高野園長に“家庭のぬくもり”を語る資格はあるか(いやない)


やまだKING「りんごっこ関連リンク集」がまとめてくれているように、市民やジャーナリストや“ネット族”から徹底した監視下に置かれている毒入りイエローペーパー「東村山死人シンブン市民新聞」。他人様に「キジもなかずば撃たれまい」などと言っている場合ではないことに気づいたのか、それとも早くもネタ切れになってしまったのか、今日(21日)も「最終更新日」の修正だけのようです。


私もpumaさんから「真綿で首をしめていく恐ろしいスナイパー」というありがたい評価をいただき、麻生太郎氏も大ファンの国民的スナイパー劇画にちなんで“13羽の雀”に改名しようかと思いましたが、あんまりハッピーネームな感じがしないのでやめておきます。


さて、昨日の記事でも触れたように、職員が次々と辞めていくために保護者を不安に陥れている「りんごっこ保育園」。3月17日・予算特別委員会の議事録を見ていたら、佐藤市議がこの点に関わってなかなかぐっとくる発言をしていたのに気づきました。ご自分のブログでも紹介し忘れているようなので、ここで引用しておきましょう(太字は引用者=3羽の雀)。

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顔なじみの先生が、続々と今、やめています。4月から、りんごっこ保育園では、皆、新人になるのではないかといって、親たちは心配している。今、見習いのような人が、大勢入ってきている。親たちは、いろいろなことがあった保育園だけれども、先生たちを信じてやってきたんですよ。「この先生たちがいるからと思って、頑張って預けてきたんです」、そうおっしゃっていましたよ。今回、私のところに初めて来た親が。でも、その先生たちがやめていく。何とおっしゃっているか。「いい保育園にしたいと一生懸命頑張ってきたけど、もう頑張れない。お母さん、ごめんなさい」と言ってやめていっている。これは事実です。

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不安を訴えるのは、もちろん保護者だけではありません。慣れ親しんだ先生が、お別れを言う間もなくとつぜんいなくなってしまうことで、子どもたちはなおさら混乱します。1月31日付で3人の保育士が退職した後、子どもたちは「預けるときに泣き叫ぶ」「夜泣きする」「帰るときもしがみついてくる」などの混乱状態に陥り、2月23日のお楽しみ会でもお遊戯をボイコットしたと、東村山魑魅魍魎ブログは2月26日付の記事で伝えています。


しかし、そんな子どもたちを前にして胸を痛めることなどないのが、高野博子・りんごっこ保育園園長。佐藤市議は続けます。

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そして、不安を訴える親に対して、高野園長は何と言ったか。2月23日の懇談会で、こう言っています。「子供たちは2週間でなれる」と言っている。犬じゃないんです、子どもたちは。そして、さらにこう言っている。「職員にやめられて困っているのは私たちです。被害者は私たちだ」と親たちに言っています。こんな保育園に、私だったら絶対に預けない。

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高野園長は乳児院に勤務していたことが自慢らしく、りんごっこ保育園グループのHPでも「園の紹介」で「園長は『乳児院』勤務経験のある乳児保育に長い経験と専門性をもっており、・・・」と記しています(日本語が変なのは原文ママ)。りんごっこ保育園開設前に児童育成部会に参考人として登場したときも、乳児院勤務の経験をとうとうと語っています(エアフォース「りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)」第8回)。


高野園長はこのとき、“乳児院では、保育士と園児が実質的に親子の関係になっている”という趣旨の前置きをして、次のように述べました。

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自分の担当の先生が帰るとき、だいたい1歳半前後、まあそういうころには理解できますから、とても悲しい顔をするわけですね。で、もっとつらいのは、2歳になって乳児院を出なければならないとき、まるであのー、わが子の別れのようなつらさを日々体験させられます。

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こういう経験を踏まえ、「それこそ一人一人の園児が心ゆたかに、そしてしっかりとした人格を作っていけるよう、保護者のみなさんと手を携えて、保育者の立場に立った、愛情たっぷりの、家庭のぬくもりのある保育所、保育園、それを構築していきたい」との決意を表明していたわけです。


それがいまではどうですか。


「子供たちは2週間で慣れる」
「職員にやめられて困っているのは私たちです」


けっきょく、児童育成部会での発言は口だけのきれいごとだったというわけですね。


そしてHPでは、園の現状など何ひとつ報告しないまま、子どもたちが“落ち着いている”ことを必死でアピールするばかり。


「昨年より早く、園児達が落ち着いた保育環境となっています」5月1日付
「もうすでに全員が落ち着いた様子で園での生活を過ごしている0歳児クラス」6月1日付


いくら子どもたちが表面的に落ち着いていても、それで安心できるわけではないことぐらい、「乳児保育に長い経験と専門性をもって」いる高野園長はよくご存じでしょう。表面をとりつくろうことにしか関心がないのなら、子どもの命と健康と未来を預かる仕事から、潔く手を引いてはいかがですかね。