もうちょっとかっこいい作戦名を考えてください


手ぐすねを引いて更新を待っている甲斐があって、今日も新規ページが登場しました。今日のはかなり笑えます。


たまらず自分で尻尾をだしてしまった創価・公明


リンク元は、トップページの〈示し合わせて「保育園つぶし」に連携した東村山市役所保育関係職員もいたことが判明!〉という見出しです。「不穏な動き」とか「邪(よこしま)な動き」の説明をどうつけようかと思っていたところ、島田市議が『FORUM21』の駄文のことを議会で取り上げることがわかったので、渡りに船と質問が終わるのを待っていたんですね。


その“保育園つぶし”の作戦名は、
「みんなでやめれば、すぐ潰れる。つぶしちゃおう」作戦
だったそうです(笑)。記事にはこう書いてあります。

彼らの「りんごっこ保育園つぶし大作戦」というのは、表向きは「保育園が悪いから」という理由を並べ、その実、保育士を一斉に辞めさせる、という作戦だったことが、すでに判明しているのだ。


なるほどなるほど。エアフォースによれば、1月31日に保育士3名・栄養士1名の計4名が辞めた後も、3月31日に保育士4名・栄養士1名・看護師1名の計6名、5月31日に保育士2名と、計12名の職員(うち保育士9名)が辞めているそうですが、これも「つぶしちゃおう」作戦の一環ですか? 創価・公明が本気でりんごっこ保育園をつぶそうとしており、それだけの組織力があるなら、こんなふうに五月雨式に辞めるのではなく、もっと計画的・組織的にやれると思うんですが。


職員が次々と逃げ出すような労働条件を“頑丈な棚に上げて”、よくもまあぬけぬけとこんなことが言えるものです。6月13日付の記事で触れておいた「りんごっこ保育園グループ(本部)」の保育士スタッフ募集も、掲載期間が「6月16日(月)AM7:00〜6月23日(月)AM7:00」に更新されているところを見ると、応募がなかったんですかね。


さてその〈大作戦〉を誰が立案・実行したのかというと、
「読者のみなさんのご想像のとおりである。」


なるほど、けっきょく矢野・朝木両「市議」の妄想だったと“ご想像”してよろしいでしょうか。だって、この〈大作戦〉の根拠として挙げられているものが、あまりにも希薄ですから。


上記新規ページには、たとえば次のように書いてあります。

 というのは、共謀して保育園つぶしを画策した前記の連中は「こんな保育園は保育士がみんなでやめれば、すぐ潰れる。つぶしちゃおう」と囁いてやめるように動いたし、今年1月に保育士3名が辞表を出したあと、園側が受理もせず、公表もしていないのに、なんともう2月1日には市児童課職員らが「職員が大勢やめたと聞きましたが」と保育園におしかけてきたのだ。
 法令を知っている方ならすぐおわかりだが、仮に退職願を出しても、14日経たないと効力は生じない、だから2月1日に、どかどか市児童課がおしかけてくること自体が、事前に辞めるその動きを知っていたということになる。


そりゃまあ何かと話題のりんごっこ保育園ですから、所管にはこのぐらい迅速に事態をキャッチしてもらわなければかえって困ります。どういう経緯で情報を得たのかは知りませんが、たとえば、退職願をなかなか受理してもらえなかった保育士さんたちが、「保育士が足りなくなったのを隠し通すつもりじゃないだろうか」と心配になって、所管に連絡したのかもしれない。実際、3月末に退職した保育士の離職票が5月になっても出されていないという話もありましたしね。けっきょく出したんですか?


ただでさえぎりぎりの人数でやっている状態のはずですから、あとに残された子どもたちのことを考えれば、退職する保育士さんたちが心配して所管に連絡するのも不思議ではありません。情報を得た所管が確認のための行動を起こすのも当然。保育士が足りている、あるいは速やかに補充される見込みがあるなら、それでいいのです。それを、市児童課職員らが「どかどか」と「おしかけてきた」などと悪意たっぷりに描写し、「りんごっこ保育園つぶし大作戦」などと決めつけるほうがどうかしています。


それでは、辞めた保育士たちが「こんな保育園は保育士がみんなでやめれば、すぐ潰れる。つぶしちゃおう」とささやいていたという点についてはどうでしょうか。上記新規ページでは、〈りんごっこ保育園の職員に、「つぶしちゃおう」作戦に関与していたことを認め、「反省」してレポートを書くにいたった人物まで出てきた〉とか、〈「保育園つぶし大作戦」というのは「保育士みんなで辞める作戦」で、これに関与したことを「反省」して「書面」で認めた職員までおり〉などと書かれています。どうでもいいんですが、作戦名を創作するならもう少し工夫していただけませんかね。


「こんな保育園は保育士がみんなでやめれば、すぐ潰れる。つぶしちゃおう」というささやきは、ひょっとしたらあったのかもしれません。それまでにどんな扱いを受けてきたのかを想像すれば、いよいよ我慢できなくなってやめようというときに、そういう気分になっても不思議ではない。経営者側は、円満退職してもらえるような人間関係を作ってこれなかったことを反省するべきです。


にも関わらず、査問をして書面を書かせてそれを〈大作戦〉の証拠だと吹聴するのだから呆れたものです。はたして書面には、矢野・朝木両「市議」がほのめかしている(というか実質的に明言している)ように「創価・公明」の関与を裏づけるような内容が書かれているのか。その書面は、はたしてどういう状況で書かれたものなのか。「反省」という言葉がいずれもカギカッコでくくられていることは、矢野・朝木両「市議」が狙ったであろう効果とは裏腹に、これが何らかの圧力を受けて心ならずも書かれた書面であることを暗示しています。


この〈大作戦〉の根拠として最後に挙げられているのが、『FORUM21』の誹謗記事に我慢できなくなった島田市議の質問です。記事には次のように書かれています。

 彼らの関係者の職員が「保育園つぶし作戦」に関与したことを認めていて園側もすでにその事実を知っていることに焦った、創価・公明市議は、「フォーラム21」の同記事に「職員の中には、この動きに関与した事実を書面で認めた者もいる」とある、「職員に書面でこのようなことを認めさせるなどとは、誰が、何の権限をもって行えるものなのか、伺う」と市側に質問したのである。
〔中略〕
 ところが、この公明市議、保育所の認可権者「東京都が、これまでに認可保育園の認可を取り消した例はあるのか」(※「ありません!」)とか、「本年1月から現在までのりんごっこ保育園の園児、職員の月別入退園者数を伺う」とか、「児童福祉施設最低基準で決められている職員数に足りなかった場合は、都は即認可を取り消すのか」などと(※さすがに、これには市側も答弁しませんでした!)、そのものずばり「保育園つぶし大作戦」というのは「保育士みんなで辞める作戦」であることを自分で証明していたから、ほんとに笑えました。


はい、何の証明にもなっていません。状況証拠にすらなっていない。だいたい、創価・公明が本当にからんでいるなら、質問で取り上げるだけで矢野・朝木両「市議」がこんなことを言い出すのは容易に予想できるんですから、いままでどおり佐藤市議にまかせていたでしょう。


ちなみに、上記引用文中、※がついているのは「東村山死人シンブン市民新聞」編集部=矢野・朝木両「市議」による補足です。しかし、私が知りたいところはなぜか補足がありません。


職員が関与を認めたという書面は、誰が、何の権限をもって、そしてどのような状況下で書かせたものなのか。
本年1月から現在までの、りんごっこ保育園の園児・職員の月別入退園者数はどうなっているのか。
そして、そもそもりんごっこ保育園で保育士は足りているのか。


最後の点については、佐藤市議が「一般質問報告 その1」で公私立認可保育園各園の保育士配置状況を明らかにしてくれていますので、転載しておきましょう。


保育園名/配置基準上の最低人数/4月1日現員/6月1日現員
市立第一〜第八保育園/10名/15名/15名
つぼみ保育園/19名/26名/26名
久米川保育園/12名/17名/17名
花さき保育園/11名/21名/21名
ふじみ保育園/11名/16名/16名
わくわく保育園/11名/16名/16名
つばさ保育園/6名/11名/11名
りんごっこ保育園/9名/13名/11名


このように、6月1日の段階では、かろうじて(そして書類上は)保育士は足りているようです。りんごっこ保育園の「配置基準上の最低人数」が「9名」となっているのは、おそらく園児が減ったために必要な最低人数も1名少なくなったものでしょう。


それにしても、他園はおおむね5名程度の余裕をもって保育士を配置しているのに、りんごっこ保育園はかなりぎりぎりです。「園児第一」をうたうなら、このような現状を自ら明らかにした上で、最低基準以上の保育士配置に努めるべきではないでしょうかね。陰謀だ策動だと騒いでいる場合ではありませんよ。


きりがないのでとりあえずこれぐらいにしておきますが、昨日の記事で紹介した新規ページ〈「児童福祉施設最低基準」さえ知らなかった市〉にも追加がありましたので、いちおう報告しておきます。一番下に、次のような記述が加わっています。リンク元の見出し(トップページ)も、〈児童福祉施設最低基準」も知らなかった!児童課長失格の大失態!部長、市長も無知連発!〉とヒートアップしていますが、〈保育関係者ならを知らないことがあありえないこの常識〉という誤字はまだ修正されていません。

保育関係法令のイロハも知らない児童課長、保健福祉部長が「是正指導」ですって?冗談でしょ!?
 このように、「児童福祉施設最低基準」もしらなかった東村山市保健福祉部長、児童課長(市長も同じレベル)が、保育園に対して「是正指導」するというのだから、ちゃんちゃらおかしいのです。
 まず自分達が、保育関係法令の基礎的研修を受けてからにしなきゃ。全国的に、無知、不勉強を自己暴露、自己証明した方々、きちんと、無知無学不勉強を、保育園や市民のみなさんにお詫びしなくてはいけません。
 しったかぶりして騒いだ人達も、同じですね。


所管にも保護者にもろくろく情報提供せず、「重箱の隅をつついてさもそれが重大問題かのように宣伝」(やまだKING)し、それどころか児童課長を「間抜け」と罵るような人たちが「保育園運営委員」ですって? 冗談でしょ!?


・・・と返しておくだけにしておきましょうかね。年長の園児にでもきいてみてくださいよ、ちょっと気のきいた子ならこんな真理を教えてくれるかもしれませんよ。


マヌケって言うほうがマヌケ!