「不適切な処遇」で民間保育所に改善勧告


「東村山死人シンブン市民新聞」はあいかわらず「最終更新日」の修正だけのようですが、巷ではこんなニュースが流れていました。

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宇都宮 不適切な処遇で民間保育所に改善勧告
下野新聞7月7日配信記事】 宇都宮市東部の民間保育所で女性保育士が乳幼児を虐待していた疑いがあると同市議会一般質問で取り上げられた問題で、同市は7日、「虐待には当たらないが不適切な処遇があった」として、保育所に対し児童福祉法に基づき、改善を勧告した。月内に改善計画書の提出を指示した。
 改善勧告は、最も軽い処分の行政指導より一段階重い処分で、中核市になった1996年以降初めて。
 同市は、6月の一般質問を受け、臨時監査のほか全在園児27人の保護者、退職者を含む職員26人に聞き取り調査した。
 市保健福祉総務課によると、乳幼児らの頭などをたたいたり、靴を履こうとしゃがんでいる子どもの背中を足で押したり、泣きやまない園児の両足を持って逆さにしたりした。両脇を抱えて洗濯機に入れるまねをするなどの行為もあったという。
 同市はこれらが児童福祉施設最低基準に達しない行為に当たると認定した。2004年以降、生後数カ月から2歳までの園児に対し、5人前後の女性保育士が同様の行為をしていたという。
 同保育所園長は「不適切な処遇はしていないが疑念を抱かれたのは私の責任。今後はしっかりやっていきたい」と話した。

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どうも彼我の差を感じますね。下野新聞別の記事(7月7日配信)によれば、改善勧告では次のような対応が求められたようです。東村山市と東京都にも、せめてきちんと調査をしてほしいものです。


(1)児童が安全で安心できる環境に務める
(2)職員間の意思疎通を十分図る
(3)理事会の責任で改善計画書を策定する


この改善勧告の件はテレビ朝日スーパーモーニング」7月8日放送分でも取り上げられたようで、たまたまそのニュースを見ていた人の話によれば、この保育園では4年間で職員18人が辞めたとのこと。半年足らずで13名が辞めたどこかの保育園ほどではありませんが、こういう職場環境では「不適切な処遇」も起こりやすいということでしょう。


元職員からは「発言しにくい職場環境だった」という証言もあったようですが、園長は「そんなことはまったくない」と否定し、職員が辞めたのは「心の病や自己都合だ」と述べていたそうです。ある宇都宮市議は「(園長には)愛情の1つもない。金儲け主義だ」と批判していたらしく、どこにでも似たような人はいるのですね。


まあ、建前かもしれませんが「疑念を抱かれたのは私の責任」と述べるあたり、食中毒騒動が起きたときに、保護者が「悪意のあるデタラメ情報」を流したと騒ぎ立てて退園に追い込むような人たちよりは、少しはましかもしれません。「みんなでやめれば、すぐ潰れる。つぶしちゃおう」作戦(笑)とかいう陰謀があったなどと、おかしな主張もしていないみたいですし。


ところでその食中毒騒動について、エアフォース「りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)」第13回では、「食中毒騒動での対応が経験のなさを暴露」という見出しをつけ、高野園長に認可保育所で働いた経験がないことが「保護者に対する異常な対応となって現れた」としています。しかしこれは、高野園長の経験不足というよりも、高野園長とその背後にいる連中の人格的問題、社会性の欠如、カルトチックな体質に由来するものだと考えたほうがいいのでは。どんなに未経験でも、普通はあそこまでやらないと思います。