「原発とめよう!九電本店前ひろば」に乗り込んだのに撃退されたらしく、いろいろなかったことにしている桜井誠(自称)在特会会長


なんだかんだと忙しく、前回の記事をアップしてからずいぶん時間が経ってしまいました。もっとも、東村山市民新聞はいつものように「最終更新日」を黙々と修正し続けているだけです*1。第2四半期の更新状況については近々まとめて報告しますが、あっさり済ませることができそうです。


さて、昨日(19日)は「柳原滋雄コラム日記」裁判(「重要容疑者」裁判)控訴審第1回口頭弁論が開かれ、裁判長から原審判決(矢野穂積「市議」勝訴)に疑問を呈する発言が行なわれた旨、報告されています。今日はこれからまきやすとも・機関紙名誉毀損裁判控訴審判決が言い渡される予定ですが、こちらは順当に原審判決(まきやすとも敗訴)が維持されることになるでしょう(追記案の定でした)。


このあたりの話については別途取り上げたいところですし、そもそも前回の記事の続きを書かないといけないのですが、ちょっとブランクが長かったので、今日はウォーミングアップがてら軽めの話題を拾っておきます。この間ヒステリックなまでに反/脱原発派を罵り続けてきた桜井誠(自称)在特会会長御一行様が、「原発とめよう!九電本店前ひろば」と題して九州電力(九電)本社前で座り込みを続ける市民グループのテントを訪れ、何やら絡んだ模様です。


77 :名無電力14001 :2011/07/17(日) 18:19:18.52
本日午後、九州電力本社前に陣取る原発反対派テントを
在特会会長自らが10数名を引き連れて急襲


その際の会長(桜井誠)のお言葉
活断層とか日本中ドコにでもあるから気にしてもしょうがない」
「食品汚染とか言うのは風評被害、食う物無くなるからやめろ」
原発止めて電気料金が上がったら差額を全て反対派が負担しろ」
「反対派のせいで既に猛暑による死者が160人、責任取れ」
「反対派は代替エネルギーを何一つ示せず逃げ回るばかり、いい加減にしろ」


明日は玄海原発まで押しかけて即時稼動要請するそうですw


次のような報告もありました(改行は適宜修正)。


今朝は朝から大変でした。
89日目にして横断幕を破るなんて、小さなことをする人間がいたかと思えば、昼過ぎには、詰めかけた在特会による訳のわからないイチャモン。
ここは団体でなくひろばであり、思想の垣根なくやっているのだから、彼らも大人数で道を塞ぐのでなく、テントの中でお茶でも飲んで自分の考えを話せばいいのです。
なのに、ろくな考えも理想もなく、相手を論駁したいだけの物言いにはカチンと来つつ、失笑を溢し得ないのでした。
あと二回「福島」という単語を口に出したら、正直黙っていませんでしたが、まあ、穏便に済んでよかったです。


彼らによると。
・「熱中症の原因は脱原発派」であり、
・「福島原発事故脱原発はまったく違う問題」であり、
・「中国からの黄砂に汚染物質が混じっているのだから脱原発は無意味」であり、
・「脱原発を進めると玄海町の漁師が死ぬことにな」り、
・「地球温暖化とやらの怪奇現象はCO2のせい」であり、
・あげく、「原発推進脱原発かはどうでもいい」そうですが、


私にはどういうことなのかよく分かりませんでした。
人を感情論者とせせら笑うのなら、もう少し「論理的な理屈とかいうもの」を用意してきてもらいたかったのですが。


昨日17日、3時頃ひろば・テントに伺ったら、詰めよったおよそ30人の群衆が眼に入り、在特会(在日の特権を許さない市民の会)と確認。東京から桜井会長が来て、在特会全九州ブロックのメンバー30人が一時間、「原発は必要だ」と。
初めは助っ人集めに知り合いに連絡とりましたが。青柳さんが、論争を一人で受けて立たれて、お疲れさまでした。百戦錬磨の青柳さんなので杞憂でしたね。
右翼の方々とも愛国という点では共闘できる筈なんですけどね。西尾幹二氏も「使用済核燃料の最終処理の見通しの立たない原発は、われわれが子孫に伝えるべき美しい国土を永久に汚辱し侵害するおそれがあると考えられる」と脱原発を唱えているのですから。


しかし自称桜井会長は、玄海原発を見学に訪れたことは報告しているのに、この件についてはなぜかスルーしています。



九州電力本社前で人の迷惑考えずに座り込みを続ける反日左翼の爺が『九州電力管内では原発を止めても、火力発電所で不足分をまかなえる』と狂ったように絶叫していたため・・・」などと書いていることからして、九電本社に行ったのは間違いないでしょうし、市民グループに絡んだのも事実なのだと思われます。



ということは、集団で乗り込んだはいいものの、あっさり論破・撃退されてしまったということでしょうか。玄海原発の職員に心の傷を癒してもらえてよかったですね。


ちなみに九州電力といえば経済産業省主催の説明会における「やらせメール」問題ですが、例文まで提示されていたことが明らかになっています。


 九州電力玄海原子力発電所佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開を巡る「やらせメール」問題に関し、九電は経済産業省資源エネルギー庁に14日提出した内部調査報告の中で、同社佐賀支店が意見投稿の事例文を作成し、投稿依頼した取引会社などに示していたことを明らかにした。
 報告で例示された事例文は以下の通り。
 ■将来的には再生可能エネルギーへ転換していくことが望ましいかもしれませんが、現段階においては、安全対策を講じながら原子力発電を運転していくことが必要であると考えます。そのことが九州経済、ひいては日本の経済維持発展に大きく寄与するものと考えます。日本全体のことを考え、九州を含む西日本が元気を出して、生産や経済を回さなければならない中、電力不足は絶対にあってはならないことです。発電所の安全対策を強化し、徹底した監視のもと、早く(九州の)原子力発電を再開すべきと強く要求致します。
 ■電力が不足していては、今までのような文化的生活が営めないですし、夏の「熱中症」も大変に心配であります。犠牲になるのは、弱者である子供や年配者の方であり、そのような事態を防ぐためにも、原子力の運転再開は絶対に必要であると思います。併せて電力会社の方には、万全な安全対策をくれぐれもお願い致します。
 ■太陽光や風力発電を否定するわけではなく、推進することも必要であると考えております。しかし太陽光や風力発電は天候に大きく左右され、利用率が大変に低いと聞いております。また、火力や原子力発電に比べて広大な面積が必要になるなど、現在の技術面・コスト面から考えますと、補助的な電源にはなっても、代替の電源となり得ることは到底無理であると思います。よって、当面は原子力発電に頼らざるを得ないと思います。


例文はまだ続きますが、いやはや自称桜井会長らが言ってきたこととそっくりですね。今年1月の在特会全国大会で会員に
「ネット工作に励んでください」
と呼びかけた自称桜井会長には、今回の「やらせメール」についても全力で擁護してもらいたかったのですが、これについてもどうやらダンマリを決め込むようです。


そういえばこんな話↓もありましたね。


*1:7月4日付(2011/07/03 14:50:50)、7月5日付(2011/07/04 14:19:25)、7月7日付(2011/07/06 18:38:25)、7月8日付(2011/07/07 13:56:24)、7月9日付(2011/07/08 19:43:48)、7月10日付(2011/07/09 21:17:53)、7月11日付(2011/07/10 14:26:03)、7月13日付(2011/07/12 19:25:08)、7月14日付(2011/07/13 18:45:22)、7月15日付(2011/07/14 16:20:36)、7月16日付(2011/07/15 19:18:50)、7月17日付(2011/07/16 19:40:20)、7月19日付(2011/07/18 15:56:51)、7月20日付(2011/07/19 18:16:00)。