はしごを外された人々の末路


世の中では、あちこちでデモ行進が行なわれるなど反/脱原発の大きなうねりが起きつつありますが、選挙公報でとってつけたように「脱原発」を謳った矢野穂積・朝木直子両「市議」が運営する東村山市民新聞では、「最終更新日」の修正が断続的に続けられているだけです*1。私もこの3年ほど東村山問題に力を注ぎ過ぎて本業がだいぶおろそかになっていましたので、連休中は少し仕事に集中させてもらいました。


さて、せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判の和解問題ですが、被告側からは、
「仔細がわかり次第エントリーで報告させて頂きます」(4月29日、瀬戸)
「法廷闘争は現段階においても継続中であるという認識です」(5月1日、瀬戸弘幸ブログ管理部)
というおよそ当事者意識を欠いたコメントが出されて以来、何の発信もありません。和解条項で約束されたブログの文言の削除も、5月7日午前11時現在、行なわれないままです*2


そもそも被告側が和解調書の写しを受け取っていないこと自体考えにくいわけですが、どちらにせよ、重大な問題なのですからあらゆる手を尽くして代理人と連絡を取り、状況を確認して報告するのが当たり前です。宇留嶋さんは次のように指摘していますが、こんないい加減な姿勢のまま「原発災害・被害者の会」とやらを立ち上げても、まともな交渉相手と見なしてもらうのは難しいでしょう。「カルト問題相談室」とやらも、一体どうなってるのかさっぱりわかりませんし。

 さて後に詳述するが、右翼M〔まきやすとも〕は控訴審で「行動する保守」Aが「聞いた」とする「内部告発」の存在を根拠に明代の「他殺説」を主張した。少なくとも右翼Mは「行動する保守」A〔瀬戸弘幸〕が主張する「内部告発」を真実であると信じていた。
 一方、右翼Mの絶大な信頼をよそに、「行動する保守」Aは千葉との裁判で「内部告発」の立証からさっさと手を引き、千葉の要求をほぼ丸飲みする条件での和解が成立している。千葉のもとに送付された和解調書には、平成23年4月25日付で、それが「正本」であることを証明する旨の書記官の署名が付されている。和解が成立していることは、争いようのない客観的事実である。
 ところが仄聞するところによれば、「行動する保守」Aは「千葉との裁判はいまだ係争中との認識」という。「認識」は「認識」でよいが、その「認識」が客観的事実と一致しているという証明はない。
 そもそも「行動する保守」Aの「認識」など、どうでもいい。行動する保守」Aが「認識」という言葉によって客観的現実から目をそらせようとしたとすれば、まれにみる卑怯者という評言もあながち的はずれとはいえないようである。
(エアフォース〈東村山街宣事件控訴審判決(その1)〉。太字は引用者=3羽の雀)


10日(火)には解決金10万円の支払い期限がやってきますが、果たしてどうするのでしょうか。


一方、こんないい加減なネタに引っ掛かって、クロダイ黒田大輔)とともに110万円の損害賠償を命じられたまきやすとも(対創価学会街宣名誉毀損裁判)は、5月2日に上告を行なったそうです。印紙代さえすぐに払えず、またぞろカンパを要請しています。カンパを要請するならせめて判決全文を公開するのが筋というものでしょうに。



判決翌日のエントリーに続き、今回ももっぱら街宣禁止処分についてのみ文句を言っているところをみると、朝木明代市議「殺害」説の真実性・相当性の立証はもはや不可能だとようやくわかったのでしょうか。それでも次のように
「16年前の東村山女性市議殺害事件 創価学会が関与した疑いは濃厚」
などと書いちゃうのですから、街宣を禁じられるのも当然という気はします。



ちなみに、まきは「内部告発」ネタをぶちあげた瀬戸弘幸演説(2008年7月29日)のDVDと反訳まで提出していたそうです。


対創価学会街宣名誉毀損裁判の控訴審判決については、りゅうさんもいずれブログで報告してくれることと思いますが、宇留嶋さんの連載〈東村山街宣事件控訴審判決〉も始まりました。まだ矢野穂積朝木直子両「市議」の関わりを含めたこれまでの経緯を振り返っている段階ですが、近々、判決の詳細も明らかになると思われます。

  • その1:弱々しい抵抗/右翼と矢野との親密な関係/「認識」と「現実」の間
  • その2:矢野・朝木の代理/無謀な証人申請/「内部告発者」に一縷の望み
  • その3:「『東村山の闇』は推測にすぎない」/「内部告発」を一蹴/「調査中」という言い訳/「『鈴木意見書』は信用できない」*3


なお、共同被告のクロダイはまだ上告していないようです。面子のためだけに期限ぎりぎりで上告(受理申立て)をするのかもしれません。


この裁判では黒田大輔君も共同で被告になっています。
彼は4月21日の判決言い渡しには来ていませんでした。
判決文は特別送達で届いているので、上告期限は5月9日です。
私は判決言い渡し日に受領しているので、5月6日が期限。よって、5月2日に上告状を提出したのです。
黒田君は上告するのかどうなのか。明確に「上告する」とは、聞いていませんが、上告するのではないかと思います。
まきやすとも2011/05/06 12:14 AM


クロダイといえば、日護会・ニコ生肖像権侵害裁判(「ちくわん隊」裁判)もあります。久しぶりにブログ更新を一時再開したりゅうさんが、抱腹絶倒の被告側準備書面の内容について連載を始めましたので、そちらを参照(Togetter〈ちくわん裁判 経過〉も参照)。

*1:5月4日付(2011/05/03 16:49:26)、5月5日付(2011/05/04 18:20:05)、5月7日付(2011/05/06 19:21:50)。

*2:和解調書全文は、りゅうオピニオン〈「法廷闘争は現段階においても継続中」と「ガセネタ」を流布する「せと弘幸Blog」管理部〉、凪論〈瀬戸弘幸氏が和解条項の履行を行わなかったことが明らかに 〜せと弘幸Blog『日本よ何処へ』裁判〉参照。

*3:5月11日に追加。