やっぱり都から職員不足を認定されていたりんごっこ保育園


ともあれ、佐藤市議〈「職員が不足していた」と都が結論。〉をお読みいただければと思います。昨年、矢野・朝木両「市議」が市議会と行政をかき回し続けたりんごっこ保育園の保育士配置問題*1ですが、やはり保育士数は一時基準を下回っていたことが、東京都によって認定されていました。


佐藤市議が明らかにしたのは、都が昨年9月10日に実施した指導検査の「結果概要」です。矢野・朝木両「市議」はこの指導検査をなぜか定期監査」と呼び、「児童福祉施設最低基準の上で特に問題なし」という結論が出たと、「東村山市民新聞」トップページで宣伝していました。この宣伝は12月には削除されましたが、りんごっこ保育園のホームページでは依然、「東京都の定例監査でも特に問題がないことが確認されました」と宣伝されています。


確かに検査当日には検査担当者がそのような“置き手紙”を残していったようですが、実際にはその後、「助言事項」として、「在籍児に見合う職員数を配置すること。」という指摘が行なわれていたのです。指摘内容についてはTomatotic-jellyさんテキスト化してくれましたがると思いますが(願いごと)*2


*少なくとも2008年2月1日〜24日の期間中、保育士が1名足りていなかったこと(実働レベル)
*高野博子園長は、この点について、「職員の家庭事情(介護)により出勤できなかった」と説明していること(=実態として保育士が1名不足していたのは百も承知であったこと


などが明らかにされています。しかし、矢野・朝木両「市議」も高野園長も、このことをまったく報告していません。


処分を科すほど重大な問題ではないと都は判断したようで、今回の指摘は「助言事項」に留まっています*3。実際、保育園側が問題を素直に認め、市にも速やかに改善結果を報告していれば、今後このような事態が生じないよう改善を促すだけでもよかったでしょう。


しかし、仮にも「市議」たる者がこのような事実を隠蔽し、「市議」としての立場を利用して市所管を徹底的に攻撃するという、悪質極まりない騒ぎがこの間、繰り広げられてきたわけです。それを思えば、このような弱腰な対応については強い疑問が残ります。いずれにせよ、本件についてはまたあらためて取り上げる予定です。


さて「東村山市民新聞」の方ですが、2月15日付でトップページが細々と修正されています。基本的にどうでもいい修正ばかりなのであとでゆっくり報告するとして、他のブログでもいくつか興味深い記事がアップされていますので、そちらを先に紹介しておきましょう。


まず、いまさら紹介するまでもないとは思いますが、松沢呉一さんがミハルさんへのスパンキングの意味もこめて開始した連載〈東村山(市)の何が問題か〉(第1回第2回)。佐藤市議が今回明らかにしてくれた事実を踏まえ、各市議がどのような対応を示すかも、あわせて注目です。私としては、鈴木忠文市議にブログ更新を再開してほしいと思っているのですが。


次に、柳原滋雄コラム日記〈司法認定の「パラノイア」を集会に呼ぶ人々〉は、笑ったあとに背筋が寒くなってくるような内容です。矢野「市議」は、裁判所から、“パラノイアと評されても仕方のない人物”とまで認定されていたんですね。他に、誰かさんと誰かさんが手をつないで歩いていたという目撃談もある、なんて話も紹介されています。


さっそく移送問題についての過去記事を復活させてくれたWeekly Autocrat Watcher(今後WAWと略す予定)では、〈【移送問題】行政書士、元副署長の「濫訴」を非難〉がアップされました。クロダイくんもしつこいですな。自分が「平日と休日あわせて一月平均で何日間、都内で街頭活動しているのか具体的な数字を示すべきだ」などと要求するなら、「週間ポスト」(ママ)の古い記事を根拠に「濫訴」だ何だというのではなく、千葉さんのこれまでの裁判歴を調べてからにすればよろしい。


2月7日付〈今日もどこかでレプティリアン〉でも書きましたが、「濫訴」とか「提訴を乱発して有限の国費を浪費させた無責任な行為」などという非難は、まずもって、70件もの行政訴訟をはじめとするあきれた提訴を繰り返してきた矢野・朝木両「市議」に向けるべきでしょうね。ついでに、すでに決着済みの事件について思い込みだけで「再捜査」の要求を行なったり、判決内容を理由とする不当な訴追請求を呼びかけたりすることも、「有限の国費を浪費」させようとする「無責任な行為」であることを、あらためて指摘しておきましょう。また、「自ら捜査指揮に当たった事件の関係者に対して在職中と退職後に連続提訴するという非常識極まりない行動」という主張については、2月9日付〈千葉さんの提訴を「理解できない」と言う瀬戸弘幸の、理解できない主張〉など参照。


最後に、昨日14日のシンポジウムについては、凪さんがわざわざ名古屋まで行って参加されたそうです。おつかれさまです。


瀬戸サンも、「寺本・矢野・朝木の各先生方に共通する議会活動というものは、不正に支出された市民の税金を調べ上げ、それを返納させるということにあります」などと、適当なことを書いた記事をアップしました。昨日付の記事で「東村山市民新聞」の新規ページについて一通りつっこみを入れておきましたが、〈税の使途監視〉というページに掲げられている成果は、次の2つだけですよ。


(1)〈市職員750万円横領事件 朝木直子議員討論(96年5月にも市職員(創価地元幹部)が1300万円横領!)
(2)〈監査請求や住民訴訟で、市に取り戻した税金の合計額は?


(1)は、同じ見出しを〈創価問題〉のページに掲げていることからもわかるように、新たに発覚した横領事件を創価叩きのネタとして利用しているだけです。だいたい矢野「市議」は、96年の横領事件の際、「これはシステムの問題ではなくて、ひとえに、いつにかかってこの容疑者の資質に問題があると言わざるを得ない」などと主張して、個人的追及に終始していたのですよ。


(2)については、2008年10月28日付〈太っ腹な東村山市民の皆さんへ〉参照。10年近く前の話をいつまで宣伝し続けるつもりなんでしょうね。なお、何回も触れてきた記事ですが、2008年8月25日付〈矢野・朝木両「市議」は「公明党と厳しく対決」しているか(いやない)〉も参照。

*1:この問題の経緯と関連文書については、とりあえず2008年5月24日付〈改善指導を「なかったこと」にしようとするりんごっこ保育園〉など参照。

*2:Tomatotic-jellyさん、さっそく願いごとをかなえてくださり、ありがとうございました。

*3:【追記】凪論〈東村山市のりんごっこ保育園の指導監査に関する疑問〉も参照。