ガソリン代不正請求問題を正攻法で着実に追及する後藤雄一氏らと、パクリ&パクられで迷走するばかりのまきやすとも【追記】


「すったもんだ」「しっちゃかめっちゃか」という形容がぴったりなほどカオス化しつつあるゼリ―/ジャムワールド界隈の騒ぎを尻目に、東村山市民新聞では「最終更新日」の修正が黙々と続けられています(4月22日付、2010/04/21 19:25:20/4月23日付、2010/04/22 16:11:23)。


徳島県教組襲撃をめぐってチーム関西が刑事告訴された件について取り上げるつもりでしたが、すでにあちこちで話題になっていますので、先に槇泰智(まきやすとも)関係の動きを拾っておきましょう。まずは次の記事(東京新聞)をご覧ください。


 選挙カーのガソリン代を東京都などに水増し請求した詐欺容疑で告発された桑原敏武渋谷区長や都議、区議ら計四十五人を起訴猶予とした東京地検の処分を不服として、市民団体の代表らが二十一日、検察審査会に審査を申し立てた。
 四十五人は桑原区長のほか、元墨田区議で民主党木村剛司衆院議員(東京14区)と現職の都議や墨田、渋谷、練馬各区議ら。二〇〇五年の都議選や〇七年の統一地方選で、選挙カーのガソリン代を水増し請求し、差額をだまし取ったなどとして詐欺容疑で告発されたが、地検は三月三十日に起訴猶予とした。
〔後略〕


行革110番」の後藤雄一氏が中心となって行なった刑事告発の件ですね。後藤氏は、2007年10月30日付で11名の、2008年1月24日付で15名の都議選(2005年)候補者を刑事告発していましたが(4月9日の日記を参照)、いずれについても不起訴処分とされたため、今回検察審査会に審査を申し立てたものです*14月21日の日記で詳細が報告されています(改行は定義修正)。

平成22年4月21日(水)・・晴れ
都議ガソリン水増し−詐欺罪は成立−
検察審査会へ審査申立へ−

○4/9の日記の続き!!
 午後1時、検察庁で担当検事から都議/選挙カーのガソリン代公費負担について説明を受け、その後、検察審査会に審査申立を行なった。
〔中略〕
 担当検事は 上記行革110番が告発した都議選候補者/25人について、犯罪の事実「詐欺罪」は認められる。しかし、検察の訴追裁量権で「起訴猶予」とした、という。
「訴追裁量権」の説明を求めると、犯行の内容 損害の回復 前科・前歴 被害者の、処罰の意思 という。
 と言う事は、金は返した!! 東京都が処罰を望んでいない!! と言う事なのだろう。
 昨年(2009年)12月になって、検察に呼び出されやっと返した候補者までいた。告発されなければ返さない連中の多い事に呆れる。政治と金の問題は、小沢・鳩山だけの話ではない。
 検察審査会では、民間人が審査をする。期待したい。


後藤氏らが告発した都議選候補者は、次の25名だそうです(所属政党は東京都選挙管理委員会の平成17〔2005〕年都議選開票結果報告に基づく)。

  • 内田 茂(自民)
  • 石川 芳昭(公明)
  • 宮崎 章(自民)
  • 鈴木 貫太郎(公明)
  • 野村 有信(自民)
  • 立石 晴康(自民)
  • 比留間 敏夫(自民)
  • 宇田川 聡史(無所属)
  • 村上 英子(自民)
  • 大松 成(公明)
  • 樺山 たかし(自民)
  • 臼井 孝(自民)
  • 宮崎 匡功(民主)
  • 鈴木 一光(自民)
  • 田代 ひろし(自民)
  • 三宅 茂樹(自民)
  • 石森たかゆき(自民)
  • 泉谷 剛(民主)
  • 高木 けい(自民)
  • なかや 文孝(自民)
  • 小鮒 将人(民主)
  • 石原 聖康(無所属)
  • 稲葉 真一(自民)
  • 石原 聖康(無所属)
  • 千葉 昇(無所属)


石原聖康氏(無所属)が2回記載されているなど不明点もありますが、とりあえず自民15名、公明3名、民主3名、無所属4名が告発され、起訴猶予処分になったということです。


まきやすともは、後藤雄一氏が2007年10月に明らかにしたガソリン代不正請求問題に便乗して、2007年12月6日付エントリーで次のように書いていました。


選挙運動期間中における公費負担の不正受給が問題になっている。
我が中野区でも選挙カーの燃料費を不正に需給した輩がいる。世間がこの問題を取り上げた10月になって申し合わせたように立て続けに、修正申告を提出し返還した。
自民党2人、公明党1人。このたび政経調査会が行った情報公開請求で明らかになった。さあ、これから蛆虫共の大掃除が始まりますよ。
いや、決して落選した腹いせでやっている訳ではありませんよ。あくまでも社会正義を貫くためです。


「自民党2人、公明党1人」を対象として「これから蛆虫共の大掃除が始まりますよ」と言っておきながら、それ以降は何にもやらず、2009年都議選の数週間前になっていきなり、なおかつ高倉都議候補だけを対象として騒ぎ始めたのですから、安っぽい「社会正義」もあったものです。しかも、騒ぎ始めたのは読売新聞(2009年6月6日付)で〈前回 過大請求次々 選挙カー燃料代「今度は正確に」〉という記事が出た後の話ですからね(一連の経緯は「東村山市民新聞」の迷宮〈まきやすとも・公明都議候補批判街宣裁判〉参照)。



それで仮処分を食らったら
お上に対し『アイツを逮捕しておくんなさい』的な権力にすがるが如き運動をしたくはなかったので、今までは留保してきたのだ
などと言い訳しつつ、どう見ても意趣返しで高倉都議候補を刑事告発するのですから、さらに呆れます。


後藤雄一氏が高倉都議も刑事告発の対象としていたのかどうかは知りませんが、いずれにせよ、まきの告発に対しても同様に不起訴処分の決定が行なわれることになるでしょう。不起訴処分について
全くの嫌疑が存在しなかった、ってことで無罪みたいなものかな
誤った解説をしていたまきは、今度は何と説明しますかね。



このようにパクリを契機とする活動の過程でパクられちゃったまきやすともですが、どうやら別件でも刑事告訴されていたようです。


 私の勾留期限があと1週間となった4月1日、野方警察署において本件の公安事件とは別に刑事課担当刑事から別件での取調べを受けました。上述した昨年7月13日 高倉良生が自由選挙妨害罪で私を刑事告訴した件だと言う。私としては寝耳に水。このような告訴がなされていた事自体、知らなかったのだ。
 後、1週間すれば警察は私を釈放しなければならない。公明党としては何が何でも7月の参院選までは身柄を解放させたくない。そこで、9ヶ月も前の告訴を引っ張り出してきて、再逮捕を目論んだの。
と、そういった邪悪な目論見を持つのは自由であろうが、問題はその馬鹿げた策謀に対して警察が乗っかってしまうことだ。逆に言えば、創価学会・公明党が圧力をかければ警察は動かない訳には行かないのが現実。「7月に告訴した件はどうなった」「きちんと捜査をしているのか」「早く逮捕しろ」
 私は、本件で4月23日(金曜日)の午前8時半から野方警察署で引き続き事情聴取を受けます。その結果、逮捕となれば12時から予定している中野区役所前での街宣には参加できません。悪しからず
(改行は適宜修正)


「創価学会・公明党が圧力をかければ警察は動かない訳には行かないのが現実」ならまきはとっくにブタ箱入りをしているのではないかと思われますが、そういう妄想はともかく、自由選挙妨害罪というのは公職選挙法第225条に定められている罪名です。

(選挙の自由妨害罪)
第225条  選挙に関し、次の各号に掲げる行為をした者は、4年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。
一  選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき。
二  交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。
三  選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者若しくは当選人又はその関係のある社寺、学校、会社、組合、市町村等に対する用水、小作、債権、寄附その他特殊の利害関係を利用して選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人を威迫したとき。


りゅうさんも書いているように第二号が該当するのではないかとも思われますが、詳細はわかりません。勾留中に再逮捕されなかったことからして、事情聴取後にいきなり逮捕される可能性は低いと思いますが、これについては成り行きを見守るとしましょう。


そういえば、矢野穂積「市議」が一時こんなキレ方をしていたのを思い出しました(2009年6月25日付更新)。


「そういうのを、尻尾丸見え!というのだ。後藤都議の活動に、気楽にのっかるんじゃない、手先めっ!」


まきやすともの迷走ぶりについてもコメントしていただきたいものですな。


〔この記事は4月23日正午過ぎにアップしたものです。〕


【追記】(4月23日夜)
とりあえず再逮捕はされなかったようです。


 本日は9時30分から野方警察署において任意の事情聴取。任意とは言え、容疑者を扱う取調室を使用。創価学会の高倉良生都議が公選法の自由選挙妨害罪で私を刑事告発した件。野方警察署は8月6日に受理。捜査を進めていたそうだ。調書を作成する。
 検察に送致して、その結果どうなるかは後日。とりあえず、本日の逮捕はなかった。その後、写真撮影と指紋の採取を要求される。3月18日に逮捕された時と同様の措置。任意なので断わる。
 告訴・告発された被疑者においては、撮影と指紋採取は普通に行っていると言う。そんなバカな、って思った。自称被害者とかが一方的に訴えてきたら、犯罪者とも確定していない被疑者に対してそんなことができるのか。疑問だ。
〔後略〕


「自称被害者とかが一方的に訴えてきたら、犯罪者とも確定していない被疑者に対してそんなことができるのか」ですか、自分が対象になったときは推定無罪の考え方も理解できるんですね。高倉都議創価学会から訴えられる前に、自らもその原則通りに行動しておけばよかったですね。


◆今後の新風連関連裁判日程
*西村修平・街宣名誉毀損裁判(原告=千葉さん):4月28日(水)午後1時半〜、東京地裁立川支部 ※判決言い渡し(予定)〔ソース
*西村修平・婚外子差別発言裁判控訴審:5月12日(水)午前11時〜、東京高裁822号法廷〔ソース
*まきやすとも・写真著作権侵害裁判:5月21日(金)午前11時半〜、東京地裁(霞が関)721号法廷〔ソース
*まきやすとも&クロダイ・対創価学会街宣名誉毀損裁判(原告=創価学会):5月21日(金)午後1時半〜、東京地裁(霞が関)〔ソース
*まきやすとも・機関紙名誉毀損裁判(原告=千葉さん):5月26日(水)午後1時30分〜、東京地裁立川支部404号法廷〔ソース
*クロダイ・第1次落書き名誉毀損裁判上告受理申立て中

*1:報道で計45人となっているのは、他の地域の「行革110番」関係者が区長・区議候補等について行なった申立てを含めているからと思われる。