見殺しにされる人々(1)

荒井さん(C.I.L)に重大な機密をばらされてしまいました。なんということを。


ばれてしまってはしかたがない。そうです、私は涙を流しません。ウンコネタは好きですが、本当はウンコもしません。ロボットだから。マシーンだから。ダダッダー。だけどキミといっしょに悪を撃ちます。


お返しに荒井さんの秘密をばらしておくと、あの人は本当は悪魔です。しかし人の世の愛と優しさに触れ、この美味しい美しいものを守るためにさすらいの旅路についてデーモンたちと闘っています。


さてキラーパスを無事に返したところで*1公明党関係者が槇泰智(まき・やすとも)を告訴・告発した話に触れておきましょう。「東村山市民新聞」にも更新がありますが(6月23日付)、どうでもいい内容なので、2番目の記事で軽く報告しておきます。


「公明新聞」の記事(6月20日付)とこれに対する槇の反応はすでに6月21日付の記事で紹介しておきましたが、刑法・公職選挙法に基づく告訴・告発だけではなく、街宣活動禁止等を求める仮処分も申し立てられ、24日(水)に槇の聴聞が行なわれるようです。


瀬戸弘幸サンは、増木重夫容疑者の逮捕については完全に沈黙を保ち、同時に逮捕されて略式起訴で有罪を認めた遠藤健太郎氏についても、「私は今でも彼を信じています」(4月8日付エントリー)と書いたきり触れていませんが、今回は連日、槇擁護のエントリーをアップしています。


中野区駅前での街宣(22日)には「制服警官30人以上」集まったようで(同じ記事に掲載されている瀬戸サンの演説では約20人とされているが、その後増えたのか、いつもの水増し癖なのかは不明)、これは
創価学会公明党を批判することが現在の社会において、いかに普通のことでない異常なことであるか」
を示すものだそうです。というより、瀬戸サンたちが、何をやらかすかわからない、「我々普通の市民」などといくら言っても信じてもらえない集団であることの表れなんじゃないですかね。警察は「犯罪が増えており忙しい筈」だということを理解しているのなら、
洋品店襲撃事件のような真似は二度とやらない(やらせない)
*「街頭演説をしている時に言いがかりをつけてきた外国人を取り囲んで恫喝する、あるいは袋叩きの目に遭わせる」(有門大輔)ようなことは決してない
とはっきり宣言してはいかがでしょうか(3月3日付〈「四面ソウカ」な人々:危険にさらされる一般市民〉のほか、ブログ「ワールドワイドウェブ的左顧右眄」なども参照)。ついでに、裁判では毎回のように原告や代理人弁護士に対する威迫的行為を繰り返しているようですが(5月12日付の記事の追記も参照)、それも直ちにやめて(やめさせて)、正々堂々と法廷で争うようにするべきです。


そもそも、「市民の平穏な生活に支障を来すような悪質な街頭宣伝活動」で検挙される右翼は毎年相当数存在しているほか、2月4日付の記事の追記で紹介しておいたように、選挙がらみの街宣で名誉毀損が認定された例も少なからずあるのですから、もう少し注意して活動した方がいいんじゃないですかね。


さて、今回の件で問題になっているガソリン代水増し請求問題については、凪論〈元中野区議会議員選挙候補者槇泰智氏が維新政党・新風副代表瀬戸弘幸氏に強烈な皮肉〉と清風匝地〈刑事告訴されたそうだ〉が十分につっこんでくれていますし、瀬戸サンも取り上げているように中野区の公明党員有志が「ks-labo.info」というブログを開設していますので、私の方からあまりあれこれ言う必要もないでしょう。


公党の不正が疑われる場合には大いに追及して結構だと思いますが、なた5963さん(清風匝地)が指摘するように、
「問題発覚後、公費を返還したのは、自民28人、民主16人、公明14人、無所属2人(落選者を含む)」
「過大請求した陣営のうち、今回も出馬を予定するのは、自民23人、民主7人、公明12人の計42人」
という状況の中、なぜ特定政党の特定議員だけを「犯罪者・詐欺師」呼ばわりするのかという疑問は出てきて当然です。まあ、瀬戸サン自身、
「これも全ては千葉英司氏と宇留嶋ライターが民事事件で告訴したことが、その理由の一つとなっていることは間違いありません。売られた喧嘩は買わねばならない。当然と言えば当然のことです」
と書いていますので、(千葉さんと宇留嶋さんが創価学会とつながっているという思い込みに基づく)私怨が主たる動機であることははっきりしているのですが。


また、凪論で指摘されているように、槇にしろ瀬戸サンにしろ、なぜ、都議選が近づいてからいきなり騒ぎ出すのではなく、さっさと刑事告発をしなかったのか。もっとも、この問題については早くから後藤雄一都議(行革110番)が監査請求に取り組んでおり、平成19年末までに返還しなかった候補者については20年1月に刑事告発済みですので、いまさらという話ですが。詳しい資料は後藤都議が平成21年6/15〜6/19の日記で公開していますので、その地道な取り組みを見て自らの怠慢を恥じ入ればよろしいかと思います(そういう感性をお持ちでないことは重々承知していますが)。


ともあれ、本件についてはいずれ裁判で決着がつけられるでしょうから、それを待つとしましょう。


他方、これだけの騒ぎになっているにも関わらず、この問題については一切触れず、市政とも都議選とも関係のない更新をひたすら続けているのが、〈真正面から創価の政教一体を厳しく批判するオピニオン・リーダー〉であるはずの「東村山市民新聞」です。6月8日付の更新で、トップページに〈◎日本の「政治の恥部」を取り除く活動の象徴「北多摩1区」に全国の力の結集を!〉という見出しを掲載し、あわせて〈北多摩1区から追撃、駆逐を〉という中身のない新規ページを作成してからというもの、音沙汰なし。


なぜ北多摩1区が「日本の『政治の恥部』を取り除く活動の象徴」なのかについても何ら説明されないまま、いまや中野区が日本の右翼の恥部による「活動の象徴」になった感があります。状況が変わり、問題が東村山方面に波及してくるとまずいという判断でもあるのでしょうか。


しかし槇は東村山でも暴れており、「北多摩市民新聞」の件もありますので、はたして中野区だけの問題に留まるかどうかは疑問です。長くなったのでまたあらためて触れますが、とりあえずエアフォースの連載〈東村山市議会議長誹謗中傷事件〉を参照(第4回は6月24日に追記)。

  • 第1回(削除された記事/朝木明代関連記事はすべて虚偽/矢野と朝木に利用される右翼)
  • 第2回(公明党都議が右翼Mを告訴・告発/一線を踏み超えた街宣/「何も考えない」右翼)
  • 第3回(東村山文化会館前の街宣/公表されない街宣)
  • 第4回(街宣ツアーの締め括り/10日前の匿名電話)


凪論の以下の記事も引き続き参照。

*1:われわれが何を言ってるかわからない世代の人は、それぞれグレートマジンガーデビルマンについて調べてみてください。また、昨日のタイトルの「ルング・ワンダルング」ってリング・ワンダリング(リング・ワンデルング)のことじゃね?と思った人は、『妖怪ハンター』(諸星大二郎)を読んでください。/追記:うむ、橋本さんはやっぱりわかってくれていましたね