東日本大震災:ツイッターを活用した東村山関係者の積極的な情報発信と、そして・・・


東日本大震災で犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆さんにお見舞いを申し上げます。まだまだ混乱や不自由が続いているようですが、私も微力ながら自分に出来ることをやっていくつもりです。


あまりにも甚大な被害に「幸いにして」という言葉を使うのも憚られますが、東村山市では大きな被害が出ることもなかったようで、ひとまず胸をなでおろしました。市も地震発生後の15時25分に「東村山市災害対策本部」を設置し、ホームページや市長のツイッター等で情報発信を続けています。今後のため、市長・市議会議員のツイート、その他市民向けに発信された有用と思われるツイートをまとめておきました(随時追加中)。


渡部市長は、地震発生当日(3月11日)の夜9時過ぎからツイッターで発信を開始し、公共施設の開放状況、保育園等の子どもたちの状況、公共交通機関の運行状況、輪番停電の計画等について報告を続けています。もちろん多少の情報の錯綜はありますが、関係する機関に直接連絡をとって正確な情報の提供に最善を尽くしていることがうかがえ、ツイッターの利用者にとっては非常に役に立っているようです。


もちろん市のホームページ、防災無線、広報車による情報提供も行なわれているとのことですが、ホームページはつながりにくいことが多い、無線・広報車は聴きとりにくいことがある等の問題も指摘されていました。必要な情報を必要な人にあらゆる手段で届けるための体制整備は大前提ですが、ツイッターの安定性や速報性に鑑み、渡部市長が表明しているように「災害時のTwitterのオフィシャルな活用」を今後検討することも有用かと思われます。


市長以外のツイートについては前掲Togetterまとめをご覧いただければと思いますが、印象的だったことのひとつは、東村山市立第八保育園(運営は社会福祉法人ユーカリ福祉会)が地震発生直後から刻々と園および園児らの状況を報告していることです。もちろん市内のすべての保育園で適切な対応がとられたことと思いますが、保育園の状況に関する渡部市長のツイートとあわせ、保護者にとっては大きな安心感につながったのではないでしょうか。


もうひとつ、東村山市内のイベント情報を発信する非公式アカウント・東村山市内情報(@hmurayamaevent)でも積極的な情報発信が続けられていて、頭が下がります。ことに、地震発生当日の夕方からコミュニティFMFM西東京」の情報をツイートしていたのは、コミュニティFMツイッター有機的連携の可能性を示すものとして注目しました(東村山におけるコミュニティFMの状況についてはもちろん言いたいことがありますが、後に回します)。


市議会議員の皆さんはブログでも地震に関する記事をそれぞれアップしていますので、それもまとめておきましょう(順不同・随時追加。ツイッターでのつぶやきについては前掲Togetterまとめを参照)。


【追記】(3月17日)市議会議員の関連ブログエントリー一覧は、情報提供よりも記録の意味合いが強くなってきたので、文末資料に移しました。(追記終了)


さて、このような状況の中、矢野穂積朝木直子両「市議」が運営する東村山市民新聞は、東村山市民に対する彼らの無関心を象徴するかのように、淡々と「最終更新日」を修正するのみでした。

  • 3月12日付(2011/03/11 21:56:41)
  • 3月13日付(2011/03/12 15:28:49)
  • 3月14日付(2011/03/13 23:35:47)
  • 3月15日付(2011/03/14 16:55:19)(追記:その後、トップページに加筆がありましたが、別のエントリーで取り上げます)


東村山市民新聞が独自に何かを発信しようとしてもかえって混乱のもとになった可能性が高いのでそれはよいのですが、被災者のために祈る言葉も市民にかける言葉も持たないのなら、せめて完全に沈黙していればよかったのではないか。考えたくはありませんが、市内保育園で起きたノロウイルス集団感染事故の時のように、市長攻撃のネタを虎視眈々と探しているのではないかと勘繰ってしまいます。


([http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20101207/p1:title=2010年12月7日付更新])


([http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20101210/p1:title=2010年12月10日付更新])


[http://togetter.com/li/110587:title=前掲Togetterまとめ]を作成した動機のひとつは、そうした非建設的なプロパガンダを封じることでもあったのですが。


同様に、矢野穂積「市議」が監事を務め、事実上「草の根」のプロパガンダ放送局となっていると言っても過言ではない[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/26.html:title=多摩レイクサイドFM]は、何をしていたのか。私は聴取可能地域外に住んでいますので推測するほかありませんが、ツイッターでも全く言及されることがありませんし、いつもと同じような番組を垂れ流していたのではないかと思われます(追記(3月15日):[http://twitter.com/three_sparrows/status/47648341407956992:title=案の定だった]ようです)。


日本コミュニティ放送協会(多摩レイクサイドFMは非加入)も「[http://www.jcba.jp/community/index.html#07:title=コミュニティ放送は災害時には地域にとって有効な情報収集・伝達の手段としてお役に立てます]」と書いているように、またWikipedia「コミュニティ放送」で[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E6%94%BE%E9%80%81#.E7.81.BD.E5.AE.B3.E6.83.85.E5.A0.B1.E7.95.AA.E7.B5.84:title=多くの実例]が挙げられているように、本来はこういう時こそコミュニティFMの本領発揮の時です。前述したように、[http://842fm.west-tokyo.co.jp/:title=FM西東京]は西東京市内の被災状況をきめ細かく放送していたことが報告されています。[http://www.chofu-fm.com/:title=調布FM]や[http://www.fm844.co.jp/:title=FMたちかわ]も、ホームページを見る限り、番組を変更して災害情報を放送しているようです。[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/26.html:title=NPO法人多摩レイクサイドFM]の活動分野には「災害救援」も挙げられていますが、一体その役割を少しでも果たそうとしたのでしょうか。


2008年9月には多摩のコミュニティFM5局が共同で防災番組を制作するという初の試みを行ないましたが、多摩レイクサイドFMは参加していません。[http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/gikai/gikaijoho/kensaku/h16_iinkai/416_11251501.html:title=2004年11月25日の東村山市議会・議会運営委員会]では、これらの局(当時開局していなかったFMたちかわを除く)はいずれも災害時に緊急放送を行なう方針を表明していることが報告されていましたが、多摩レイクサイドFM(当時は「ひがしむらやまFM」)だけは「不明」と報告されていました(2008年9月24日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20080924/p1:title=株式会社より地域から遊離しているNPO法人「多摩レイクサイドFM」]〉参照)。


私の推測が間違っていれば幸いですが、もし今回の災害に際して[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/26.html:title=多摩レイクサイドFM]が何の役割も果たさずにいつものようなプロパガンダを垂れ流していたのであれば、もはや公共の電波を占有する資格はないものとして免許を返上してほしいところです。電波帯が空けば、代わって名乗りを上げる事業者等もあるかもしれませんし。


ちなみに、今回ツイッターで積極的な情報発信を行なっている東村山市立第八保育園をめぐっては、かつて矢野・朝木両「市議」が「官製談合疑惑」などと騒いでいたことについてもついでに想起しておきます(2010年11月17日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20101117/p1:title=「25億円リサイクルセンター疑惑」(東村山市民新聞)という表現で直ちに思い浮かぶ2年前の「官製談合疑惑」騒動]〉も参照)。


なお、矢野・朝木両「市議」とことのほか仲の良かった日護会のクロダイくん(行政書士・黒田大輔)もろくでもないことをやっていたようですが、それについては機会があればまた触れることにします。


【資料】震災に関する市議会議員のブログエントリー(3月21日夜の分まで)