京都朝鮮学校襲撃事件初公判:なぜか場外で暴れることばかりに熱心な在特会 ※初公判の報道等を追記


昨日(1月31日)は東村山市民新聞の更新(「最終更新日」の修正)はありませんでした。瀬戸弘幸サンの“あやしいあやしい”シリーズもなかなか再開されず、やはりこのまま尻すぼみに終わってしまう可能性があります*1。まあ、今朝も
いちいちこのような問題、つまり自分たちの都合の良いような解釈だけで論じるのは止めて欲しいということです。鬱陶しく思えるだけなので、余計なことは言わない方が良いのではないかと忠告を申し上げたい
とブーメランを飛ばしていらっしゃいましたので、お元気なのでしょう。


さて、今日は京都朝鮮学校襲撃事件の4被告人について初公判が行なわれます(中谷辰一郎を除く被告人=川東大了・荒巻靖彦・西村斉=については徳島県教組襲撃事件との併合審理)。前者の事件を中途半端に擁護し続け、後者の事件については「後日、不当逮捕・弾圧事件との立場で論評します」との予告(2010年9月22日)を一向に果たさないままダンマリを決め込む瀬戸サンはともかく、桜井誠在特会会長は前日になって次のような呼びかけを行ないました。


京都朝鮮学校事件について
明日2月1日(火)、京都駅前にて朝鮮学校の半世紀以上に渡る児童公園不法占拠事件(都市公園法有罪確定)などについて訴える街宣が行われます。詳細は下記イベント紹介をご覧ください。当日はこの問題で直接抗議して威力業務妨害などの容疑で逮捕された川東大了在特会副会長、西村斉在特会京都支部長、荒巻靖彦氏(チーム関西代表)、中谷辰一郎氏の裁判も行われます。朝鮮学校側の犯罪行為によって多くの日本の子供たちの人権が踏みにじられ、権利を侵害されてきたことへの抗議が威力業務妨害に該当するという検察側の主張は断じて認められるものではありません。川東、西村、荒巻の三氏の弁護を依頼している事務所側も堂々と無罪を主張していく旨を承っています。・・・我が国を罵倒し続ける教育を民族教育とうそぶき、拉致事件や麻薬事件で国際指名手配されているならず者が学校長を務め、テロの首魁金親子を崇拝する朝鮮学校という極めて歪で邪悪な存在に、日本人として初めて立ち向かった在特会は今後も反日勢力撲滅のために全力を注いでいく所存です。平日のお忙しい中とは思いますが、お時間の取れる方はぜひ2月1日の京都での活動に奮ってご参加ください。


「裁判 行われます」って何でしょう。どうも在特会としては刑事裁判を組織的に支援していく意思はなく、被告人と弁護士にすべてを委ねる方針のようです。桜井会長も、初公判の傍聴は呼びかけず、公判(午前10時〜正午の予定)がとっくに終わった午後2時から京都駅前で行なわれる街宣への参加のみ呼びかけています。在特会京都支部(支部長・西村斉被告人)が主権回復を目指す会や排害社とともに行なった街宣にも、言及さえしていません(1月25日付〈京都朝鮮学校襲撃事件の刑事公判を前に再び浮き彫りになる団体間の温度差〉も参照)。


また、中谷良子(懲役2年・執行猶予5年)、星エリヤス(懲役8カ月・執行猶予3年)、慶次郎(懲役8カ月・執行猶予4年)の3被告人について有罪が確定している徳島県教組襲撃事件も併合審理されるにも関わらず、この点にもダンマリを決め込んでいます。そのくせ、平成21年6月5日から12月4日の半年間についてかろうじて都市公園法違反が認定された一件*2について朝鮮学校の半世紀以上に渡る児童公園不法占拠事件(都市公園法有罪確定)」と宣伝するなど、愚劣な印象操作だけは立派なものです。


一方、在特会公式サイトでは、在特会京都支部等が今朝行なった街宣はまったく告知されなかったのに、やはり在特会京都支部が2月12日に行なう街宣の告知が、1月31日の夜にアップされました。


朝鮮学校を解体しよう!! 街宣 in 京都
50年間にわたり、不逞な朝鮮学校の教師に不法占拠されていた、勧進橋児童公園を日本人の手に取り戻した勇敢な日本男児の刑事裁判が本格化致しました。この時期に際し、私たち在特会関西は公園奪還作戦が決行された、京都南区内で朝鮮学校解体を目指す街宣活動を行います。
【日時】
平成23年2月12日(土) 14時30分集合
【場所】
JR京都駅付近のイオンモールの北側。JR京都駅南側出口から八条通りを西向きに約5分
【主催】
在日特権を許さない市民の会 京都支部
【現場責任者】
成瀬要平(在特会大阪支部長)


ここでも「50年間にわたり、不逞な朝鮮学校の教師に不法占拠されていた、勧進橋児童公園」という文言が見られます。このような認識は刑事・民事の両裁判で問題にされることになると思いますが、下手をすると新たな訴訟の火種にもなりかねないと考えられるでしょう。1月25日付エントリーの末尾でも触れましたが、
「京都の裁判はバカ左翼が政治問題化しようとしている」1月21日のニコニコ生放送
などと愚痴っていた桜井会長/在特会こそ、裁判と正面から向き合うことなく政治的宣伝に狂奔していると言えそうです。


このほか、徳島県教組襲撃事件で懲役2年・執行猶予5年の判決を言い渡された中谷良子元被告人は、
「彼らの過激な行動に反対している方も、いろいろと思うことはあると存じますが」
などと他人事のように言いながら公判の傍聴を呼びかけるとともに、裁判が終わってから行なわれる在特会奈良支部の街宣も告知していました。


明日は初公判。また左翼が大量動員をかけて京都地裁に押しかけて来るのでしょう。
私は、西村斉氏、荒巻靖彦氏、中谷辰一郎氏、川東大了氏を全身全霊を賭けて応援します。戦後〜今までずっと反日朝鮮人たちの犯罪は覆い隠され、不正を正した私達の仲間である日本人である彼らが逮捕されました。
このような反日朝鮮人を私は絶対に許せません
彼らの過激な行動に反対している方も、いろいろと思うことはあると存じますが是非とも明日、総動員をかけてくる反日朝鮮人に屈しない姿勢を見せるために京都地裁に足をお運びくださいますよう宜しくお願い致します。
(改行は適宜修正)


このブログのコメント欄で4被告人の情状を一生懸命考えている人がいたので、これも参考までにkwoutしておきます。


明日は朝鮮学校の事件の初公判ですね 4人にとって有利になるのを期待します。 朝鮮学校の違法性が認められるのが良いことだと思います。 やりすぎた面はあると思いますが、公園を好き勝手に利用してたのがそもそもの問題ですからね それにメスを入れられればと思います。 子供を盾にして差別を主張し、法をねじまけた朝鮮学校側の行為や言い分は許されません。その部分は争いましょう。
ただ、正直にいうと4人の有罪は避けられないと思いますので、情状を期待します。中谷辰一郎氏は 、この1件のみで審理され、職を失い、家庭が厳しい状況になった点で社会的制裁を受けていますので執行猶予を期待します。
川東氏については徳島の事件では関与が低いことや京都の事件においても主犯的な立場でないので執行猶予を望みます。 荒巻氏はいずれも 先頭にたったにせよ、拡声器で怒鳴ったりしてないのと言いにくいのですが徳島の事件では良子さんよりも関与が低い点、相手の腕を掴んだりしてない部分があります。なんとか情状が認められればと思います。西村斉氏は、うーん いずれも主犯格ですが、なんとか正論や主張が最大限に認められればと思います。 ただ、4人の主張は間違ってませんので何とか最大限に寛大な措置になれば幸いです。


川東、西村、荒巻の三氏の弁護を依頼している事務所側も堂々と無罪を主張していく旨を承っていますなどと、果たして弁護士と直接話したかどうかも不明なまま無駄に希望をつなごうとする桜井会長よりは、現実が見えているようです。さて、今日の公判ではどのような主張が展開されるでしょうか。


【追記】
産経新聞で第一報が流れました。


朝鮮学校妨害の「在特会」副会長ら「政治主張だ」と無罪訴え 初公判
2011.2.1 11:48
 京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)の授業を街宣活動で妨害したとして、威力業務妨害などの罪に問われた「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の副会長で電気工事業の川東大了被告(39)=大阪府枚方市=ら4人の初公判が1日、京都地裁(笹野明義裁判長)で開かれた。4人は罪状認否で「政治的主張で、犯罪行為はしていない」などと無罪を主張した。
〔後略〕


【追記2】
その後も朝日新聞MBS毎日新聞等で報道されました。まとめWiki〈在特会・京都朝鮮学校襲撃事件:刑事裁判編〉に随時追加しています。(追記:早く仕事しろ>俺京都・徳島襲撃事件刑事第一回公判傍聴記も参照。)


なお、
「『排外主義を許さないネットワーク』というのは『子供の人権だ』『差別だ』などと言いながら 自分たちがしている子供に対する犯罪行為は、正当化しているのでしょうか。/はっきり言っておきますが、私は、抗議活動の中で抗議対象である方々の子供さんの学校やご家族、勤務先に対してなど一度も電話などもしたことは ありません。子供に対して傷つけたこともありません」
と宣言していたなかそちづ子サン徳島県教組襲撃事件にも参加)が、産経新聞の報道を受けて
「朝鮮学校教師が授業放棄しヤジウマして暴言吐いて煽っただけだものねぇ」
「しかもご親切に公園に放置してある危険物を運んであげたのよね〜」

などとつぶやいていましたので、記録しておきます(追記:その後の醜態についてTogetterまとめ〈在特会、断固支持!たちあがれ@Jeanne_otsuru! #mpj !(笑)〉も参照)。


*1:【追記】と書いたら、夜になって〈【新連載】 東村山朝木市議殺害事件(5):万引き事件の杜撰な捜査について考える。〉がアップされました。まあ、「指紋採取をするか、しないかは、その事件の性質などを考慮して『指紋による犯人特定』の必要性を判断した上で決することであり、全事件で指紋採取を義務付けられるものではなく、犯人特定がなされている本件万引事件で警察が指紋採取をしなかったことは捜査の常識に違背するものではない」という千葉さんの主張のほか、凪論〈「万引きで指紋採取しなかった」ことの是非を考えるその1その2や資料屋◆bfimNvQTbのブログ〈万引き事件処理、統計からみる実像〉など参照。

*2:早く仕事しろ>俺〈朝鮮学校いやがらせ事件における公園使用の経過(弁護団第三準備書面より)〉参照。