「御用ライター」裁判をめぐる驚き!の対応


ああ、やっぱり。本日(11日)朝に昨日付の記事をアップしたあと、せと弘幸blog『日本よ何処へ』出張所を何の気なしにチェックしたら、「ウルシマ訴状」なるものが掲載されていたので、次のネタはこれかあと思っていました。案の定、瀬戸氏のブログの最新エントリーは〈創価学会御用ライター・宇留嶋瑞郎さん〉でしたね。


もう、矢野・朝木両「市議」からはこんなネタしか回ってこなくなったんでしょうか。


でも、ご本人たちが訴えられたあとこっそり表現を修正していたことは、教えてもらえなかったんですかね。今年6月25日付の更新で、「創価御用ライター」という表現は一部「創価擁護記事ライター」に書き換えられているんですけれども(6月25日付〈四角い部屋を丸く掃く〉参照)。まあ、同様の書き換えは提訴直前にも行なわれており、それは訴状にも書いてありますから、そんなことはどうでもいいと判断したのかもしれません。確かに、どっちにしても言ってることは同じですからね。


ちなみに、時を同じくして「東村山市民新聞」HPも次のような形で更新されています(10月12日付)*1。本当に東村山市のことには関心がない人たちです。


トップページの〈★提訴された創価擁護記事ライター、初回弁論出頭せず。〉という見出しを、〈★提訴された創価擁護記事ライター、矢野、朝木議員を、あきれた提訴!〉に修正。
*〈★提訴された「創価擁護記事ライター」、初回弁論欠席。〉のページタイトルを、同様に〈★提訴された「創価擁護記事ライター」、あきれた提訴!〉に修正。〈この「自称ジャーナリスト」が、あきれた提訴!〉という小見出しも追加し、訴状へのリンクを張る。自称「ジャーナリスト」という、瀬戸批判陣営が用いてきた表現をオウム返ししていることにも注目。
*新規ページ〈あきれた提訴!?〉で、〈驚き!の訴状です。〉という小見出しとともに訴状を掲載。ちなみに、瀬戸氏についても言えることですが、個人の住所は一部省略するなどの配慮はできないんですかね。


提訴されたのは3月24日ですから、とっとと報告すればよかったと思うのですが、瀬戸氏の“援護射撃”に意を強くしたのでしょうか。それとも、瀬戸氏がさっさと訴状を公にしてしまったので、とりいそぎ追随したのでしょうか。いずれにせよ、「ゼリの根くさぷぅ〜」グループがますます一体化しつつあることの証だとは言えそうです。


瀬戸氏の今回の記事については、清風匝地〈また内部情報か〉、断片的な日々〈瀬戸氏が「創価学会御用ライター・宇留嶋瑞郎さん」と断定する根拠への疑問点〉(橋本玉泉さん)でさっそくつっこみが入っています。【追記】断片的な日々〈瀬戸氏による「創価学会御用ライター・宇留嶋瑞郎さん」との断定根拠のさらなる疑問点〉も参照。


とくに橋本さんなどは、よほど生真面目な方なのか、宇留嶋さんが本当に「創価学会御用ライター」なのかどうか、自ら検証しようとなさっているようです。私はそれほど生真面目ではありませんし、立証責任は宇留嶋さんを「創価(学会)御用ライター」呼ばわりする矢野・朝木両「市議」や瀬戸氏にありますので、そこまでやるつもりはありません。


その矢野・朝木両「市議」は、今回ようやく訴えられていた事実を報告しましたが、「東村山市民新聞」ではいっさいの立証を行なってきませんでした。今回の更新でも〈あきれた提訴!〉とか〈驚き!の訴状です〉などと書いていますが、いったいどのような理由で呆れたり驚いたりしているのかは、不明です。裁判でどんな主張をしているのかは知りませんが、要は人前で堂々と語れるようなものではないということでしょう。


瀬戸氏にしても、「宇留嶋瑞郎さんという方を『御用ライター』と書いても、それは名誉毀損にも当たらないという内部情報」があるなどと言って(好きですね、「内部○○」)、記事広告がどうだこうだと書いていますが、何の立証にもなっていません。「宇留嶋さんの原稿はどうなのでしょう?/創価学会広報部より完全版下原稿として、出版社に送付されます」とも断定していますが、これまた根拠が不明。


ちなみに瀬戸氏が言う「内部情報」とは、9月13日付の記事に寄せられた次のコメントですね。

せとさん  昨日の宇留嶋という人物は、創価学会の広報から金で雇われている?御用ライター?です。彼が原稿を書いて、広報に渡し、タイトル、レイアウトした原稿が経済誌などに渡され、発行されています。金のためならジャーナリスト精神も売る男で、ハッキリ言って、ただの雑文屋です。
Posted by 潔 at 2008年09月13日 09:48


今回の記事のコメント欄でも、さっそく“耳”氏が、「かなり早い段階でこれだけの情報を持っているから詳しい方ですね」という意味不明の添え書きをつけて教えてあげており(2008年10月11日 19:32)、瀬戸氏は次のようにお喜びです。

耳さんへ
ありがとうございました。この記事です。
助かりました。これは私が複数の人から得た情報とピッタリ附合します。
別にこれを証拠として提出するわけではありませんが、この段階での投稿というのが、やはり気になりますね。連絡いただければ是非お会いしたいものです。
Posted by せと弘幸 at 2008年10月11日 20:08


記事本文では、「とても重要なコメントであり、私が訴えられた時には、それを証拠として出そうかと思ったほどの価値あるものです」と書いていましたが、さすがに裁判の証拠としては通用しないことに気づいたのでしょう。いずれにせよ、こんなコメントを「内部情報」としてありがたがるのですから、朝木明代市議転落死事件をめぐる「内部告発」がどんなものだったかも、だいたい想像できるというものです。


それにしても、「私も御用ライターと書いてきたので、訴えられるか知れませんね」などとのんきなことを書いていますが、実際のところ、瀬戸氏は矢野・朝木両「市議」にとって不利なことをしてきたという自覚がまったくないようですね。


宇留嶋さんの訴状には次のように書いてあります。とくに7にご注意ください(太字は引用者=3羽の雀)。

6 広辞苑によれば、「○○の御用ライター(あるいは御用記者)」とは「御用新聞の記者」のことであり、「御用新聞」とは「時の政府などの保護を受け、その政策を擁護する新聞」とされており、また一般にも、「御用記者」とは不偏不党、中立・公平であるべきジャーナリズムの倫理に反して「報道の名の下にプロパガンダや情報操作をすることによって特定勢力を支援するような記事を書く者」「中立性を欠いて一定勢力を利するような記事を書く者」という意味で広く一般に理解され、浸透している。
7 したがって、本件記事1〜4を、読んだ一般読者は「創価学会御用ライター」について「創価学会擁護を旨とする中立性・公平性を欠いたライター」のことであると容易に理解し、原告がそのような偏向的ライターであると認識するものである。
8 しかし、原告はこれまで十分な取材と客観的根拠に基づいた記事を執筆してきたものであり、創価学会擁護を目的とした偏向記事を執筆したことは一度もなく、「創価学会御用ライター」であるという事実はいっさい存在しない。


さて、瀬戸氏は、八王子駅前の街宣で宇留嶋さんと初めて出会ったときのことについて、次のように書いています(7月30日付の記事)。この記事では名前が出ていませんが、その後の記事の書きぶりからして、また9月12日付の記事で宇留嶋さんの名前と写真を出して「八王子駅前の演説の時にも現れて・・・」と書いていることからして、宇留嶋さんのことを指しているのは明らかでしょう。

 最初から想定していたことですが、街宣の準備をしていると一人のジャーナリストが近づき、我々に話しかけて来ました。
 故朝木市議の不審死事件を追及している『東村山市民新聞』などによれば、創価学会を擁護する創価学会の御用ジャーナリストと批判されている人物です。


このように、瀬戸氏は「東村山市民新聞」の記述を主たる論拠として、宇留嶋さんが「創価学会擁護を旨とする中立性・公平性を欠いたライター」であると認識するに至ったわけです。その後も、宇留嶋さんのことを一貫して「御用ライター」と呼び続けてきた。このように、瀬戸氏のこれまでの記事は、宇留嶋さんによる上記7の主張を裏づけるものです。


もちろん、“オレは「一般読者」じゃない、日本語能力も事実弁別能力も不自由な異常な読者だ”と主張することは可能であり、それはそれで一定の説得力がありますが、裁判では通用しないでしょう。


まあ裁判は水物ですから宇留嶋さんが勝訴するとは限りませんが、宇留嶋さんが本当に「創価(学会)御用ライター」であることを説得力ある形で立証できないかぎり、矢野・朝木両「市議」が公職の立場にありながらいい加減な主張で他人をおとしめたという事実は残ります。


また、宇留嶋さんは瀬戸氏のことなど相手にしていないのかもしれませんが、矢野・朝木両「市議」が敗訴すれば、瀬戸氏もその尻馬に乗っかって名誉毀損の違法行為をしてきたということになってしまう。瀬戸氏としても、裁判の行方から目が離せませんし、矢野・朝木両「市議」に大いに協力しなければならないところですね。


なお、瀬戸氏は宇留嶋さんの写真を(まず間違いなく無許可で)掲載しておきながら、「ところで、〔街宣〕参加者を写真に収めて一体このライターは何に使おうとしているのでしょう?」などと(あらためて)書いています。少なくとも、どこかの行政書士みたいに、顔の部分に「ウソ」「万引き」「命 犬作」などと落書きしてブログに載せるなどという、中学生以下のことをやるためではないでしょうね。

*1:ソースによれば、更新時刻は10月11日午後7時39分。ちなみに瀬戸氏の記事がアップされたのは午後4時17分。