りんごっこ保育園敗訴判決の事情


28日も「最終更新日」の修正のみでまったく動きがないウェブ版「東村山死人シンブン市民新聞」。一方、鈴木市議が「補助金不交付裁判の結果」という記事で、りんごっこ保育園が敗訴した裁判(4月18日)のことを報告してくれています。


この裁判については4月20日付「りんごっこ保育園、敗訴判決いただきました」という記事でも取り上げ、「やるべきことをやらなかったからお金がもらえなかったというだけの話」ではないかと指摘しておきました。やっぱりそういうことだったようです。


補助金(職員処遇向上経費補助金)の交付にあたっては市と保育園で事前協議を行ない、それを参考にして交付の可否を決定することになっているのに、りんごっこ保育園側は事前協議を拒否し、交付申請書を郵送しただけ。りんごっこ保育園は、「事前協議補助金交付の要件ではなく、これを理由として不交付決定をしたのは市長の裁量権の乱用であり違法」と主張しましたが、裁判所は、補助金交付は「公益目的でなされる受益的な行為であり、交付にあたってはどのような手続きをとるか・・・は、補助金交付の判断権を有する市長の裁量権の範囲内」と判断しました。


税金を使って補助する以上、本当に補助が必要なのかどうか、補助金が適正に使われるかどうかを確認するのは当然のこと。「話はしないが金だけ出せ」というのでは、裁判所が今回のような判断をするのも当たり前でしょう。


驚くのは、申請を行なっていなかった平成17年度分まで損害賠償請求の対象にしていたということです。ダメモトで請求してみたのかもしれませんが、「とれそうな金はぜんぶとろう」というのでは、“りんごっこ保育園は金に汚い保育園”としか思われませんよ? まあタオルも雑巾も帽子も保護者の自己負担にしてるそうですから、とっくにそう思われてるかもしれませんが。


ちなみに東村山魑魅魍魎ブログで取り上げられている4月1日付の「園だより」、私もリンク切れになる前に保存しておいたんですが、りんごっこ保育園ではやっぱり職員の入れ替わりがかなり激しいみたいですね。保育士4名、栄養士・看護師各1名が退任して、保育士3名、栄養士1名が新たに着任したそうですが、2名も減っちゃって大丈夫なんでしょうか。本当に保育士の数は足りてるんですか?


今後また補助金申請が出された場合、市側は職員のプライバシーが守れるような形で聴き取りをした上で、交付の可否を判断するべきでしょうね。そうしないと、「職員処遇向上」のための補助金が何に使われるかわかりませんからね。