キャンディチーズ事故の真相をあらためて推理する


潮来(いたこ)のイタイイターイイタロウ”こと瀬戸弘幸が〈【連載】朝木明代元東村山市議殺害事件(21):万引き冤罪事件を徹底的に究明する〉をアップしていますが、橋本玉泉さんが指摘するように特に見るべきものもありませんし、荒井さんがすでにつっこみ尽くしていますので、スルーします*1。それにしても、「焦っているのは向こう側」(西村修平)だったはずなのに、こんな敗北宣言に等しい弁護方針を早々に明らかにするとは、どういうことなんでしょうね。


案の定、11月16日(日)のシンポジウムには矢野・朝木両「市議」は不参加だそうですしね。元祖“取材しないジャーナリスト”と「詐称ジャーナリスト」が顔を揃えて、何をお話しになるのやら。裁判報告もあるそうですが、訴因追加ということにならないよう、ご注意ください。


さて、「東村山市民新聞」は「最終更新日」の修正のみでした(10月29日付)。そこで、今日は10月26日付〈事故を宣伝に利用するりんごっこ保育園のいやらしさ〉(キャンディチーズ事故)の続きです。


というのも、ひょっとしてと思って事故後の東村山市議会の議事録を当たってみたら、案の定、矢野・朝木両「市議」が本会議の一般質問で延々とこの問題を取り上げていたのですよ。詳しくは、文末に、2006〔平成18〕年9月定例会(資料1・2)、同12月定例会(資料3)、2007〔平成19〕年6月定例会(資料4)の議事録をそれぞれ抜粋していますので、ご覧ください。


要は、矢野・朝木両「市議」があくまでもキャンディチーズそのものの危険性を主張して保育園での使用停止を求めるのに対し、市保健福祉部長は、適切な配慮がなされれば問題はないと突っぱねるということの繰り返しです。


これをどのように考えるかは、議事録抜粋を通して読んでからご判断いただければと思いますが、私には、両「市議」の質問は責任転嫁以上のものではないように思えます。矢野「市議」が「製造物責任」を持ち出していること(資料3)などを見ると、そのような印象は強まるばかりです。


ところで、議事録を読んでいて、ひとつの疑問が浮かび上がってきました。りんごっこ保育園では、キャンディチーズをどのような形で園児に与えたのでしょうか。


保健福祉部長は、キャンディチーズを園児に与える際の適切な配慮の例として、2つの私立保育園の取り組みを挙げて次のように述べています(資料2)。


「私立の保育園につきましては、3園が使っておりますが、久米川保育園は半分などに切って手を加えております。わくわく保育園も同様に、半分に切って手を加えて、今も使っております」


りんごっこ保育園でも確かにこのような配慮が行なわれており、それにも関わらず事故が起きたのでしょうか。りんごっこ保育園の事実上の代理人である矢野・朝木両「市議」の発言を見ると、どうもそうではないようです(資料1・2)。


「2歳直前の園児がお昼の給食として口に入れて、2かみ、3かみした」(矢野)
「園児がキャンディチーズを丸飲みにしたというのではなく、何回かかんでいるにもかかわらず、のどに詰まっている。・・・これはチーズを半分に切って出しても、それ自体問題解決にはならないはずであります」(朝木)
「今回の事故も、丸飲みしたんではないですからね、さっきも言いましたけれども。ちゃんとあぐあぐとかんで、かんで飲み込むときにチーズキッスがのどにくっついたということですから、これは半分に切っているとか、切ってないとか、そういう問題ではないです」(朝木)


半分に切って与えたにも関わらずノドに詰まったなら、“りんごっこ保育園でもこのような配慮をしていた。にも関わらず事故が起きたのだから問題だ”と言うはずでしょう。しかし、両「市議」はそうは言っていない。特に朝木「市議」は、「半分に切って出しても」とか、「半分に切っているとか、切ってないとか、そういう問題ではない」などと述べ、半分に切ることを仮定の問題として打ち出しています。


ということは、りんごっこ保育園では、キャンディチーズを半分に切らずに2歳児に与えていたのではないでしょうか。あるいは、後述するように、どのような与え方をしたのか、矢野・朝木両「市議」は把握していなかったのかもしれない。


いずれにせよ、保健福祉部長が次のように述べているのは、りんごっこ保育園で必要な配慮がなされていなかったことを、婉曲に指摘しているように思われます(資料1)。


「私立保育園、認証保育所や認可外保育所などの施設におきましても、誤飲のおそれがある食べ物については、必要な対応や配慮をとっていただいているものと思っておりますが、このような事故が起きたことについては私どもも遺憾と思っておりますが、ぜひこの点については御注意をしていただければありがたいと思っております」


しかも矢野「市議」は次のように述べています(資料1)。


「私どもでその後調査したところでは、市販のキャンディタイプチーズのうち、キャンディチーズを包んでいる包装紙1枚ごとに、のどに詰まらせないよう御注意くださいという注意書きまでこの紙には書いていることが判明した」


そんなことはいちいち調査せずとも見ればわかるはずですが、りんごっこ保育園では包み紙を見ていなかったのでしょうか。


ここまでは平成18〔2006〕年9月定例会でのやりとりです。矢野・朝木両「市議」はその後、同12月定例会でもこの問題を取り上げ(資料3)、平成19〔2007〕年6月定例会でも持ち出してきました(資料4)。3月定例会では取り上げなかったのにあらためて6月定例会で持ち出してきたのは、その直前に本件がNHKで取り上げられたためでしょう。


このときの質問で、矢野「市議」は次のように述べています。


「今月5日にNHKの『おはよう日本』という番組で、りんごっこ保育園のキャンディチーズの窒息事故について紹介があって放映されたわけですが、あのときに私も見ましたが、食べさせるときの様子が、そのときの保育士さんが実際に再現して見せているんですね。キャンディチーズの包装がついたまま、指でつぶして、いいですか、丸のみにしたんじゃないですよ、指でつぶして子供にあげたら、子供が2かみ、3かみしたときに詰まった、気道にふさがったというふうに説明していたはずです。・・・つぶすというのは、ほとんど原型がなくなるぐらいになっているんですよ」


やはり2つには切っていなかったようです。保育士の言葉を額面通り受け取るとしても、包装がついたまま指でつぶし、そのまま(包装をはがして?)子どもに与えていた。とろけたチーズがノドに張りつくという矢野・朝木両「市議」の主張によれば、形状よりも量が問題になるはずですから、やはりりんごっこ保育園側の配慮不足は否めないのではないでしょうか。


しかも矢野「市議」は、事故から10ヶ月あまり経って放映されたNHKの番組を見て、初めてこのようなことを言っているわけです。ということは、りんごっこ保育園の保育士がキャンディチーズをどのように園児に与えたのか、それまで把握していなかった(調査しようとしなかった)と受け取られてもしかたがない。あるいは、2つに切るという当たり前の配慮をしていなかったことに気づいて、それでもそれなりの配慮をしていたことをNHKで“公認”してもらうのを待っていたのでしょうか。


いずれにせよ、りんごっこ保育園の運営委員という立場にありながら、そして製造元と市の責任をさんざん追及しておきながら、この無責任さはいったいどういうことかと嘆息せざるを得ません。私はもう嘆息ばっかりです。


本件事故について、市は東京都に報告をあげていません。矢野・朝木両「市議」はそのことも問題にしているわけですが、私は別の観点から、そのような対応を残念に思います。りんごっこ保育園の事故報告書で事足れりとし、保育士等が「適切な対応」をとったという結論で片付けてしまわずに徹底的な調査を行なっていれば、園児の安全をよりよい形で守る方策が見つかったかもしれないのに。もっとも、どうせ調査は拒否されただろうとは思いますけれども。


【資料1】東村山市議会本会議における矢野「市議」の質疑応答抜粋平成18年9月12日
*太字は引用者=3羽の雀。

○6番(矢野穂積議員)〔略〕
  続いて、保健福祉行政、なかんずく保育行政について伺うのでありますが、民間保育園、私立保育園というのは、認可・認可外を問わず、ほとんどの保育園が市立保育園の給食献立表、これは給食に関してですね。給食献立表、及び調理指示書、これはどういう注意をして給食の調理をしなさいという、そういうことを書いたものをこっちの方は毎日分が指示書で出る。給食献立表は、毎月出るわけでありますが、ということは児童課作成の管理栄養士がつくった献立表、調理指示書というのは、重大な責任を負担しているということに当然なるわけでありますが、ところが、市内りんごっこ保育園で本年7月26日午前11時過ぎ、市立保育園の献立表に記載されているぷよぷよ状、これがそうですけれども、こういう包装紙にキャンディのような状態で包まれているキャンディタイプのぷよぷよ状のチーズキッス、これが出されて、2歳直前の園児がお昼の給食として口に入れて、2かみ、3かみした直後に、口の中でとろけたチーズが喉頭蓋、気道の上にぴたっとふたになる喉頭蓋に張りついて気道をふさいだため、耳から顔面がチアノーゼ状態で紫色になって窒息死寸前になるという重大事故が発生したわけであります。
  このとき、乳幼児の救急救命の訓練を受けた経験のあるベテラン保育士と看護師が当該幼児のそばにいたため、懸命の背面叩打法などによって適切に対処したので、あやうく窒息死は免れたのでありますが、くしくも本件事故の翌日には、伊豆稲取保育園で1歳女児がミニトマトを飲み込み、喉頭に引っかかって窒息死するという事故が起きているのであります。救急隊関係者の話では、この伊豆の場合は、乳幼児の窒息事故につき、背面叩打法などとっさの救急救命措置ができる職員がいなかったのが窒息死の原因だとされているようであります。医師によれば、このような喉頭蓋をふさぐ事故の場合、放置すればわずか数分で窒息死するとされているのであります。
  そこで、問題は、この事故の前後の行政所管の対応であります。りんごっこ保育園では、同様事故発生を防止するために、本件窒息事故の翌々日、7月28日には行政所管に対して事故報告書を提出し、問題のチーズキッスは献立表作成の際、食材として使用することは見直すよう求めているのであります。
  そこで、問題は、この事故発生後の行政所管の態度ということになるのでありますが、ところが、児童課所管は、私が一般質問通告書を提出するまで1カ月以上もの間、重大事故の原因となったチーズキッスについて、使用の見直しはもちろん、献立表に毎日添付される調理指示書にも注意書きを追加するでもなく、一切対応しなかったのであります。8月、9月の献立表には、それぞれ各4回も問題のチーズキッスを依然として平然として使用し続けたわけであります。
  しかも、質問の通告書が提出された後になって、9月1日付の「安全な給食の提供について」と題する児童課長名のA4文書1枚を民間保育園に配付し、次のように伝えたのであります。公立保育園におきましては、以前からチーズキッスに限らず、誤飲のおそれのある球状、ボール状の一口サイズの食べ物については、給食時に厨房で半分に切ったり、子供の摂取機能に合わせて保育士が切って与えるなど、必要な措置をとり対応していますというような文面であります。
  しかし、この内容は危機管理意識がまるで乏しい。問題の核心を全く理解していないような文面になっていると言わざるを得ないのであります。すなわち、ぷよぷよ状の柔らかいキャンディチーズは、仮に半分に切っていても口の中でとろけて喉頭蓋などに張りつき、気道をふさいでしまった乳幼児を窒息死させるのでありますから、固形のミニトマトよりも事態は深刻で、おもちが溶けたのと同じ状態になるのであります。管理栄養士もいながら、この程度の基本的事項か理解されていないのは、市立保育園の安全対策が実にお粗末極まりない事情にあることを示しております。
  しかも、所管児童課長は、9月の園長会議で市立保育園では今後も献立表にこのチーズキッスは使用するし、調理指示書にも注意書きを追加するようなことはしないつもりである。この献立表に疑問があるのなら、使ってもらわなくて結構というような暴言を吐いているのであります。私どもでその後調査したところでは、市販のキャンディタイプチーズのうち、キャンディチーズを包んでいる包装紙1枚ごとに、のどに詰まらせないよう御注意くださいという注意書きまでこの紙には書いていることが判明したのであります。にもかかわらず、児童課長はこのようなことを言っているのでありますが、この重大事故発生に関する行政の責任、あるいは、その後の措置について問題がなかったと考えているのか伺いたい。(不規則発言多し)
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) 保育に関する質問について、お答えいたします。
  まず、1点目のチーズキッスの誤飲事件の関係でございますけれども、御連絡を受けた後に、公立保育園につきましては、栄養士より翌日でありましたけれども、チーズキッスが献立にありましたことから、ファクスして事故の状況の内容の報告と注意を促しました。今回の件を受けまして、同じような事故が起こらないようにということで、質問者も言われておりましたが、若干遅くはなりましたが、9月1日付の文書をもって、関係施設により一層の注意を促したところでありまして、安全で、楽しく、おいしい子供の食が育つ給食を提供していきたいと考えております。
  ここの御質問の中で、献立表であるとか注意書きの御質問がありましたけれども、必要な誤飲防止の対応や配慮がなされていること。また、子供の食の幅や安全な摂食行動を身につける観点からも、献立からの排除は必要ないものと考えによるものでございます。
  また、注意書きがあるのに継続使用という御指摘もございますけれども、チーズキッスは乳幼児にも容易にそしゃくできるものであり、与え方や子供への食べ方の注意など、必要な対応や配慮がとられていれば給食使用可能な食材であり、また、必要な対応等がとられていることで継続使用をしております。
〔中略〕
○6番(矢野穂積議員) まず、メーカーがのどに詰まらせることの注意を呼びかけているという事情の中で、使っていくというような答弁があったわけですが、窒息事故が起こらないという自信があるんですか。メーカーがこういう注意を呼びかけているんですよ。起こったときには、どういう責任をとりますか。未必の故意になりますよ、あなたの答弁は。それをお答えいただきたい。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) チーズキッスの関係でございますけれども、チーズキッスに限らず、プチトマトでありますとか、プチゼリーとか、うずらの卵など、さまざまなこういう一口サイズの食べ物につきましては、給食時に厨房で半分に切ったりとか、子供の摂食機能に合わせて保育士が切って与える等、必要な対応や配慮をとっておりまして、また、私立保育園、認証保育所や認可外保育所などの施設におきましても、誤飲のおそれがある食べ物については、必要な対応や配慮をとっていただいているものと思っておりますが、このような事故が起きたことについては私どもも遺憾と思っておりますが、ぜひこの点については御注意をしていただければありがたいと思っております
〔中略〕
○6番(矢野穂積議員)〔略〕
  それから、もう1点は、私は最初の質問のときに言いましたよ。2つに切ろうが、3つに切ろうが、このチーズキッス、キャンディタイプのチーズというのは、ぷよぷよなんですよ。したがって、これを口の中に入れると、もち状に溶けて、喉頭蓋にぺたっとくっつくんですよ。口を開けると、気道が開くんですね。口の中へ入れてとろけた状態で、ぺたっとくっついたりして、なかなかこれが取れないんです。だから、切ったんじゃまずいということは言っているでしょう。あなた、2つに切るようになんて、ばかなこと言ったってしようがないじゃないですか。事故が絶対に発生しないという保証ができるんだということなのかどうなのか伺っておきます。
○保健福祉部長(越阪部照男君)〔略〕
  2点目のチーズキッスの関係でございますけれども、このチーズキッスそのものは乳幼児にも容易にそしゃくできるものでありまして、その与え方等によって安全であると私どもは判断し、献立にも載せておりますし、調理員等の十分な適切な対応によって、子供たちの給食として現在使われている、そう認識しております。


【資料2】東村山市議会本会議における朝木「市議」の質疑応答抜粋平成18年9月13日
*太字は引用者=3羽の雀。

○5番(朝木直子議員) 質問時間制限に抗議して、順次伺っていきます。
  まず、大きい1点目であります。保健福祉行政のあり方について伺います。
  その1、保育所のあり方についてでありますが、まず、昨日、矢野議員が取り上げましたチーズキッス、すなわちキャンディチーズの窒息事件についてであります。既に矢野議員に対する所管答弁がなされておりますので、これを踏まえて順次伺っていきます。
  矢野議員は、本件と同じ、チーズキッスと同じキャンディチーズによる窒息事件が再発したり、保育園児が窒息死することがないように、保育所管に対して注意を喚起したのでありますが、驚くべきことに、園児の命を預かっているにもかかわらず、保育所管は危機管理意識が全く見られない答弁に終始したのであります。2歳前の保育園児がキャンディチーズをのどに詰まらせて、チアノーゼ状態で顔面が紫色に変わり、窒息死寸前の事故が発生したにもかかわらず、重大事故の原因食材であるキャンディチーズについて、保育所管は、これを食材として使用し続けるというだけではなく、毎日の献立について、調理方法の注意事項を記載する調理指示書にも注意事項を記載しないというのであります。保育園という乳幼児の命を預かる場においては、事故発生の原因は根絶してしまうということがまずもって第一の課題であります。当然に、保育行政を担当する者は、保育園において事故発生の原因となるものを放置させないというのが第一義的責務というものであります。
  ところが、現実に窒息死寸前の重大事故が発生した上、チーズキッス及びキャンディチーズのメーカー側ですら、キャンディチーズの包装紙1枚1枚に、のどに詰まらせないように御注意くださいと記載し、注意を喚起している事実を矢野議員が指摘しているにもかかわらず、全く驚嘆に値すると言わざるを得ないのでありますが、昨日の保育所管の答弁によれば、今後も事故発生の原因となるものに対して、注意事項すら調理指示書に記入しないで、食材として使用し続けるというのであります。
  また、保育所管の児童課が発行している市内の認可及び認可外の保育園を紹介した東村山の保育園というパンフレットを見ますと、市立保育園が使用している献立表を参考にしている民間保育園は、第八保育園を初めとして明記されているだけでも7園にも上るのでありまして、極めてその影響は重大であります。
  そこで、まず1として伺いますが、今回のキャンディチーズの窒息事件については、当該保育園から、事故発生直後にキャンディチーズの使用見直しを求める事故報告書が提出されているはずでありますので伺いますが、所管は東京都に事故発生につき報告を上げたのか、また、市内の多くの保育園が市立保育園のチーズキッスを使用した献立表を参考として給食を園児に提供しているという事実を前提として、行政としての責任をどのように受けとめているのか。
  2といたしまして、実際に事故が発生し、しかもキャンディチーズ及びチーズキッスのメーカー側が、包装紙1枚1枚に、のどに詰まらせないよう御注意くださいと記載し、注意を喚起しているのに、保育所管が使用中止しないで継続使用するというのは、キャンディチーズが安全で問題はないということをどのような根拠で判断したのか、また、安全性につき保証ができる根拠は何か、安全性の確認はどのようになされたのか伺います。
  3といたしまして、本件窒息事故は、矢野議員も指摘しましたが、園児がキャンディチーズを丸飲みにしたというのではなく、何回かかんでいるにもかかわらず、のどに詰まっている。すなわち口の中で溶けて、喉頭蓋が気道を防いだままになるようにぺたっとくっついてしまったのであって、これはチーズを半分に切って出しても、それ自体問題解決にはならないはずでありますが、昨日はチーズを半分に切って出せば問題がないかのような答弁をしておりますが、その根拠は何か。そして、半分に切って出せば窒息事故は発生しないということなのか伺います。
  4番目として、これも矢野議員が指摘しておりますが、所管児童課長は、9月の園長会議で市立保育園の献立表に疑問があるなら使ってもらわなくても結構、これからもチーズキッスは使用するし、調理指示書にも注意書きを追加するようなことはしません、そういう考えはありませんという暴言を吐いた事実についてでありますが、児童課長が園長会議でこういった発言をしたのは事実か、また、適切な発言だったと認めているのか、まず伺います。
  5番目でありますが、私が調べた範囲だけでも、当該保育園だけではなく、チーズキッスによる窒息事故は発生しているのであります。重大事故が実際に発生し、窒息死寸前でこれを防いだ保育園が事故報告書を提出し、事故の再発防止のためキャンディチーズ使用の見直しを求めて警鐘を打ち鳴らしていることについて、これを無視していいという考えなのか伺います。
  6として、チーズキッスを使用し続けて、万が一窒息事故が再発した場合、所管はどのような責任をとる考えなのか伺います。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君)〔略〕
  公立保育園におきましては、以前からチーズキッスに限らず、誤食のおそれのある球状の一口サイズの食べ物につきましては、給食時に厨房で半分に切ったり、子供の摂食機能に合わせて保育士が切って与えたり等の必要な対応や配慮をとっております。また、市立認可保育園、認証保育所や認可外保育室などの施設においても、誤食のある食べ物については、必要な対応や注意をとっていただいているものと思っております。
  また、献立表、注意書きの御質問でございますけれども、必要な御飲防止の対応や配慮がなされていること、また、子供の食の幅や安全な摂食行動を身につける観点からも、献立からの排除は必要ないものという考えによるものでございます。
  なお、今回の事故が起きたことに対しましては、9月1日付の文書によりまして、各保育施設関係に注意の通知を促したところでございます。
  また、東京都への報告ということがありますが、報告は上げてございません。
〔中略〕
○5番(朝木直子議員) 再質問させていただきます。
  まず、保育所のチーズキッスの関係でありますが、きのうの原稿を部長は棒読みしているようでありますので、きのう、さんざんやりとりをした後のことですので、原稿がなくてもきちんとお答えいただきたいと思います。
  まず、1点目ですが、東京都に報告しないのはなぜなのか伺います。それから、安全性について保証できるというその根拠についても伺います。
  それから、半分に切って出せば問題ないというふうな答弁をしておりますが、その根拠は何なのか。チーズキッスは食べてみたことありますか。私は、食べてみましたが、確かにあれはかなりくっつきますね、大人でも。これは危ないなというふうに思いましたので、ミニトマトを丸飲みしたというのとまた違いますから、その点どのように考えているのか。
  それから、課長の園長会議での暴言ですが、これについてもまずそれを認めているのか、これは問題がないと思っているのかお伺いします。
  それから、もし万が一事故が起こった場合、窒息事故というのは過去にも起こっていますが、一度こういうがあって、これで事故が起きたらだれが責任をとるのか、それについてもきちんと明らかにしておいてください。佐藤議員は、子供が窒息しかけても笑っているようですので、この点は市民の皆さんに広く伝えたいと思います。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) まず、1点目の東京都への報告ということでありますが、今回の事故につきましては、園側の保育士さんなり、看護師さんなりの迅速かつ適切な対応によりまして、大事故に至らなかったという状況でございますので、東京都には報告はしてございません。
  安全性の問題でありますけれども、確かに注意書きについては、あることは承知しておりますけれども、子供たちにも容易にそしゃくできるものでありまして、与え方ですとか、子供への食べ方の注意など、必要な対応や配慮がとられていれば、給食に使用可能な食材である、そのように考えており、継続使用をしているところでございます。
  なお、私立の保育園につきましては、3園が使っておりますが、久米川保育園は半分などに切って手を加えております。わくわく保育園も同様に、半分に切って手を加えて、今も使っております
  それから、課長発言ということでありますが、今の答弁のとおり、私どもとしては安全性は確保できている、そういう視点から献立表からの削除ということは考えていないところでございます。
  責任という問題の質問でありますけれども、責任というより、こういう事件が起こらないようにするのが私どもの行政の役目だと思っておりますし、市の配置の栄養士が巡回をする中で、適切な巡回指導を行うことによって、こういう事故が起きないようにすることがまず第一だと考えております。
〔中略〕
○5番(朝木直子議員) まず、保健福祉部ですが、きのう、御答弁なさったんですから、それについては答弁しっ放しではなくて、責任を持って御答弁をしていただきたいと思います。
  それから、東京都に上げない理由が大事に至らなかったからということでしょうか。そういう理由なんでしょうか。
  それから、半分に切れば安全だというふうな根拠ですが、これは子供というのは、いろいろな発達の程度に差がありますから、特にそしゃくとか嚥下機能が未発達な子供については、半分に切っても、私はこれは安全とは言えないと思います。これは絶対安全と言える根拠ね。これもメーカー側も包装紙にお年寄り子供が食べる場合には、のどに詰まらせないように御注意くださいというふうに書いている製品でありますから、これはきちんと検証すべきだと思います。今回の事故も、丸飲みしたんではないですからね、さっきも言いましたけれども。ちゃんとあぐあぐとかんで、かんで飲み込むときにチーズキッスがのどにくっついたということですから、これは半分に切っているとか、切ってないとか、そういう問題ではないですよ。チーズキッスを食べていただければわかると思います。安全と言える根拠は何なのか伺います。
  それから、児童課長の件については御答弁がないようでありますが、こういう発言があったことを認めるのかどうか伺います。また、適切な発言だったのかどうかお伺いしておきます。これは別に原稿がなくても答えられる内容だと思いますので、御答弁ください。
  それから、第三者評価、公立ですが……。
○保健福祉部長(越阪部照男君) 再々質問にお答えさせていただきます。
  東京都の方への報告ということでありますけれども、先ほどお答えいたしましたとおり大事に至らず、こういう形で適切な配慮がなされたことにより大事に至らなかったということで報告はしておりません。
  それから、半分に切るといういろいろな問題でございますけれども、子供たちのそしゃく機能に合わせて、保育士さんが常時子供たちの状況というものは把握される中で、保護者から子供さんの状況というのを把握した中でそれぞれ対応していただいていると思っておりますので、適切な対応をお願いしているところでございます。
  児童課長が園長会等で発言した問題でありますけれども、献立表につきましては、チーズキッスについてもこういう安全性等を配慮する中で、標準の献立の中に栄養分の問題とか、子供たちへの食という部分から継続して載っている、そういう発言をした内容でございます。


【資料3】東村山市議会本会議における矢野・朝木両「市議」の質疑応答抜粋平成18年12月4日
*丸付数字はカッコ付数字に修正。太字は引用者=3羽の雀。

○5番(朝木直子議員) 質問時間制限に強く抗議して、順次、伺っていきます。
  第1点、保健福祉行政のあり方、保育行政の問題であります。保育所のあり方について何点か伺います。
  まず、第1といたしまして9月でも取り上げましたチーズキッス、すなわち、本年7月に発生したキャンディーチーズ窒息事件についてであります。保育園での窒息死寸前の事故が起きたことは、既に当該保育園から事故発生直後に、報告書が提出されているとおりでありますが、7月から4カ月経過した現在に至っても、いまだに保健福祉部児童課所属の管理栄養士が作成した献立表には、チーズキッスが平然と食材として使用することが記載されているばかりか、調理指示書にも一切注意書きがなされていないのであります。これの保育園児の生命、そして、安全に責任を負担する保健福祉部の態度なのかと、驚くべき危機管理に対する認識の欠如であります。
  ところで、12月1日の読売新聞朝刊17面には、幼児窒息、後遺症の可能性というタイトルで、コンニャク入りゼリー要注意という記事が記載されているのであります。ことし10月、山口県内のスーパーのゲームコーナーで、クレーンゲームでとった景品のコンニャク入りゼリーを2歳の男児が食べてのどに詰まらせ、救急車で搬送され、命は取りとめたものの窒息したため、低酸素状態が長かったので入院したが、脳には後遺障害が残る可能性があるとされているほか、このスーパーの業者は窒息事故発生後、問題のゲーム機を撤去したというのであります。
  そして、通報を受けた国民生活センターでは、コンニャクゼリーは子供のゲーム機の景品としては不適切と指摘しているのでありますが、この記事には、アメリカ食品医薬品局が2001年にコンニャク入りゼリーの輸入中止を業者に勧告したほか、欧州連合、EUでも子供の窒息事故を防ぐため、2003年、ゼリー菓子にコンニャクを使用することを禁止したことが紹介されているのであります。
  先日の決算委員会では、この窒息事件があったにもかかわらず、いまだに市立保育園の献立表に、チーズキッスが記載されていることに、警鐘を鳴らした東村山市民新聞を市長のところに持っていき、「市長、これは保護者の不安をあおるものじゃないですか」などと、保育園児の安全の議論ではなく、逆に市当局の危機管理意識のない態度を、ごまをすって擁護するような発言をする、自称市民派のあきれた人物もいたのでありますが、私どもは何よりもまず、保育園児の命を第一に考え、このキャンディータイプチーズは、直ちに保育園の献立表から削除し、ほかの食材に差しかえることを強く求めるものであります。
  9月議会では、小さく切れば問題ないとの答弁がありましたが、小さく切れば問題ないとの根拠は何か、逆に小さく切らなければ、安全性に問題があるということを所管みずから証明した答弁ではないですか。このキャンディータイプチーズの問題は、単に大きさだけではなく、食べるときに溶けて、のどにべたっと張りつくことが問題なのであります。本件窒息事件の翌日には伊豆・稲取の保育園で、園児がプチトマトをのどに詰まらせて窒息死した事件がありましたが、こういう固形物の場合は、背中をたたくと比較的出やすいのですが、チーズのようにのどにぺたっと張りつくものについては、なかなか背中をたたいても出てこない。これは幼児の救命処置にたけた看護師が必死になって、幼児の背中が紫色になるまでたたいて、これでやっと出てきたということでありますから、固形物よりもはるかに救命措置が困難であります。
  そこで、まず、(1)として伺いますが、このキャンディーチーズ窒息事件について、東京都には報告したのか、していないとすれば、なぜしないのか伺います。また、このチーズの包装紙には、小さなお子様がのどに詰まらせないよう御注意くださいとの記載がありますが、現実に保育園児がのどに詰まらせ、窒息事件を引き起こした原因食材たる商品をなぜ使用し続けるんですか。包装紙に注意書きがあるものを、どうしてそこまでして使用し続ける、その理由は何でしょうか伺います。
  (3)として、窒息事件から4カ月過ぎた現在でも、保健福祉部児童課所属の管理栄養士は市立保育園の献立表に、キャンディーチーズを食材として使用することを記載しているだけではなく、調理指示書にも何ら注意書きをしておりません。このキャンディーチーズは、100%安全であるということが保証できるのか伺いたい。
  (4)として、保育園児の生命にかかわる危機管理意識の実態を象徴する問題なので、この際、伺っておきますが、市立保育園の献立表に記載して、キャンディーチーズを食材として使用することを、所管の児童課長、保健福祉部長、次長、助役、市長の全員が承認しているのかどうか伺います。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) 保育に関する質問についてお答えいたします。
  まず、1点目でございますけれども、公立保育園におきましては以前からチーズキッスに限らず、プチトマトでありますとか、プチゼリーとか、これらの誤食のおそれのある球状の一口サイズの食べ物につきましては、給食時に厨房で半分に切ったり、子供の摂食機能に合わせて保育士が切って与える等、必要な対応や配慮をとってきております。献立表注意書きの質問でありますけれども、必要な誤食防止の対応や配慮がなされていること、また、子供の食の幅や安全な摂食行動を見につける観点からも、献立からの排除は必要ないものと考えているものでございます。
〔中略〕
○6番(矢野穂積議員)〔略〕
  次の問題ですが、保健福祉の問題ですが、先ほど細かく朝木議員の方から、キャンディータイプチーズについての窒息事故について、いろいろお聞きしているわけですが、もう一度、先ほど読売新聞の12月1日付の17面の記事について紹介があったんですが、何か私はいまだにびっくり仰天して、その驚きが続いているんですが、保育園児の命を預かる所管の保健福祉部が、窒息事故が現実に起こっているのに、その原因食材を使うことをペンディングにするとか、あるいは、もうやらないとかいうことを全然口にしないで、小さく切ればいいみたいな話だけでもないんですね。聞いてみると、そういうふうな配慮をしているからいいんだみたいなことで、結局は調理指示書にも小さく切れとは書いてないでしょう。市立保育園では何か配慮しているんだと言っているけれども、献立表にキャンディータイプチーズを使うことが書いてあるのに、実際の調理をするときの細かい指示書がつけて配られますが、その調理指示書には細かく切ってくださいとか、何歳以下についてはこんなふうにやりなさいとか、何で書かないんですか。
  バナナについては、多分、ポストハーベストの関係でカビ防止剤が気になるんで、3回洗えと言っているんだろうと思うんですが、バナナは3回水洗いをしろみたいなことが調理指示書に載っかっているのに、何で、このキャンディータイプチーズについては、何もその後、調理指示書に注意書きがないんでしょうかね。今の朝木議員の質問に対する答弁がありましたから、あえて、それに対して重ねて伺いますので、その点をきちんと答えてください。それと、東京都にも上げていない理由も言っていないので、それも答えてくださいね。
  それから、2点目ですが、いろいろ何だかんだとおっしゃっているんですが、実際に窒息事故が起こっているので、これはたまたま救命処置がよかったので、今のところ後遺症も出ていない。ところが、先ほど紹介のあったコンニャクゼリーの場合は2歳のお子さんですが、入院して命は取りとめたけれども、低酸素状態が長く続いていたので、つまり、吐き出すまでに時間がかかったということですね。そのために、脳に後遺障害が出るということが予想されていて、親御さんは非常に心配されているというか、困っていらっしゃる。それで、国民生活センターに駆け込んだというのがこの記事の内容です。そこで、ちょっとお伺いしますが、国民生活センターというのはどういう機関かわかりますが、所管ちょっと部長、お答えをお聞きしておきましょう。都に上げていないと言うから。これから、そういう問題になるんじゃないかと思いますが、どういう機関かを教えてください。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) 保育関係についてお答えいたします。
  まず、1点目のチーズキッスの関係でございますけれども、今回の件を受けまして、私立の保育園でありますとか認証、あるいは、認可外保育室につきましては、公立保育園で行っております誤飲防止対策の周知を行うとともに、各施設で行っている誤飲防止対策のアンケートを実施させていただきました。安全な給食の提供を心がけるという観点から、さらなる誤飲事故防止対策の徹底が大切であるため、アンケート結果を各施設へ周知したところでございます。
  それから、東京都への報告ということでございますけれども、保育園の適切かつ迅速な対応によりまして、大事に至らなかったということも含めまして、都には報告はさせていただいておりません。
  それから、国民生活センターというお言葉が出てまいりましたが、詳しく内容的にすぐ把握している状況ではございませんので、答弁は差し控えさせていただきます。
〔中略〕
○6番(矢野穂積議員)〔略〕
  それから、国民生活センターということについて保健福祉部に聞いたんですが、知らないということですね。これは製造物責任というのを御存じでしょう。無過失責任を問われるんです。事故が起こったときに、製造業者がその製造したものについて無過失的に責任を問われる。事故が起こったのを知っていて、あなたの方もやったら、同じような責任を問われるんじゃないですか。その点についてどのようにお考えなのか。PL法に関して認識を聞いておきましょう。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) キャンディーチーズの関係でありますけれども、実際にはチーズキッスということでございますけれども、これまでも答弁しておりますが、チーズキッスに限らず、誤飲のおそれのある食べ物については、子供の摂食機能に合わせた必要な対応や配慮を各施設でとっていただいております。したがって、そのような上で、安全な食材と考えておりまして、先ほどの製造者責任というところにも通じてくるものかと思いますけれども、安全な食材である、そのように判断しております。
○6番(矢野穂積議員) いろいろ邪魔をしないでくださいね。
  製造物責任というのはどういうものか、わかっていて言っているんですか。窒息事故が起こっているんですよと聞いているでしょう。もう一回、答えてください。
○保健福祉部長(越阪部照男君) 確かに、PL法等のそういう形での時代の流れの中で、製造に対する責任問題というものを私どもは認識しております。そのことを判断した中でも、チーズキッスについては安全という判断を今はしております。


【資料4】東村山市議会本会議における矢野・朝木両「市議」の質疑応答抜粋平成19年6月8日
*丸付数字はカッコ付数字に修正。太字は引用者=3羽の雀。

○3番(朝木直子議員)〔略〕
  (7)、こんにゃくゼリーの窒息事故が多発し、毎日や朝日の報道でも7歳の児童まで死亡しているほか、イクラでさえ窒息事故が発生している上、専門家は一口サイズに切っただけでは窒息事故はなくならないと指摘していることが紹介されているのであります。また、独立行政法人国民生活センターは、そのホームページにおいてこんにゃくゼリーだけではなく、キャンディタイプチーズの使用についても注意をするよう呼びかけています。今月5日には、NHKの番組「おはよう日本」において、りんごっこ保育園でのキャンディチーズの窒息事故で危うく死亡するところを、幼児の救急救命措置を熟知した職員によって命を取りとめた例が紹介され、身近な食品でも危険なものがあるので注意が必要とナレーションされているのであります。
  ところで、キャンディタイプチーズについては、昨年7月の窒息事故後も使用を中止せず、児童課所管は市立保育園の毎月の献立表に使用食材として、現在も掲載して使用し続けているのであります。しかも、所管はこのNHKの番組が放映された後、6月5日以降に5月30日付なる文書で、事故は各施設の責任なので食材には十分注意するようになどという文書を配布しているのであります。国民生活センターのホームページで危険だから注意するように呼びかけているという、こういう食材を市は献立表には載せるけれども、それを使って事故が起きても、わしゃ知らんぞという、こういうことでしょうか。そこで伺うのでありますが、キャンディタイプチーズの食材としての市立保育園での使用について、どのように改善したのか明らかにしていただきたい。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君)〔略〕
  次に、保育食材の関係でありますが、市立保育園では市内保育園のキャンディタイプチーズの誤食事故を受けまして、チーズキッスを使用する場合には、子供への食べ方の注意の呼びかけの徹底を行っております。
〔中略〕
○3番(朝木直子議員)〔略〕
  それから、キャンディチーズの関係ですけれども、そうすると食べ方に気をつけない方が悪いということで、国民生活センターで注意を喚起されている食材についても献立表には載せ続ける。これで窒息事故を起こしたら、それはあんたたちの責任でしょということですね。確認しておきます。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君) キャンディチーズの件でございますけれども、各保育園等に注意を促す文書も流しながら、使用についてはお願いをしているところでございます。
  実際のところ、食事の際の職員の必要な誤飲の防止の対応とか、配慮が十分にとられることによりまして、給食の使用は可能な食材であります。また、子供の食の幅や安全な摂食行動を身につける観点からも、献立上の問題はないものと考えております。
〔中略〕
○4番(矢野穂積議員)〔略〕
  それから、こんにゃくゼリーとキャンディタイプチーズの問題でありますが、先ほど朝木議員が紹介したように、今月5日にNHKの「おはよう日本」という番組で、りんごっこ保育園のキャンディチーズの窒息事故について紹介があって放映されたわけですが、あのときに私も見ましたが、食べさせるときの様子が、そのときの保育士さんが実際に再現して見せているんですね。キャンディチーズの包装がついたまま、指でつぶして、いいですか、丸のみにしたんじゃないですよ、指でつぶして子供にあげたら、子供が2かみ、3かみしたときに詰まった、気道にふさがったというふうに説明していたはずです。というと、食べ方の注意を徹底しているというのは、あなた、どういう意味でそういうことを言っているんですか。つぶすというのは、ほとんど原型がなくなるぐらいになっているんですよ。それについて、どういうふうな注意を徹底しているというふうにお考えになって指導しているのか。
  この放映があった後、朝日とか毎日が報道した後、変なチラシが出ましたが、その変なチラシが公立とか私立の保育園に対して、安全な給食、及び、おやつの提供は各施設の責任だと書いてある。市の責任はないんですか。市立保育園は、少なくとも児童課の管理栄養士が献立をつくって、そして、毎月の献立表にキャンディタイプチーズを使うことがいまだに今回も載っているじゃないですか。1年たったんですよ、りんごっこの窒息事故から。どうしてそういうことができるのかお伺いしておきます。
〔中略〕
○保健福祉部長(越阪部照男君)〔略〕
  それから、キャンディチーズの関係で再三いろいろ朝木議員も質問があったり、イクラの問題も含めたり、テレビ放映の問題も含めて御指摘がありましたが、私どももこういう食材については、子供たちの安全を守るという立場から日ごろから心がけているわけでありますが、それらの中でまたこういう全国的な誤食の事件が起きた、悲しいことが起きたわけでありますので、5月30日付で安全な給食、及び、おやつの提供についてということで、各施設にさらに増して注意を促した、そんな内容になっておりますので御理解いただきたいと思います。

*1:他にXENONさんなた5963さんMauiiさんなどのつっこみを参照。