矢野穂積「市議」、「重要容疑者の一人」と言われて柳原滋雄氏を訴える【追記】


たぶん後から何かしら追記しますが、速報として上げておきます。これはなかなか興味深い裁判になりそうです。


柳原滋雄コラム日記〈東村山のサイコパスから訴状が届く〉(11月27日付)


矢野穂積「市議」が問題としている記述(太字部分)

確かに、司法解剖の鑑定結果によれば、両腕にアザがあった旨記載されているが、かといって争った際によく見られるボタンが飛ぶなどの痕跡は全くなかった。おそらく、このビルにたどりつく前にだれかと争った可能性も考えられるが、本人が死亡した以上、そのことを確定させることは困難と見られる(ただしそれは事件性の有無と結びつくものではなく、この件ではむしろ矢野は重要容疑者の一人)。
柳原滋雄コラム日記〈「朝木明代」はなぜ救急車を断ったのか?〉2008年9月13日付)


Tomatotic-jellyさん作成〈朝木市議転落事件時系列表(暫定合成版)〉、「小さな正義を信じて」出張所〈朝木直子市議が週刊現代の記者に語ったこと〉も参照。


〔ここまでは、11月27日午後4時前にアップしたものです。〕


【追記】
東村山市民新聞」の11月28日付更新(2009/11/27 17:52:30)は、いつものように「最終更新日」の修正だけでした。市議会12月定例会の直前に訴状の作成までやっていたら、それは更新どころではないかもしれませんね。


また、クロダイ第2次「御用ライター」裁判ですが、宇留嶋さんが控訴したそうです。11月17日付〈宇留嶋さんには悪いけど、むしろ今後のリアクションが楽しみな第2次「御用ライター」裁判判決〉で「宇留嶋さんはおそらく控訴しないでしょうから、クロダイくんにとっては裁判がひとつ片付いたことになりますか」などと書いてしまい、失礼しました。それにしても、「論評は・・・後日行います」という瀬戸サンの予告(11月16日付)は、一向に履行される気配がありませんね(追記:論評はまだですが、出張所の方にさりげなく判決書がアップされていました)。


さて、柳原さんが矢野「市議」から訴えられた「重要容疑者」裁判(仮称)の話です。


すでにりゅうさん凪さんがコメントしていますのでそれほど付け加えることはないのですが、時効(2010年9月1日)まで1年を切ったこの時期に、どうしてわざわざこんな裁判を起こすのだろうという疑問は当然わいてきます。


「すでに実行犯の絞込みが進んで」いるとして情報提供に対する懸賞金の打ち切りが宣言されてから12月23日で1年になりますが、待望の政権交代後も、検察審査会に対する申し立てなど、「犯人」逮捕への具体的動きを起こした様子がうかがえません。柳原さんに対する損害賠償請求の時効成立までにはまだまだ余裕があるのですから、まずはそっち方面でやるべきことをやってからになさればよろしいのに。


まあ、凪さんが次のように述べている通りなんでしょうね。朝木明代市議転落死事件の「真相」は、何よりも、矢野穂積朝木直子両「市議」の行動によって、着々と明らかになりつつあると言えそうです(11月13日付〈矢野・朝木両「市議」の「訴訟乱発」や「不自然」さには目を向けない瀬戸弘幸サン〉なども参照)。

 矢野市議のこの提訴から見えてくる結論は一つしかない。矢野市議は朝木明代元東村山市議会議員の死亡した平成7年9月1日の自らの行動に触れてほしくないのである。矢野市議、朝木直子東村山市議会議員の手法は、判決文における傍論や蛇足部分を殊更に拡大して自らの有利を演出するものであって、裁判で何が争われたか、どのような判断が行われたかなどは矢野市議や朝木直子市議らにとっては些細なものでしかないと思われるくらいである。仮に柳原氏との裁判に勝訴したらどうか。「創価ジャーナリストのウソが判明!」などと無駄にフォントを大きくして東村山市民新聞の更新が行われることは火を見るより明らかである。その矢野市議がはるかに勝訴する確率の高い柳原氏の記事に対して提訴しなかったのは、前述のように平成7年9月1日の自らの行動に触れてほしくないと考える以外説明が可能な選択肢がないと思う。その行動が朝木明代元市議の「謀殺」という筋書きを崩壊させるものか、矢野市議の行動が批判にさらされるようなものであったのかはわからないが、この日の矢野市議の行動を読み解くことが真実に近づく第一歩であることは間違いないであろう。
(凪論〈矢野穂積東村山市議会議員のジャーナリストの柳原滋雄氏への提訴で見えてくるもの〉)


市議選(2011年4月)に向けた思惑もあっての提訴だとは思いますが、「平成7年9月1日の自らの行動に触れてほしくない」というのが矢野「市議」の本音であるとすれば、それはかえって逆効果になる可能性があります。柳原さんも「朝木明代元市議の転落死までのいわゆる『空白の2時間』」が争点になると述べている通り、柳原さんは以下の諸点をはじめとするさまざまな疑問を矢野「市議」に突きつけていくことになるでしょう。

(1)朝木明代が転落死するまでの間、どのような精神状態にあったか。
(2)転落事件の起きた当日、朝木明代の犯した「万引き事件」の善後策を弁護士に相談に行った過程で、朝木を厳しく叱責するなどの暴言や威迫行為をしなかったか。
(3)朝木明代と口論になるなどして、その腕を強く握ることはなかったか。
(4)朝木明代の靴は、事務所内に残されていたのではないか。
(5)上記(2)から(4)の疑問に対し、そうでないと主張するならば、その「証拠」は存在するか。
柳原滋雄コラム日記〈再び、東村山デマ事件の「真相」――〉2008年8月23日付、丸付数字はカッコ付数字に修正)


もちろん、矢野「市議」と遺族が事務所や自宅の調査を拒否したとされている件についても、あらためて問題にされると思われます。


というわけで、さっそくまとめWikiの方で〈「柳原滋雄コラム日記」裁判〉の項目を作成しておきました。初期段階で形を作っておけば、後は随時情報を追加していくだけで済んで、楽ですから。柳原さんの〈「草の根」の闇〉シリーズも、この機会に目次をまとめておきました(2009年2月10日までのその他の東村山関連記事については、Tomatotic-jellyさん作成〈柳原滋雄コラム日記目次 東村山編〉〔PDFファイル〕を参照)。


それにしても、凪さんも指摘しているように、柳原さんを訴えるなら他にいろいろあると思うのですが(今回の記事のタイトルでも用いられている「サイコパス」とか「×××」とか)、今回の裁判では「重要容疑者の一人」と書かれたことしか問題にしていないんですね。ちなみに矢野「市議」によれば、問題となる事実や論評の公表を「知りながら訴訟の提起や告訴等を行うことをしていない」のは、それが「真実であることを自認している」ことの証拠らしいですよ(『フォーラム21』裁判における矢野「市議」の主張、東京地裁判決〔PDFファイル〕8ページより)。私は、必ずしもそういうふうには理解しませんけれども。