再び裁判で一蹴された「内部告発」ネタ――やっぱり「まれにみる卑怯者」(宇留嶋さん)としか言いようがない瀬戸弘幸サン


東村山市民新聞では依然として「最終更新日」のみの修正が続いています(7月23日付〔2011/07/22 17:06:47〕・7月24日付〔2011/07/23 17:48:41〕)。一方、名誉毀損容疑で逮捕された日本を護る市民の会(日護会)代表・黒田大輔(クロダイ)容疑者は、勾留が決定したとのことです(カンパの件について文末おまけも参照)。



この件については、金子吉晴・日本の自存自衛を取り戻す会代表(神奈川県・大井町議)がこんなコメントをしていました。


〔前略〕
 ところでこの2日間の主催者・ゲスト〔在特会・排害社・千風の会〕は安定した活動を続けています。その顔ぶれを見ると,ある一つの共通項に気づくはずです。それは対創価学会の運動からは距離を置いていた面々ばかりです。
 人のことを言っていますが当方もその運動には最初から全く参加しませんでした。理由は簡単で15年以上も前の事件を今さら蒸し返したところで,捜査機関でもない我々が何ほども明らかにすることはできないからです。
 当方がなぜこんなことを唐突に言うかというと,一昨日我々のグループ(彼らは「もうそうではない」と言うかもしれませんが)の中で起こったあの大事件はやはりこのことと深く関係していると思うからです。政治活動は闘争ですからやはり戦術は非常に重要です。それを一歩間違えると前途有為な若者の人生を狂わせることにもなります。


名指しこそしていないものの*1いい加減な「内部告発」ネタをぶち上げて多くの人間を朝木明代市議転落死事件の「真相究明」とやらに巻き込むとともに、クロダイらをニューリーダー」「日本最大の創価ハンター集団などと無責任に持ち上げてきた瀬戸弘幸サンへの批判であることは明らかでしょう。


もっとも、何度か指摘してきたように*2桜井誠在特会会長は、クロダイ創価学会と関わるそもそものきっかけを作ったのみならず、瀬戸弘幸サンがこの件に関して初めて行なった街宣にも参加して
「朝木市議を殺したのは創価学会じゃないと言ってみろ!」
「誰が考えてもあのカルト信者・創価学会がやったとしか思えないんですよ!」

などと大胆発言を連発していた人物です。しかし、その後のイモ引きぶりは確かに見事でした。昨年12月には
「そろそろ創価学会相手にもやらなきゃいけない。やられたらやり返す。今までは黒田さんに任せてたけど。そろそろ街宣でもやるか」
などと発言していましたが(2011年12月11日のTogetter、20時48分あたりからのツイート参照)、その後は特に動きがないようです。


一方、まきやすとも・機関紙名誉毀損裁判控訴審判決の詳細がWAW〈【詳報】機関紙裁判、政治団体会長の控訴棄却〉で明らかにされましたが、瀬戸弘幸サンのいい加減な「内部告発」ネタもあっさり粉砕されたようです。ちなみに「詳報」「訃報」に空目しそうになって困ります。

 また、B氏〔まきやすとも〕は、東京都西部の女性市議の転落死が殺人事件であり、市議が行ったとされる万引き事件は捏造だったと信じたのは、元政党副代表氏〔瀬戸弘幸〕が2008年7月29日にJR八王子駅前で行った演説を聞いたためと主張していました。
 しかし、東京高裁は「演説の内容は、内部告発をした現職警察官から聞いたとするものであって、あくまで伝聞にとどまり、しかも、その現職警察官の氏名すら明らかにされておらず、その伝聞内容が真実であることを裏付ける根拠も全く示されていないのであるから、控訴人が演説を聞いたからといって、これをもって、控訴人が、女性市議の転落死が殺人事件であり、市議の万引き事件は捏造であったと信じるについて、相当の理由があったということはできない」と指摘しました。
(太字は引用者=3羽の雀)


そういえば、まきとクロダイ創価学会から訴えられていた対創価学会街宣名誉毀損裁判控訴審でも、東京高裁は次のように述べて、瀬戸弘幸サンのいい加減な「内部告発」ネタを一蹴していましたね(4月21日)。

控訴人槇は、客観的にみたすべての状況証拠、犯行に至るまでの経緯からみても、朝木市議殺害事件に被控訴人が関与していると確信するなどと主張し、平成20年9月1日に行われた「東村山市議朝木明代さんの謀殺事件の真相を究明する集会」において、主宰者である瀬戸弘幸が「創価学会の関与は疑いの余地がない。警察関係者からの内部告発があった。」と断言しているなどと主張する。
しかしながら、瀬戸弘幸が述べたとされる内容は伝聞にすぎず、「警察関係者」なるものがいかなる人物であるかも明らかにされていないのであるから、これをたやすく採用することはできない。
そして、控訴人槇自身の認識は異なるとしても、被控訴人が朝木市議を殺害したとの事実が真実であることの証明がなされたとはいえないことは、前記説示(原判決引用)のとおりである。
(りゅうオピニオン〈【(槇vs黒田)VS創価学会裁判】瀬戸弘幸の「内部告発街宣」を信じた槇泰智は街宣DVDと反訳書を提出。判決は「内部告発」をあっさり一蹴〉より。太字は引用者=3羽の雀)


瀬戸サンはこれらの判決について一切コメントしていませんが、このまま自らの責任を曖昧にし続けるのでしょうか。まきはクロダイ逮捕をめぐるエントリーで次のようにクロダイへの不満を明らかにしていましたが、まきが最初に「一喝」しなければならないのは瀬戸弘幸サンではないかと思われます(りゅうオピニオン〈黒田大輔容疑者の逮捕当日に行われた高山・ウルズ生放送の自爆発言〉の冒頭も参照)。


〔前略〕
黒田に対しては共同で被告となっている裁判においても弁護士費用の分担金不払いなど、常識外れの狼藉もある。
「ふざけたことやっていると、ただじゃおかんぞ」と、一喝。
 一発くらい喰らわせてやってもいいところだが、そうなれば黒田とて警察に駆け込むことは明らか。
そこで、無駄な時間と労力を消費することは得策ではないと考えた。


【おまけ】
クロダイの逮捕前、日護会京都支部長のケンケンはツイッターで次のように述べていました。


よくよくお考え下さい。刑事告訴の被告人は、果たして、カンパが本当に必要なのかね。 要らないよね。食費や旅費は居るだろう。でも、それ以外要らないですよね。ひと月あたりの活動費が50万円を下らない市民の会は、絶対カンパを募らないんだ。私が証人です。


関東本部、攻撃開始により、京都支部、攻撃態勢には入ります。刑事告訴被告人の裁判費用に法的に裁判費用は必要有りません。よって、カンパなるは虚偽と判断されてもやむ得ないばあいがあります。以上、私の担当弁護士談。


しかし、逮捕当日(7月20日)に事務局長(高山あずさ)と神奈川支部長(ウルズ)が行なった生放送では、
高山「・・・こうなるとやはり、弁護士、弁護士さんにお願いしなくちゃいけないのでぇ、えー、カルトが嫌いな方、あのクロダイ助けたい方、えー、ぜひあのぉ、コミュのトップに貼ってある、あのカンパ口座によろしくお願い致しします」
ウルズ「よろしくお願い致します」
高山「もう緊急事態でございます」
ウルズ「日貧会ですので」

などとして、堂々とカンパを募集。


その後、日護会ニコニココミュニティに次のような告知が出たかと思うと、30分後には「カンパの募集を一時停止します。」という文言に差し替えられるなど、迷走が続いています。


カンパ口座について
日護会には現在 対カルト撲滅基金 の口座しかありません。
カルトの手先国賊・逆賊自称行動する保守の会討伐のための口座を別途準備中です。
2011-07-24 11:00:30(創価ホイホイ)
(画像はグーグルに残っていたキャッシュからのスクリーンショット)



なんだか知りませんが一応記録しておきます。

*1:かつて金子代表はパチンコ問題をめぐって瀬戸サンを名指しで批判したことがある。日本の自存自衛を取り戻す会ブログ〈パチンコに関する瀬戸弘幸さんのおかしな主張〉参照。

*2:2010年8月4日付〈創価学会追及のきっかけは「主に尾行」などと適当なことを言って裁判問題から話を逸らそうとする哀れなクロダイくん〉、2011年2月7日付〈日護会vs在特会の全面戦争勃発で注目される「行動保守の重鎮中の重鎮」瀬戸弘幸サンの対応〉など参照。