「他殺」で得をする人、「自殺」で損をする人


14日は「最終更新日」の修正のみ。15日は、トップページについては同様ですが、『FORUM21』の特集を丸ごと再掲した〈創価が提訴した記事とは〉のページで、後段の記事(座談会の下)の〈「怪死」事件との関連性を窺わせる「二つの報道」と「一つの投書」〉という見出しに手が加えられたようです。


いちいち魚拓をとっていないので覚えていませんが、たぶん字を大きくするとかしたんじゃないでしょうか。怪しげな「噂のコラム」を「報道記事」と紹介するような記事ですから、もともとまじめに読んでませんでした。朝木明代程度の市議をわざわざ暗殺するよう依頼するという話自体が荒唐無稽ですし、その暗殺料が20億円とは、「懸賞金1千万円」と同じぐらい非現実的な金額です。


『FORUM21』に掲載された座談会については、宇留嶋瑞郎「『東村山デマ事件』報道――裁判で否定された主張を『新事実』と強弁する非常識」(月刊潮2004年4月号)でとっくに批判されていました。松沢呉一さんの「自殺の現場・1」と「自殺の現場・2」などを読んでも、どうしたって自殺だろうと思えてきます。


さらに、柳原滋雄コラム日記「東村山デマ事件の『真相』」(8月13日付)と「東村山デマ事件の『真相』(続)」(8月14日付)では、どうして「他殺」などという騒ぎになったのか、あらためてよく整理されています。「仮に『他殺』であれば得をする立場と、『自殺』であれば損をする立場はまったく同一の人物」(柳原氏)、すなわち矢野穂積「市議」であることは一目瞭然なのに、どうしてデマに引っかかる人が後を絶たないのでしょうか。


その矢野「市議」は、『FORUM21』の座談会でまたしても姑息な情報操作を行なっています。『週刊現代』における朝木大統・直子親子の名誉毀損発言について、創価学会による刑事告訴が不起訴処分となったことに触れているのですが、民事裁判では完全敗北して謝罪広告まで命じられたこと(6月26日付の記事参照)については、華麗にスルー。この裁判の確定判決は2002年10月29日に言い渡されており、座談会が掲載されたのは2004年1月15日号ですから、わかっててあえて無視しているのです。


一事が万事この調子で、いちいち指摘するのさえ虚しくなってきますが、いちおうつっこんでおきました。