「襲撃する運動」関係裁判をめぐる失笑もの・噴飯ものの動向


東村山市民新聞では、市議会6月定例会などどうでもいいと言うかのように、「最終更新日」の修正が断続的に続けられるばかりです*1


一方の瀬戸弘幸サンは、「内部告発」のどうしようもない中身を宇留嶋さんによって明らかにされ、こんな与太話を表沙汰にしてどうする?とまで批判されたことなどどこ吹く風とばかりに、
嘘つき集団」「ペテン師」「詐欺師集団
などと菅首相および民主党を相手にブーメランを飛ばしまくっています(なお柳原滋雄コラム日記〈“ペテン師”と呼ばれた「首相」と「市議」〉も参照)。何やら創価学会に関する単行本の原稿を書き上げたのに出版社がなかなか決まらないとのことですが、まあ自業自得というものでしょう。そういえば、紙版東村山市民新聞」170号(3月20日付)や4月の市議選の選挙公報によればすでに第三書館から出版されたはずの『東村山の闇』続編も、一向にオンライン書店で発売されないんですが、どうしたんでしょうね。


さて、失速しきってもはや失笑されるばかりの瀬戸サンはともかく、「襲撃する運動」界隈では相変わらずいろいろなことが起きています。とりあえず裁判関連の話だけまとめて拾っておきましょう。


順番が前後しますが、まずは『ザ・コーヴ』粉砕街宣裁判の話題です。西村修平と主権回復の会が第1審で計110万円の損害賠償命令と街宣禁止処分を言い渡された裁判の控訴審ですが、順当に西村側が敗訴し、原審判決が維持されました(5月26日)*2判決言い渡し後の抗議街宣動画に判決主文が映し出されていますが(1分あたり)、
「1 本件控訴を棄却する。/2 控訴費用は控訴人らの負担とする」
とあっさりしたものです。西村側は相変わらず
「原告で当事者である(株)アンプラグドの加藤武史が出廷もせず、被告である西村修平代表から問も為されないままの法廷は明らかに偏向しきっている。審理が為されないままの判決など到底受け入れられない」
などとぶつぶつ言い、こんな愚痴↓までこぼしていましたが、問われているのは「日本人の当事者意識」ではなく西村らの遵法意識でしょう。



なお、控訴審判決言い渡しの場にも駆け付けたまきやすともは、この裁判にはっきりと言及することを避けつつ、やはり
道理を踏まえて正論を訴えても、司法はこれをまともに審理の対象とはしない
などと愚痴をこぼすだけでした。こんな繰り言を重ねる前に、どのような「正論」を訴え、どのような判決が言い渡されたのかを包み隠さず明らかにしてほしいものです。そういえば、まともな審理の対象とされることから逃亡した瀬戸弘幸サンについてはどう思ってるんでしょうね。


次に、5月25日付エントリーの冒頭でも軽く触れておいたように、5月24日には京都朝鮮学校襲撃事件(民事裁判)の第5回口頭弁論がありました。アラマさんが被告側第3・第4準備書面の要旨を報告してくれていますが、3・28京都デモ(2010年)前に発令された仮処分決定について、知っているのに知らんぷり〜♪だった旨の主張が行なわれたようです。



在特会公式サイトにも珍しく本件訴訟に対する被告在特会の声明(被告側第4準備書面に盛り込まれたもの)が掲載されましたが、
「被告在特会は、あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約・・・に基づいて在日特権の廃止を目指し、行動する政治的な市民団体である。・・・原告がいうような『在日外国人に対する差別やその排除』を目的とするものでもこれを主張するものでもない」
「被告らは、まさしく
日本国憲法第12条にいう〕『不断の努力』をもって国民の権利を回復しようとしたものであり、その行動によって、不法占拠された公園を奪還して国民・住民の手に取り戻したことを憲法の精神に照らして誇りに思っている」
など、むしろ在特会の無反省と悪質性を立証するような内容で、裁判で有利になるとはとても思えません。
「動画のコメント等に被告らを支援するものが増えている」
とも書いてるんですが、そういえばクロダイくん(黒田大輔)も裁判所にニコ生のコメントを堂々と提出していましたっけ。


ちなみに、やはり5月25日付エントリーの冒頭で触れたようにチーム関西は裁判費用が枯渇しつつあるようですが、いよいよ切羽詰まってきた感じです。


朝鮮学校から起こされて民事訴訟にて、問題が発生しました。
ブレノ氏(松本修一)も被告人となっており、ブレノ氏の弁護も弁護士に依頼したのですが、その着手金と維持費の請求が来て、早急に工面する必要が生じました。
着手金20万と維持費といるのですが、チーム関西の寄付金から賄ったとしても、10万円程が不足しております。
そこで、今回は、チーム関西の仲間内にて、援助をお願いしたいと思います。
皆様のご協力・ご理解を賜りますよう、お願いします。
在特会・副会長 川東大了


このあたりの財政事情については、被告のひとりである西村斉(在特会京都支部長、刑事裁判で懲役2年・執行猶予4年の刑が確定済み)も、昨晩(6月7日深夜)行なわれた生放送で語っていました。西村は敗訴に備えてすでに財産の名義変更を済ませているそうですが、いいんですかね、こんなこと言っちゃって。
「止めるには殺すしかない。何人かを。選挙では無理ですから。次から続くヤツがおるから。そしたら止めますは。あいつ等は命が大好きやから。・・・悪いことしたら殺されるという世の中にしたら変わる」
などと物騒なことも口にしていたようで、「殺戮戦」を煽る自称桜井会長ともども、在特会のカルト化はますます進行しているようです。被告らが『違法と判断されれば活動手法を改める』と述べているのは、刑を軽くする理由になるなどとしてこのような危険人物を野放しにした裁判所の判断が、本当に悔やまれます。


なお、凪論〈いわゆる「行動する保守」刑事事件の動向〉によれば、刑事裁判で唯一控訴していた中谷辰一郎の裁判記録がすでに大阪高裁に届いているようです。中谷は、判決言い渡し後、西村斉とともに京都市教委(4月27日)、京都新聞社(5月7日)、京都地方法務局(5月30日)、京都市国際化推進室(同)などを訪れて抗議等を熱心に行なっていますが(まとめWikiの関連項目参照)、さて控訴審にはどのような影響があるでしょうか。徳島県教組襲撃事件もまだ完全に収束したとは言えない状況のようで、関係者にはひとつ断固たる対応を期待したいところです。


最後に、クロダイくん(黒田大輔)が代表を務める日護会日本を護る市民の会)関係の裁判です。5月26日には日護会・ニコ生肖像権侵害/名誉毀損裁判(「ちくわん隊」裁判)の第5回口頭弁論がありましたが、これについてはりゅうさんと凪さんが興味深い情報を公開してくれていますので、まとめWikiの該当項目を参照してください。


さらに、かねてから口汚く非難していた渡部裕一氏(千風の会代表)から第2次ニコ生名誉毀損裁判も提起され、6月30日に第1回口頭弁論がある模様です。正直あまり興味がないのですが、いちおうまとめWikiに項目は作っておきました。本来であれば、そもそものきっかけとなった昨年10月5日の事件までさかのぼって整理する必要があるのですが、面倒くさいので「落護会被害者の会のブログ(仮)」の下記関連記事を参照。


2月に本格開戦した日護会vs在特会の全面戦争についてもそろそろ動きがあるような気配ですが、これについても今後の展開を生温かく見守るだけにしておきます。なおクロダイ関連の裁判については、りゅうオピニオン〈「日本を護る市民の会」の黒田大輔さんが抱える裁判まとめ〉も参照。

*1:6月4日付(2011/06/03 18:19:07)・6月6日付(2011/06/05 14:22:21)。

*2:控訴審口頭弁論については5月1日付〈名誉毀損・肖像権侵害裁判で迷走する瀬戸弘幸サンと、『ザ・コーヴ』街宣裁判で暴走する西村修平サン〉参照。