【京都朝鮮学校襲撃事件】もっとも注力すべき裁判にまともな対応ができずに負け惜しみを吐き散らすばかりの在特会幹部


昨日(11月29日)から東村山市議会12月定例会が始まりましたが、東村山市民新聞ではその前日に「最終更新日」が修正されて以降(11月29日付、2010/11/28 14:26:05)、動きがありません。今日(30日)は「重要容疑者」裁判(柳原滋雄コラム日記裁判)の第2回口頭弁論もあったことですし、いろいろとお忙しかったのでしょうか*1


一方、京都地裁では、昨年12月の朝鮮学校襲撃事件をめぐって在特会や主権回復を目指す会の(元)関係者らが訴えられている民事裁判の第2回口頭弁論がありました。提訴(6月28日)から5カ月が経っても被告側がまともな裁判対応をとれていないことは、凪さんが次のように報告している通りです。


そのせいか、在特会幹部らは直前になって負け惜しみの言葉を発したのみで(後述)傍聴の呼びかけさえ行なわず、在特会側の傍聴者がいたのかいなかったのかすら定かではない有様だったようです。徳島県教組襲撃事件初公判(11月17日)であれだけ騒いだ主権回復を目指す会に至っては、いまなおサイトのトップページで中谷辰一郎被告(人)へのカンパを呼びかけ続けながら*2、第2回口頭弁論は完全にスルーしました。


裁判の様子については、傍聴に行って裁判後の報告集会にも参加したaramasanさんが、はやく仕事しろ>俺〈京都朝鮮学校いやがらせ事件第二回口頭弁論傍聴記〉その1その2その3で詳しく報告してくれています。原告側準備書面はきわめて詳細なもののようですが、国連・人種差別撤廃委員会に対して立派な「反論書面」を送付した在特会のことですから、少なくともその一部に対しては容易に反論できるはずでしょう。もっとも、在特会代理人を引き受けた徳永信一弁護士が「反論書面」に基づく立論を受け入れてくれれば、の話ですが*3


ということで、私の方は在特会幹部が第2回口頭弁論直前に発した負け惜しみを簡単に記録しておくとしましょう。


まず、大久保王一副会長(関東地区・IT関連統括)はツイッターで次のようにつぶやいていました。


裁判の進捗状況を聞いてない!とエキサイトされてると噂に聞きました。ご希望されている情報公開は敵である朝鮮学校、総連、京都弁護士会に対策をうつ準備をされるので出来ません。出来ることは信じて待つ事です!


誰がエキサイトしているのかは知りませんが、裁判の進捗状況について報告が行なわれないことに不審を抱いている会員も少しはいるのでしょうか。「敵である朝鮮学校、総連、京都弁護士会に対策をうつ準備をされる」も何も、民事裁判では相手方に自分の主張を提示しなければ最初から勝負になりません。要はまともな訴訟対応ができていないことを隠したいだけなのでしょうが、裁判は公開で行なわれますから、無駄な努力です。


次に、法務も担当しているらしい八木康洋副会長(筆頭副会長/関西地区担当代行)のツイートを紹介しましょう。


明日は第二回目の公判。また左翼が大量動員かけて京都地裁に押しかけて来るのでしょう。朝鮮学校支援者=助成金を垂れ流して今回の北朝鮮のミサイル発射を支援した連中=韓国の民間人殺害を支援した人殺し応援団。左翼傍聴人と原告側弁護士のFe面皮を眺める絶好の機会かもしれませんね。


「Fe面皮」というのは、「鉄面皮」の“鉄”を元素記号で表した表現と思われます。自分は「左翼傍聴人と原告側弁護士のFe面皮」を見ることができなくて逃亡したようですから、面の皮が厚い割にはよっぽど敏感肌でいらっしゃるのでしょう。八木副会長はブログでも同じようなことをつぶやいていましたが、今回の裁判の準備書面も作成できないうちから「今回、我々を訴えてきた98人の弁護士どもはその殺人を支援した人殺し応援団」などと口走ってしまって大丈夫なのでしょうか。


明日、我々のかかえている民事訴訟の第二回公判が開かれますが、いつものように左翼が大量動員をかけて京都地方裁判所に押し寄せて来ると思います。また、12月1日の徳島地方裁判所での判決の時も左翼がたくさん来るでしょう。この左翼の連中も、朝鮮学校への助成金垂れ流しを支援してきた、すなわちその助成金が北朝鮮にわたってミサイル製造に使われるのをずっと支えてきた、本当に理解不能な人達です。そのミサイルが韓国に打ち込まれて民間人が犠牲になっりましたが、朝鮮学校を支援してきた左翼の連中や、今回、我々を訴えてきた98人の弁護士どもはその殺人を支援した人殺し応援団です。明日と明後日は京都地裁と徳島地裁で人殺し応援団の左翼傍聴人の姿をたくさん見る事ができます。


そして、桜井誠会長もいつまでもダンマリを決め込んでいるわけにはいかなくなったようで、日付が変わるころ、次のようなエントリーをアップしました。


京都朝鮮学校による公園不法占拠事件(都市公園法違反で有罪確定) について、糾弾を受けた朝鮮学校側から在特会など二団体、個人八名を相手に民事訴訟が起こされています。第一回公判では被告側全員が事前に答弁書を提出しており、現在訴訟代理人による準備書面の調整が行われています。在特会としてはすでに徳永信一弁護士を訴訟代理人として選任しておりますが、まだ個人で被告となっている皆さんの調整が整っていないため、本格的な被告側の陳述などの手続きは第三回公判(来年2月)以降となる見通しです。戦争犯罪国家北朝鮮の直接支配下にある朝鮮学校を支援する反日左翼などが、今回の訴訟を左翼政治運動の一環として位置付けていろいろと工作しているようですが、朝鮮戦争再開となりかねない今回の北朝鮮の暴走に慌てふためているとの報告も上がってきています。なお、訴訟の進行について当面は準備書面の交換などでかなり時間を取られるだろうとのことです。在特会としてもこの間に一人でも多くの国民にテロ国家北朝鮮の直接支配下にあるテロ組織朝鮮総連と朝鮮学校の恐ろしさ、反日左翼勢力の撲滅を訴えて運動展開を行っていきたいと考えています。


朝鮮半島で何が起ころうが在特会側が裁判で有利になることはまったく期待できないのですが、現段階では砲撃事件にすがりついてがなりたてるしか強がるすべがないのでしょう。数日前には、11月25日の「女性に対する暴力撤廃国際デー」に行なわれた〈日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める国際署名 提出行動〉をめぐって
「戦地売春婦とその支援を続ける反日極左主催によるサバト」
「薄汚れた変態的顔面を近づけてセクハラまがいに帰れ帰れを連呼する反日左翼の異常性」

などと感情的な言葉を並べたて、桜井ゆみ子事務局長による抑え気味の報告を台無しにしていましたが、だいぶ余裕がなくなっているようです*4


民事裁判をめぐってこのような体たらくを晒す一方で、在特会京都支部は12月4日(土)に「領土奪還一周年記念 京都朝鮮学校解体デモ行進」なるデモを企画し、桜井会長も毎日のようにブログで宣伝しています。


領土奪還一周年記念 京都朝鮮学校解体デモ行進
戦後あらゆる日本の領土が近隣諸国に侵略され、未だに解決の糸口が見えない。そんな時世に昨年、50年以上も不逞鮮人に不法占拠をされ続けた日本領土たる勧進橋児童公園を11人の精鋭が奪還しました。その記念すべき12月4日に同じ京都で、勇者に捧ぐ 全ての朝鮮総連と朝鮮学校の解体を目指したデモ行進を行います。12月4日は領土奪還記念日。我々在特会はこの日の義挙を絶対に忘れません。


いちいちつっこむのはやめておきますが、こんな暇があったら、堂々と自分達の主張を展開できる裁判の準備に、時間やお金や人手を費やせばよろしいのに。同じ日に対北朝鮮攻勢一周年記念 北朝鮮追放デモ行進(宮城支部)や勧進橋児童公園奪還一周年記念 在日特権粉砕デモ行進(東京支部)、朝鮮学校無償化断固反対!朝鮮総連解体!怒りのデモ行進(北海道支部)も企画していると言うのですから、あいた口がふさがりません。


なお、徳島県教組襲撃事件について
後日、不当逮捕・弾圧事件との立場で論評します(9月22日)
と予告しておきながら一向に宿題を果たす気配がない我らが瀬戸弘幸サンも、京都の民事裁判については完全スルーする一方で、これらのデモについては〈民主党政権VS『在日特権を許さない市民の会』:国民の怒りの声を代弁し、民主党政権打倒の声をあげましょう。〉と大々的に宣伝し、
「現在、在特会は組織力・動員力においては最大の保守系団体となっており」
と適当なことを書いて笑われていました。さらに、またどこかのFBIから内部情報でも入手なさったのか
「現在、国家権力を掌握するのは民主党政権ですが、その民主党政権が警察庁に対して『在特会』への取り締まり強化を指示していることが今回明らかとなりました」
「今回の12月4日のデモ行進に関しても、警察庁の上層部より各管轄する各県警本部に対して、『何かあったら直ぐ逮捕せよ!』との極秘指令が下されています」

などと吹聴しています。まあ、警察庁から「テロ等を引き起こすおそれのある右翼」として監視・警戒されている集団↓ですから、何かあったらすぐに逮捕されても別に不思議ではありません。



[http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52603523.html:title=別のエントリー]では
「朝鮮学校の問題で抗議した『在特会』が逮捕・起訴されたのも、警察官僚がこのパチンコ産業の外郭団体を天下り機関として大切にして来たからです」
と妄想を展開していましたが、もういちいちネタを提供してくれなくて結構ですから、黙って民事・刑事裁判の結果をお待ちになってはいかがでしょうか。


〔この記事は12月1日の朝、アップしたものです。〕

*1:同裁判の報告は、柳原滋雄コラム日記〈東村山の「訴訟マニア」が訴えてきた名誉棄損裁判 第2回口頭弁論〉、りゅうオピニオン〈柳原滋雄VS矢野穂積(東村山市議)のコラム日記裁判は次回1月6日被告尋問で結審へ。矢野の名言とは?〉を参照。

*2:なお、カンパの呼びかけには「卑劣な脅迫に負けないで今なお獄中であ戦う中谷辰一郎さん」という文言があるが、中谷被告(人)は9月7日にとっくに保釈されている。また、「卑劣な脅迫」とは東アジア反日武装戦線「雷」を名乗る者による「殺害予告」(2009年12月7日着)のことを指すと思われるが、被害届が出されたかどうかさえ定かではない。

*3:反論書面」に対する批判は、3羽の雀の日記〈無知とウソで塗り固めた「在特会」反論書面〉(1)(2)(3)を参照。

*4:なお、国際署名提出行動に抗議して「排害」勢力が行なった街宣では、金友隆幸・排害社代表が「戦場で消耗し切った将兵が何が悲しくて腐った野菜か果物みてぇな中古車オンナなんか買わなきゃならねぇんだよ! 逆にカネ貰っても要らねぇよ、そんなもん!」などと叫んだり、何者かがコンドームを投げつけたりと、例によって下劣な光景が展開された模様。