どう考えても行き当たりばったりで「あやしいあやしい」と騒ぎ続けているだけとしか思えない瀬戸弘幸サン


FORUM21』や『仏教タイムス』がさっそく10月2日の「朝木明代議員追悼の集い」について取り上げているようで、柳原滋雄さんが立て続けに朝木明代市議転落死事件のことを取り上げています。10月に入ってからの東村山関連記事をまとめておきましょう*1


他方、「追悼の集い」を主催した矢野穂積朝木直子両「市議」は、
諜報活動をしていた創価系の者を摘発しました
と書いたきり、東村山市民新聞の「最終更新日」を黙々と修正し続けるだけです*3。2008年の追悼集会後には朝木明代議員を東村山警察が誤認送検、冤罪明白になどと何の根拠も示さずに書き、その後も何ら根拠を示さないままでしたが、もはやこの程度のフカシもできないような状況に陥っているということなのでしょう。ここ2年ほどの裁判で、朝木明代市議「他殺」説の真実性はおろか相当性まで否定されるようになりつつあり
本件転落死事件当時、亡明代に自殺の動機がなかったとはいえない
とまで指摘する判決さえ出されたことを考えれば、それも不思議ではありません。


さらに、追悼集会に参加して挨拶を述べた瀬戸弘幸サンはといえば、やはりそんな判決は一切無視して、〈朝木明代殺害事件への私見と関わり〉と題した連載をだらだらと続けてきました。どうやら一段落ついたようですが、これが朝木明代市議転落死事件といったいどうつながるのか、さっぱりわかりません。何しろ、あらかじめ次のように結論を設けておき、その結論にとって都合の悪い事実にはすべて目をつぶったまま話を進めるのですから、それも当然です。

自殺データベースなるサイトがあります。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/db4.html
 (4) 平成の自殺 (1989−1998)
☆1992年 9月30日 政治結社「新生政経研究会」代表、韓国籍、全国明(日本名・橋本剛)が東京都港区赤坂2ビルから転落死、自殺?
☆1995年 9月1日 市議会で創価学会と対決していた東村山市議会議員、朝木明代が東村山市本町2丁目ロックケープハイムビルから飛び降り自殺?

 このサイトがどのような人によって作られたものなのか、私はしりません。膨大な自殺者がここに記載されています。しかし、中には(?)の符号が付けられたものがあります。
 殆ど見当たりませんが、上に紹介した全国明と朝木明代さんの二人にはこの(?)の符号がついています。これはやはりこのデータベースを作成した人が、この二つの事件に関しては自殺であるとは思えなかったことを示しています。
 では、何故疑問符が付けられたかですが、朝木明代さんに関しては、もう説明する必要はないでしょう。これはどうに〔ママ〕考えても万引きを苦にして自殺など図るとはとても思えないからです。何者かによって突き落とされたと考えるのが自然です。
瀬戸弘幸ブログ〈朝木明代殺害事件への私見と関わり(2):朝木事件の前に起きたビル転落不審事件について。(前編)〉。太字は引用者=3羽の雀)


ちなみに、「自殺データベース」の作成者がこの2つの事件に「?」をつけたのは、「自殺であるとは思えなかった」からではなく、自殺ではないという主張が(一部に)あることを踏まえて慎重を期したためでしょう。瀬戸サンに決定的に欠けているのはこのような慎重さであり、
「これはやはりこのデータベースを作成した人が、この二つの事件に関しては自殺であるとは思えなかったことを示しています」
などと得手勝手な解釈を披露するのは二重三重に恥さらしです。


さて、瀬戸サンがこの全国民(橋本剛)転落死事件にブログで言及したのは、私が確認した限り、2010年2月7日付エントリーのコメント欄が初めてでした。しかも、「創価御用ライター」裁判の時と同じく(2008年10月11日付〈「御用ライター」裁判をめぐる驚き!の対応〉参照)、他の投降者からの情報提供に実に嬉しそうに反応するという形で、です。

山口さんへ
>1992年1月には、右翼側が正宗信徒を殴打し、逮捕される事件も起きた。 しかし、この時逮捕された政治結社「新生政経研究会」代表の全国明(橋本剛)は 1992年の9月の末、赤坂のビルから、転落死している。怪死の疑いが極めて濃い。
 初めましてかな、この橋本剛とは面識があったというか、当時は付き合いがありました。彼は在日でした。それはさておき、この事件を詳しく知る私は、当時警察からも知っていることがあれば教えて欲しいと言われて会いました。口封じのために殺されたと思っています。1992年の橋本剛、1995年の朝木明代さん、1997年伊丹十三監督の事件には共通点が幾つもあります。
 ところで、私はこの橋本の転落死事件の報道記録を現在探しています。もし、ありましたら教えて下さい。当時週刊誌に出ましたが、どこの週刊誌なのか忘れてしまいました。よろしくお願いします。
Posted by せと弘幸 at 2010年02月07日 15:54


〔中略〕


山口さんへ
ありがとうございます。
この事件にまで注目している人は少ないと思います。あなたの書き込みは大変この事件の核心に迫るものです。この事件は法的には時効となっていますが、これが一連のビルからの転落という不審死事件の始まりであり、注目してきました。警察当局はこの一連の事件の犯人は同一人物であると考えていたようです。
Posted by せと弘幸 at 2010年02月07日 18:36


〔中略〕


山口さまへ
ありがとうございます。
>全国明には自殺・事故死する理由が無いのです。が、ある時期から右翼の一部に「裏切り者に天誅を!」と息巻いた団体がありました。
 興味深いお話です。私は彼が殺された数日前に銀座のクラブで偶然会いました。その時元気なく彼には似つかわしくないジーパン姿で、腕には数珠をしていた。彼はその時に私に近々大金が入ると言っていた。いつものホラ話かと思って聞いていたが、そのすぐ後にビルから落ちて死にました。
 何故、大金が入るのかについても、私にはある程度のことは話をしていました。その後殺したのは○○組であるとの噂が流れ、その背後には創価学会の存在が指摘された。
それから数年後に、朝木さん、伊丹監督のビル転落死事件が起きたのです。
Posted by せと弘幸 at 2010年02月08日 13:26


瀬戸様。内部告発の件もそうですが、何故、あなたは体を張って創価学会の犯罪を止めないのでしょうか?被害者とお酒を飲んだりする仲だったのでしょう?朝木明代さんの死にも伊丹監督の死にも、責任を感じませんか?他の人が知り得ないことを知っているのに、それを使わなかったのは何故ですか?今後も起こるかもしれない犯罪を未然に防ぐことを怠ったのではありませんか?他の人には知り得ないことを知っているなら、その情報を自分だけで独占しているのは、次の被害者を出さないようにすることを怠っているということですよ。朝木氏事件、伊丹氏事件の前に同じ構図の事件があった。それについて裏事情を知り得る立場にあった。でも動かなかった。今も内部告発を知っているのに動かない。同じですね。あなたしか知り得ないのですから、あなた自身が動くしかないのですよ。
Posted by 前から知っていたのに何故? at 2010年02月08日 14:46


前から知っていたのに何故?さんへ
 あなたのご意見に対してですが、この事件には日本最大の暴力団が関与していたと警察は見ていました。私が動かなくても警察が動いていますし、私が動くことなどできないことは理解して頂けると思います。
Posted by せと弘幸 at 2010年02月08日 15:27


というわけで、最初に内部告発などと騒ぎ出してから2年以上も経って、いきなり
私にはこの二つの事件が何らかの関係があると長い間思って来た。それはこれまで数々の事件を取材してきた経験からです。所謂警察官が言うところのデカの感みたいなものです
と胸を張られても、とても額面通りには受け取ることができません。まして、わずか1メートルのフェンスについて一人では乗り越えられるとは考えられないなどと書いていては、「デカの感」(ママ)などと威張っても嗤われるだけでしょう。今回の連載では警察に働きかけたようなことも書いていますが、最後のコメントを見るとそれも怪しいものです。


けっきょく、瀬戸サンは何ら具体的な根拠もなく「あやしいあやしい」と騒いで印象操作をしているだけに過ぎないと考えざるを得ません。そういえば、矢野穂積「市議」はつい最近、こんなこと↓を書いていましたかね(10月6日付更新)。



一連の連載の中間まとめのような形で〈【千葉英司名誉毀損裁判】:今後の戦い方についてのご説明〉というエントリーもアップされましたが、千葉さんから訴えられた裁判でいったい何をどのように争おうとしているのか、さっぱり見えてきません。
千葉氏との裁判ではこれまで世間では殆どの人が知らなかった事実が明るみに出ることになります
と大見栄を切っていらっしゃいますが、
この『3羽の雀の日記』のブログ主も、もし本当に知らないで書いているのであれば、驚くことになるでしょう
などと予告しておいて、全然違う意味で驚くようなネタ(「完全版下」デマ事件)しか持ち出せなかった瀬戸サンのことですから、あまり期待はできないと思われます。みんな FBIネタ にかすかな希望をつないでいるんですけれども。


おまけに、朝木明代議員の転落死の直後から矢野穂積氏らが「謀殺」説を発信し、それに多数のメディアが乗っかったこと、そしてその宣伝に加担した『週刊新潮』(9月14日号)『週刊現代』(9月23日号)が壊滅的敗訴を喫したことには、私が最初期の段階から指摘しているにも関わらず(2008年9月1日付〈【中間総括】朝木明代市議転落死事件「再捜査」要求騒動〉参照)、決して触れようとしない。転落死後の『聖教新聞』の報道については資料屋さんが検証し、
創価学会をこの事案に絡めて批判した代議士や週刊誌に対する非難が特徴的であるが、その他には三大紙とこれといった差異はない」
「東村山署の捜査終結までの聖教新聞では・・・『万引きを苦に自殺した』との説を積極的に宣伝したとは言えない」

という結論を提示していますが、これも、見ていないのか見ていないふりをしているのか、完全スルーです。


つまるところ、瀬戸サンは朝木明代市議転落死事件の「真相解明」とやらには何の関心もなく、敗訴した時に備え、
「こんなに怪しいのに! 裁判所は創価に汚染されている!」
と言い訳するための布石を打っているに過ぎないと考えざるを得ません。


なお、朝木明代議員が講演する予定だった高知・ヤイロ鳥の元メンバーは、現在では
「東村山朝木怪死事件には2度と関わりたくない。たとえ殺されていたとしても あの矢野穂積だけは許せない」
などと話しているようです(田辺浩三氏の情報)。瀬戸サンもそういう状況に陥らなければいいですけどね。この件の背景は、りゅうオピニオン〈東村山・矢野穂積市議らから「創価のスパイ認定」されたらしい「ヤイロ鳥」のO事務局長。日蓮正宗妙観講の佐貫修一氏と矢野市議は当初から連携〉参照。


〔この記事は10月16日の午後アップしたものです。〕

*1:【追記】(10月27日)記事をいくつか追加しました。

*2:この記事で取り上げられている事件担当検事問題については、「小さな正義を信じて」本館〈「転落死事件の担当検事が創価学会員」という主張 その1〉も参照。

*3:10月12日付(2010/10/11 16:58:20)、10月13日付(2010/10/12 20:58:11)、10月14日付(2010/10/13 18:39:08)、10月15日付(2010/10/14 16:24:37)、10月16日付(2010/10/15 18:56:47)。