怪しげなネタの使い回しは「真相解明」につながるか(いやつながらない)


東村山市民新聞」は、1日空けて4月12日付の更新が行なわれましたが、どうでもいい内容ばかりなので後述します。


その前に、増木重夫・遠藤健太郎両容疑者が暴力行為法違反容疑で逮捕されたこと(4月5日報道)について、矢野・朝木両「市議」が沈黙を続けていると書きましたが、実はそうでもなかったことに気づきました。4月10日付更新(4月9日の夜)で登場した〈創価批判の活動を続けている方々へのアピール〉(トップページ)の後半に、こう書かれていましたね*1

創価は「総体革命」(=権限掌握した官僚集団によるクーデター)という全体主義的国家支配戦略のもとに中央、地方の官僚組織(警察・検察を含む)にすでに信者を大量に送り込んでいます。自分達に危機が迫ると、この信者組織が動き出すという事態が発生します。池田大作元代表公選法違反で逮捕され検察から厳しい取調べを受けた後、警察、検察に信者を送り込む必要を力説したとされています。毎年10名をはるかにこえる創価大卒者が司法試験に合格し、全国の各地検に配属されています。創価批判者は身辺に特に注意をしていく必要があります。


つまり、増木・遠藤両容疑者が「入学式に街宣車を出して抗議活動をする」などと小学校長を脅した疑いで逮捕されたことについても、創価学会の陰謀だと暗に臭わせているわけですね。


このタイミングで上記のようなことを書いたらこのように理解されてもしかたがありませんので、誤解だとおっしゃるなら、両容疑者の行動についての見解をきちんと表明なさればよいかと思います。また、「自分達に危機が迫ると、この信者組織が動き出すという事態」の具体例もいくつか紹介していただけると幸いです。


ところで、矢野・朝木両「市議」はかつて「憲法の定める思想・信条の自由を否定し、教育現場に日の丸掲揚・君が代斉唱を強制する新教育長は到底認められない」として教育長の選任に反対したことがありますが、今でもこの見解は変わらないのでしょうか(文末に追記あり)。また、私はこのとき、「『強制はいたしません』ということになれば東村山市に右翼が押し寄せてくる可能性も考えられるわけですが、矢野・朝木両『市議」にはそれに立ち向かう覚悟があるのか」と質しましたが、マジでどうするんでしょうか。


P2Cさんが憤慨しているように、不法入国・在留者を日本から「叩き出す」ためには13歳の少女でさえ的にかけようとする(ここでは威圧的な抗議の対象とすることを指す)連中と、矢野・朝木両「市議」はズブズブの関係になっているわけです。今日(11日)も、「犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進 in 蕨市」の一環として、その少女が入学した中学校の前をわざわざ通って何やら罵倒していったそうじゃありませんか。


まあ、ネット上の実況中継によると、それを聞いていた中学生たちは、
「なにあれ? ウケるwwww」
「あいつらまじやばくね?wwwwww」
「つーかカルデロンかわいそうじゃね?wwwwww」

などと話していたそうですが。醜い大人の姿をさらして日本社会への絶望感を植えつけようとする反日活動などに歪められることなく、これからも健やかに成長していってもらいたいものです。
【追記】(4月12日)「なた5963さんがデモ報告のコピペをまとめてくれていますので、コメント欄も含めて参照」と書いておいたのですが、中継してくれていたのはmiracleさんだったそうで、そちらのレポートも参照。(追記終わり)


ともあれ、瀬戸一派の言動は“思想信条を超えて是々非々で手を組む”などという言い訳で済むようなレベルをとっくに超えていますので、矢野・朝木両「市議」はしかるべき見解表明を求められるでしょう。もっとも、実のところ思想信条に大した違いなどない(というか思想信条と呼べるものがあるのかどうかさえ定かでない)ことが明らかになってきていますので、そういう理解でよいのなら、それでいいんですが。


さて、それでは「東村山市民新聞」の更新状況(4月12日付)を報告しておきます。


まず、〈トピックス〉(トップページ)の下に「司法解剖鑑定書 第1章 緒言」なる囲み記事が登場しました。

司法解剖鑑定書 第1章 緒  言
「 被疑者氏名不詳に対する殺人被疑事件につき、平成7年9月2日、東京地方検察庁八王子支部検察官は東京地方裁判所八王子支部裁判官発行の鑑定処分許可状(平成7年9月2日付)に基づいて、被害者朝木明代の死体を解剖の上、下記事項を鑑定するように私に嘱託した。    」


これだけ掲載されても何が言いたいのかわかりませんので、そのうち資料の追加があるのではないかと思われます。なお、司法解剖鑑定書の抜粋はすでに公にされていますが、鸞鳳(らんほう)のサイトだと嫌がる人もいますので、さっさとサイトに全文を掲載するのがよいでしょう。


次に、新規ページ〈後藤組の動向〉に若干の追加がありました。謎の見出し〈★「暗殺依頼ビデオ」〉が〈★「暗殺依頼密会ビデオ」関係〉に改められ、次のような資料が追加されています。

★ 「暗殺依頼密会ビデオ」関係
  ▼なぜ池田大作元代表の側近・藤井富雄氏は提訴しない?
   ◎ 月刊「現代」記事
   ◎ 月刊「フォーラム21」記事 記事2
   ◎ 「国会タイムス」記事
◎ 「野中広務 差別と権力」


リンク先はいずれも新規ページですが、怪しげな、または事件とは無関係な記事をやたらに転載しただけです。「創価学会が殺した」とは言えないので、せめて創価学会の関与を臭わせようとしているものでしょうか。つまりはもうこんなことぐらいしかできないということで、なるほど確かに「真相が鮮明に!」なりつつあるようですね。


なぜ池田大作元代表の側近・藤井富雄氏は提訴しない?」という文言はトップページの見出しでも用いられていますが、これも、“訴えていないのだから真実に違いない”と思わせるための印象操作でしょう。そんなことを言い出したら自分たちに返ってくるばかりだってば。提訴しない理由など私が知る由もありませんが、あまりに馬鹿馬鹿しい話なので信じる人間がほとんどいないと思えば、ほっとけばいいと判断する場合もあるんじゃないですかね。『民主主義汚染』は、このようなケースには該当しないと思いますけどね。


すでにXENONさんがつっこんでいますので「暗殺依頼密会ビデオ」の件には特に触れませんが、『FORUM21』の記事は、だいぶ前(2008年8月11日)に〈創価が提訴した記事とは〉のページにも掲載されています。


そして、このうち特に〈(3)「2001年5月6日 創価学会員より」と題する複数の出版社に対する匿名投書〉については、松沢呉一さんが次の一連の記事で詳しく検討済みです。


同じネタの使い回しが「真相解明」につながるとは到底思えないんですけどねえ。本気で「真相解明」するつもりなら、もっと他にやるべきことがいくらでもあるでしょうに。


【追記】
あらためて確認してみたところ、平成20(2008年)年12月定例会でも教育委員の選任が議題に上がっており、矢野「市議」が教育委員候補の歴史認識について質問していることがわかりました。同年12月3日の本会議議事録より抜粋しておきます。

○4番(矢野穂積議員) かつて2代ほど前の教育長、教育委員の場合は、朝木明代議員の質問に答えて、さきの戦争について、侵略戦争であったということを具体的に答弁されたわけでありますが、昨今、さまざまな動きがあって、前の戦争について、政府見解の村山談話を否定する自衛隊の現職幹部が出てくるという事情にあるわけでありますので、この際、基本的に教育委員という立場というのは特別公務員ということになるんでありましょうから、あえて選任をしようという市長に、具体的にこの選任対象者に対してどのような認識をお持ちなのか、具体的にお答えいただきたいんでありますが、さきの戦争について近隣諸国の方々から、あるいは、政府見解でも侵略戦争だというふうに言われているわけでありますが、これについて選任対象者はどのような見解をお持ちなのか。さまざまな角度で、やはり一定の見解はお持ちではないかと言わざるを得ないので、この時期に特に確認をしておきたいので、お答えをいただきたい。
○市長(渡部尚君) 今回の選任に当たって、特段、町田委員さんにさきの大戦に対する見解について問いただしたということはございませんが、これまでの教育委員会の諸活動の中で、当然、日本国憲法、それから、現政権も踏襲をいたしておりますさきの村山談話等を踏まえつつ、日々の教育行政に当たっていただいているものと認識いたしております。


なんだかムニャムニャした感じの質問で歯切れがよくありませんが、やっぱり新しい交友関係が影響しているんですかね。それとも元々こんな感じでしたかね。ちなみに、このときは特に「草の根」として反対討論はしていません。

*1:【追記】(4月12日)当初は「池田大作元代表が・・・配属されています。」の部分を省略していたが、趣旨を明確にするために復活させた。