りんごっこ保育園はたちの悪い荷物預かり所か


シンブンは今日も「最終更新日」の修正のみ。一方、りんごっこ保育園に対する包囲網は狭まりつつあるそうです。確かに、次のような記事を読むと、もはや末期的な状況にあるようにも思えてきます。


★東村山魑魅魍魎ブログ:保育園の中に入れてもらえない保護者達(りんごっこ保育園)その2


要はこういうことです。


園児の受け渡しにあたっては、保護者といえども保育室には立ち入らせません。保護者と話もしません。書類に必要事項を記入したらさっさと帰ってください。


どこが「家庭的な温かい雰囲気が特徴の信頼できる保育所」でしょうか。荷物預かり所を思わせるような事務的な対応です。いや、ちゃんとした荷物預かり所であれば、荷物を受け取るときに「壊れ物や貴重品は入っていませんか?」といった確認はするでしょうし、預かった荷物も丁寧に扱うでしょうから、もっとたちが悪いかもしれない。


そのうち、「登園時はポストに子どもを入れてブザーを鳴らしてください」とか、「降園時はインターフォンでクラス名と園児氏名をコールしてください。2階からすべり台で流します」とか言い出しそうです。われながら、冗談に聞こえなくてぞっとします。


厚生労働省よい保育施設の選び方 十か条」には次のように書いてあります(詳細版)。これに照らせば、りんごっこ保育園は明らかに“よくない保育施設”です。


よい保育をしている施設は、保育室での子どもの様子を自信をもって見せてくれるはずです。・・・保育室の中を見せてくれない施設は、何か見せたくない事情があると思った方がよいでしょう。
(四 部屋の中まで入って見て)


なるべく実際に保育しているところを見るようにしましょう。毎日預けるときや迎えのときに保育室の中に入るよう心がけましょう。
(九 預けはじめてからもチェックを)


駐車時間の短縮と駐車場利用をよりスムーズにすること」が保護者締め出しの理由のひとつだそうですが、りんごっこの保護者は全員が例外なく車で送迎しているのでしょうか。徒歩や自転車で送迎している保護者まで一律に締め出す理由にはなりますまい。また、ちょっと保育士さんと話がしたいと思って迷惑にならないところに駐車してきた保護者は、中に入れてもらえるのでしょうか。


保護者締め出しのもうひとつの理由は、「セキュリティ対策を強化すること」だそうです。保育所や学校のセキュリティ対策は一般に部外者・不審者を対象として行なわれるもので、保護者まで締め出す必要はありません。逆に、家庭での虐待・ネグレクトも含めて本当に子どもの安全・健康を守ろうと思うなら、むしろ保護者との接触を密にすることこそ求められます。


いったい誰から何を守ろうとしているのでしょうか。


どうやら結論ははっきりしています。保護者に見られてはまずいことが園内で起きているということでしょう。具体的に何が起きているのかはわかりませんし、祐天寺美桜さんも「ユダヤ人虐待の1シーンを見ているような」といった表現を軽々に使わないほうがいいと思いますが(ユダヤ人が聞いたら「ナチス絶滅収容所といっしょにするな」と怒るでしょう)、いずれにせよ、東村山市と東京都には取り返しのつかない問題が起きる前に対処する責任があります。


昨年の話ですが、香川県の認可外保育所で施設長による虐待が発覚し、県が施設閉鎖命令を出すということがありました。


虐待の内容は「頭を本で殴る」「頭を掃除機で吸引する」「食事をこぼした2歳の女児の顔を、食事に押しつけるようにする」「尻を平手でたたく」などで、幸い園児にけがはなかったそうですが、「取り返しのつかないことになる恐れがある」と判断して厳正に対応したそうです。施設職員から10月31日に通報を受け、11月5日には立入り調査を実施、翌6日に施設閉鎖命令を出すという迅速な対応も評価できるのではないでしょうか。


荷物なら破損・紛失しても金銭的補償で済むことが多いでしょうが、子どもの場合にはそういうわけにはいきません。子どもたちの命と未来を預かる保育園で、保護者には見せられないような状況が生じている疑いが強いというのは、公的対応を行なう十分な理由です。


ちなみに、何か起これば運営委員である矢野・朝木「市議」の責任問題も当然生じるわけですから、こそこそしないで公明正大に対応したほうがいいと思いますよ。