西村裁判:第2回口頭弁論にしてすでに敗戦処理を進める瀬戸弘幸 ※追記ありあり はるな蟻


Autocrat Watcherで今日の西村修平裁判の模様が速報されていますが、被告(西村)側からは準備書面の提出もなく、役に立ちそうもない証拠が雑然と提出されただけみたいですね。「裁判に関しては西村修平氏の弁護士先生が正月休みを返上して、膨大な資料に目を通して相手方の主張を崩す論証を固めているところ」だったはずですが、どれだけ時間をかけても無理筋であることが、ますます明らかになりつつあるというところでしょうか(訴状や第1回口頭弁論の様子についてはエアフォース〈西村修平裁判第1回口頭弁論〉参照)。
【追記】(2月5日)役に立ちそうもない、そしてけっきょくこの日は正式に受理されなかった証拠の詳細については、エアフォース〈西村修平事件第2回口頭弁論〉参照。


となれば、瀬戸サンが裁判当日の朝にこんな記事をアップした気持ちもよくわかるというものです。

 さて、皆さん、この手帳の返還を求めた訴訟で東京地裁では矢野〔絢也〕氏は敗北しました。
 こんなことが信じられますか?
 日本の裁判所はこのように既に創価学会勢力によって汚染されてしまっているのです。既に裁判所は創価学会によってヤミ支配の中にあるのです。


西村裁判で敗訴したときの準備を着々と進めているのですね、わかります。さすがにもうウンコは通用しませんしね。それにしても、いくらなんでも早すぎやしないかと思いますが。


時間がないので続きは明日あたり追記しますが(※追記しました)、上記記事のコメント欄創価学会員を名乗る“事実無根の冤罪”氏が現れて、コメント欄の中だけでですが、ちょっとした話題になっています。でも、何かおかしな現象が起きてるんですけど(投稿者と投稿時間に注目)。

事実無根の冤罪さん


試しに一度、数カ月間でも脱会されてみたらどうですか?貴方たち信者は、ある意味 井の中の蛙だと思えるんですよね。
ずっと脱会されたら?とは自分は言えないですが、脱会してみて、その後の組織の反応を見てみるのも良いんではないですか?
肩身が狭いと言われるのは、やはりそれなりの事をされてきてる訳ですし、何も右翼って括れる事でもない事だと思いますよ。
Posted by 通行人 at 2009年02月04日 18:08


〔略〕


脱会はしません。学会の名誉のためにも東村山事件が学会とはまったく無関係である事を、ネットで多くの人に理解してもらわなければならないからです。
Posted by 通行人 at 2009年02月04日 18:14


これからどう転がしていくんですかね。


【追記】(1月5日)
けっきょく、自作自演の漫才、じゃなくて“事実無根の冤罪”氏の話はこれ以上転がりませんでしたね。松沢さんが、〈お部屋1772/「特ア」の自作自演〉で、他の関連コメントも抜粋してばっさりやってくれてますので、そちらを参照。私も“この人たちは何がしたいんだろう”と首をひねっていたのですが、そういうことだったのですね。「特ア」(特定アホ/特別アホ/特盛アホ/特急アホ/特殊工作アホ/特異なアホ/特筆に値するアホ/特効薬のないアホ/特命アホ係長)方面の人たちが考えることは、よくわかりません。


ちなみに、わかりやすくするために上記の引用では省略したのですが、上の2つのコメントの間には、次のようなコメントがはさまっていました。

一体なんですかね?この工作員だらけのコメント欄は(笑
いちいち書くの面倒なんでこれでも見たら?


YouTubeのURL、省略〕


君達工作員が跋扈すればするほどその異常性に一般の閲覧者が
気づいてしまうだけだよ?工作員のコメントの方が多いとは・・・
もう少し上手くやった方が良いかと(笑
Posted by やれやれだ at 2009年02月04日 18:09


「特ア」方面の人たちは皆さん、生まれながらにしてブーメランの名手のようです。


ところで、瀬戸サンのいう矢野絢也氏が「この手帳の返還を求めた訴訟」ですが、あいかわらず瀬戸サンは検証のための材料を提供してくれない(提供できない)ので、とりあえずWikipediaを見てみました。『週刊現代』裁判(公明党の元議員らが同誌と矢野氏を名誉毀損で訴えた裁判)と併合審理されていた裁判だそうですが、そういう背景にも判決理由にもまったく触れようとしないのが、さすがの瀬戸クオリティです。以下、引用(注およびリンクは省略)。

2005年、公明党の元国会議員である伏木和雄、大川清幸、黒柳明の3人が、『週刊現代』に掲載された記事で矢野の手帳を強奪したかのように報じられ名誉を傷つけられたとして、同誌発行元の講談社および同誌編集長と、記事に実名でコメントを寄せた矢野らを訴えた。この裁判で東京地方裁判所は2007年12月、原告側の主張を認め、講談社と矢野の行為が名誉毀損に当たるとして同社と矢野に総額660万円(内330万円につき矢野と連帯)の損害賠償金の支払いと、同社側、矢野それぞれに謝罪広告の掲載を命じる判決を言い渡した。同裁判には、矢野が3人に対して自身の手帳の返還を求める訴訟も併合されていたが、同判決は「被告矢野は、原告らの求めに応じ、自らの意思に基づき、本件手帖等を交付し、被告矢野宅内を案内したことが認められ」と請求を棄却。矢野は控訴した。


3人が矢野氏宅を訪問したときのやりとりは録音もされており、それが矢野氏敗訴の決め手になったという話もあるようですが、面倒くさいので踏み込みません(ちなみに控訴審判決の言渡しは3月27日の予定だそうです)。


要は、裁判の経緯も判決の内容も検討せず、創価学会と敵対しているというだけで矢野絢也氏の言い分をひたすら鵜呑みにし、それで矢野氏が敗訴したら「既に裁判所は創価学会によってヤミ支配の中にある」などと言い出すのが、“妄想する「詐称ジャーナリスト」瀬戸弘幸だということです。


そのくせ、愛しの直子さんから“千葉英司に逆転勝訴しました”とメールが入ったら、判決の中身も聞かないうちから、「確実に流れが変わり始めました!」などと大はしゃぎするのですねえ。


こんなイタイ人が信じられますか?


そういえば、東京地裁八王子支部の裁判官が千葉さん・宇留嶋さんよりの訴訟指揮をしているという話についても、まだ根拠を提示してもらっていませんでしたね(2008年12月3日付〈裁判官が不公平だと吹き込んだのは矢野・朝木両「市議」ですね?〉および同12月6日付〈裁判官へのインネンのネタ元は矢野・朝木両「市議」でいいですね?〉参照)。矢野・朝木両「市議」が適当なことを吹き込んだという最終判断でよろしいんでしょうね。


【追記の追記】(1月5日)
上の追記を書いたあとで瀬戸サンのところを見てみたら、〈<活動報告>第二回西村裁判・八王子駅前街宣〉というエントリーがアップされていました。準備書面さえ提出できなかったことにはまったく触れず、
「〔西村側の〕具体的な主張に関しては次回の裁判が始まる頃から、順次紹介していくことにしたいと思います
なんて書いちゃってます。ぷぷぷ。


こんなことも書いてます。

この〔千葉さんの〕訴えに関して、これから反論をしていくわけですが、この民事訴訟はこれまでのような新聞・雑誌やブログの記事ではなく、プラカードに記載された文字や演説が名誉毀損となるかーという訴えであり、しかもインターネット上における映像に関しての争いになります。
また、営業活動の一環として行なわれたのではなく、政治・社会啓蒙活動としてなされています。言論・表現の自由との関連もあり、その意味でも注目される裁判となるでしょう。


あたかも新しい争点であるかのように「プラカードに記載された文字や演説が名誉毀損となるか」と書いてますが、要件を満たせば名誉毀損になるに決まってるじゃありませんか。広島県警の〈街宣屋が引き起こした事件〉にも、こんな事例が紹介されてますよ?

● 街宣車を使用して公職選挙法違反,名誉毀損事件
 広島市長選挙に際し,特定候補を落選させる目的を持って街宣車を使用し,多数の住民や通行人に虚偽の事実を繰り返して街宣し,同候補の選挙運動を妨害するとともに名誉を毀損した。(H15.6逮捕)


これは刑事事件ですが、民事事件としては、「街宣活動名誉毀損事件(防府市長選)」で、市長候補に関する街宣について名誉毀損が認定されています。また、次のような裁判例もあるようです。

町長の名誉を毀損する街宣行為において摘示された事実について、真実性の証明がなく、また、意見ないし論評の表明についても、その前提となっている事実の真実性の証明がないばかりか、意見ないし評論としての域を逸脱したものであるとして、町長の慰謝料請求を一部認容し、これとともに謝罪広告請求を認容した事例(浦和地裁平13・4・27判決)


こんな入り口の問題はとっくに決着がついてるんですから、さっさとプラカードや街宣の内容の真実性・相当性について主張してくださいな。一部で「注目される裁判」なのは間違いありませんが、いまから一番注目を集めているのは、“損害賠償は満額認められるか”という点みたいですよ。