自分達に都合のいい判決の時だけ「三権分立」を持ち出す矢野穂積「市議」


「いくつかの方面」から抗議か警告でもあったのか、下劣の極みともいうべき最後っ屁とともに突如閉鎖された中村克ブログ(友愛社会を目指す「三羽の鳩」)について触れようかと思いましたが、とっくに決着がついている問題を急いで取り上げる必要もないですから、後回しにします(追記:とりあえず12月6日付の記事の注1を参照)。それにしても、人間とはここまで醜く情けなくなれるものなのですね。家族を盾にして被害者面をしようとするなら、少しは家族に対して胸を張れるような行動をとったらどうなのでしょうか*1


というわけで、矢野・朝木両「市議」の話を続けます。東村山市民新聞」は、12月7日付(2009/12/07 00:04:05)・8日付(2009/12/07 21:39:48)更新とも「最終更新日」の修正のみでした。変わったことといえば、7日付更新で花の写真が枠から飛び出していたことぐらいでしょうか。


この隙に、〈東村山(笑)劇場〉の方で市議会9月定例会の委員会会議録の抜粋を済ませるとともに、〈「東村山市民新聞」の迷宮〉のりんごっこ保育園名誉毀損(平成18年附帯決議)裁判のページ「市議会における矢野・朝木両『市議』らの発言(判決確定後)」という項目を作っておきました。矢野「市議」らが、勝手に数々の行政訴訟を起こして市に2000万円以上の負担をさせている自分達のことは棚に上げて“附帯決議提案者に自腹を切らせろ”と騒いでいる会議録の一覧を掲載したものです。共産党の田中富造市議も混じっているのはご愛嬌


9月4日の一般質問で矢野「市議」が、他の通告内容をすべてすっ飛ばし、朝木明代市議「殺害」事件やら「創価学会」の妨害やらを持ち出して延々と大演説をぶっていることについては、11月24日付の記事12月4日付の記事でも呆れておきました。こうして並べてみると、「草の根」だけで計6回も本件を持ち出しているんですね(9月29日の本会議は2回にカウント)。12月定例会の会議録が公開されれば、このリストにさらにいくつかの会議録が付け加えられることになるのでしょう。さっさとお得意の行政訴訟で決着をつければよろしいのに。


ちなみに、普段は70〜100程度のアクセス(トップページ)しかない〈「東村山市民新聞」の迷宮〉ですが、7日は珍しくアクセス件数が200を超えていました。東村山市私立保育園設置指導指針(ガイドライン)のページに67件のアクセスがあったところを見ると、やっぱりこの問題への関心が高まっているんでしょうね。


市議会の件に話を戻すと、9月14日の決算特別委員会(民生費)では、矢野穂積「市議」が市長に向かってこんな立派なこともおっしゃっていました。

あなたは公職で、しかも選挙で選出された公人です。現行の法秩序というのは、政治のプロセスも含めて考えると、統治機構というのは三権分立ということになっていて、司法、立法、行政ということになってる。最終的には、司法判断が出れば、立法でも、行政でも、従わざるを得ない。そういう中で、あなた、確定した判決が出たときに、これに従わないということはあるんですか。これ、そういう意味でとっていいんですか、さっきのは。それとも、わかりやすく言えば、判決が確定して司法で判断が出れば、それはきちんと受けとめて、それは間違いでしたって認めるんですか。どっちですか。


ほほう。矢野・朝木両「市議」がこれまで数多くの裁判で負けてきたことは周知の事実ですが、両「市議」がその事実を「きちんと受けとめて、それは間違いでしたって認め」た例は寡聞にして知りませんね。


たとえば、佐藤市議を「越境通勤市議」と攻撃して東京都選管を訴えた裁判では、ちょうど1年前(2008年12月8日)に矢野・朝木両「市議」が完全敗訴を喫しましたが、最高裁は自ら審理しなかったため、過去の最高裁判例との関係は不透明のままとなりました」などという意味不明の言い訳をし、「越境通勤市議」のレッテルを「親創価」に書き換えただけで、ちっとも「きちんと受けとめて、それは間違いでしたって認め」ていませんけれども。


万引き被疑事件の舞台となった洋品店にしても、洋品店店主が万引き「デッチ上げ」に加担したなどという主張は数々の確定裁判で全面的に排斥されていますが、矢野・朝木両「市議」は、これらの判決を「きちんと受けとめて、それは間違いでしたって認め」たでしょうか。まともに報告すらせず、それどころか「一番弱い」洋品店に「抗議」することが「最も効果的だ」などとさらなる嫌がらせを煽って、いまだに洋品店店主を恐怖のどん底に叩き落としているだけではありませんか。


(この記事を書いている最中にエアフォースが更新され、〈西村修平事件第6回口頭弁論(その8)〉がアップされました。黒のブラウスを着ていたのが(スーツの上着の)上か下かわからない」〔西村代理人〕って、何じゃそりゃ。)


少年冤罪事件に至っては、
「仮にも公職にある者がこの曖昧な記憶に基づき、しかも司法警察職員による捜査がなされながら刑事訴追の手続きが執られていない被告を名指しで犯人であると断定している点において極めて特異であると言わねばならない」
などと厳しく断罪されながら、その事実を「きちんと受けとめて、それは間違いでしたって認め」るどころか、いまだに
代理人弁護士が控訴理由書を出さないという考えられない背信行為のため形式上敗訴したが、犯人を知る目撃者が『逆恨みされるから証言できない』と供述し、事実上,、襲撃犯が確定した」
などという醜い言い訳を公然と東村山市民新聞」に掲載していますよね(「逆恨み」の件についてはエアフォース〈少年冤罪事件第4回を参照)。



そもそも、創価学会に対する謝罪広告をこんな形でしか掲載できない人達に、市長に偉そうに説教する資格があるんでしょうか(2月11日付〈都合の悪い判決は「茶番」「蛮勇」呼ばわりする矢野・朝木両「市議」〉も参照)。



「万引き冤罪」と朝木明代市議「殺害」を一蹴した「創価問題新聞」事件判決についても、その後の『東村山の闇』事件判決「実質全面否定」されたなどとデタラメを言い続けていますしね。そういえば、9月4日の一般質問(矢野「市議」)では、前者の判決を華麗にスルーしつつ、保育園問題には何の関係もない後者の判決について一席ぶっていましたっけか。

 このような、本件確定判決が指摘した、当市議会与党会派の問題は、まさに本件保育園問題の背景となっている朝木議員××××と深く結びついていると言っても過言でないのであります。この××××に関して、私及び朝木直子議員が共同出版した「東村山の闇」という書物に対して、事件発生当時の東村山警察千葉英二元副署長が、私どもを名誉毀損だと称して提訴した裁判、すなわち東村山署の捜査及び広報の責任者である元副署長千葉英二が、八王子支部の検察官や、他の東村山署の捜査担当者とともに、本件窃盗被疑事件については、朝木明代議員を犯人だと即断して、捜査を尽くさないまま書類送検し、本件転落死についても、早々に、早々と万引きを苦にした自殺説を打ち出して外部に公表し、××の証拠を無視し、捜査をねじ曲げたもので、その職務は適正さ、ないし公正さを欠くものであった。こういうふうな論評をしたとされる、本件「東村山の闇」が名誉毀損であるとした千葉元副署長の主張でありますが、この論評たる「東村山の闇」について、最高裁確定判決は、違法性はなく名誉毀損はない、成立しないと断定しているのであります。
(「××」の部分は会議録原文では空白)


きりがないのでこのぐらいにしておきますが(2008年4月5日付〈〈草の根〉の辞書に謝罪の文字はあるか(いやない)〉も参照)、ここにも矢野・朝木両「市議」のご都合主義的体質が如実に表れているというものです。


なお、9月14日の決算特別委員会では、佐藤市議の質問に答える形で市内私立認可保育所の保育面積、給食費、保育材料費が園ごとに明らかにされていますが、これについては機会を見て取り上げます。りんごっこ保育園の保育材料費だけ突出して低い(45万1,884円)のが、とりあえず目を引くところです。


【追記】
記事をアップした後にこのような報道に気付きましたので、とりあえず追記しておきます。

保育中の死亡、5年半で49件…7割が0〜1歳
 厚生労働省は7日、全国の認可保育所と認可外保育所で2004年4月〜09年11月に、通所や保育時間中に計49件の死亡事例があったとする調査結果を発表した。
 それによると、保育所内(園庭を含む)の死亡事故は43件で、園外は6件だった。本棚の中に入り込んだまま出られなくなって熱中症で死亡したり、浴室で水死したりした事故のほか、乳幼児突然死症候群による死亡もあった。全体の約7割が0〜1歳の低年齢の児童だった。
 全国で約2万3000か所ある認可保育所で19件、約1万1000か所ある認可外保育所で30件発生。認可保育所の方が事例数が少ないことについて、同省では「職員全員が保育士の資格を持っていることなどが影響しているのでは」としている。
 長妻厚労相は、待機児童が多い都市部に限って認可保育所の居室面積など設置基準の緩和を表明している。これに対し、事故で乳幼児を亡くした家族らでつくる市民団体が同省に実態を調査するよう申し入れ、今回初めて公表された。
(2009年12月7日23時02分 読売新聞)