見殺しにされる人々(3)


東村山市民新聞」は、日付が変わった午前0時半過ぎにいつものページが更新され、次のような文言が書き加えられました(7月2日付)。

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 哀れ、「無許可のコピペ屋」(「無知無能の法律オンチ」)=「創価・公明」の手先。またも、ど素人の本領発揮!ほんと、なぁ〜んにも、知らんのだな。ワッハッハッハッ!

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私が何を知らないのか具体的に指摘することもできず、何かもう息も絶え絶えという印象が文面から伝わってきますが、昨日(7月1日)は2ちゃんねるのあちこちの板で朝木明代転落死事件に関する書き込みやスレ立て依頼が活発だったようで、お疲れなのかもしれませんね。


ちなみに、〈【盗作騒動】最後のパレード【中村克】第26幕〉でちょっと話題になった「草の根」事務所の捜索拒否問題については、2008年8月24日付〈朝木明代市議転落死事件の「最大の謎」〉を参照。滑り子のひとり(lwJncNZZ)は、「どうして矢野は草の根事務所を捜索させなかったの?」という疑問に対し、


意味不明です。/被害者側を捜索とは??/某団体ならまだわかりますが。


と答えていましたが、「被害者」であるかどうかも定かではない段階ではあらゆる可能性をひとつひとつ検証して潰していかなければならず、警察が「草の根」事務所や朝木明代市議の自宅を捜索しようとするのは当然です。事件直後から「他殺」を声高に主張していた同僚や遺族がそれを拒否したというのは、どう見ても不自然と言わざるを得ません。


西村修平サンも、ウンコ事件が起きたときに警察の鑑識班を呼んでベランダの指紋採取をさせていましたが注意!リンク先には実物の写真が掲載されています)、事件性があると本気で考えていたなら、もちろんご本人および家族の指紋も進んで提供したと思われます。そうしなければ、ベランダに残されていた指紋が不審者のものかどうかもわかりませんから。


それはともかく、東京地裁から街宣・ビラ配布・写真使用禁止の仮処分命令を食らった槇泰智(まき・やすとも)ですが、「東村山・東大和市内の創価学会施設周辺で街宣をするな」という命じられただけではなく、東村山・東大和両市内での街宣も禁じられたようです。


まず、公明新聞高倉都議らの申立て認める 東京地裁〉(7月2日付)では次のように報告されています。

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学会中傷の街宣も禁止命令
 一方、槇らが東京都東村山、東大和、両市内で「創価学会は犯罪者集団」などと創価学会を誹謗中傷する悪質な街頭宣伝を行っていたことについて、街頭宣伝の禁止を求める創価学会の仮処分申立てに対し、東京地裁は6月29日、学会側の申立てを認める仮処分決定をした。

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さらに検索してみたところ、You Tubeに〈緊急報告「学会中傷の街宣に仮処分命令」〉という動画が上がっていました。聖教新聞悪質なデマ活動を禁止」(7月2日付)の全文と思われるテキストを耳障りなBGM付で流しているだけの代物で、こんなものをアップするなら記事そのものをどこかに全文掲載してくれりゃいいのにと思うのですが(追記:その後、「りゅうオピニオン」に掲載されました)、ともあれ、槇らに対して言い渡された命令の内容は、以下の通りだそうです。


(1)「前記3会館〔引用者注/東村山文化会館・東村山平和会館・東大和文化会館〕の周辺で拡声器や街宣車を用いて学会の宗教活動を妨害する一切の行為の禁止」
(2)「東村山、東大和両市内において、学会の名誉を毀損し、誹謗中傷したりする街宣活動の禁止」


たぶん実際の仮処分決定書ではもう少し違う表現になっていると思いますが、いずれにせよ、朝木明代市議転落死事件を「明らかに創価学会による犯罪」などと決めつける街宣は、東村山・東大和両市内ではとりあえず行なえなくなったわけです(具体的な街宣内容はエアフォース〈東村山市議会議長誹謗中傷事件〉参照)。


このような状況になっても、矢野穂積朝木直子両「市議」は、本件については「東村山市民新聞」のサイトで一切触れようとしません。一方の瀬戸サンは、何度か柳原滋雄さん歴史認識問題に関する交換日記を続けた後、今日になって朝木明代市議転落死事件に関する連載らしきものを開始しましたが、仮処分の件については次のように述べているだけです。

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 最近、創価学会公明党を批判して、裁判所から街宣禁止の仮処分が出される事態が相次ぎました。言論の自由を認めようとしない、このような集団が益々巨大となって、気がついたときに手がつけられなくなってしまってからでは遅いのです。

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仮処分決定の具体的内容には触れず、槇泰智や黒田大輔の名前さえ出さず、抽象的に「言論の自由」を振り回しているだけですね。連載の内容についてはもう少し様子を見てから必要に応じてコメントするつもりですが、それにしても、〈東京都議会議員選挙を前にして:公明党の議席を減らすためには何が重要か。〉なんてタイトルをつけて、目的は事件の真相究明ではなく政治的利用であることを正直に吐露しなくてもよろしいのに(2008年9月2日付〈矢野穂積・朝木直子両「市議」と瀬戸弘幸氏には本当に真相解明を求める気があるか(いやない)〉なども参照)。なお、瀬戸サンたちの言う「言論の自由」が、「自分の言論や表現だけがどこまでも認められるべきだ」というものに過ぎないことは、凪さんが喝破している通り。


槇と同時に仮処分を申し立てられ、同様の命令を言い渡されたはずのクロダイくん(行政書士黒田大輔)にしても、決定前は〈カルトの勝手な言い分に明日、反論する!〉(6月25日付)、〈カルト創価よ、これが俺の答えだ!!〉(6月27日付)と、見出しだけ血気盛んな記事をアップしていましたが、決定後は、いまのところ何の報告もありません。P2Cさんによれば、6月24日の東京地裁前街宣では次のように述べていたそうです。


「私は、その6月14日の活動において、朝木さん事件に関する言及は個別の演説はしておりません。(中略)私はもちろん、朝木明代さんは殺されたと殺害されたと確信しておりますけれども、その事に関する言及はしていないのに、このように、名誉毀損だ誹謗中傷だといって、言論弾圧をやってくる」


そんなわけで、槇泰智の明日はどっちだという感がますます強くなるわけですが、ご本人はとりあえず意気盛んのようで、高倉良生都議をいまさらながらに刑事告発したと報告しています。


お上に対し『アイツを逮捕しておくんなさい』的な権力にすがるが如き運動をしたくはなかったので、今までは留保してきたのだ」と弁明していますが、すでに2007年12月の段階で次のように宣言しているのですから、やっぱり、やるならさっさと(自民党の都議も対象として)やっておくべきでしたね。


*〈さあ、はじまるよ〜〜〉(2007年12月6日付)

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選挙運動期間中における公費負担の不正受給が問題になっている。
我が中野区でも選挙カーの燃料費を不正に需給した輩がいる。世間がこの問題を取り上げた10月になって申し合わせたように立て続けに、修正申告を提出し返還した。
自民党2人、公明党1人。このたび政経調査会が行った情報公開請求で明らかになった。さあ、これから蛆虫共の大掃除が始まりますよ。
いや、決して落選した腹いせでやっている訳ではありませんよ。あくまでも社会正義を貫くためです。

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*〈第三者の名誉・プライバシーって何〉(2007年12月10日付)

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4月に中野区議選で選挙カーの燃料費を水増し請求した3人を糾弾するにあたり、その内容・候補者名をここに記することが、違反になるのでしょうか。
自民2名、公明党1名を詐欺罪で刑事告訴するにあたり、実名記載することが可能かどうか、jugemに問い合わせていますが、回答がありません。
三者の名誉・プライバシーは犯罪者でも固く守られているのでしょう。

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ガソリン代不正請求問題の主な経緯についてはks-labo.info〈まきやすとも氏の刑事告発に関連して、個人的に整理を試みる〉で簡便にまとめられていますので、そちらを参照。有門大輔サン(侍蟻)が、〈選挙カー燃油代 「不正」に神経質〉という朝日新聞の記事(6月25日付)を掲載して「槇泰智・政経調査会代表らの行動も大きく影響したのではないだろうか」と書いていますが、どう見ても手柄の横取りです。読売新聞も、6月6日付で同趣旨の報道を行なっていますし。