損害賠償110万円+街宣禁止命令の敗訴判決も「街宣には何ら影響を与えない」と言い切る、無責任極まりない瀬戸弘幸サン


対創価学会街宣名誉毀損裁判では、被告であるまきやすともとクロダイくん(行政書士黒田大輔)に対し、連帯して110万円の損害賠償を支払うことが命じられました。


矢野穂積朝木直子両「市議」が創価学会に対して支払うよう命じられた金額(『週刊現代』事件『東村山市民新聞』事件で計400万円)には及びませんが、たった1日の街宣でこの金額ですから、行為の悪質性についてかなり厳しい判断が下されたということでしょう。なお、東村山市民新聞は裁判の結果については何らコメントすることなく、「最終更新日」の修正だけを続けています*1


判決では特定地域における街宣も禁じられたようですが、これが創価学会関連施設周辺での街宣のみを禁じたものか、東村山市東大和市内における特定内容の街宣まで禁じたのかは、現段階ではわかりません*2


被告の1人であるクロダイくんは判決言い渡しにも立ち会わずに逃亡し、ブログでも何の反応も見せていませんが(8月1日午後8時現在)、まきやすともは、“請求が満額認められなかったのだから創価学会も控訴するはずだ!”という意味のわからない理屈を振り回しながらさっそく控訴を宣言するとともに、裁判官に「個人的に責任を取ってもらう」とも予告しました。


 判決。主な内容は被告の槇泰智と黒田大輔は共同して110万円を支払えというもの。訴訟そのものが、創価学会に批判的な言論を弾圧する事が目的であり、この判決は到底受け入れられません。控訴します。
 で、原告の創価学会はどうするのでしょうか。当然、控訴しますね。私の行った街頭広報活動によって、2640万円に相当する財産的損害を被ったと、提訴した訳です。110万円を支払ってもらっても、損害を回復するめには2530万円足りないのです。
 一方の私は本来、1円の賠償も行う必要性は無い。控訴・上告してそれが退けられたとしても、私の損害額は110万円。実際には黒田君と折半なので55万円の支払ですが。
 創価学会としては、2530万円の損害を残したままにする訳にはいかないから、当然に控訴でしょうね。もしも、控訴しないで原判決を受け入れるとなれば、それこそ威圧的に高額な賠償請求を行った訴権の濫用を認めることになりますから。


まあ、従来の固定観念からすれば、「裁判所の判決はありがたく頂いておくもの」、と誰もが考えていたのではないかな。司法が公正なる判断を下せばそれでもよいが、ここまで歪んできては、言いなりになる訳にはいかないでしょう。邪な思想に立脚して不当判決を下すバカ裁判官。こいつらに対しては個人的に責任を取ってもらう時期に来ています。いままではこういった運動がなかった。これからは裁判所・裁判官に物言う時代です。こういった過渡期でありますから、世間の人々に受け入れられるには多少の時間が掛かるでしょうが、こういった試練を乗り越えることが重要なのです。ガンガンやりますよ。


公明都議候補批判街宣裁判でまきやすともが仮処分を食らった際、西村修平
「明日でも明後日でも、岡崎裁判官が住んでる官舎に我々はお訪ねしなければならないんですよ、これは!」
と叫んでいましたが(2009年7月4日付〈裁判官に裁判外での面談を強要しようとするアウトローな人々と、裁判の相手方に嫌がらせをして独りで爆笑する隣接法律職〉参照)、誰か止めてあげた方がいいと思いますよ。まあ、何の効果もない訴追請求状を出すぐらいなら逮捕されることもないでしょうが、「いままではこういった運動がなかった」と書いているところを見ると、違うやり方を考えてるみたいですからね。


さて、最近は以前にも増して寝ぼけているとしか思えない記述が多い瀬戸弘幸サンですが(とりあえず7月29日付30日付エントリー参照)、今回の判決についても寝ぼけた反応を見せてくれました。



馬鹿馬鹿しいですねえ。まだ判決の詳細が明らかになっていないので何とも言えない部分もありますが、まきとクロダイに対して110万円の損害賠償が認められたということは、その街宣の内容ややり方にかなりの問題があったということです。少なくとも、
(朝木明代市議転落死事件は)明らかに創価学会の犯罪なんです」
「創価学会によって殺害された朝木明代さん」

などと公然と発言することについては違法性が認定された(=損害賠償の支払いを覚悟しなければこのような発言はできない)と見てよいでしょう。よくまあ「敗訴は街宣活動に何ら影響を与えない」などと適当なことを言えるものです。


そりゃ、[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090514/p1:title=矢野穂積・朝木直子両「市議」でさえもはやこのような発言はできず]、矢野「市議」に至っては、2009年2月14日のシンポジウムで
「創価学会が殺したと言ってるわけではないんですよ」
「創価学会が殺したとは言ってないんですね」

などと繰り返し念を押さなければならなかったのですから、上記のような認定が行なわれるのも当然です(2009年3月2日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20090302/p1:title=「創価学会が殺したとは言ってない」んですよね]〉参照)。瀬戸サンが[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52167946.html:title=シンポジウムの報告]でこの発言もしっかり紹介していれば、ひょっとしたらまきとクロダイが訴えられることもなかったかもしれないのに。瀬戸サンは、「街宣参加者も訴えられたら『連帯して支払え』の対象になるという素晴らしい判決だと思いますよ」というコメントについて、
「参加者を萎縮させようとの印象操作を行なっています。悪質な書き込みです」
などと述べていますが、本来は瀬戸サン自身が注意喚起を行ない、避けようと思えば簡単に避けられる訴訟リスクから街宣参加者を守るべきでありましょう。


瀬戸サンは次のようにも書いています(太字は原文ママ)。

 先ずは創価学会が今回、槇やすともさんと黒田大輔さんを訴えた民事訴訟において、今日東京地裁で創価学会側の主張を認める判決があり、そのことで早速コメント欄に書き込みがありました。
〔中略〕
 創価学会の信者は相当嬉しいようですが、嬉しさ余って冷静さを欠いたのか、本音を書いていますね。これでは我々の活動を止めさせるために訴訟したと白状しているようなものです。
 ちょっと冷静に考えれば、創価学会が今回訴えてきた理由は、創価学会の会館の前において街宣活動を行なわれた為に、宗教儀式が邪魔されたとか、信者が衝撃を受けたというのが一番大きな理由のはずでした。
 創価学会としては、これで「安心して宗教行事が行なえる」とか「信者が不安感を覚えることがなくなった」と言った安堵するようなコメントが最初に来るべきでしょう。
 しかし、このコメントを見る限り、我々の活動を止めさせることにのみ重点がおかれた訴訟であったことがこれで明らかです。これがいつもの創価信者のコテハンではなく、名無しさんで書かれていることが興味深い。
 おそらくは私のこのような反論記事をある程度予測して、これまでのコテハンを捨てて、名無しさんというありふれたハンドルネームで書き込んだのでしょう。
 このコメント欄はデタラメなことを書いて、我々を不安に落とそうという魂胆がミエミエです。
>これ、街宣参加者も訴えられたら「連帯して支払え」の対象になるという素晴らしい判決だと思いますよ。
 参加者を萎縮させようとの印象操作を行なっています。悪質な書き込みです。
>仮に、東村山駅前での街宣が禁止されたのだとすれば、今年の9月1日は、東村山駅前で街宣ができませんねー。
 これなども<仮に>などの言葉を前につけながら、飛躍した書き込みでデタラメを書いています。最近街宣で訴訟されるケースは確かに増えていますが、それは相手方の施設や会社、自宅などへの街宣に対してです。
 駅前などの街宣が禁止されるなどということはあり得ません。彼らが我々の街頭での活動を何とかしたい−と考えていることは明らかです。


まず、瀬戸サンが
「これがいつもの創価信者のコテハンではなく、名無しさんで書かれていることが興味深い。/おそらくは私のこのような反論記事をある程度予測して、これまでのコテハンを捨てて、名無しさんというありふれたハンドルネームで書き込んだのでしょう」
と論評しているコメントは、りゅうオピニオン〈創価の正義は満天下に! 東村山事件のデマ街宣に司法の鉄槌! 黒田大輔・槇泰智氏に連帯して110万円の損害賠償と街宣禁止命令(仮執行付き)〉からの部分的コピペです。悔しさ余って冷静さを欠いたのか、トンチンカンな妄想を繰り広げていますね。


また、創価学会の訴訟の目的について、
「我々の活動を止めさせるために訴訟した」
「我々の活動を止めさせることにのみ重点がおかれた訴訟であったことがこれで明らか」
「彼らが我々の街頭での活動を何とかしたい−と考えていることは明らかです」

などと得意げに連発していますが、根拠のない誹謗中傷をやめさせようと考えるのは当然です。瀬戸サンも、訴訟恫喝によって批判的ブログを閉鎖させようとしているとしか思えない「草の根」側の発信者情報開示請求(2008年9月9日付〈矢野・朝木両「市議」の言論封殺体質を象徴する“一部勝訴”〉、まとめWiki〈請願潰し裁判〉なども参照)に乗っかって、
私のことで事実に反することを平気で書いているブロガーがいますが、私も訴えようと思いました。本人がどこの誰なのか分からない。/だからこの情報者発信開示の裁判を先ず始めなければなりません。これが面倒臭いので私はやっていませんでしたが、やはり面倒でもやらなければならないようですね
などと書いていたではありませんか。この企みは、どうやらぽしゃったみたいですけれども(まとめWiki〈せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判〉の、7月中旬:瀬戸弘幸が裁判関連のブログ記事に抗議して発信者情報開示請求を行なうと宣言。の項参照)。


瀬戸サンは、
「最近街宣で訴訟されるケースは確かに増えていますが、それは相手方の施設や会社、自宅などへの街宣に対してです。/駅前などの街宣が禁止されるなどということはあり得ません」
とも書いています。他人事のように書いてないで、在特会*3主権回復を目指す会が街宣禁止の仮処分を食らいまくっていると書けばよろしいのにと思いますが、それはともかく、瀬戸サンは、今回の裁判の前段となった仮処分手続で次のような決定が行なわれたのをお忘れなのでしょうか(太字は引用者=3羽の雀)。

債務者〔まきやすとも・黒田大輔〕らは、債権者に対し、自ら下記の行為をしてはならず、補助者または第三者をして下記の行為を行わしめてはならない。


1 別紙東京都東村山市内図面1、同東京都東大和市内図面2、同東京都東村山市内図面3の赤線で囲まれた区域内において、拡声機もしくは街頭宣伝車等の車両を用いて演説を行い、債権者の宗教活動等の業務を妨害し、その名誉を毀損し、誹謗中傷したりする一切の行為。
2 東京都東村山市及び東大和市内において、拡声機もしくは街頭宣伝車等の車両を用いて別紙1記載の趣旨の演説を行い、債権者の名誉を毀損し、誹謗中傷したりする一切の行為。
(別紙1)
「公明党・創価学会の不正というものを糾弾しておりました女性市議会議員が転落死致しました。この事件を担当した東村山警察署は、単なる自殺というふうに片づけましたが、これは明らかに創価学会の犯罪なんです」
「創価学会というのはまさに犯罪者の集団なんです」
「日本の国を牛耳ってやりたい放題で犯罪のオンパレードなんです」
「朝木明代市議が、駅前のビルから突き落とされて殺されました。殺人罪の時効、あと1年で時効になりますが、いまこそ、この薄汚い創価学会の犯罪に対し、我々、国民が、市民が、糾弾の声、鉄槌を下していかねばなりません」
「創価学会は、この日本における最大最悪の犯罪者集団」
「創価学会の犯罪は許すな」
「創価学会は殺人をやめろ」
「犯罪者集団創価学会を許すな」
「何と言っても宗教団体の皮を被りながら実際は犯罪のオンパレード
 殺人組織化されているのが創価学会でありましょう」
「宗教の皮を被った殺人集団、創価学会を叩き出せ」


確かに、内容の如何に関わらず駅前での街宣行為を禁止する決定ではありませんが、別紙1に書かれた内容の演説等を行なうことは東村山市・東大和市内全域(当然のことながら駅前を含む)で禁じられていたわけです。今回の判決でこの決定が追認されたのかどうかはわかりませんが、追認されたのだとすれば、今年の9月1日に東村山駅前で街宣を行なうにしても、ずいぶん内容に気を遣う必要が出てくるでしょう。


なお、瀬戸サンが今回のエントリーの後半で書いていることについては、昨日付の〈追及されるべきは、虚偽宣伝に騙されたことを一切認めようとしない卑怯者=瀬戸弘幸の方である〉を参照。


〔この記事は8月1日の夜にアップしたものです。〕

*1:7月31日付(2010/07/30 18:13:00)、8月1日付(2010/07/31 19:54:38)。

*2:訴状では、「1.〔創価学会関連施設周辺で〕拡声機もしくは街頭宣伝車等の車両を用いて演説を行い、原告の宗教活動等の業務を妨害し、その名誉を毀損し、誹謗中傷したりする一切の行為」「2.・・・東京都東村山市及び東大和市内において、拡声機もしくは街頭宣伝車等の車両を用いて別紙1記載の趣旨の演説を行い、原告の名誉を毀損し、誹謗中傷したりする一切の行為」の双方を禁止することが請求されていた。

*3:3月25日付〈在特会らによる朝鮮学校再襲撃を禁じた仮処分決定(京都地裁)は当然〉および3月29日付〈【在特会3・28京都デモ】知らないふりして京都地裁の仮処分決定を無視したかったとしか思えない在特会会長・副会長〉参照。