自宅襲撃の件にはほっかむりして「生駒市長から脅迫された」などと戯言を言う西村斉(在特会京都支部長)【追記あり】


東村山市民新聞は相変わらず「最終更新日」の修正のみです(10月29日付〔2011/10/28 17:28:57〕・10月30日付〔2011/10/29 19:07:51〕)。


一方、京都朝鮮学校襲撃事件(刑事裁判)では、執行猶予付有罪判決を受けた4名のうち中谷辰一郎(懲役1年・執行猶予4年)だけが一審判決を不服として控訴していましたが、28日(金)、控訴棄却の判決が言い渡されました。判決全文はまだ明らかになっていませんが、在特会/チーム関西側が民事裁判で行なっている主張があっさりと粉砕された模様です(追記判決要旨がアップされました)。



同じ事件について刑事裁判と民事裁判で判断が分かれることももちろんあるわけですが、この事件については、民事裁判でも同様の判断が行なわれることになる可能性は高いと思われます。また、このような認定を無視した宣伝を街頭やインターネットで続けることは、被告らの悪質性を裏づける根拠のひとつともなるでしょう。控訴は被告人の当然の権利ですからとやかく言うつもりもありませんが、在特会/チーム関西にとっては藪蛇になったと言えるかもしれません。今後上告が行なわれるかどうかは不明ですが、有罪判決が取り消される可能性はゼロに近いでしょう。


他方、[http://www2.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/128.html:title=在特会/チーム関西関係者によるNPO関係者の自宅襲撃]が行なわれた生駒市では、行政が在特会の会長および奈良支部長に対して次のような文書を送付し、毅然とした対応を示したようです。襲撃の模様を詳しく取り上げた10月16日付〈[http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20111016/p1:title=NPO関係者の自宅前でレイシスト的嫌がらせ(生駒市)を行なう在特会/チーム関西と、このような団体との面会に応じてしまう行政の責任]〉にも追記しておきましたが、あらためて掲げておきます([http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6827;id=01#6827:title=戸田ひさよし門真市議による経緯の報告]も参照)。


「在日外国人特権を許さない市民の会」(在特会)会長:桜井誠 殿
(在特会奈良支部長 中野亘 殿)
<貴会の「生駒市市民投票案」に対する行動について>
 標記の件については、平成23年10月12日(水)に本市役所会議室において、「生駒市市民投票案」について貴会から申し入れを受け、意見を聴く機会を持ったところです。
 しかしながら、その後、本条例案等を検討するために設置した「生駒市市民自治推進会議」の一委員に対して、「直接意見を聞く」と称して、貴会が委員の自宅近くで取った行動は、すでに、威迫、脅迫、名誉毀損、および侮辱的行為であり、委員の日常生活の平穏を侵害する許し難い行動であります。
 本来、「市民自治推進会議」の委員への就任については、市長がその責任において委嘱(いしょく)したものであり、委員個人が何ら責任を負うものではありません。
 つきましては、当該委員に対して直接意見等を求められるような事がない事はもとより、二度と委員の自宅周辺で同様な行為がなされないよう申し入れるとともに、貴会が発信されています委員にかかるインターネット上の動画の速やかな削除と、委員および市への謝罪を要求します。
 既に関係官公署、顧問弁護士とも協議に入っており、今後も当該委員に対して10月12日(水)と同様の対応を取られるならば、貴殿に対する刑事告発も含め、断固とした法的処置に及ぶことになります。
 この旨は他の委員への対応に関しても同様である事を念のために申し添えます。


10月30日午前7時現在、問題の動画は削除されていません。クロエ(中谷良子)が委員の実名・顔写真・連絡先を晒して抗議を煽動しているエントリーも、削除・修正は行なわれないままです。謝罪するつもりなどないのでしょう。つい最近も、京都朝鮮学校襲撃事件、そして自らも有罪判決(懲役2年・執行猶予5年)を受けた徳島県教組襲撃事件について次のように公言していましたし。


「あと逮捕と言うけれど、朝鮮学校・徳教祖についての件は、彼らも私も社会正義としてやったので悪いことをしたなんて微塵も思っていません。悪いのは、キチガイ朝鮮学校と日教組です」


それどころか、西村斉(懲役2年・執行猶予4年)などは、10月24日に近鉄生駒駅前で行なった街宣で、次のような虚偽宣伝を行なっていました(4分20秒あたりから)。


[http://www.nicovideo.jp/watch/sm16008007:movie:small]

それ〔住民投票条例制定の動き〕を僕らがかぎつけてね、今月の13日でしたか、生駒の住民投票条例を成立させようと言うとる課に話を聞きに行ったんですよ。何も答えられないんですよね、生駒市は。ほんまのことだから。嘘がばればれなんで、何も答えられない、僕らの質問に。それは動画出てますけどね、全世界に発信されてますけども、何も答えられない。
なので、これ以上やると、僕らを脅迫、名誉毀損、侮辱等々で告訴すると、そういう文書を僕らの仲間に送りつけてきよったんですよ、生駒市長は。あいつもねえ、頭悪いんですよ。告訴もしてへんのにね、わざわざ市長のハンコをついてね、告訴するちゅうことはね、これ判例でも明らかで、これ脅迫なんですよ。ね? 僕らこれから脅迫状作りますけど(首を振って)あの、脅迫による、脅迫されたゆう告訴状作りますけどね、あれ馬鹿かと。弁護士ついとんのかと。たぶんあのね、そこの職員の代書屋、行政書士の資格持ったある連中がたぶん書いとる思いますわ。弁護士ならそんなドジ踏みませんよ。あれ記録に残っとるんですよ、脅迫ですよあれは。
脅迫ですよ。ほんまのことを知られて、その法案が危ないんでね、意見を聞かしてくれちゅうたら答えられない。だからそれ以上やると僕らを告訴する言うんですよ。話を聞きに行ってね、市民が話を聞きに行ったら告訴する。脅迫ですよこれ、名誉毀損とかいろいろ。おかしいでしょこれ。
(太字は引用者=3羽の雀)


脅迫だというならその文書を速やかに公開すればよさそうなものですが、その気配はありません。前掲文書にあるように、生駒市側が問題にしているのは在日韓国人の委員を狙い撃ちにした自宅襲撃行為であり、市役所に「話を聞きに行った」ことではありませんから、当然でしょう。もとより、「話を聞きに行った」だけで行政が告訴云々を言いだすこと自体、考えにくいことではあります。


こんな虚偽宣伝をするということは、自宅襲撃およびその模様の中継・公開について下手を打ったという自覚が(少なくともある程度は)あることの証なのでしょうが、この発言自体が市長に対する名誉毀損になりかねないものだと思われます。前回の記事で、自称桜井誠・在特会会長がしばしば虚偽の説明を行なっていることに触れましたが、本当に、「息をするように嘘を吐く」のはどちらなのでしょうか。


謝罪の意思も反省するつもりもないどころか、どうせフカシだとは思いますが脅迫状、もとい脅迫を理由とする告訴状を作るなどと放言するのですから、生駒市は速やかに「断固とした法的処置」に移行するのがよろしいかと思います。また、市民の平穏な生活を守る責務を果たせるよう、とくに関西の自治体を中心として本件に関する情報を広く共有することも必要でしょう。もはや、全国市長会のような組織が全自治体に対して注意喚起を行なってもよいレベルに達しています。


ところで、本日30日は「2011年度戦後補償を求める集会」(京都)がらみの妨害行動が予定されていましたが、何かあったらしく、かなり早い段階(10月7日確認)から変更が告知されていました。




川東大了(懲役1年6月・執行猶予4年)の言う「諸般の事情」が何なのかはわかりませんが、これもひょっとしたら集会主催者等による毅然とした対応がとられた結果なのかもしれません。


なお、西村斉は自ら運営しているブログで次のように宣言していましたので、関係当局にはあまり時間が残されていないことも申し添えておきましょう。


我々の抗議で姿勢を改め、改善した結果も数案件ありますが、基本的に朝鮮、同和が絡む案件となると話し合いの時代はとっくに終わっているのです。確信犯なのです。又は、自己保身か利権なんです。
それを、証明し世間に公表する為に来年の桜が咲く頃までは行政廻りを行います。
派手に訴えても駄目、紳士的に誠を説いても駄目、来年の桜が散る頃からはどういう行動に移行するか?。。。。。。(笑)取り合えず来年の桜が咲く頃まではこのままで。(爆)


【追記】(11月8日)
チーム関西は、謝罪も反省もしないまま、「危険な生駒市市民投票条例反対・街宣+α 第2弾」なるものをやるそうです(11月28日〜12月2日)。



また、戸田ひさよし門真市議の行動に対してようやくチーム関西から反応がありましたが、以下の通り、情けないにもほどがあるものでした。


【追伸】
10月生駒市役所と在特会との会議の後、焦りを覚えた門真市のなんちゃらとかいう奴(名前は忘れたが公民権停止だった男・日の丸をウンコにして喜んでいる低能な人間?)がわざわざ生駒市役所にまで行って恥さらししている。