【メモ】『週刊金曜日』が西宮・水曜デモ「粉砕」暴行事件について報道


という話を橋本玉泉さんが報告していたので、私も転載しておきます。

従軍慰安婦」デモ
在特会が暴力ふるう

 兵庫県西宮市の繁華街で一三日、「在特会」(在日特権を許さない市民の会)らが活動中の市民団体メンバーを暴行し、全治二週間の怪我を負わせる事件が起きた。元「従軍慰安婦」問題の解決を求める二六人が西宮駅北口に隣接する広場で、パネルを展示し、アピールを始めたところ、在特会二七人がやってきた。現場を通りかかった人によると、大音量で「あいつら売春婦だ。だまされるな」などと罵声を浴びせ続けていたという。「そろそろ終わりにして片付けようとした七時二六分、ビルの内から一斉に飛び出してきた人たちが、仲間を倒し足蹴にするなど暴力をふるい始めました。蝶の羽をあしらったものを背中に付けていた人ははがされて壊されました」(参加者)。
 一人の男性は肘に全治二週間の怪我を負ったため、二〇日には被害届を提出する。在特会は昨年、東京の三鷹市でも女性を殴って負傷させたり、秋葉原で「排外主義反対」と書いたプラカードを掲げた青年を集団暴行するなど、動きをエスカレートさせている。しかし、暴力と排外主義に反対する動きも各地で生まれ始めている。
林克明・ジャーナリスト
週刊金曜日金曜アンテナ(2010/1/22)〉)


なお、20日に長田で行なわれる予定だった水曜デモは中止になったか場所を移すかしたようで、事件にはならなかったようです*1。もっとも、虹の日記(byどろ)〈主権」のヘイトスピーチにうんざり 彼らとの対話、再び〉によれば、声をかけてきた男性を取り囲んで集団で罵声を浴びせるなど、あいかわらずだったようで。

さて、6時頃から、いつものヘイトスピーチが始まりました。
〔中略〕
演説が終わると、一人の男性が近づいていきます。
そばに寄って話を聞くと、どうやら保守的立場の男性のようです。
従軍慰安婦の強制連行はなかったと思うが、もう少しやり方を考えたらどうか、と語りかけています。
男性を、会のメンバーらが取り囲んで罵声を浴びせます。
「帰れ、帰れ」「それで60年間、何か変わったんかい」「わしらは行動する会なんじゃ」「わしらのやり方にゴチャゴチャぬかすな」
男性はあきれはてています。
あまりにひどい言いように、「議論する言うとったんとちがうんか」と、つい言わなくても良いことを言ってしまいました。
すると今度はこちらに皆さんが押し掛けてきました。
あちゃー、やってもた〜・・・orz
(虹の日記(byどろ)〈主権」のヘイトスピーチにうんざり 彼らとの対話、再び〉)

面白かったのは(いや、面白がっててもいかんが)、演説で「私たちはフツーの市民です。仕事を持っている普通の人間ばかりです。」
こんなことをイケシャーシャーとのたまった直後のことです。
小柄なおじいさんが、何事かを語りかけながら近づいていきました。
すると文句をつけられたと思って、ほとんどのメンバーが「ガオーッ」と血相を変え、日の丸を押し立てて、おじいさんに襲いかかったんです。
駅前は騒然たる雰囲気に包まれました。
警官がおじいさんを保護して会場外に連れ出しましたが、メンバーは尚も何やらまくしたて、叫びながら追いかけて行きます。
弁士(誰だっけ?)が「もうええ、帰ってこい」と呼びかけて戻すまで、興奮は納まりませんでした。
あのねえ、一言いわれたら集団でがなりたてて年寄りを追いかけ回すのが、普通の市民かあ?
あれはとてもフツーじゃなかったぞ。
あとからそのおじさんがたまたま隣に立ったので話をしたんですが、ちょっとお酒が入っていました。
「いつもは何をしとっても警察なんかおらんのに、何やろうと思って様子を見ていたが、早口でよう聞こえん。もっとゆっくり喋ってくれと言いに行ったらあんなことになって。」
ということでした。
「あいつらはなんなんや」と聞かれたので、アホですわと教えときました。
(虹の日記(byどろ)〈主権」のヘイトスピーチにうんざり 彼らとの対話、再び〉)


〔この記事は、1月22日午後8時過ぎにアップしたものです。〕

*1:【追記】週刊金曜日』で報じられた西宮の事件については、1月17日付〈【メモ】在特会/主権回復を目指す会が西宮で暴徒化したとの噂〉および1月19日付〈ますます加速する「陸のシーシェパード」(在特会/主権回復を目指す会)の暴力的自警団体質〉も参照。/チラシ配布を法的に止めたければ、配布禁止の仮処分を裁判所に出せば良いのです。それが出来ないからこそ、このような執拗な妨害・嫌がらせ行為を働いているのですと語っていた瀬戸弘幸が、一転して公序良俗を乱す蛮行許すな!」「法治というのは厳格に法を適用して摘発を進めれば良いというものではありません」などと書いて笑わせてくれる、〈言論・精神テロを看過する西宮警察の怠慢正せ!〉も参照。