『最後のパレード』問題に表れるダブル(ノー)スタンダード体質


東村山市民新聞」の4月23日付更新については、1箇所にまとめておいた方がいいこともあり、昨日付の記事に追記しておきました。
【追記】P2Cさんの「小さな正義を信じて」で〈『創価問題新聞』事件と『東村山の闇』事件〉についての連載が始まりました。私についても、「どうしても,『創価問題新聞』事件の東京高裁判決を根拠として議論を展開しがち」などの苦言が呈されていますので、それは虚心に受け止め、今後の展開を楽しみにしたいと思います。下記に書いているようにだいぶ面倒くさくなってきていたところなので、ひとつ肩の荷が下りた気分です。(追記終わり)


東村山市民にとってはほとんど利益にならないこんな話ばかりしているのも徒労感に襲われますので、気分転換に『最後のパレード』盗用問題に軽く触れておきましょう。これまた東村山市民にとってはある意味どうでもいい話なので、私も他の皆さんにお任せしてきたのですが、特にミハルちっく〈『最後のパレード』中村克氏の「草の根」気質〉で指摘されているように、矢野・朝木両「市議」と行動をともにしてしまう人々の体質を検討する上では興味深い事例でもあります。


著者である中村克氏と東村山問題との関わりについては、私が内心予想していた通りこのニュースを(この界隈では)真っ先に取り上げた松沢呉一さんの〈お部屋1821/『最後のパレード』の著者・中村克について〉と、C.I.L〈最後のパレード著者である中村氏=HN東村山4丁目=草の根支持者〉を参照。


少し補足しておくと、HN「東村山4丁目」氏が中村克氏であることは、矢野・朝木両「市議」による「職業差別」問題に注目している人々の間では、当時からよく知られていました。その一人である茶研さん(臥薪嘗胆)も、「本名とは全く関係のないHNで活動していたんだが、そのころからディズニーランドでの勤務経験をひけらかしたり、自分の会社名だとかちまちまとヒント与えていて、本名がバレてしまっていた」と書いている通りです。


東村山市民新聞」にはいまだに〈親創価・佐藤まさたかさんが投稿者の実名を勝手に公表した事実〉というページがありますが、「職業差別を許しません!」の掲示板で松沢さんや私が指摘しているように、単なる言いがかりに過ぎません(そもそも「東村山市民新聞」が当初実名をさらしたまま該当コメントを引用したことにより、HN「東村山4丁目」=中村克氏という事実がさらに知れ渡った)。該当記事のコメント欄を最後まで見ればわかるように、中村氏も当時はこのことをまったく問題視しておらず、「私は、東村山4丁目のブログで明言しているように、住民投票条例案を求めた代表請求者・・・の一人です」などと書いています。念のため。


さて、ミハルさんは中村氏と「草の根」に共通する気質として「無実のものに罪を転嫁」「レッテル貼り」「権威付け」の3つを挙げています。それにしても「きぐるみ人生」とは実に言いえて妙な表現です。


これに加えて、誤りを素直に認めて謝罪することができず、逆に「被害者気分で他者を攻撃する」(松沢さん)というのも、中村氏や「矢野・朝木、瀬戸・西村らに共通して見られる行動パターン」(同)として指摘することができるでしょう。


もっとも、著作権侵害についてはいちおう非を認め、産経新聞の取材に対しては「ごめんなさい」と話したようです。しかし自分のブログではあいかわらず、


読売新聞、日本テレビを提訴します〉(4月20日付)
読売新聞を読む愚者に告ぐ〉(4月22日付)
ダーティー読売は悪事を繰り返す〉(4月23日付)
心傷つけテポドンを発射・・読売新聞です!〉(同)


などと逆ギレを続けており、まだまだ問題は収束しそうにありません(追記:4番目の記事は23日午後8時台にアップされたもの)。
【さらに追記】(4月24日)24日午後4時45分に確認したところ、上記4つの記事は削除されていました。2番目の記事だけ、下記で触れていることもあり、魚拓へのリンクに差し替えておきます。一方、4月24日付でアップされた〈草薙さんの謹慎は不要であると考えます。〉には、依然として「些細な手続き上の瑕疵をとらえ、攻撃を続ける一部の人たち」などと書かれています(その後、この部分が削除されたのでリンク先を魚拓に差し替え)。ちなみにこの記事、似たような立場にないとも言えない供述調書漏洩事件草薙厚子氏(『僕はパパを殺すことに決めた』著者)を擁護しているのかと思ったら(松沢さんも同じことを思ったようです)、SMAPの草なぎ(弓ヘンに剪)くんの話でした。そういえば、サンクチュアリ出版のHPのトップページからも『最後のパレード』の宣伝が消えています(24日早朝に確認)。


のけぞったのが、〈読売新聞を読む愚者に告ぐ〉の最後にこう書いてあったことです。


「※著作権の問題が発生しています。このファイルを読んだり、ダウンロードしたりする場合には著作権者に必ず確認してください。」


この発言自体、“お前が言うな”というつっこみの対象にならざるを得ないのですが、「このファイル」というのが載っているページを見てさらに開いた口がふさがらなくなりました。「顧客サービス・e−セミナー・テキスト」というのがPDFファイルで公開されているのですが、公開ファイルを「読んだり、ダウンロードしたりする」のにいちいち「著作権者に必ず確認」しなければならないなどという話は聞いたことがありません。著作権者も迷惑でしょ、そんなの。


けっきょく中村氏は著作権の問題について何もわかっていないことが明らかになったのですが、そんな人が、薄井市議の辞職を要求してこんな請願を出していたわけです(紹介議員・朝木直子「市議」)。

(3)知的財産権侵害を奨励する姿勢はコンプライアンス精神を無視する愚行であり市議として甚だ不適任である
 薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会の公式ブログにおいて、薄井氏は当方からの再三の忠告にも関わらず、違法投稿された「You Tube(ユーチューブ、11月7日に放映された報道番組の海賊版)」を見るよう勧める記事投稿を何回も行ってきた。米国が中国の著作権侵害WTOに提訴した記事や日本でも著作権をめぐる法改正への検討が始まったという記事を目にするとき、元新聞記者の経歴を有する薄井政美氏のこの確信犯的行為はまさに断罪されるべきものであると言わざるを得ない。


この点については松沢さんが早い段階で一蹴していますが、ホームページのプロフィールで「知財作家」というよくわからない肩書を名乗っている中村氏は、自らを「断罪」することもなく、産経新聞の取材に対していまだに「盗用といわれるのは心外だ」と述べているそうです。


というわけで、松沢さんが何度も指摘してきたように、他人に対しては不当なほど厳格な基準を守るよう要求するが、自分たちはそれよりはるかに緩い基準にもしたがうつもりがないというダブルスタンダード/ノースタンダード体質も、「ゼリの根」の皆さんに共通するものとして指摘することができるでしょう。


まだまだ出てきそうですが、このぐらいにしておきます。