生活者の感覚を欠いた洋品店襲撃部隊と、同類のくせに「庶民のための政治」を騙る矢野・朝木両「市議」


11月30日の「朝木明代議員追悼の集い」を前に、あらためて洋品店襲撃事件について検証しておく必要がありましょう。


この事件をめぐる瀬戸弘幸の発言はミハルさんがまとめてくれていますが、ここではそれ以外の関係者の発言を、目についた限りで拾ってみました。洋品店襲撃部隊がけっきょくのところ何をしに行ったのか、確定的に判断するだけのまとまった材料はないのですが、少なくともひとり(まき やすとも)は店主・店員との直接接触を意図しており、単なる「視察」だったと判断するわけにはいかないでしょう。


なお、この「洋品店襲撃事件」という表現ですが、矢野・朝木両「市議」および瀬戸弘幸西村修平をはじめとする関係者が万引き事件に関わる一連の判決の存在と内容を認知し、洋品店店主に対して公的な謝罪を行なうのであれば、より適切な表現の有無について議論・検討する用意はあることを表明しておきます。また、以下、ところどころ口汚くなっている箇所がありますが、それだけ腹立たしい言動が繰り返されているためなので、ご容赦ください。


まず主犯格である「主権回復を目ざす会」は、9月1日付の活動報告で、「表敬訪問」に行ったと述べています*1。「用品店」は原文ママ

番外編【用品店「○○○○」を表敬訪問、慌てふためく創価の取り乱し】
<何と!あの千葉英司副署長が「○○○○」の“店主”として登場する>
万引きでっち上げこそが謀殺を「自殺」にすり替えるキーワード


平成20年9月1日


 主権回復を目指す会在特会桜井誠氏ら共に、朝木明代さんが「万引き」をでっち上げられた創価学会信者が経営する用品店「○○○○」を表敬訪問した。
 店の前に到着するやいなや、「お前達なんだ、店の前に立ちふさがるな」といって出て来た店主を振る舞う男が千葉英司と判明した。
千葉英司、13年前に、朝木市議の謀殺を「自殺」と断定し、闇に放り込もうとした元東村山署副署長だ。さらに朝木市議を万引き犯としてでっち上げた張本人である。
この元副署長が、今や「○○○○」のガードマン(?)として登場する創価学会の怪!


洋品店の経営者が創価学会信者でないことはすでに明らかになっていますし、千葉英司さんが「“店主”として登場」というのは襲撃部隊の勝手な思い込みですが、平気でこんなことを書いてしまう恥知らずな連中です。


次に、洋品店への突入を試みた まき やすとも の報告を見てみましょう。まずは〈東村山駅前で街宣しました〉という、9月2日付の記事です。全文掲載します。

 朝木議員を自殺に見せかけて殺害するに当たっては、自殺の動機を作らなくてはならない。
 だから、東村山駅東口前にある創価洋品店「○○○○」が嘘の被害届をだして、
朝木議員を万引犯にでっち上げた。
朝木議員は万引きを苦に自殺したことにした。
 つまり「○○○○」洋品店は殺害を前提に万引きでっち上げを行っているんだから、殺人の幇助ではないか。
いや、むしろ共同共謀正犯の可能性もある。
 あんな、ショボイ洋品屋からなんか万引きする物は何も無いよ。
表に吊るした商品も昭和の時代に70歳のお婆ちゃんが着るような物ばかり。
加えて店主・店員はキチガイときている。
俺が入店しようとしたら断ってきた。
「反・創価学会だからダメ」と、言うならまだわかる。
俺に言ったのは「ここは女性用品を売っているお店だから男性はダメ」だって。
それって何処の国の風習・常識なんだ。
男が女にプレゼント買うのもいけないのか。


これを見ても何をしに行ったのかはよくわかりませんが、買い物目的でなかったことは明らかで、「男が女にプレゼント買うのもいけないのか」などと文句を言う資格はありません。なお、この記事については、9月2日付〈矢野穂積・朝木直子両「市議」と瀬戸弘幸氏には本当に真相解明を求める気があるか(いやない)〉でも取り上げておきました。


次に〈店のオヤジではなく、元・副署長でした〉という間抜けな記事(9月7日付)を見てみましょう。こちらは抜粋です。

 2日のブログにおいて、1日に行った東村山駅前での創価学会糾弾街宣の一端をレポートしました。
 その中で、朝木市議を万引き犯として訴えた○○○○洋品店へ行った事を書きました。
万引き事件は実在したのか、その当事者は本当に朝木市議だったのか、聞くためです
〔中略〕
 当日の○○○○前での動画が各方面の掲示板などに貼り付けられており、○○○○の名前は全国的に有名になっています。
 お店が創価学会、そして殺人事件に無関係であるならば、店主としては迷惑千判。インターネットにおける、このような映像の流布を食い止めたいところでしょう。
 ところが、この店の奥様も常人ではありませんよ。自分の店が有名になったことを迷惑とも思っていません。
まさに「ひとごと」のようにアッケラカンとしておられる。鍛えられた人物なんでしょうね。


 私どもが複数で○○○○洋品店に押しかけた、とネット上で批判されているようです。
洋品店が気の毒なんですか。迷惑を蒙っているんですか。
 しかし、考えてみてください。
 一人の人物を殺害するために、万引き犯の汚名を着せる。その万引き事件を創作した洋品店です。社会的に制裁を受けるべきではないでしょうか
 私どもは決して制裁を加えるために訪れたわけではありませんが、○○○○洋品店は事の真偽を明らかにして、社会的に責任をとるべきでありましょう。


万引き事件は実在したのか、その当事者は本当に朝木市議だったのか、聞くため」と書いてあります。もっとも、あらかじめ「万引き事件を創作した洋品店」と決めつけているのですから、瀬戸弘幸が得意な「取材」という名の恫喝と同じでしょう。「決して制裁を加えるために訪れたわけではありません」と言い訳がましく書いてありますが、洋品店側が否定したらいったいどのような事態が生じていたか、容易に想像できようというものです。


おまけに、洋品店店主が恐怖に駆られていることなど、普通の神経の持ち主であれば簡単に理解できるはずなのに、「自分の店が有名になったことを迷惑とも思っていません」などと勝手なことを書き連ねる始末。「社会的に責任をとるべき」なのはおまえだよ、まき。


「靖國会事務局日誌」でも、〈九月一日 東村山市議朝木明代殺害事件<13年目の命日に献花して市民に訴える>〉と題して報告が行なわれています。もっとも、これを見ても何をしに行ったのかはよくわかりません。

駅前で一時間半ほど街宣をし、数人で万引き捏造現場の洋品店を訪れました。店は驚くほど小さな商店で店内に入れば店主とマンツーマンになるような狭い店でした。とても万引きが出来るような店のつくりではないし、すぐ近くにイトーヨーカドーがあるのでとてもわざわざこんな店で万引きしたなどと考えられませんでした。
店の前で立ち止まり話をしていると、店主が出てきて(この店主は万引き捏造犯ではないらしい)いきなりヒステリックに「営業妨害だ警察を呼ぶぞ!!」と叫びまくりました。駅前で街宣を始めたときから熱心に写メールを撮りまくっていたおばちゃんが我々が行くと同時に店主に報告をしていたので始めっから敵として認識したのでしょう。あまりの狂乱振りにかなりの後ろめたさがあるんでは無いかと推測しました。


数人で万引き捏造現場の洋品店を訪れました」と書いていることから、やはり「万引き捏造」の店と決めつけていること、訪問者数を過少報告する程度には「後ろめたさ」を持っているらしいことが伺えます。桜井誠西村修平の「狂乱振り」の方が、私にはよっぽど気になりますけれども。


とても万引きが出来るような店のつくりではない」とか「すぐ近くにイトーヨーカドーがあるので」とかいう点については、万引き犯の心理など知ろうともせず、底の浅い人間観しか持てない、世間知らずのお坊ちゃん/お嬢ちゃんであることを自己紹介しているだけです。


「日出る処の天子」のブログ主は襲撃には参加しなかったようですが、〈9.1東村山駅前街宣活動〉(9月6日付)では、やはり「万引きをでっち上げた店」という表現を使っています。そして最後にこんなことを。


「それに本当に来てほしくなければ店を臨時休業とか出来たんじゃないのか?来ると解ってたのなら、まして平日なんだし。」


こいつが何で食ってるのか知りませんが、休業補償をするつもりもないくせに、よくこんなことを言えたものですな。


最後に、瀬戸弘幸ブログ〈【番外編】朝木事件ウオッチャー・ブログの正体(6)〉(9月8日付)のコメント欄から、瀬戸・西村支持者の見解を紹介しておきましょう。

>焼け棒杭 さん
私宛のレスでしょうか?私は表敬訪問だなんて思っておりません。
法的に問題が無い範囲での「抗議活動」と認識しております。
それを瀬戸氏(というか西村氏ら現場のメンバー)がユーモアを交えて「表敬訪問」と言い表そうが事実「抗議」意外の何者でもありませんし、その表現をあげつらって問題視するほうがおかしいと感じます。
暴徒でないことは私のような一般人が見てもわかることなのに、どうあっても貴方はそういう印象を植え付けたいのですね。
どちらが一般の目線かはここをご覧になっている多くの方達が各々判断なさることですが、心配なさらずとも暴力と敵意を我々日本人に対し向けてきたのは創価であり、瀬戸氏らがそれに対する抵抗勢力=我々一般人側 だということは浸透してきていますよ。
Posted by 一日本人 at 2008年09月10日 14:05


抗議活動」と受け取っているようですね。11月16日のシンポジウムで、「市議」の座にある矢野穂積が、零細洋品店の店主という「一番弱い」ところに「抗議をする」といった「行動」を再び扇動した以上、11月30日にもあのような光景が繰り返されない保証はないということです。


東村山警察署も人員には限りがあるでしょうが、駅前交番の警察官に注意を喚起しておくなど、できるだけの対応をお願いしておきたいものです。何で東村山市民ですらない私が、東村山「市議」の言動の悪影響を心配しないといけないのかな。


〔この記事は11月28日付の夜に掲載したものです。〕


【追記】(2009年3月2日)
以上のほか、侍蟻SamuraiAri〈〔東村山・八王子〕日本社会の確たる道義を貫くぞ!〉(2009年2月1日付)には次のような記述がありました。

 と言うのも、平成20年9月1日、東村山駅前での「故朝木明代さん転落死の真相究明」を目指した街頭演説行動の際、万引き事件があったとされる洋品店に真相を問い質すべくメンバーの何名かが赴いたところ、この際の手法またインターネット上における報告内容が「名誉毀損にあたる」とされたものだ。


真相を問い質す」ことが目的だったようですが、あんたたちにそんな権利はありません。

*1:以下、洋品店名が出されている箇所は「○○○○」に修正。また、洋品店名が出されている記事にはリンクせず、洋品店名にボカシをかけたスクリーンショット画像で代えた。引用文中の太字は、見出しを除いて引用者=3羽の雀