手柄の横取りと責任転嫁の準備に余念がない「東村山市民新聞」


そういえば、今日(8月17日)は第2次「御用ライター」裁判の第1回口頭弁論ですね。で、20日には槇泰智(まき・やすとも)サンが申し立てた保全異議(高倉都議に関するビラ配布および街宣等を禁止する仮処分決定に対するもの)の審理が結審すると。これについては追々報告があるでしょうから*1、それを待つとしましょう。それにしても、東村山・東大和における街宣禁止の仮処分決定についてはちいとも話が出てきませんね。


というわけで、今日はTomatotic-jellyさんの報告を参照しつつ、東村山市民新聞」の8月16日付・17日付更新をいちおう拾っておきます。


まず8月16日付の更新ですが、トップページ《東京12区の情勢》《その4》が追加されました(8月15日 17:34:44)。

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《その4》 運動体たる「実行委員会」の各チームが、妨害はねのけ
 東京12区全域で、「ニュース創刊号」約20万部の配布目標をほぼ完遂!!

【斗いの成果第1弾】 公明党首が、恥も外聞もなく「重複立候補」に遁走へ!

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自・公体制への逆風などまったく考慮しない、すばらしい手柄の横取りぶりです。


そして、〈各団体へのアピール〉のページも更新された、と(8月15日 17:34:50)。幸福の科学に対する呼びかけが正しい段落順に戻されたのはどうでもいいとして、いくつか興味深い修正・加筆が見られます。


まずは、〈日本共産党のみなさんへ〉への加筆箇所。

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朝木明代議員殺害事件の真相究明の斗いでは、貴党所属の正森成二議員には「こういった事件があってはならない」と強く指摘され、ご自分から最大限のご協力を頂きました。

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日本共産党「草の根」を陰に陽に支えてきたことは、2008年6月12日付〈共産党はやっぱり日和(ひよ)るんですかね〉などでも触れておきました。りんごっこ保育園「視察拒否」問題でも、共産以外の委員がいずれも何らかの形でこの問題を取り上げていたにも関わらず、厚生委員会の委員長を務めていた福田かづこ市議(共産)は本件について報告していません。


今回、具体的に正森成二・元衆院議員の名前が出されたわけですが、日本共産党は今現在、朝木明代転落死事件について、そしてこの事件をめぐっていまだに市民生活を脅かす動き(洋品店襲撃事件など)が起きていることについて、どのように考えているのでしょうか。ジョーコクフ・ジュリーさんが送ったメールへの回答も含め、そろそろ見解を明らかにしてほしいものです。


次に、新たに追加された囲み(太字は原文ママ)。

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「実行委員会」の緻密な斗いの結果、「重複立候補」にまで追い詰められた公明党首の醜態ぶり!!
  公明党首は、公示直前の時期に至って、私達の「実行委員会」の斗いで追い詰められ、党首でありながら「重複立候補」に逃げ込むという醜態を天下に晒しており、すでに、マスコミでも指摘されている通りです。
 「幸福の科学」のみなさんには、あえて、創価公明と同様の「政教一致」の愚を冒し、総選挙後に確定的に想定される厳しい批判の対象となり「非課税特権剥奪」への道を敢て選択するのではなく、そして単に「自民党は公明との連立を解消せよ」と叫ぶだけでなく、当選可能な候補に一本化し、公明候補を打倒する斗いに合流していただきたく、強く要請いたします。
 日本共産党のみなさんには、公明党首打倒、政教一致党を国会から追放する斗いに対して、創価公明を助けるブレーキ役を果たした、と事後に厳しく批判される道を敢て選択するようなことのないように、東京12区は、ぜひとも、当選可能な候補に一本化し、公明候補を打倒する斗いに合流していただきたく、強く要請いたします。kouhuku(引用者注・「kouhuku」は反転文字)

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『実行委員会』の緻密な斗いの結果」とか「私達の『実行委員会』の斗いで追い詰められ」とか、〈各団体へのアピール〉というよりも手柄(の横取り)のアピールになってしまっています。同時に、日本共産党に対する呼びかけ(「創価公明を助けるブレーキ役を果たした、と事後に厳しく批判される道を敢て選択するようなことのないように」)に象徴的に表れているように、公明党首が当選した場合の責任転嫁の準備にも余念がありません。


それはそれとして、各方面からさんざん指摘されてきた矛盾点(6月15日付〈「政教一体」「カルト」批判をしてきたはずなのに「幸福の科学=幸福実現党」は擁護する人々〉、8月14日付〈やはり単なるお題目に過ぎなかった「ストップ!ザ『政教一致』」〉など参照)を意識してか、いまさらながらに、


「あえて、創価公明と同様の『政教一致』の愚を冒し、総選挙後に確定的に想定される厳しい批判の対象となり『非課税特権剥奪』への道を敢て選択するのではなく」


などと書いているところも注目されます。何を言っているのかいまいちよくわからないのですが、「政教一致」を批判するなら、幸福の科学幸福実現党に対しては、東京12区だけではなくすべての選挙区・比例区で立候補を取りやめるよう求めるのが筋というものじゃないんでしょうか。


まあ、もともと創価学会公明党の「政教一致」問題について正面からの(憲法論を含む)批判を展開していない/できない矢野穂積朝木直子両「市議」ですから(「東村山市民新聞」の迷宮〈「創価・公明」批判(らしきもの)〉および〈創価問題新聞〉参照)、首尾一貫した対応を期待することなど無理なのでしょう。なお、「政教一致」問題についてはワールドワイドウェブさんの〈瀬戸弘幸さんは極右の矜持すら忘れ去ったのか?〉シリーズも参照(その1その2その3その4その5その6)。


続いて8月17日付更新ですが、〈地元情勢〉と題した新規ページを作成したものの(トップページでは、【斗いの成果第1弾】の行に付け加えられた「地元情勢は?」という文字からリンク)、自民党の機関誌や『日刊ゲンダイ』の記事のコピーを、著作権を考慮した様子などまったく見せずに引っ張ってきただけですか。


ビラは配られたが、八代元議員の支持者らの本音は・・・〉というのは八代英太氏のことを指していると思われますが、あいかわらず説明不足で何が言いたいのかよくわかりません。それにしても、『日刊ゲンダイ』が地元情勢に関する「最新情報」の1次ソースになるのですから、さすがは「○ンチ創価のオニオン・リーダ」です。

*1:追記:凪論〈クロダイ裁判第3弾第1回口頭弁論傍聴記〉参照。クロダイくんは裁判を欠席したそうですが、原告が欠席するのはダメだけど被告が欠席するのはいいんですかね。/モンジローZさんも行っていたそうです。/WAW〈【速報】第2次「御用ライター」裁判、行政書士は「濫訴」主張〉も来ました。