在特会／チーム関西の法的追及が着々と進行中――徳島県教組の検察審査会申立てに加え、部落解放同盟も提訴を予定
「東村山市民新聞」は「最終更新日」が修正されただけでした（８月４日付、2011/08/03 13:50:31）。
さて、昨日（３日）は徳島で「在特会らによる徳島県教組書記局襲撃事件報告集会」が開催されました（事件については、まとめWiki〈在特会・徳島県教組襲撃事件〉その１・その２参照）。
ちなみに、チーム関西がこのような↓捨て台詞を吐いているのは、この集会を意識してのことだと思われます。
チーム関西 行動する保守運動 via kwout
私もあえて集会の告知は控えてきたのですが、結局昨日は「[http://team-kansai.sakura.ne.jp/scheduler/scheduler.cgi?mode=view&no=155:title=水曜デモと共に歩もう・応援活動 in 大阪]」（その実質は[http://ameblo.jp/ryobalo/entry-10973609977.html:title=クロエ＝中谷良子が吐露しているように]「水曜デモ粉砕行動」）とやらで梅田のあたりをうろうろしていたようです。
集会で出てきた新情報については講演を行なったジャーナリスト・安田浩一さんがツイートしてくれ、それを中心にヲ茶会さんがTogetter〈[http://togetter.com/li/170191:title=徳島ではチー関が刑事の次枠！そのときブレノは大阪でニコ生を次枠！]〉をまとめてくれています。私も安田さんのツイートだけ拾っておきましょう。
とりあえず起訴を免れていた“おつる”こと中曽千鶴子（なかそちづ子）サンとカメラマン・ブレノが申立ての対象となること（業務連絡３）は、大方の予想通りでした。このあたりについては以下の記事も参照。
- ２０１０年９月２７日付〈徳島県教組襲撃に参加していた「おつる」こと中曽千鶴子（なかそちづ子）氏が「学校を安心して学べる場に」するなどとして川西市議選に立候補を表明【予定候補の言い分を追記】〉
- 同９月２９日付〈徳島地検、徳島県教組襲撃事件で関係者６名を起訴／「抗議」に参加していたなかそちづ子・川西市議選予定候補は釈放されたカメラマンへのカンパを呼びかけ〉
- 同１０月１日付〈川西市議選予定候補・なかそちづ子氏がコメントをバンバン削除＆在特会の関わりを必死に否定しつつ徳島県教組襲撃を引き続き擁護〉
それと同時に、威力業務妨害・建造物侵入容疑で逮捕されていた７名（処分保留で釈放されたブレノを除く６名につき、有罪判決確定済み）のほか、組織犯罪処罰法違反容疑で書類送検されながら起訴されなかった他の１２名についても、名誉毀損罪についての不起訴を不当として申立てが行なわれたことがわかりました（業務連絡２）。
なるほど、在特会千葉支部長に対する名誉毀損の容疑で黒田大輔（クロダイ）・日護会代表が逮捕されたことを考えれば、
「売国奴」「朝鮮の犬」「詐欺師」海のもくずと消えてしまえ」「覚せい剤どこに隠してんねん」「お前、シャブくうとんちゃうんか」
等の罵声を浴びせてその様子を動画で公開し続け、その後も一切反省する様子を示していない連中が名誉毀損罪で起訴されるべきなのも、当然であるかと思われます。
徳島検察審査会には、いずれの申立てについても、市民感情を十分に踏まえて起訴相当の議決を行なうことを期待します。また、これが起訴されずに野放しにされるようであれば人権侵害救済法やヘイトクライム規制法の制定に向けた動きがさらに加速することは間違いないと思われますので、これらの立法に反対したいと考えている人々も、徳島検察審査会による起訴相当議決を支持する旨、公に表明しておいた方がよいでしょう。
なお、部落解放同盟が川東大了を提訴する（業務連絡１）というのは、次の件です。
これについては、まとめWiki〈自称「行動する（社会）運動」の襲撃事件等：関西編〉の一番下に川東大了（在特会副会長）・水平社博物館前差別街宣事件（２０１１年１月２２日）という項目を設け、関連記事のリンクをまとめています。来週に正式発表があるとのことなので、そのあたりのタイミングで新規ページを作成する予定です。
徳島県教組襲撃事件をめぐって民事訴訟の可能性もささやかれていますし、ライタイハン問題の件も今後どう展開するかわかりませんし、今後在特会がますます裁判沙汰に巻き込まれていくのは間違いないようです。普通なら川東のような人間を副会長に据え続けておくことなど考えられませんが、桜井誠会長は８月２日のニコニコ生放送で
「川東さんは私の代わりに関西にいるわけです」
と宣言していましたから、このままチーム関西と一蓮托生の関係でいくのでしょう。「年内にも運動資金の枯渇を迎える可能性」がある↓らしいのに、本当に危機感のないことです。
ついでに、橘尚彦〈在特会による京都朝鮮学校襲撃事件と排外主義を許さない闘い〉（『月刊 社会民主』２０１１年７月号）にこの間の経緯がよくまとまっていますので、お知らせしておきます。また、原尻英樹「街づくりの必要性の根拠について─京都市東九条地区のコリアン系住民による街づくり─」（立命館産業社会論集第４６巻第１号、２０１０年６月、ＰＤＦ）も在特会についてかなり詳しく言及しており、有用な論文です。
【追記】
本文を書いた時に取り上げるのを忘れていましたが、“おつる”こと中曽千鶴子（なかそちづ子）サンは、自分のブログの７月１３日付エントリーで次のように書いていました。いちおう記録しておきます。
追記：徳島県●組さん、せいぜい無駄な検察審査会申し立てと民事訴訟頑張ってください。そんな事してる暇があったら、子供の教育に時間使えよ、ちゃんとやれよって話ですな。個人的な私怨かなんかしりませんが訴訟費用なんかに組合のお金使うとか、組合の教職員の先生方にも迷惑な話ですね・・・ところで、まだ朝鮮総連にお金あげてるの？「子供を戦場に送る」のホームページ復活はまだ？笑
