やっぱり裁判のことをわかっていない瀬戸弘幸サン


荒井さん(C.I.L)も呆れているように「東村山市民新聞」が凄まじいことになっていますが、これについては後述するとして、まずは「迷走するホシュ」方面の話題から。


槇泰智(まき・やすとも)が写真家からも訴えられていることについては本人が〈裁判所からの呼び出し、バンバン来ている〉で報告していましたが、刑事告訴も行なわれたようです。「公明新聞」(6月25日付)より。

悪質な写真盗用で告訴申し立て
写真家・箱崎氏 著作権法違反で警視庁に
 職業写真家の箱崎愼一氏は24日、同氏が撮影した公明党の高倉良生都議の写真を著作権者である同氏に無断で使用したとして、同区野方の槇泰智を著作権法違反で警視庁に告訴を申し立てた。
〔中略〕
 槇の行為は、およそ他者の権利を尊重する意識の欠落した極めて悪質なものであり、さらに被写体のイメージを変えるという著作者として許し難い改変を加えるものであるとして、槇に対する速やかな捜査と厳重な処罰を求めている。


瀬戸サンもこちらの記事で使っているいた写真でしょう*1。槇によれば「都議会議員がホームページで公表しているもの」ということで、出所は高倉都議のサイトのこちらのページですかね。本件については、私もここまでやらなくてもいいんじゃないかと疑問に思わなくはないですが、法的には写真家の言い分に分があるということになるのでしょうか。


こちらも引き続き司法判断を見守るとして、街宣禁止等仮処分命令の申立てに関して昨日行なわれた審尋については、槇本人は、審尋前に行なわれた抗議集会の写真を並べるだけで、中身についてはまったく報告していません。記事のタイトルが〈裁判官の聞き取りなんて形だけだね、、、既に結果は。。。。。〉なので、まあ敗色濃厚なのでしょう。(追記:その後、「債務者・槇 泰智の主張」が掲載されました。)


瀬戸サンの〈公明党=創価学会の言論弾圧事件(1):「街宣禁止仮処分」は自由社会への挑戦〉には、少しだけ審尋の内容が書いてありました(太字は原文ママ)。それにしても、これを見ると、瀬戸サンは本当に裁判のことがまったくわかっていないのだなと嘆息させられます。

 さて、この問題で本日の「仮処分事件」を担当した裁判官は次のように槇やすとも氏に質問したと言います。
(1)詐欺を働いたという明確な証拠はあるか?
(2)ガソリンスタンドと共謀したという事実はあるか?

 バカじゃないのか−と思ってしまいました。本来ならそれを調べるのが司法ではないか。この事件は不正な請求に応じて、一旦はお金を払った東京都が先ずは詐欺罪で告訴すべきでした。
 その告訴を受け、警視庁が捜査をして検察庁が裁判にかけるかどうかを判断すべきことなのです。その当然のことを司法当局がやらないから、一般の市民がこのような形で告発しているのです。
 このようなことを一般の市民に聞くのなら、裁判所はこの「仮処分事件」の判断を下すに当たって最低限、次のことをしなければならないでしょう。
〔中略〕
 それくらいの調べをした上で決定すべきだと思います。そのようなことを裁判官が関係者から聞いた上で、詐欺師呼ばわり、ペテン師呼ばわりすることに関しての裁判所の意見を言うなら理解も出来よう。
 しかし、自分達は何もしないで公明党創価学会の主張だけを取り上げて明確な証拠はあるか、などとは噴飯もの以外の何ものでもない。


日本の民事裁判は「弁論主義」が原則で、事実と証拠の収集は当事者の責任であり権限です。いろいろと例外はあるにせよ、裁判所による職権証拠調べは原則として禁止されており、瀬戸サンのこのような主張こそ噴飯もの以外の何ものでもありません。


裁判所は、「公明党創価学会の主張だけを取り上げ」るつもりはないからこそ当事者を呼び出して主張を聴取しているのであり、高倉都議が「詐欺師・犯罪者」であると言うのなら、その真実性・相当性を裏づける証拠を提出すればいいだけの話です。できないなら、最初からそんな表現を用いるべきではなかった。


また、「不正な請求に応じて、一旦はお金を払った東京都が先ずは詐欺罪で告訴すべきでした」「その当然のことを司法当局がやらないから、一般の市民がこのような形で告発しているのです」とも書いていますが、何度か指摘したように、なかなか返還しようとしなかった十数名についてはすでに東京地検への刑事告発が行なわれています(うち12名が返還)。


それでも不満だと言うのであれば、虚偽誇張を交えた街宣を行なう前に、自ら刑事告発をすればよろしい。告発は誰にでもできます(刑事訴訟法239条1項「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる」)。


行動する保守」らしく、都庁周辺で街宣をやって、告訴しなかった東京都に抗議の意を表明することも考えられるでしょう。もっとも、(可能性はまずないとはいえ)東京都が告訴するとなれば、公明党だけの話には留まりませんが


アンチブログを「創価学会の犬」と認定〉についてもいくつかつっこんでおきたい点がありますが、昨日付の記事の追記も書いた後で面倒くさくなったので機会を改めることにして、最後に「東村山市民新聞」の更新状況(6月25日付)を記録しておきます。


まず、トップページでは、〈◎「フォーラム21」最高裁確定判決の歴史的意義〉(〈トピックス〉のすぐ下)という見出しの囲みに次のような記述が登場しました。


〈そして、とうとう「創価・公明」の手先であることを自白する書き込み、「創価・公明」擁護に必死です。やっぱりネ! (090624)〉


創価の犬認定先生」とまったく同じ発想ですね。これまでにもまして「認定」に狂奔せざるを得なくなっているということでしょうか。もはや中村克サンを擁護するどころではなくなったようですが、まあご本人がこんな調子ですからね。そういえば、「真相究明5」の〈「なるほどネ」!〉(なぜか「ネ」だけフォントが小さい)も一時話題になりましたね、懐かしいなあ。


私も最近「なるほどネ!」「やっぱりネ!」と膝を打つことが多いんですが、それは追々取り上げるとして、〈「フォーラム21」裁判の歴史的意義〉(魚拓)には次のような加筆がありました(太字は原文ママ)。もうブログにすればいいと思うんですが、わかる人にしかわからないような状態でないとまずいんでしょうね。

 提訴されば、サイバーエージェント同様、敗訴確実の「荒井禎雄」が何を大口たたこうが、全く信用などない!逃げ回っている自分の惨めな姿が、どうも見えてないらしい。
 くやしかったら、正々堂々と、提訴を受けてたつことだ!できないだろ、敗訴が怖いからな!そして、もひとつ、実は、その「正体」、知られるのが怖いんだろう!なんとか言ってみろ、ワッハッハッハッ!
 「無許可のコピペ屋」またの名「法律オンチの無知無能」、焦って、ついに親創価創価の手先だということを自己暴露したようだ。
 そういうのを、尻尾丸見え!というのだ。後藤都議の活動に、気楽にのっかるんじゃない、手先めっ!


何度見てもすごいなあ。荒井さんも「今回の矢野穂積の壊れっぷりは過去に例を見ないほど酷いな」と書いてますが、私もまったく同感です。どうせなら、「手羽先めっ!」と誤記をしてみんなを笑わせるぐらいの思いやりマインドがほしかったですな。その前の加筆分も含めて、記念にスクリーンショット画像を載せておきましょう。



内容的にはいちいちつっこむほどの価値もありませんが、「後藤都議の活動に、気楽に」のっかってるのは、どう見ても瀬戸サンと槇ではないですかね。そもそもガソリン代の水増し請求問題は「行革110番」の活動によって明るみに出たみたいですし。


ゴチャゴチャおっしゃる前に、後藤都議ぐらいの成果を報告していただきたいものです。仮にもかつては〈徹底した調査・取材で税の使途や違法・不正、政治倫理違反に鋭いメス。〉というキャッチコピーをトップページに掲げていたんですから(5月22日付〈矢野穂積・朝木直子両「市議」は如何にして“○ンチ創価”の「オピニオン・リーダー」(笑)となりし乎〉参照)。


もっとも、凪論〈地方公共団体を考える2 〜住民監査請求の考察 「東村山市民新聞」のインチキ極まる記述を中心に〜〉によれば、「少なくともここ12年ほどでは1円も〔公金を市に〕取り戻していない」そうですから、後藤都議の成果と引き比べられるのが嫌なんですかね。私は資料として後藤都議のサイトを参照しただけで、そんなつもりはなかったんですけどね。いままでは。


このあたりの話については〈【裁判】矢野穂積・朝木直子(東村山市議)による行政訴訟一覧と応訴費用〉も参照。

*1:追記:あら、写真が選挙ポスターを写したものに差し替えられてるわ(26日午前0時6分ごろ確認)。まあよろしいんじゃないかと思います。これにともない、本文を修正しました。/差し替え前の魚拓はとられていませんでしたが、グーグルのキャッシュには残っていたので、いちおう証拠のスクリーンショット画像も作成しておきましたヨ。まあいいかとも思ったんですが、矢野「市議」が余計なことをお書きになるものですから、念のため。/さらに追記(6月26日):そうかと思えば、瀬戸サンが今度は〈公明党刑事告訴事件(3):今度は肖像権違反で刑事告訴〉と言い出しました。節子、それ肖像権違反ちゃう、著作権法違反や。/やがて訂正が入りました。わざわざ「これは敢えて肖像権違反と表記させて頂いたものです」などと言い訳めいたことを書かなくてもよろしいのに。ついでに、「正教分離を考える会」の誤字も訂正すればいいと思います。