まだごまかしが通じると思っているようです


図画工作員からミスター・インデックスへと転身しつつあるTomatotic-jellyさん「松沢呉一の黒子の部屋」の目次を作成してくれているので(作成中)、さっそくリンク集に加えておきました。松沢さんが東村山の問題を取り上げ始めたのは2007年6月22日の記事からなので、それ以降の分でいいと思いますよ。


ちなみに私のブログには「記事一覧」機能がついており、さらにカテゴリー別見出し一覧を表示させることも可能ですから、わざわざ目次を作成していただく必要はないかと。松沢さんのところが終わったら、次は「柳原滋雄コラム日記」の東村山関連記事ですかね(無茶振り)。
【追記】でぶちんさんGoogle SpreadSheet で瀬戸弘幸ブログの目次を作成していました。


さて、昨日取り上げようと思っていて先送りしたりんごっこ保育園の話をしておきましょう。


まず国庫補助金(民改費)問題ですが、「多摩東京日報」10月15日号でも報じられたのですね。松沢さんがスキャン画像を掲載してくれています。ちなみに返還されたのは、最終期限である9月10日を6日ほど過ぎた、9月16日のことでした(9月20日付〈法の網をくぐり抜けるのが議員の仕事?〉参照)。「多摩東京日報」の部数や読者層は知らないのですが、こういうふうに地元の紙媒体で報じてもらうことは重要ですね。


次にりんごっこ保育園グループHPの更新状況ですが、10月20日付でトップページのデザインがちょっと変更され、何となくすっきりした感じになっています。


あわせてサイトの構成も変更しようとしているらしいのですが、「認可保育園 りんごっこ保育園」をクリックすると〈苦情処理について〉のページが、「東京都認証保育所 りんごっこ第一保育園」をクリックすると〈東京都第3者評価の結果です。〉のページが表示されるという、でたらめぶり。そのため、園の紹介が見られなくなっています。


URLのページ番号をひとつずつ変えていくと、最後に〈りんごっこ第一保育園〉のページが出てくるのですが、肝心の認可園については紹介ページそのものが見当たりません。いちいちURLをいじってサイトの内容を確認するのは私ぐらいで、保護者は絶対そんなことしませんから、もう保護者への情報提供なんかどうでもいいということでしょうか。


このでたらめぶりについては、XENONさんがいち早くつっこみを入れていました。その直後、10月21日付で再びりんごっこ保育園グループのHPが更新されたので、指摘を受けて気づいたかと思ったのですが、トップページ【今月のとりくみ】に、アンダーラインの部分が追加されただけ。何をやってるんですかね。

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【今月のとりくみ】
 保育に情熱をもち責任感のある職員が保育の基本をしっかり踏まえながら、より質の高い園児本位の保育を目指して、頑張っています。東京都の定例監査も特に問題もなく終わり、運動会では園児たちは、みんな元気に、老人ホームの人たちや保護者のみなさんとプログラムをたのしみました。
 収穫の秋、職員も園児も元気いっぱいです。

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一方、「東村山市民新聞」では、10月22日午後3時20分過ぎに「最終更新日」が「2008年10月22日」に修正されたのとあわせ、〈恥ずかしいことであるのも気づかないようです。〉のページが修正されました(このページについては、10月19日付〈市への非協力を公然と宣言する恥ずかしい「市議」たち〉および10月20日付〈市民を欺き続ける「市議」兼りんごっこ保育園運営委員〉参照)。


タイトルも〈まだ自分の無知に気づかない方が、「監査委員の監査」を叫んでるようです。〉に変更されましたが、凪さんの反論に再反論を加えるというわけでもなく、ただ単に書き足りない部分があったと思っただけのようです。おかげで、どこがどう修正されたのか、いちいち私がチェックしないといけません(文末資料参照)。私が10月20日付の記事で触れておいた「東村山市補助金等の予算の執行に関する規則」にも言及なし。


いずれにせよ、東村山市の保育をどうするか、その際にりんごっこ保育園グループおよび矢野・朝木両「市議」の不誠実・非協力的な対応をどのように考えるかという、本質的な論点とはまったくズレた話です。行政手続については、凪論〈無知な東村山市議会議員への反論と真摯な東村山市議会議員への助力と〉(10月22日付)でさっそく反論が行なわれていますので、そちらを参照。


こんなことをゴチャゴチャ言う前に、国庫補助金(民改費)をなぜグズグズと返さなかったのか、その理由でも説明してはどうなんでしょうね。指導検査の結果についても、「置き手紙」をスキャンしてアップしてもらいたいものですが、どうせ都合の悪いことがたくさん書いてあるのでしょうから、期待できないでしょう。正式な検査結果がまとまれば、佐藤市議宇留嶋さんが情報公開請求して詳細を報告してくれるでしょうから、それを待つほかないようです。


市の職員について、「待機児対策を進めるべき市の担当職員の使命を忘れた公務員として資質に欠ける態度です」とも書いていますが、はたして自分たちが「市議」としての資質を備えているのかどうか、以下の一連の記事を読み直して自省してもらいたいものです。もっとも、矢野・朝木両「市議」に自省を求めるのは、ユニクロでゼリーを買おうとするようなもので土台無理な話ですから、東村山市民の皆さんが考えてください。


【資料】東村山市民新聞〈恥ずかしいことであるのも気づかないようです。〉の修正状況
*削除された部分を取消線で、追加された部分をアンダーラインで示した(一部、はてなキーワードへのリンクがアンダーラインのように見える箇所があるので、注意)。太字は原文ママ。旧版はこちらを参照。

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恥ずかしいことであるのも気づかないようです。
まだ自分の無知に気づかない方が、「監査委員の監査」を叫んでるようです。


認可保育園の定期監査は、認可権者・都の福祉保健局指導監査部が行います。なぜ、都の福祉保健局に「指導監査部」が置かれているか、ごぞんじないようです


「知ったかぶり」にもほどがありますよね!先ず学習を。


 法令を知らない自分の無知を、ブログで、書きなぐっているのも気づかず、矢野議員や朝木議員の辞職がどうの、などと叫ぶ方がいるようなので、警告を兼ねて、必要事項を指摘をしておくことにしましょう。
 「無知」の典型となった主張は、以下のとおりです。


東村山市において定期監査がどの部署が行っており、それは東京都の指導監査部の行う指導検査や監査とは明らかに異なることがわかりそうなものである」「りんごっこ保育園が『定期監査』を受けたなどと厳しい検査を受検してそれに合格したような印象操作を行っていることが不当そのものである」


 まず、認可保育園に対する「定期監査」(施設、経理、運営等全般)は、東京都が、児童福祉法第46条第1項に基づき行っているものですが、認可保育園に対して、認可権限をもっていない「市町村」が監査とりわけ「定期監査」を行うことを認める法律上の条文はありません。
 次に「りんごっこ保育園が『定期監査』を受けた」のは、客観的事実で都も明確に認めています。矢野議員や朝木議員に対していいがかりのような宣伝をする前に、東京都に確認してみたらどうでしょうか?また、「定期監査」結果、児童福祉施設最低基準を含め関係法令上、何ら問題がなかったことは、トップページのとおりです。


 したがって、市町村は認可保育園に対して「定期監査」を行うことができませんので、東村山市の保育担当所管の児童課であれ、補助金交付団体を監査する監査委員事務局であれ、「定期監査」を行うことはできません。
 市町村が当該認可保育園に補助金を交付している場合は、当該補助金に関して当該保育園の協力をえて調査(行政指導の一種)を行うことは可能ですが、行政指導はあくまでも、対象となる認可保育園の「協力」がなければ実施することができないことは、行政手続法又は東村山市行政手続条例により規定されています。


 そして、保育園には、認可外保育所(認可外保育室、東京都認証保育所)と児童福祉法第35条第4項に基づいて設置される「認可保育所」がありますが、創価及び東村山市内の保育事業者(東京都認証保育所・空飛ぶ三輪車)とその元職員(佐藤真和市議)が根拠なく攻撃をつづけている「りんごっこ保育園」は、認可保育園ですので、東村山市は直接の権限は何らもっておりません。
 むしろ、東村山市は、待機児童が多く「保育の実施への需要が増大している地域」ですので、児童福祉法の次の規定により、認可保育園に対して「必要な援助」をしなければなりませんが、保育担当所管の児童課には創価系の職員がおりいて、逆の動きをしている実態があります。、都の定期監査が終了した後も、「りんごっこ保育園」に何か問題があるかのようにまだ嘯いているようですが、待機児対策を進めるべき市の担当職員の使命を忘れた公務員として資質に欠ける態度です。上に紹介した「無知」に自覚がなく、破廉恥にも自分の無知をさんざんネットで書いている方のお仲間でしょうか。


「第56条の11 国及び地方公共団体は、市町村保育計画又は都道府県保育計画の達成に資する事業を行う者に対し、当該事業の円滑な実施のために必要な援助をするように努めなければならない。 」


 東村山市民新聞の記事を非難した前記主張は、児童福祉法や行政手続法又は東村山市行政手続条例等の法令、保育行政の実態、認可保育園に対する定期監査の実務を全くご存知ないことから、自分の無知に気づかす、かきなぐっているにすぎないものと思われますが、わざわざ地方自治法会計検査院の話をもってこなくても、実際に都の、開設監査や定期監査を受けたことのある認可保育園の関係者に教えてもらえば、すぐにわかる話にすぎません


 一時代前の行政手続法や行政手続条例が施行される以前ならともかく、補助金を出しているからと言って、行政が何でもできるわけでないことも少しは勉強してほしいものです。
 そして、なぜ、認可保育園の定期監査を、東京都福祉保健局指導監査部が行う制度になっているか、まず、東京都福祉保健局指導監査部の公式サイトで学習してみることだと思います。
 知らないで、無知をさらけ出しているのは、まことに恥ずかしい浅ましい限りですが、それだけではすまなくなりますので、注意を喚起しておきましょう。

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