡路大震災などと並んで日本中を騒がした大事件があった。
それは平成7年9月1日のことだった。議会で創価学会を厳しく追及していた東村山市議・朝木明代さんは、この日の夜10時頃、東村山駅前のビルから、何者かによって突き落とされ死亡した。
東村山署(千葉英司副署長、須田豊美刑事)の対応は朝木さん本人であることを知りながら、家族に連絡することもなく、検死もしないで荼毘に伏そうとし、万引きを苦にした「自殺事件」として処理した。
これが後にいたって杜撰の杜撰が重なるデタラメ捜査だったことが判明する。
マスコミの報道によって、事件は「疑惑」として日本中に大反響をもたらした。
創価学会信者で八王子検察庁の吉村弘支部長(当時)は、同じく創価学会の信者である信田昌男検事をこの事件担当に任命、この創価信者の検事らは自らが創価信者であることを内密にして遺族に接していたことも判明した。
この事件で千葉英司から二件の名誉毀損などで訴えられた民事裁判の判決が26日に下され、東京地裁立川支部民事3部の市川正巳裁判長は千葉に対する30万円の支払いを命じた。
(本文の太字は引用者=3羽の雀)


西村代表は2月8日に控訴したようですが、逆転勝訴の目はゼロに近い無駄な控訴であるばかりか、千葉さんから付帯控訴を提起される可能性もありそうです。


ちなみに、完全敗訴が確定した第1次街宣名誉毀損裁判の本人尋問調書も今更のように公開されましたが、原告・被告のいずれについても東京地裁国立支部という謎の場所で尋問が行なわれたことになっています(正しくは、立川支部に移転する前の八王子支部)。




瀬戸サンの[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20110525/p1:title=「内部告発」ネタ][http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/112.html:title=ベランダウンコ事件]をめぐるやりとりも、あらためて読むと懐かしいですね。



なお、予想されたことではありますが、かつての盟友がこのような状況に陥っているというのに、その原因を作った瀬戸サンはダンマリを決め込み続けています。それどころか、創価学会と矢野絢也・公明党元委員長の和解に便乗してこんなふうに↓はしゃいでいる始末です。


 何なのでしょう? トドメを刺すはずだった2通の証拠は不発になるどころか、点火もされないうちに消えてしまいました。何も知らされずに書かされていたのでしょうね。余りにも可哀相な結末に笑ってしまいました。
 これまで長年に渡って矢野氏への誹謗を繰り返してきたのに、たったこれだけで終了してしまうのでしょうか。これまでの矢野氏に関する記事はまだ掲載されていますが、いずれ抹消されるのでしょうか。注目したいと思います。
(太字は引用者=3羽の雀)


西村修平代表が今回敗訴する原因となった記事(第3次「御用ライター」裁判第1回口頭弁論報告)には、瀬戸サンが支援に駆けつけて熱弁を振るったことも記載されていました。



それが、エアフォースの前掲連載でも報告されているようにいつの間にか姿を見せなくなり、横断幕から名前を消し、いまや完全スルーを続けるのですから、この「余りにも可哀相な結末」にはもはや笑う気さえ起きてきません。瀬戸サンにならって
今回の事態について、一言なりとも感想を聞きたいものだ
と書いてみたいものですが、“どのような思いで今回の判決を見たのか?”と問うことも、もはや無駄なのでしょう。


*1:2月29日付(2012/02/28 19:55:33)・3月1日付(2012/02/29 19:55:34)・3月3日付(2012/03/02 16:04:21)・3月4日付(2012/03/03 14:11:05)・3月5日付(2012/03/04 12:50:43)・3月6日付(2012/03/05 11:56:35)・3月8日付(2012/03/07 14:42:01)・3月9日付(2012/03/08 22:35:54)・3月10日付(2012/03/09 20:03:33)。

*2:なお、桜井誠・在特会会長が朝鮮大学校前で行なった朝鮮人殺害宣言については、〈Japanese fascists: We're here to kill North Koreans!〉として英語でも発信されている。

*3:たとえば、〈千葉英司東村山元副署長と裁判の数々〉(2009年3月31日付)、〈千葉英司氏と黒田大輔氏の裁判について〉(同4月7日付)、〈宇留嶋・千葉両名の裁判三昧〉(同10月19日付)、〈千葉英司元東村山警察署副署長・名誉毀損裁判〉(2011年1月20日付)など。